アイドルと艦娘の因果戦線!   作:永遠のZero

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太平洋戦略ラインを構築するための戦いもいよいよ終盤です!

ライン諸島奪還を目指す小泉艦隊と必殺の作戦を帯びた空飛ぶ悪魔(フライングデビル)との対決の結末は如何に!

後ご期待ください!



クリスマス島奪還作戦、フライングデビル襲来!

2043年2月7日早朝、オーストラリアから飛び立った90機のB32型はニューカレドニア島上空で二手に分かれた。

隊長機率いる75機の本体は日本海軍の太平洋戦略ライン構築の拠点となるハワイを目指し、もう一方の別動隊15機は密命を受けクリスマス島を目指す。

クリスマス島はハワイから南へ2000㎞以上、東京からはおよそ7500㎞の中央太平洋の赤道上に浮かぶ環礁であるが、この島は深海棲艦の陸上基地として開発されていた。

 

南東太平洋洋上、そのにクリスマス島を目指して東進する小泉艦隊の姿があった。

 

瑞鶴「クリスマス島奪還が成功せれば太平洋戦略ラインが完成して敵は当分手も足も出せなくなるわね!」

 

葛城「はい!、なにせ今や太平洋の制海権はこっちの物ですからね!」

 

天城(雲龍型)「油断は禁物よ葛城。」

 

翔鶴「高坂総長はこの作戦が成功すれば北米大陸本土の艦隊を誘き出して、太平洋の全ての艦隊を撃滅できると仰られていたわ。

その裏に何かもっと大きな計画があるらしいけど・・・、まあその意味でも本作戦の意義は極めて重要ね。」

 

大鳳「幼い頃に見た夢の1つで、総長達の前世では大戦時は皆お国の為に死ぬとか、一部の資本家の利益の為に死ぬとか、そんな事がよくあったらしいのよ。」

 

祥鳳「なにそれ、そんなくだらない事してたの?、総長達の前世の軍人は・・・」

 

翔鶴「だから総長はこの世界で、深海棲艦全軍の撃滅は勿論、軍人などいらない世の中を作るために、私達軍人は戦う、そのように仰っていました。」

 

大鳳「しかし、平和という物は黙って待っていればやってくる物では無いわ。」

 

天城(雲龍型)「血を流し戦って恒久平和の門を1つずつ開いていくしか無い・・・、というわけですね。」

 

雲龍「そういえば仏の世界にも毘沙門天という甲冑姿の仏様がいたわね。」

 

翔鶴「不動明王という仏様もいるわ・・・、この仏様は大日如来の名代として現世界に降り立ち悪と戦ったと言うらしいけど・・・」

 

天城(雲龍型)「仏の世界と言えど平和な神だけでは成り立たない、というわけね。」

 

大鳳「戦う神もまた必要ね。」

 

艦隊の面々は広い太平洋洋上で思い思いの事を話し合う。

その時、一つの通信が入る。

 

ピピッ

 

花陽「皆さん聞こえますか!」

 

瑞鶴「うん、聞こえているわ!」

 

花陽「こちら基地から飛ばしていた哨戒機がクリスマス島の敵の姿を捉えました!、基地には防空棲姫にリコリス棲姫がいます!」

 

瑞鶴「うわ!、またやばそうなのが・・・」

 

高千穂「私の主砲で吹き飛ばしましょうか?」

 

瑞鶴「できればそうして貰いたいけど・・・」

 

花陽「作戦は予定通り行います。」

 

翔鶴「!!、レーダーに感あり!、敵機接近中!」

 

瑞鳳「お任せください!」

 

ギリギリ、パシュッ、ぶーんぶーんぶーん

 

電征妖精1「敵機発見!、B17型です!」

 

電征妖精2「ちっ!、逃げられました!」

 

フミコ「偵察任務中の偵察機と思われます!、提督、CICの調査では敵にも優秀なレーダーが装備されている可能性があります!」

 

敵機迎撃のため瑞鳳から電征が飛び立つも、それをいち早く察知した敵はすぐさま引き返して行った。

 

花陽「・・・」

 

フミコ「レーダーによって発見されたとなると、先に仕掛けるべきではありませんか!」

 

花陽「そうですね、瑞鶴さん!、作戦を開始してください!」

 

瑞鶴「了解!、艦隊総員!、作戦開始!」

 

そして同日午後13時30分、艦隊が発見された可能性があると考えた小泉は予定より早く作戦開始を宣言した。

 

