アイドルと艦娘の因果戦線!   作:永遠のZero

13 / 45
水雷戦隊の各メンバーを紹介しておきます。

第一水雷戦隊
旗艦・川内
駆逐隊・吹雪、白雪、初雪、深雪、綾波、敷波、江風、涼風

第二水雷戦隊
旗艦・神通
駆逐隊・白露、時雨、村雨、夕立、春雨、五月雨、海風、山風

第三水雷戦隊
旗艦・阿武隈
駆逐隊・睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、三日月

第四水雷戦隊
旗艦・那珂
駆逐隊・朝潮、大潮、満潮、荒潮、山雲、夏雲、朝雲、峯雲、霰、霞

第五水雷戦隊
旗艦・阿賀野 副旗艦・矢萩
駆逐隊・朧、曙、漣、潮

第六水雷戦隊
旗艦・木曾
駆逐隊・薄雲、白雲、初春、子日、若葉、初霜、有明、夕暮

第七水雷戦隊
旗艦・天龍 副旗艦・龍田
駆逐隊・陽炎、不知火、黒潮、親潮、早潮、夏潮、野分、嵐、萩風、舞風

第八水雷戦隊
旗艦・大井 副旗艦・北上
駆逐隊・初風、雪風、天津風、時津風、浦風、磯風、浜風、谷風、秋雲、島風

この様なメンバーで行きたいと思います。



サモア沖夜戦!

パナマ運河が攻撃されたという報告は瞬く間に太平洋に残る敵艦隊の元へと伝わった。

その中で最も衝撃を受けたのはフィジー軍港を拠点とする敵南太平洋艦隊およびサモア守備艦隊であった。

 

ヲ級FS1「南方棲姫様!、港湾棲姫様カラ緊急ノ通信デス!」

 

南方棲姫「何事ダ、・・・、何ダト!、パナマ運河ガ破壊サレタダト!」

 

港湾棲姫「破壊サレタノハガトゥーン・ロックデ、修復ニハ半年ホド掛カルカト・・・」

 

南方棲姫「ナンテ事ダ・・・、シカシハワイカラパナママデハ直線距離ニシテモ8000㎞ハアルゾ!」

 

港湾棲姫「報告ニヨルト敵ハ謎ノ潜水空母ヲ有シテイルラシク・・・、6隻ホドガ目撃サレテイマス・・・」

 

南方棲姫「何故奴ラニソンナ技術ガ・・・、虎ノ子ノ太平洋主力艦隊ニ東太平洋艦隊ヲ奪ワレ今度ハパナマ運河カ・・・」

 

ヲ級FS2「イカガ致シマショウ!、既ニ矢澤艦隊ガラバウルマデ攻メ込ンデ来テイマス!、背後ノ補給線ヲ絶タレタ状態デ奴ラト戦闘状態ニ入レバコチラガ不利トナリマス!」

 

ヲ級3「矢澤艦隊ダケデハアリマセン!、ハワイノ小泉艦隊モ隙アラバ攻メ込ンデ来ルデショウ!

ソウナレバ我々トテ一溜リニアリマセン!」

 

この時の敵南太平洋艦隊の編成は総旗艦である南方棲姫をはじめ戦艦6、空母6、軽空母8、重巡12、軽巡14、駆逐60、潜水艦20と戦艦空母に大小戦闘艦合わせて124隻、航空機は艦載機、陸上機計1000機という大部隊であった。

 

南方棲姫「補給ハドノクライ持ツ?」

 

ヲ級FS1「オヨソ3カ月持ツカ否カ、ト言ッタトコロデス・・・」

 

南方棲姫「クソッ!(Admiral・矢澤ハソンナ楽ナ相手デハナイ!)」

 

しかし背後を遮断され前方には矢澤艦隊、側面には小泉艦隊がおり敵南太平洋艦隊は完全に孤立したため、近いうちに補給が続かなくなる。

大部隊ゆえの大きな弱点を見事突いたのであった。

 

