都合上、前作に次作で書こうと思っていた事を付け加えただけですが、今回もよろしくお願いします。
そしてソロモン海と言えば「ぽいっ」でお馴染みのあの方!、更にお茶の間のおっとりさん!、そろそろ出番が来る予定です。
絶対劣勢からの逆転劇!、後ご期待ください!
2042年11月13日深夜、トレス海峡海戦からおよそ半日が経った頃、敵南太平洋艦隊全軍がゆっくりとサンタクルーズ諸島沖からソロモン諸島を目指し進行を開始、この敵の動きはガダルカナル島より発進した星電が捉えていた。
そしてその報告はすぐさまラバウルの艦隊司令部および港で待機中の矢澤艦隊総員へと届けられた。
にこ「敵は今この辺りかしら・・・」
真姫「珊瑚海よりソロモン海を目指す航路です・・・、恐らくはサモアやガダルカナル島からの空襲を恐れての事でしょう・・・」
凛「提督、いっそまだ珊瑚海にいる幽霊達に撃破してもらってはいかがですか?」
にこ「まあそれは考え方の一つではあるけど、いまあいつらが持ち場を離れるとここぞとばかりにオーストラリアの連中が出て来る可能性があるわ・・・」
CIC1「提督!、ガダルカナル島の哨戒機より入電!、敵艦隊は珊瑚海とソロモン海の境目に帯状に陣取ったとの事です!」
にこ「なるほど・・・、端から見れば今の私等にできる事は籠城か本陣目指して突っ込むか、でしょうね・・・」
これまでの挑発攻撃や先のトレス海峡海戦で敵の戦力をある程度削ったとは言え、現在の敵戦力はまだ矢澤艦隊の倍以上あり、正面からまともに戦っても勝ち目は薄い。
にこ「でも後者を選択した場合、敵は鶴翼の陣形を取って数に物言わせて潰す算段でしょうから、ここは籠城で行くわ!」
かと言って籠城ともなれば補給が続くうちは問題ないが長期化し、万が一孤立して援軍が出せない状況にでもなれば矢澤艦隊は壊滅するが、矢澤はあえてその不安をねじ伏せ籠城を選択した。
にこ以外「「「「!!」」」」
参謀長「提督!、籠城などすれば長期化は避けられません!、それにもしその間にパプアニューギニアの陸上基地が復活すれば東と南から十字砲火を浴びます!」
CIC2「それだけではありません!、この戦線での戦闘長期化は統堂艦隊にも影響がおよび、更にパナマ運河が復旧すれば我が艦隊はもちろん、南方方面軍は総崩れとなります!」
参謀1「提督!、お考え直しを!」
にこ「あんた達なに勝手にギャースカ騒いでんのよ!、人の話は最後まで聞きなさい!」
矢澤のこの選択に星空、西木野以外の者はこぞって反対したが、矢澤は一切考えを改めずこう続けた。
にこ「ラバウルのあるニューブリテン島を中心にソロモン海は北東のソロモン諸島と南西のニューギニア島に挟まれ、この三つの島の海岸線をつなぐと逆楔型になっているわ・・・」
真姫「ええ、そうね・・・」
にこ「しかもソロモン海は奥に進めば進むほど縦に長くなり、横幅はどんどん狭くなっていく。
もし敵が一斉に進撃してくるとなれば陣形が縦長になるのは必須、もしそうなればこちらは側面から突き崩せるし、大軍で押し寄せて来るからその数が仇となって間違いなく身動きが取れなくなる。」
凛「確かに・・・」
にこ「だから敵をわざと懐深く攻め込ませ、敵艦隊が縦に長く伸びきったところを側面から切り崩す!」
参謀長「なるほど!、合理的な作戦ですが艦隊の布陣はどの様に!」
にこ「・・・」
凛「提督?」
にこ「ごめん・・・、ちょっとトイレ・・・」スクッ
矢澤は何処か優れない様子で一度席を立った。
真姫「・・・」スクッ
そして何かを感じ取ったのか、西木野がその後を追う。
矢澤は司令部の外のベンチに腰掛ける。
にこ「はあー・・・」
真姫「提督・・・」
にこ「なんだ、あんたか・・・」
真姫「何だとは何ですか!、それに何だか様子がおかしいですよ!」
にこ「何でそんな事わかるのよ・・・」
真姫「あなたは昔からすぐ顔や態度に出る・・・、その辺は前世から何も変わってないわ。」
にこ「・・・、実の事言うと、僅かに駒が足りないのよ・・・」
駒が足りない、つまりは作戦に必要な人員が足りていない。
この事は誰から見てもすぐわかる事であったが、今回はどんな策を用いようとそのわずかな人員の穴を埋められない物量差があった。
真姫「でしたら私の航空部隊で敵本陣に切り込みましょうか?」
にこ「何バカな事言って・・・」
参謀2「提督!、港に待機中の愛宕さんから通信です!」
にこ「!!、何事!」ダッ
矢澤は急いで司令部に駆け戻る。
ばーーん!