瑞鶴「予定通り艦隊を二手に分けるわ!、各自役目を遂行されたし!」

 

小泉艦隊一同「「「「「「了解!」」」」」」

 

作戦開始と共に艦隊は二手に分かれ、総旗艦・瑞鶴の指揮下には装甲空母・大鳳、対空重巡・利根、筑摩、対空駆逐・秋月、照月、冬月、初月、そして今作戦から新たに加わった最新鋭高速戦艦・高千穂の計8名が残り、他の者は空母・翔鶴の指揮の下でクリスマス島を目指す。

 

瑞鶴「そういえば言うの遅れちゃったけど、今回から改めてよろしく、高千穂さん!」

 

高千穂「ええ、こちらこそ!」

 

瑞鶴と並走する黒髪で長身、大和と赤城を足して2で割った様な容姿をした女性。

この高速戦艦・高千穂の艤装は外見こそ大和型をそのまま小型化した様な形をしている。

しかし小型化されたにも関わらず、アイオワ級に匹敵する攻撃力と速射性を持った41㎝3連装砲を始め大和型の副砲の部分には10.5㎝長3連装砲が搭載され、艤装のあちこちに対空兵器と電子機器も充実、長門型よりも大型であるが30ノット以上という高速を出せる新鋭艦である。

 

大鳳「そういえば提督・・・」

 

花陽「どうかしましたか?」

 

大鳳「今作戦の会議で高坂総長を怒鳴りつけたといのは本当なんですか?」

 

花陽「どこで聞いたんですか?」

 

大鳳「会議に出席していた翔鶴さんです・・・、翔鶴さん曰く、また私の艦隊を囮に使うのか!、と激怒された様で・・・」

 

花陽「当たり前です!、皆さんを危険に晒す訳ですから当然です!」

 

瑞鶴「(提督、これは一芝居打ったわね!)」ニヤニヤ

 

 

ハワイ・パールハーバー基地上空

 

敵隊長機「弾倉庫を開け!」

 

敵超爆撃機1「全機準備完了しました!」

 

敵隊長機「(ふふふ、こんな楽な作戦もいいね、ともかく今回は敵パールハーバー基地に命中させればいい、ハワイ初空襲に意義があるから、いずれは日本本土を焦土化してやる!)」

 

敵隊長機「投下!」

 

ひゅるるるるる-----、ひゅるるるるる-----、ひゅるるるるる-----

 

敵隊長機「景気良くやれ!、一発も残すな!、空になるまで全部ぶっ放せ!」

 

 

パールハーバー基地・司令部

 

どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!

 

花陽「!!、何事です!」

 

参謀1「空襲です!」

 

どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!

 

フミコ「あっ!、軍港が!」

 

参謀2「提督!、至急避難を!」

 

花陽「う、うん!」

 

この日、パールハーバー上空に75機のB32型が飛来、敵は高度12000mからのレーダー照準爆撃を仕掛けて来たため対空レーダーでの発見が遅れ、また局地戦闘機の発進が間に合わなかった。

 

 

南東太平洋上空

 

星電妖精1「こちら瑞鶴一番!、上空に敵編隊を探知!、こちらに向かってきます!」

 

瑞鶴「機種は?」

 

星電妖精1「わかりません!、ですが大きさから見て重爆です!」

 

瑞鶴「重爆!、まあいいわ!、護衛戦闘機隊!、発艦開始!」

 

ギギギギッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん

 

敵編隊を捉えたとの通報を受けた瑞鶴、大鳳はすぐさま電征を発艦させた。

 

ぶーんぶーんぶーん

 

隊長妖精「!!、見つけたぞ!、敵機種B17型!、かかれーーー!!」

 

ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん

 

ばばばばばばばばばばっ!、かっ!、かっ!、かっ!、かっ!、どかーーーん!

 

電征妖精1「ぎゃああああーーーー!!」

 

隊長妖精「ちっ!、護衛機か!」

 

電征妖精2「P51型です!」

 

ばばばばばばばばばばっ!

 

隊長妖精「散開しろ!」

 

ぶーんぶーんぶーん、ぶーんぶーんぶーん

 

隊長妖精「くそっ!、これじゃB17型どころじゃない!」

 

ぶーん、ぶーん

 

隊長妖精「後ろを取った!、食らえーーー!!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、どかーーーん!