ヲ級FS3「ソウ言エバ最近、ソロモン海ニヨク敵ノ哨戒機ガ現レル様ニナッテオリマス・・・」

 

南方棲姫「貴様何故ソレヲ早ク言ワンノダ!」

 

ヲ級FS3「ハア・・・、シカシソレガ何カト関係ガ・・・」

 

南方棲姫「奴ラノ最初ノ狙イハソロモン諸島ダトイウ事ダ!、ダガソレガ解レバ手ノ打チヨウハアル!、前衛ノ2個水雷戦隊オヨビ軽空母3を伴う1個航空戦隊ヲソロモン海ノ防衛ニ向カワセヨ!」

 

ラバウルにて機会を覗う戦闘艦主体の矢澤艦隊にも主力空母2、軽空母3の計5名の空母がいるため、南方棲姫は艦隊護衛空母部隊も投入した。

 

ヲ級FS1「サモアノ方ハイカガ致シマスカ?、増援ヲ送ラレマスカ?」

 

サモアにも守備隊として別に戦艦1、空母1、軽空母2、重巡2、軽巡2、駆逐8の合わせて16隻の防衛部隊がいるが、そこに空母12名を有する小泉艦隊に襲撃されれば艦隊は間違いなく壊滅させられる事は目に見えていた。

 

南方棲姫「イヤ、サモアノ部隊ヲ陸上機ノ航続圏内マデ下ガラセレバ、小泉艦隊ガ相手トイエド時間稼ギガ出来ル!、ソノ隙ニ我々ガ矢澤艦隊ヲ撃破スレバ問題アルマイ!」

 

ヲ級FS1「ハッ!」

 

南方棲姫「諸君!、何トシテモパナマ運河復旧ノ時マデ守リ抜クゾ!、ソシテパナマ運河復旧ノ暁ニハ豪州ノ艦隊ト連携シテ矢澤ニ小泉、西ニイル統堂ラノ3艦隊ヲ壊滅サセテヤル!」

 

 

そしてパナマ運河攻撃成功の知らせは軍令部総長・高坂をはじめ多くの者の耳にも既に入っていた。

 

穂乃果「上手くやってくれたね。」ニヤリ

 

バン!

 

ヒデコ「総長!、統堂艦隊の水母・秋津洲の仙空隊がポートモレスビーの陸上基地を壊滅させ、また矢澤艦隊がラバウルに侵攻しこれを奪還しました!」

 

穂乃果「よくやってくれたと伝えて。」

 

ヒデコ「はっ!」

 

穂乃果「(大平洋の島々はほとんど取り返した・・・、だがここまで戦線が拡大すると流石に人手不足になって来たね・・・)」

 

2042年8月上旬、高坂は本土にいる天照の会の幕僚達を軍令部の大会議室に集め、戦線拡大に伴う人手不足への対処法についての会議を行った。

 

穂乃果「まあ人手不足を解消するには戦線を縮小するのが一番だけど、これはただ単に国を守ればいい戦争ではない事はあなた方も承知の事、否が応でもまず太平洋を奪還しなければならない・・・」

 

希「そこでウチら参謀部は新たな艦娘を募集する事に決めた。」

 

「ちょっと待って下さい!」「今からでは駆逐艦でも訓練に最低でも1年半から2年はかかります!」「戦艦や空母ともなると最低4年です!」「間に合いません!」

 

希「問題ない、実はこれは天照の会結成の直後、ざっと4年前から計画されていたことなんよ。」

 

ツバサ「それ故、知っている人は極端に少ないし、XB30の襲撃でいくつかの工房がやられて計画か遅れていたのも事実。」

 

穂乃果「時期は遅れたが計画は必ず実行できる!」

 

「総長、してその計画とは?」「是非お聞かせください!」

 