にこ「はあー、はあー・・・、愛宕!」ゼーゼー
CIC2「こちらに・・・」
愛宕「提督!」
がちゃ、ザーーーーー
にこ「?」
那珂「やっほーーー!、矢澤提督!、艦隊のアイドル!、那珂ちゃんでーーーす!」パチコン
にこ「那珂!、あんた確かトラック島にいるはずじゃ!」
那珂「なんか今すぐにラバウルに向かって矢澤艦隊に加われって、高坂総長から通信があってね!、だから今回の作戦中のみ我が第四水雷戦隊が矢澤艦隊に加わりまーーーす!」
にこ「・・・」
那珂「?、提督?」
にこ「・・・った、この戦・・・勝ったわ!」
会議室に戻り、那珂からの通信によって園田直属の第四水雷戦隊が陣営に加わった事を知った矢澤は勝を確信した。
そして自身に満ちた表情で作戦会議を再開する。
にこ「あ、そうそうさっきの地形戦略の付け足しとして、今回の作戦ではなるべく戦線を広げない様にするわ。
そのために一度ガダルカナル島は放棄するけど文句ないわね!」
参謀達「「「了解!」」」
真姫「まあ確かに、戦線を広げたら少数で大軍と戦うのは不可能ね。」
にこ「そこで各部隊の布陣だけど、まず四水戦、日が昇る前に直ちに珊瑚海とソロモン海の狭間に部隊を構え、敵状をすぐさま知らせて頂戴。
具体的な作戦については持ち場に着いたら追って説明するわ。」
那珂「了解!、那珂ちゃん達にお任せ!」
にこ「次にニ水戦と西木野航戦、あんた達も日が昇る前にこっそりに闇に紛れて出港してサモアに向かい、たぶん翌日の夜明け頃になると思うけど、私が合図したらソロモン海の出入り口側より敵の背後を強襲しなさい。」
龍驤・神通「「了解や!(しました!)」」
にこ「次に一水戦、あんた達はブーゲンヴィル島南側、言うなればソロモン海側で待機、アイアン・ボトム・サウンドからも必ず闇に紛れて攻めて来るからそいつらを迎え討ちなさい。」
川内「了解!」
にこ「続いて五水戦と星空航戦、あんた達はブイン基地を拠点に攻め込んで来た敵に対して側面から迎撃して頂戴。」
飛龍・阿賀野「「了解!」」
にこ「その後、パプアニューギニアの海岸線に沿う形で布陣した三戦隊と五戦隊が慌てた敵の側面から主砲および魚雷を撃ちまくって頂戴。」
金剛「了解ネー!」
妙高「お任せください!」
にこ「最後に四戦隊、あんたたちはラバウル基地の港に待機、敵が最深部まで攻め込んで来たら追って指示を出すわ。」
愛宕「了解!」
にこ「それまでは程よく敵を迎え撃ちつつ撤退、一撃離脱を心がけて。」
矢澤艦隊一同「「「「了解!」」」」
にこ「さて、これで役者は揃った・・・、参謀長、全通信回線は開いているわね・・・」
参謀長「はっ!」
にこ「よし!、矢澤艦隊将兵総員聞きなさい!、我が国の!、いえ、人類の存亡この一戦にあり!、皆より一層奮起せよ!」
将兵艦娘全員「「「「「「「「おおおおおおーーーーーーーー!!!!」」」」」」」」
矢澤の基地全員に宛てたこの言葉を述べた直後、島のあちこちから遥か彼方まで聞こえんばかりの戦士たちの声が揚がった。
また港のメインマストおよび矢澤艦隊総旗艦・愛宕のメインマストにZ旗が掲げられた。
にこ「作戦開始!」
そして2042年11月14日夜明け前、人類の存亡を賭けた大海戦の幕が切って落とされた。
愛宕「(今回の各部隊の布陣はさながら島と海上を使った第一次上田合戦と言ったところかしら・・・)」
午前4時頃、まだ薄暗いソロモン海の入り口・ソロモン海側の物陰に軽巡・那珂が率いる四水戦が構え、敵を目視で発見した。