 

敵戦闘機「ぎゃああああーーーー!!」

 

隊長妖精「一丁上がりだ!」

 

ぶーん、ばばばばばばばばばばっ!

 

隊長妖精「ちっ!」

 

電征妖精2「させるかーーー!!」

 

ぶーん、ばばばばばばばばばばっ!、どかーーーん!

 

敵戦闘機2「ぐああああーーーー!!」

 

隊長妖精「これじゃあB17型は艦隊の方で始末してもらうしかないな!」

 

 

南東太平洋洋上

 

瑞鶴「こっちに向かってくるのはB17型か・・・」

 

大鳳「間違いないわ・・・」

 

瑞鶴「艦爆や艦攻ならまだしも重爆とはね・・・」

 

瑞鶴は星電からの報告に不安感を覚えた。

 

高千穂「とりあえず、対空戦闘準備しますか?」

 

瑞鶴「ええ、総員対空戦闘用意!」

 

艦隊はすぐさま対空戦闘の準備を整える。

そんな中、大鳳がとある異変に気が付た。

 

大鳳「瑞鶴さん、先ほどから提督および司令部との通信が途絶えました!」

 

瑞鶴「!!、どういう事!」

 

大鳳「わかりません・・・」

 

瑞鶴「・・・」

 

 

瑞鶴率いる艦隊がB17型接近の知らせを受けた頃、先の翔鶴率いるクリスマス島攻撃隊は予定通りクリスマス島への攻撃を開始、瑞鶴と大鳳を除く全航空隊を投入、その航空戦力は600機にのぼる大軍であった。

 

うーーーーーーーん!、うーーーーーーーん!、うーーーーーーーん!

 

ばばばばばばばばばばっ!、どーんどーんどーん!

 

流星改妖精s「「「「「食らえーーーー!!」」」」」

 

ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかどかどかーーーん!

 

リコリス棲姫「グアアアアーーーー!!、オノレ忌々シイ者ドモメ!、護衛戦闘機隊ハ何ヲシテイル!」

 

防空棲姫「敵ノ護衛戦闘機隊ニカナリ苦戦シテイル!、基地ノ支援ドコロデハ無い様ダ!」ガコン、ガコン、ガコン

 

ばばばばばばばばばばっ!、ばばばばばばばばばばっ!、どーんどーんどーん!、どーんどーんどーん!

 

どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

流星妖精s「「「ぎゃああああーーーー!!」」」

 

ばばばばばばばばばばっ!、ぶーんぶーんぶーん

 

隊長妖精「くそっ!、あいつが邪魔だ!」

 

ぶーんぶーんぶーん、かっ!、ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかどかどかーーーん!

 

防空棲姫「グハッ!、エエイ!、小賢シイ!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、ばばばばばばばばばばっ!、どーんどーんどーん!、どーんどーんどーん!

 

どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

流星妖精s「「「ぎゃああああーーーー!!」」」

 

作戦開始当初はこれほどの大軍を送り込まずともリコリス棲姫を撃破できると推測されていたが、突如クリスマス島に現れた防空棲姫の凄まじい対空砲火によって味方も少なからず損害を被り、更にリコリス棲姫を撃破する事ができなかったのである。

 

翔鶴「攻撃機の損出100機以上、戦闘機も40機以上・・・、かなりの被害ね・・・」

 

雲龍「あっ!、被弾した敵機が燃料貯蔵庫に墜落しました!」

 

どっかーーーん!、どかどかどかーーーん!、ぶわーーーーん!

 

翔鶴「・・・、燃料基地大破炎上・・・」

 

幸か不幸か、電征の攻撃を受け被弾したP51型が敵燃料基地に墜落、その瞬間に凄まじい爆風と爆炎が辺りを襲いクリスマス島陸上基地は炎に包まれたのである。

 

 

再び南東太平洋洋上にてB17型が瑞鶴等からも目視できる距離まで接近していた。

 

高千穂「右舷前方に敵機!」

 

瑞鶴「秋月達は先頭の奴らを!、利根さんと筑摩さんは中腹の奴らを狙って頂戴!」

 

秋月・照月、冬月・初月「「「「了解!」」」」ガコン、ガコン、ガコン、ガコン

 

利根「おう!」ガコン

 

筑摩「お任せを!」ガコン

 

大鳳「左舷9時の方向より敵機!、高千穂さんの真横です!」

 

高千穂「了解!、対空戦闘!、撃ち方始め!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、どーんどーんどーん!、どかーーーん!