穂乃果「計画そのものは単純に部隊の規模を拡大するだけだけど、それによって艦隊のあり方が少し変わる・・・、これを皆に配ってくれる?」

 

ヒデコ「はっ!」

 

穂乃果「そろそろ回ったかな、・・・、これは先月から今月にかけて正式に訓練を終え着任した艦娘の一覧、各艦種ごとに分けて書いてあるよ。」

 

高坂が手渡した一覧には各鎮守府で正式に着任した艦娘の名前が書いてあった。

高千穂型戦艦・高千穂

アイオワ級戦艦・アイオワ、ウィスコンシン、ミズーリ、ニュージャージー

シャルンホルスト級巡洋戦艦・シャルンホルスト

天城型空母・桜城

翔鶴型空母・雲鶴、紅鶴、白鶴、輝鶴

大鳳型装甲空母・白鳳

龍驤型軽空母・龍翔

大鷹型軽空母・海鷹、迅鷹、神鷹、瑞鷹

千歳型水母・千早

秋月型対空駆逐艦11名

神風型対潜駆逐艦10名

伊号潜水艦12名

呂号潜水艦9名

Uボート8名

 

穂乃果「今のところはこのくらいだけど、あと一月もすれば予定していた全人員が着任する!

これをもって太平洋を完全奪還し、次はインド洋を取り返す!」

 

「総長!、なんでうちに米軍艦や独軍艦がいるんですか!」

 

穂乃果「在日米軍の娘の中に軍艦の記憶と適正を持った娘がいたからだよ!、シャルンも在日ドイツ人の娘だし適正持ってたからね!」

 

この日までに着任した艦娘の多くは高坂等の前世とは違う世界の記憶を持って生まれた者が多かった。

 

希「(高千穂や空母のほとんどは確か新八八艦隊の艦やったな・・・、となると編成も少し変えた方がいいか?)」

 

記憶の食い違いは時に厄介であるが、彼女らが強力な援軍には違いない。

そして同年8月中旬、矢澤艦隊が前世第二次世界大戦最大の激戦地の一つとなったソロモン諸島への侵攻を開始した。

 

 

2042年8月中旬、ラバウルを奪還した矢澤艦隊は司令部をここラバウルに移し、いよいよフィジーおよびサモアの敵艦隊に対し本格的な作戦を展開しようとしていた。

 

ラバウル沿岸の砂浜

 

ざーー!、ざーー!、ざーー!、ざーー!、ざーー!、ざーー!

 

どがががががががが!(空砲なのです)、ずがががががががが!(空砲なのです)、パシュ!パシュ!パシュ!(爆竹なのです)

 

ざざーー!、ざざーー!

 

吹雪・白雪・初雪・深雪「「「「・・・」」」」

 

深雪「!、せやああああ!」

 

川内「あ!、こら!」

 

凛「ストーーープ!、援護射撃も無しにいきなり一人で勝手に飛び出すな!、そんな事では命が幾つあっても足りないよ!、やり直し!」

 

ざざーー、ざざーー!、ざざーー!

 

果南「中々気合が入ってますね!、あの川内や神通があそこまで苦戦するとは・・・」

 

にこ「高坂総長の命で作った世界初の艦娘で結成された海兵隊!、その名もナイト・レイダーズよ!

けど何もかもが未知の事、いくらあの子達でも飲み込むには少し時間がいるわ・・・」

 

果南「ですね・・・、しかしぴったりですねその名前!、特に川内には!」

 

海兵隊とは海軍陸戦隊とは独立した機能を持つ部隊で、その主な役割は戦闘艦や航空隊の支援を受けながら敵陣に強襲上陸、敵防衛陣地を破壊し橋頭保を築く、言わば切り込み隊である。

矢澤らの前世では鉄壁と思われていた防衛陣地を強襲上陸により次々と突破された痛い記憶がある。

 

果南「初めは艦娘達からかなり反対されたと聞きましたが・・・」

 