那珂「提督、敵艦隊発見・・・、この距離からだとまだ前衛しか見えません・・・」
にこ「了解・・・」
那珂「あっ!、動き始めました・・・、敵速5~10ノット、先頭に前衛の水雷戦隊、その後ろに戦艦や重巡、軽空母、主力空母と南方棲姫はまだ目視では捉えられていませんがおそらく最後尾に・・・」
にこ「・・・」
ザーー、ザーー、ザーーーーー、ザザーーーー、ザーーー、ザザーーーーー
那珂「敵艦隊、間もなくソロモン海入り口に達します・・・、あっ!、敵水雷戦隊、二手に分かれました!
別れたもう一方は提督の読み通りアイアン・ボトム・サウンドに向かっています・・・、その別動隊の旗艦は軽巡棲姫です!」
にこ「やっぱり・・・、わかってたとはいえ夜戦モードの川内でも1対1でやり合えば相当キツイ相手ね・・・」
敵はソロモン海の入り口付近で部隊を二つに分け、軽巡棲姫を旗艦とし軽巡2、駆逐12の別動隊は進路を本体よりやや北西に取り、アイアン・ボトム・サウンドを目指し、残りの本体は駆逐棲姫を先頭に総勢89もの大軍でソロモン海への侵攻を図る。
にこ「午前5時前・・・、那珂!、作戦開始よ!」
那珂「了解!、みんな行くよーーーー!」
四水戦「「「おおおーーーーー!」」」
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
駆逐棲姫「?」
~♪、~ 、~~ 、~~♬
駆逐棲姫「ナニコレ・・・」
朝潮「探照灯照射!」
バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ
敵艦隊「「「「!!!!????」」」」
駆逐棲姫「ウッ!、目クラマシノツモリ!」
~♪、~ 、~~ 、~~♬
那珂「はあーーい!、深海棲艦の皆さーーーん!、艦隊のアイドル!、那珂ちゃんだよーーーー!、よろしく!」パチコン
敵艦隊「「「「・・・」」」」ポカーーン
那珂「それではこれより那珂ちゃんによるゲリラ海上ライブを開催したいと思いまーーーす!、それではーーー、恋の2-4-11!、ミュージックスタートーーー!」
荒潮「それ~!」ポチ
~♪、~ 、~~ 、~~♬、~♪、~ 、~~ 、~~♬
突然敵艦隊の真正面に現れた那珂は部下に持たせたミニライブセットから流れるミュージックに合わせて歌い踊り始めた。
端から見ればどうかしているとしか思えない、が、ここに矢澤の狙いの一つが隠されていた。
駆逐棲姫「フザケタ奴ラネ!、集中砲火ヲ浴ビセテアゲナサイ!」
どんどんどんどん!、どんどんどんどん!、どんどんどんどん!、ひゅるるるるるるルルルルルルーーーー
ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!
那珂「うわっ!、ちょっとーーー!、せめて一曲くらい聞いてよ!、総員180度回頭!、最大船速!」
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
四水戦は敵方の砲撃開始と同時に180度回頭し全速力でソロモン海へと撤退を開始、ラバウルを目指す。
この瞬間、この現世におけるソロモン海戦の幕が切って落とされた。
駆逐棲姫「逃ガサナイデ!」
どんどんどんどん!、どんどんどんどん!、どんどんどんどん!、ひゅるるるるるるルルルルルルーーーー
ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!