 

敵爆撃機「ぎゃああああーーーー!!」

 

大鳳「敵は容易には近づいて来ないわね・・・」

 

瑞鶴「やっぱりね、新三八弾は十分抑止力になっている様ね・・・」

 

大鳳「しかし、何故B17型なんか、敵の真意が読めないわ。」

 

瑞鶴「ん?」

 

中々敵機が知被いて来ず、ある程度の距離を互いに保って出方を伺っていたが、ここで瑞鶴はとある異変に気が付く。

 

瑞鶴「あいつら、何か落としてる・・・」

 

大鳳「あんな遠くに落として、連中は何がしたいのかしら・・・、爆撃を諦めたとか・・・」

 

上手く敵に近付けず爆撃を諦め機体を軽くするために爆弾を投下して逃走を図ろうとしている様にも見えた。

 

瑞鶴「いや待って!、あれは機雷よ!」

 

艦隊一同「「「「!!」」」」

 

瑞鶴「いけない!、艦隊総員取り舵一杯!」

 

ザザーーーー、ザザーーーー、ザザーーーー

 

秋月「高千穂さん直上に敵機!」

 

高千穂「ちっ!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、どかーーーん!

 

敵爆撃機1「ぎゃああああーーーー!!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、ぶーん

 

敵爆撃機2「食らえーーー!!」

 

かっ!、ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかーーーん!

 

高千穂「ぐううっ!、三番主砲被弾!、ですが航行には支障ありません!」

 

瑞鶴「敵もとんだ子供だましを考えたものね!」

 

初月「後方左舷!、我らの真後ろに新たな敵影!、数10以上接近!」

 

瑞鶴「!!、あのスコールの中ね!、レーダーの反応は・・・」

 

小型爆撃機に続いて背後に広がる暗雲の中に何か大きな機影を探知した。

 

瑞鶴「何これ!、でかい!」

 

大鳳「問題の超重爆では!」

 

瑞鶴「迎撃に上がった電征は!」

 

大鳳「P51型との戦闘後、B17型追撃に向かっているわ!」

 

瑞鶴「呼び戻して!、それから高千穂さん!、新三八弾お願い!」

 

高千穂「了解!、新三八弾装填急いでください!」

 

ぶーーーーん、ぶーーーーん、ぶーーーーん

 

敵超重爆撃機1「見つけた!、敵艦隊だ!、新兵器で木端微塵にしてやれ!」

 

高千穂「先ほどの攻撃で照準システムに異常あり!、目視で撃ちますが少々時間が掛かります!」

 

瑞鶴「・・・、取り舵一杯!、急げ!」

 

ザザーーーー、ザザーーーー

 

艦隊一同「「「「「ヨーソロー!!」」」」」

 

ザザーーーー、ザザーーーー

 

敵超重爆撃機1「弾倉開け!」

 

瑞鶴「!!、12.7㎝墳進弾!」

 

高千穂「一番左舷直角!、二番右舷直角!」ガコン、ガコン

 

瑞鶴「来る!、衝撃に備えよ!」

 

敵超重爆撃機s「「「「ファイヤー!!」」」」

 

ばしゅばしゅばしゅばしゅ!、ばしゅばしゅばしゅばしゅ!、ばしゅばしゅばしゅばしゅ!

ばきばきばきばき!、ばきばきばきばき!

 

利根「ぐうううっ!」

 

筑摩「きゃあああーーー!!」

 

どかーーーん!、どかーーーん!、ばきばきばきばき!

 

瑞鶴「物凄い衝撃!」

 

ざっぶーーーーん!!

 

きーーーーん!、きーーーーん!

 

墳進弾を放ち尽くした先頭のB32型3機は艦隊上空を通過し去ろうとする。

 

高千穂「・・・、二番撃てーーー!」

 

ばしゅーーーん!

 

高千穂「一番撃てーーー!」

 

ばしゅーーーん、ぼわーーーー!!、ばきばきばきばき!

 

敵超重爆撃機s「「「「ぎゃああああーーーー!!」」」」

 

ぼんぼんぼんぼん!、どかどかどかーーーん!