にこ「海戦専門の私達がどうして陸軍の、しかも前世の記憶では敵対していたはずの米軍の真似をしなきゃいけないんだって散々言われたわ・・・」

 

しかし、以外にも反対していたメンバーを納得させたのは川内であった。

川内は参加を命じられた水雷戦隊の中で数少ない賛成派で、かつて世界最強と呼ばれた米海兵隊を研究し、海戦でも大いに役立つその戦略思想を説いたのである。

 

 

ラバウル基地司令部の執務室

 

にこ「そうそう、あんたがここに来たって事はさ、あんた達も何かするつもりなんでしょ?」

 

果南「敵のサモア守備隊が少々厄介です・・・、フィジーの敵は強大でかなりの脅威ですが、そちらにばかり気を取られると前世ミッドウェー海戦の二の舞いになり兼ねないと高坂総長は御考えです・・・」

 

にこ「まずツツイラ島を奪還しろって事ね・・・」

 

果南「サモアは潜水艦の補給基地として使えるし、何より東太平洋の制海権奪還をより強固な物にできます・・・」

 

にこ「でもそれ、仮にサモアを奪還したとしても占領維持が難しくないかしら?」

 

果南「確かにサモアはまだ敵中にありますが、ここを抑えられると敵はどうなります?」

 

にこ「獅子身中の虫という事になるわね・・・」

 

果南「当然、敵は奪回しようとして来るでしょう!」

 

にこ「なるほど!、そこが付け目ね!」

 

果南「出て来たところを私達が潰します。」ニヤリ

 

にこ「面白い!、正面から戦うよりよっぽど効率が良いわ!」ニヤリ

 

 

同日深夜、特命を受けた幽霊艦隊所属の呂号戦隊5名がサモアに向け秘密基地を出撃。

翌朝にはギルバート諸島の秘密ドックで補給を受け、島に沿い西側を進む。

ギルバート諸島は前世大戦時の激戦地であったが、この世界でのギルバート諸島は現在は平凡で、そのうちのタラワ島には仙空や電征の基地がある。

そして軍令部から密命を受けたタラワの仙空隊が呂号戦隊の南下に合わせ連日偵察飛行に余念が無かった。

 

びびびびっ!、びびびびっ!

 

電探妖精「磁気探知機に反応あり!、戦闘用意!」

 

機長妖精「待て!、慌てるな!、敵味方識別はっ!?」

 

電探妖精「敵潜水艦カ級と思われます!」

 

機長妖精「念のためだ!、通信士!、長波通信にて確認!」

 

通信士妖精「了解!」

 

機長妖精「深度はどれくらいだ?」

 

電探妖精「70~80と思われます!」

 

機長妖精「よしっ!、深度30に警告用爆雷を投下!、味方なら浮上してくるはずだ!」

 

爆撃手妖精「投下します!」

 

かっ、ひゅるるるるるルルルルルルーーーー、ぼちゃん、どかーーーーん!

 

電探妖精「浮上する気配なし!、進路を変えジグザグ航行を開始しました!」

 

機長妖精「やっぱり敵だったか!、高度下げ!」

 

操縦士妖精「ヨーソロー!」

 

機長妖精「サメ退治だ!、爆雷投下!」

 

爆撃手妖精「食らえーーーー!」

 

ばらばらばらばら、ぼちゃんぼちゃん、ぼちゃんぼちゃん

どかーーーーん!、どかーーーーん!、どかーーーーん!、どかーーーーん!