那珂「もーー!、酷いなーー!」
朝潮「そこそこ距離があるのに近弾が多いですね!」
荒潮「あらーー、なかなかのスリルじゃない!、結構楽しいわね~」ニコ
満潮「どこがよ!」
霞「こんなスリル二度と味わいたくないわ!」
この時、敵艦の速力30ノットに対して味方の速力は37ノットとはじめ1000程しか離れていなかったが徐々に敵を引き離しはじめ、進む先で先頭を行く那珂の目に一つの明かりが見えた。
那珂「見えた!、総員魚雷装填後180度回頭!、レーダー照準雷撃用意!」
ザザーーーーン!、ザザーーーーン!、ザザーーーーン!
その明かりのある位置に達した瞬間、再び敵のいる方向に向き直り雷撃の準備を整え、一斉に発射。
ハ級E「敵部隊!、こちらに向き直りました!」
那珂「距離約15000!、撃てーーーーーー!」
ぱんぱんぱんぱん!、ぱんぱんぱんぱん!、ぱんぱんぱんぱん!、しゅるるるるるるるルルルルルルーーーー
朝潮「発射完了です!」
那珂「総員180度回頭!、最大船速!」
ザザーーーーー!、ザザーーーーー!、ザザーーーーー!
そして魚雷を発射し終えたら再び回頭しどんどんラバウル基地の方角えと撤退して行く。
駆逐棲姫「!!、雷撃ヨ!、回避!」
ニ級E「間ニ合イマセン!」
ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!、ばっしゃーーん!
ハ級1・2・3「「「ギャアアアアーーーー!」」」
ハ級E「ウグッ!、グアアアアアーーーーー!」
駆逐棲姫「チッ!、雷撃用意!、敵距離12000!、撃テーーーー!」
ぱんぱんぱんぱん!、ぱんぱんぱんぱん!、ぱんぱんぱんぱん!、しゅるるるるるるるルルルルルルーーーー
ばっしゃーーん!
満潮「うぎゃあああーーー!」
敵の物量から放たれた魚雷はいくら速力に優れていても完全に回避するのは不可能であった。
朝潮「満潮!」
霰「愛宕さん!、満潮大破!」
愛宕「満潮ちゃん、今すぐ戦線離脱しなさい!」
満潮「りょ、了解・・・」ズキズキ
しゅるるるるるるるルルルルルルーーーー
大潮「!!、レーダーに感あり!、第二波来ます!」
那珂「もうすぐ中継ポイント!、面舵いっぱーーーい!」
ザザーーーーン!、ザザーーーーン!、ザザーーーーン!
那珂はまた別の目印を確認すると共に右90度に舵を取る。
駆逐棲姫「今度はどういう・・・」
ぶーんぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーんぶーん
ハ級4「敵機来襲!、数60以上!」
駆逐棲姫「!!」
四水戦が突如進路を変えた瞬間、上空より襲い来るはブイン付近に待機していた星空航戦の空母・飛龍、蒼龍から発艦した新鋭攻撃機・流星改であった。
流星改妖精s「「「「くらえーーーー!!!!」」」」
ひゅーーーー!、ひゅーーーー!、ひゅーーーー!
どかーーーーん!、どかーーーーん!、どかーーーーん!
チ級1・2「「ギャアアアアーーーー!」」
ハ級4・5「「グアアアアアーーーーー!」」
ひゅーーーー!、どかーーーーん!
駆逐棲姫「ウグッ!」
流星改妖精1「駆逐棲姫に命中!、小破!」
飛龍「姫級はそう簡単にはいかないね・・・」
流星改妖精2「敵艦隊!、いよいよソロモン海中腹地点に迫りつつあります!」
愛宕「(大手門を越え、城下に流れ込んで来た辺りね・・・)」
現状は愛宕が言う第一次上田合戦で言うところの大手門を突破した敵が上田城下になだれ込んで来た時点に一致する。
敵の正面で踊り敵を挑発、自らを餌にソロモン海内部まで誘き寄せて来た那珂はさながら真田幸村と言ったところである。
もし那珂をそう例えるならサモアの龍驤や神通は真田信幸、ラバウル基地の港に構え指揮を執る愛宕は真田昌幸と言ったところである。
愛宕「(さて、次は・・・)」
2042年11月14日午後15時前、敵艦隊の先鋒は四水戦および星空航戦による少数時間差攻撃を受け次第に数を減らしていったが遂に懐深く飛び込み始めた。
哨戒機妖精1「現在の敵艦隊の位置はブーゲンヴィル島最西端近海です!」
哨戒機妖精2「ブイン付近より飛び立った攻撃機隊の攻撃を受けるも敵艦隊、更に前進!」
参謀長「提督、そろそろでは・・・」
にこ「いいえ、まだよ、まだ・・・」
哨戒機妖精3「敵艦隊主力がソロモン海中腹に差し掛かりました!」
にこ「通信参謀、ラエの仮設基地に打電、三戦隊および五戦隊は直ちに基地を出撃、敵艦隊主力の側面から砲撃を浴びせよ!
ただし、砲撃はただ一斉射のみで済み次第直ちに離脱せよ!」
通信参謀「了解!」
四水戦が更にニューブリテン島に近付き、敵艦隊の先鋒がソロモン海中腹の位置を突破した事を確認した五戦隊、続いて三戦隊が待機していたパプアニューギニア湾岸線のラエ仮設基地から出撃、敵艦隊の主力の側面へと一気に突っ込む。
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
金剛「さあ皆さん!、行きますよー!」
妙高「いよいよここからが本番です!、参ります!」
南方棲姫「先鋒ガ敵ノ挑発ニマンマト乗セラレタカ!、被害ハ!」
ヲ級FS「軽巡2、駆逐6撃沈マタハ大破炎上、更ニ駆逐棲姫様ガ敵ノ爆撃デ小破ト言ッタトコロデス・・・」
南方棲姫「無駄ニ戦力ヲ失ウナト言ッタナズダ!、馬鹿者メ!」
レ級「敵ノ旗艦ハ中々頭ガキレルミタイダネー。」ウンウン
南方棲姫「関心シテイル場合カ!」
ル級FS「!!、左舷10時ノ方向ニ感アリ、敵艦隊デス!」
南方棲姫「!!」
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
金剛「皆さん!、準備はOKですか?」
三・五戦隊「「行けます!」」
金剛「ready! fire!」
どかどかどかどかーん!、どかどかどかどかーん!、どかどかどかどかーん!、ひゅるるるるるるルルルルルルーーーー
どかーーーーん!、どかーーーーん!、どかーーーーん!
敵艦隊「「「「ミギャアアアアーーーー!」」」」
どかーーーーん!、どかーーーーん!
軽空母棲姫「グアアッ!!」
金剛「Hit!」
妙高「長居は無用、撤退します!」
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
敵は完全に不意を突かれ軽空母1、重巡2、軽巡1が爆沈、軽空母棲姫が金剛型の砲撃をもろに受け中破、艦載機の発着機能を奪った。
三戦隊、五戦隊の目的はただ攻撃するのではなく、真の狙いはどさくさ紛れに軽空母棲姫の航空戦力を奪う事であった。
そして目的を達成した三戦隊、五戦隊はラバウルを目指し全速力で撤退していく。
同日午後17時、ラバウル基地の港に迫りつつある敵艦隊先鋒、主力共に幾度か航空攻撃を受けたがとうとう最後尾が中腹の位置を突破、敵艦隊は上田城で言うところの二の丸へとなだれ込んで来たところである。
駆逐棲姫「急激ニ狭クナッタ・・・」
那珂「やっほーーー!」フリフリ
駆逐棲姫「・・・」イラッ
那珂「こんなにステージ狭くなっちゃった・・・、これじゃお客さんが少なくてライブも盛り上がりに欠けるね!」
駆逐棲姫「殺リナサイ!」
ガコン
那珂「退散!、退散!」
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
駆逐棲姫「待チナサイ!」
どかどかどかどかーん!、ばきばきばきーん!
駆逐棲姫「グウッ!」
那珂「12.7㎝じゃ撃沈は無理か・・・」
段々と苛立ちを見せ始め先頭を切って突撃して来たところへ那珂の後方に構えていた駆逐隊の12.7㎝連装砲一斉射撃を浴びせ、駆逐棲姫は中破程度のダメージを負ったが怒りに任せ突撃して来た。
ぱんぱんぱんぱん!、しゅるるるるるるるルルルルルルーーーー
どかーーーーん!、どかーーーーん!