 

カ級「グアアアアッ!」

 

電探妖精「反応消えました!」

 

カ級「チーン」ぶくぶくぶくぶくぶく

 

呂203「きゃあ!、びっくりした!」

 

呂201「うおーーー!、やってるね!」

 

呂202「我が国の電子技術はすごいわね!」

 

一度発見されれば逃げ場を一切与えない海軍技術部の電子技術に敵は恐怖した。

 

 

2042年8月19日深夜、矢澤艦隊は重巡・妙高を旗艦とする第五戦隊および軽巡・川内を旗艦とする第一水雷戦隊、軽空母・龍驤を旗艦とする西木野航戦が厳重な無線封止の中、ラバウルを出撃。

真っ暗な夜の海の上を疾走、目指すは今作戦の標的の一つ、サモアである。

 

妙高「第五戦隊!、出撃します!」

 

龍驤「ほな、一足先に、ちょっとそこまで行ってくるわ!」

 

川内「夜戦だ!、夜戦だ!、夜戦だーーーー!」

 

しかし、この時のサモア攻撃隊の戦力は軽空母3、重巡4、軽巡1、駆逐12と数では勝るが火力では劣っていた。

 

にこ「(あんた達、しっかり頼んだわよ・・・)」

 

サモア攻撃隊に遅れる事2日、矢澤艦隊総旗艦・愛宕が率いる本体は軽巡・神通を旗艦とする第二水雷戦隊を先頭にラバウルを出撃、戦艦4、重巡4、軽巡3、駆逐12という編成で一同ソロモン海を目指す。

 

愛宕「矢澤艦隊!、出撃します!」

 

金剛「さあ行きますよ!、Follow me!」

 

神通「二水戦!、参ります!」

 

また空母・飛龍を旗艦とする星空航戦はブーゲンヴィル島北側に空母2、駆逐4の編成で陣取る。

 

飛龍「見ててね、多聞丸!」

 

 

2042年8月23日午前3時、サモア攻撃隊がサモア沖へと到着、この日の天候は曇り、戦場には一切の明かりが無い。

サモアの各軍港施設や陸上基地の様子はCICが誇る人工衛星によって随時偵察され、島の地理、敵戦力、基地の構造などは筒抜けであった。

 

サモア・パンゴパンゴ軍港

 

ヲ級「フアーーー、ムニャムニャ・・・」

 

ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん

 

ヲ級「?、ナンダ?」

 

ひゅるるるるるルルルルルルーーーー、どかどかどかどかーん!、どかどかどかどかーん!

 

ヌ級1「グアアアアッ!」

 

ヌ級2「テ、敵襲!」

 

龍驤「まさか夜間に航空攻撃を食らうなんて想定外やろな!」ニヤニヤ

 

飛鷹「日頃の猛訓練の成果ね!」

 

隼鷹「ヒャッハーーー!、どんどんやれーーー!」

 

ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん

 

妙高「航空隊が行ったわ!、五戦隊総員!、撃ち方用意!」

 

妙高・那智・足柄・羽黒「「「「撃てーーーーーー!」」」」

 

どかどかどかどかーん!、どかどかどかどかーん!、ひゅるるるるるルルルルルルーーーー、どかーーーーん!、どかーーーーん!

 

イ級1・2・3「「「グアアアアッ!」」」

 

リ級1「ギャアアアアーーーー!」

 

川内「一水戦総員!、突撃開始!」

 

吹雪・白雪・初雪・深雪「「「「せやああああ!」」」」

 

綾波・敷波・江風・涼風「「「「はあああああ!」」」」

 

ヲ級「ナ!、駆逐艦共ガ突ッ込ンデ来ルゾ!」

 

どかんどかんどかんどかん!、どかんどかんどかんどかん!

 

イ級4・5・6「「「グアアアアッ!」」」

 

ヲ級「クソッ!(イクラ空母ヤ戦艦ト言エドコンナ至近距離デ攻撃ヲ食ラエバタダデハ済マナイ!)」

 

敵陣の懐に35ノットという高速で飛び込み、後方支援の下で次々と敵に肉薄し、至近距離で改零式徹甲弾や62式酸素魚雷を叩き込む。

敵の予測した通り戦艦や空母の重圧装甲と言えども至近距離で多数撃ち込まれれば一溜りもない上に見えない相手からの攻撃というものは恐怖以外の何者でもなかった。

 

ざざざーーーーー!