大潮・霰「「ぎゃあああーーーー!」」
那珂「愛宕さん!、大潮、霰ともに大破!」
愛宕「すぐに戦線離脱して!」
敵の雷撃により大破した大潮と霰は一足先にラバウル軍港の波止場に急行、戦線を離脱した。
朝潮「こちら朝潮!、間もなく最終中継ポイントを通過します!」
愛宕「了解!」
同日午後19時、日が落ち始めた頃、敵艦隊はついにラバウル軍港に姿を現した。
参謀長「敵先鋒、最終中継ポイントを通過!、ラバウル軍港に間もなく敵影が現れるかと思われます!」
にこ「OK、聞いたわね、愛宕!」
愛宕「ええ・・・」
にこ「でもまだ・・・、敵が最後尾まで完全に港にすっぽり入るまで待って・・・」
愛宕「了解・・・」
那珂「愛宕さーーーん!」
愛宕「お帰り、那珂ちゃん。」
駆逐棲姫「見エタ!、敵基地ノ港ト、ソノ奥ノ飛行場ニ敵司令部!、全艦突撃!」
ハ級s「「「「クタバレーーーー!!!!」」」」
ザザーーーーー、ザザーーーーー、ザザーーーーー
那珂「ふふふ、握手や写真はいいけどぉ、贈り物は鎮守府を通してね!」
駆逐棲姫「何ヲフザケテ!」ガコン
那珂「どっかぁーん!」
どかどかどかどかーん!、どかーーーーん!、どかーーーーん!
ハ級s「「「「グアアアアアーーーーー!」」」」
駆逐棲姫「ナ!、何ガ起コッタノ!」
那珂「どう?、14㎝単装砲6門のレーダー照準一斉射撃の出来栄えは!」
どかどかどかどかーん!、がきがきがきーん!
那珂「きゃあっ!、顔はやめてぇ!」
駆逐棲姫「ドコマデモフザケタ奴ネ!」
ひゅるるるるるるルルルルルルーーーー、ぱーーーーーん!
駆逐棲姫「発光信号・・・、我ガ艦隊ノ本体ガ港湾施設ニ到着シタ様ネ!、コレマデヨアナタ達!」
那珂「うわっ!、やばっ!(愛宕さん早くーーー!)」
四水戦「「「「・・・」」」」
第一次上田合戦最終段階、本丸手前で那珂率いる四水戦は日が沈み明かりが無く真っ暗な港を背に立ち、敵は本丸手前の堀を越えるための橋の前まで迫っていた。
駆逐棲姫「砲雷撃用意!!」ニヤリ
那珂「・・・(ヤバイヤバイヤバイ!)」ガタガタ
そして真っ暗な港では何事もなかったかの様に静まり帰っていた。
バサバサ、バサバサ、バサバサ、バサバサ、バサバサ、バサバサ
南方棲姫「?、何ノ音ダ?」
レ級「サア?」
シュルシュル、シュルシュル、シュルシュル、バサバサ、バサバサ、バサバサ
愛宕「全探照灯照射!」
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ
南方棲姫「グッ!、マブシッ!」
愛宕「ぱんぱかぱーん!、お待たせーーー!」
南方棲姫「!!、何ダ・・・、コレハ!」
駆逐棲姫「クッ!、艦隊旗艦・愛宕!、沈ミサイ!」
愛宕「そうはいかないわ!、地上部隊全砲門!、魚雷発射管用意!」
地上部隊「「「「照準よしっ!」」」」
南方棲姫を始め敵艦隊は驚愕した。
何故ならラバウル港湾施設全域に各艦娘達が予備用に持っている砲(12.7㎝~36.5㎝)と魚雷発射が隙間なくおよそ100基以上が配備されており、それもものの見事に敵のみを徹底攻撃出来る方位に向けられている。
にこ「全く、言い出しっぺの自分で言うのもなんだけど、こんだけの物をよく用意出来たわね。」
琴音「いいよいいよ!、こっちも技術者として腕の振るいがいがあったしさ!」
にこ「サンキュー、そんじゃ、愛宕!」
愛宕「撃てーーーーーー!」
どかどかどかどかーん!、どかどかどかどかーん!、どかどかどかどかーん!