 

ヲ級「!!、正面カ!」

 

川内「ふふふ、残念・・・」

 

ヲ級「ソッチカ!」

 

どかーん!どかーん!、ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!

 

川内「無理無理、そんな飛行機を飛ばしてる奴なんかじゃ、夜の私は捉えられないよ・・・」

 

ざざざーーーーー!、ばしゃーーーん!

 

ヲ級「!!、上カ!」

 

川内「せい!」

 

ぶん!、ぼちゃんぼちゃん、ぼちゃんぼちゃん、どかーーーーん!

 

ヲ級「グアアアアッ!」

 

川内「(まあレーダー使ってるから昼も夜もないけどね!、でもやっぱやるなら夜に限る!)」

 

暗闇の中、空中から投擲された4本の62式酸素魚雷が命中、ヲ級は瞬く間に海の藻屑となった。

そのすぐ傍でも優秀な電探やレーダーを持つ一水戦所属の駆逐隊が軽空母ヌ級や戦艦ル級をはじめ、敵艦隊を闇夜の中で次々と撃破し海岸線の防衛機能は完全に停止した。

 

川内「一水戦総員!、上陸開始!」

 

一水戦「「「「了解!」」」」

 

そして一水戦は楽々サモアのツツイラ島にあるパンゴパンゴ軍港に上陸を果たし、五戦隊の砲撃や西木野航戦の爆撃で陸上基地も既に壊滅していた。

 

真姫「飛行場姫は居なかったか・・・、まあ撃破の手間が省けてラッキーだったわ。」

 

このサモア奪還戦は明け方までには決着が着いており、西木野航戦司令長官・西木野真姫少将とその部隊が日の出頃には上陸し、パンゴパンゴ軍港に艦隊司令部、タフナ飛行場には基地防空隊司令部を設置した。

そして奪還成功から2日後には本土から航空機や輸送船などによるピストン輸送が開始され、資材や燃料、弾薬、最新鋭の電子機器や電探連動対空火器、食料、医薬品などが陸揚げされ、矢澤は長年深海棲艦の脅威に苦しめられていた現地住民に惜しみない援助をした。

またタラワ島基地から電征が転戦し、敵が再三飛ばして来たフィジーからの哨戒機を次々と追い散らしていった。

 

呂号戦隊s「「「「「私達の出番無いじゃん!、てか私達必要なかったじゃん!」」」」」

 

 

フィジー軍港・港湾最奥

 

南方棲姫「サモア守備艦隊全滅、加エテサモア陥落カ・・・、トナルト次ハイヨイヨソロモン諸島、特ニガダルカナル島ダナ・・・」

 

ヲ級FS1「南方棲姫様!」

 

南方棲姫「コノ際仕方アルマイ!、奴ラヲ呼ベ!、矢澤艦隊ヲ何トシテデモ叩カネバナラン!」

 

南方棲姫が口にした奴らとは、その正体は後に明らかとなるであろう。

 

ヲ級FS1「ハッ!、シカシ、到着ニハ2.3日ハ掛カルカト。」

 

南方棲姫「構ワン!、奴ラニ目ニモノ見セテヤル!」

 

前世でも熾烈を極めた激戦地となったソロモン海、今まさにこの世界のソロモン海においても双方の行く末を左右する大海戦が勃発まじかであった。

 




にこ「ここら辺でサモア奪還は終了よ!」

愛宕「意外とあっさりで助かったわ!」

にこ「ええ、でも本当の戦いはこれからよ!、みんな気を引き締めていくわよ!」

矢澤艦隊一同「「「「おおおーーーーー!」」」」

にこ「というわけで次は前世でもあった第二次ソロモン海戦と似た手を使うけど、ただ真似するだけじゃないわ!
あたしの方が前世の指揮官達より上手くやって見せるわ!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。