ぱんぱんぱんぱん!、ぱんぱんぱんぱん!、ぱんぱんぱんぱん!
どかーーーーん!、どかーーーーん!、どかーーーーん!
敵艦隊「「「「グアアアアアーーーーー!」」」」
しゅるるるるるるルルルルルルーーーー、ばしゃばしゃばっしゃーーー!
敵艦隊「「「「ギャアアアアーーーー!」」」」
どかーーーーん!、どかーーーーん!
南方棲姫「グアアアアアーーーーー!」
CIC1「南方棲姫に命中弾確認!、小破!」
にこ「36.5㎝でその程度か・・・、キツイわね・・・、第二射装填急げ!」
その後、南方棲姫に更に数発の命中弾があったものの、12.7㎝や20.3㎝ではかすり傷程度のダメージしか与えられず、不運な事に魚雷は一発の命中もなかった。
というより見方が庇い魚雷を自ら受け爆沈した艦は多く、この陸上からの一斉射撃、雷撃で20隻を超える敵を一度に撃沈または大破させた。
愛宕「主砲レーダー照準!、撃てーーーー!」
どかどかどかどかーん!、ひゅるるるるるるルルルルルルーーーー、どかーーーーん!
ヲ級FS「グアアアアアーーーーー!、コノ私ガ!、重巡如キニ!」ボチャン
鳥海「レーダー照準とはいえ最後尾の敵を一撃ですか・・・」
摩耶「ははは、やっぱ愛宕姉には敵わねえーわ・・・」
高雄「索敵レーダーに映る敵に動きあり!、こちらの目論見に気付き脱出を図るつもりです!」
にこ「残念ね、もう遅いわ!、参謀長!、サモアのニ水戦および西木野航戦へ出撃命令を出して頂戴!」
参謀長「了解!」
琴音「あれー?、確かそいつらって明朝に出撃させるつもりじゃなかったー?」
にこ「予定を早める、出来る限り潰して欲しいと高坂総長から命令があったわ!、このチャンスは逃さない!」
琴音「case by caseて事?」
にこ「そうよ、てかあんた何しれーっと指令室にいるのよ!」
琴音「気付くの遅!」
にこ「確かにあんたは天才だけどここじゃむしろ邪魔よ!」
琴音「確かに技術者のアタシじゃこういった事はあんましわかんないけど、港湾施設のあれはアタシが作ったんだし、出来栄えくらいは見たいじゃん!」
にこ「はあ・・・、あんたと話すと頭沸騰しそうよ・・・」
琴音「酷い!」
同日午後20時過ぎ、ニ水戦および西木野航戦が出撃、作戦は最終段階に移ろうとしていた。
しかし、矢澤のこの判断が近いうちに想定外の悲劇を生む事になる。
琴音「どうだい?、この天才技術者たる天野琴音様の最新兵器は!」
にこ「いやいや、考えたの私だしどう見ても即席でしょうが!」
琴音「しっかし大軍がなだれ込むってすごい光景だねー!」
愛宕「敵は大手門を突破して城下になだれ込み、更に二の丸へ突入ご本丸手前まで押し寄せて来た・・・、うふふ、楽しみね~」
高雄「上手く本丸手前まで誘き寄せられれば最終段階まで後一歩で完了という訳ですが・・・」
川内「誘導なら那珂なら上手くやってくれるよ・・・」
摩耶「しっかし那珂が真田幸村ポジってのがどうもしっくりこねーな・・・」
金剛「サナダユキムラと言ったら日の本一の強者と呼ばれたサムライですネー!、カッコイイデース!」
にこ「私も好きよ、だから今回の作戦に利用させてもらったわ。」
鳥海「故人の教えは素晴らしいものばかりと聞きますが、どうあれ上手くいく事を願うしかありません・・・」
にこ「ええ、今回は城下から本丸手前での攻防あたりまでかしら、次回は最終段階!、しっかり頼んだわよ!」
摩耶「(愛宕姉が真田昌幸ポジってのは以外にしっくり来るのはなんでだ・・・)」
綾波「ずずーー、はあーー、お茶がおいしいですーー!」オットリ
夕立「このお菓子おいしそうっぽい!」
綾波「よかったらどうぞ!」
夕立「わーい!」