 

高千穂の41㎝主砲から放たれた新三八弾は一瞬で敵を吹き飛ばしたのであった。

高千穂の新三八弾を撃つタイミングがズレていれば全滅していたのはむしろ艦隊の方であった。

更に高千穂の類稀なる速力と彼女自身の一瞬の判断が勝敗を分けたといっても過言では無い。

 

高千穂「敵超重爆の編隊、消失しました!」

 

大鳳「報告!、重巡・利根、筑摩が大破炎上!、機関部および電子機器ほぼ全壊!、航行不能です!」

 

瑞鶴「!!」

 

しかし、被害はこの利根、筑摩だけに留まらなかった。

 

敵超重爆撃機2「食らえーーー!!」

 

ばしゅばしゅばしゅばしゅ!、ばきばきばきばき!、どかどかどかーーーん!

 

大鳳「きゃあああーーー!!」

 

瑞鶴「大鳳さん!」

 

秋月「この秋月が健在な限り!、やらせません!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、どーんどーんどーん!、どかーーーん!

 

敵超重爆撃機2「ぎゃああああーーーー!!」

 

瑞鶴「くうっ!」ギリッ

 

装甲空母・大鳳が大破した。

重圧な装甲を施された大鳳ですら僅かな時間で大破に追い込まれる程の兵器を敵は開発していたのである。

 

 

ピピッ

 

花陽「こちら小泉艦隊司令長官・小泉花陽!、誰か聞こえますか!」

 

艦隊が致命的な打撃を受け、予想を遥かに上回る事態に混乱し始めていたが、運良くそれを打破するが如く小泉との通信が回復した。

 

瑞鶴「提督!、こちら瑞鶴!、何があったの!」

 

花陽「敵超重爆撃機にパールハーバーを爆撃され決して軽微では無い被害を受けました!」

 

瑞鶴「何ですって!、でも提督が無事で良かった!」

 

長い時間通信が途絶えていた小泉との通信が復活して瑞鶴は僅かながら安堵した。

 

花陽「瑞鶴さん!、そちらも例の超重爆に襲われたらしいけど!、被害は!」

 

瑞鶴「戦艦・高千穂が中破、重巡・利根、筑摩、それから装甲空母・大鳳が大破して、これ以上作戦を続けられる状態ではありません!」

 

高千穂「私は応急修理を済ませて間もなく小破程度のダメージまで回復できます!」

 

花陽「了解!、でも大鳳さんが大破したって事は大鳳隊の妖精さん達はどうしますか?」

 

瑞鶴「私が補給リレーをさせます!」

 

その時、カウアイ島の陸上基地から飛ばした哨戒機が敵の足取りを掴んだ。

 

フミコ「哨戒機より入電!、敵はパールハーバー爆撃後は南へ去ったとの事です!」

 

花陽「南・・・、瑞鶴さん、こちらを襲った敵はどこに去ったと思いますか・・・」

 

瑞鶴「・・・、タヒチ・・・」

 

フミコ「仮にタヒチだとしたらB32型の航続距離は12000㎞以上!、まさに化け物です!」

 

花陽・瑞鶴「「・・・」」

 

フミコ「しかし、クリスマス島ならば9000㎞という事になりますが・・・」

 

花陽「さっきパールハーバーから南へと向かったと言いましたね・・・」

 

フミコ「はい!、真南がクリスマス島です!」

 

花陽「何か臭います・・・」

 

小泉は何かを感じ取っていた。

 

花陽「クリスマス島攻撃隊の攻撃は終了しましたか?」

 

フミコ「はい、既に会合地点へ向かっています!」

 

花陽「了解!、では秋月型4名は大破した3名を護衛しつつパールハーバーまで撤退してください!」

 

大鳳・利根・秋月「「「了解!」」」

 

花陽「それから残った瑞鶴さんと高千穂さんはこのまま北上してください!」

 

瑞鶴・高千穂「「!!」」

 

瑞鶴「提督まさか!」

 

花陽「先ほどの我が艦隊の攻撃でクリスマス島は炎上しましたし、こちらも少なからぬ被害を受け翔鶴さん達の攻撃隊は既に撤退しています・・・、そんな状況で襲われたら・・・、敵はどう思いますか?」ニヤニヤ

 

瑞鶴「ふふっ!、了解!」ニヤリ

 

高千穂「賭けてみる価値はありますね!」ニヤリ

 

クリスマス島陸上基地のリコリス棲姫と防空棲姫は共に健在だが、翔鶴率いる攻撃隊の猛攻に晒され受けた被害は甚大であり、とても敵を迎撃できる戦力は残っていなかった。

 

花陽「乾坤一擲、常識だけに捕らわれていては勝てません・・・、それにこのままでは私の腹の虫が収まりません!」キッ!

 

フミコ「!!」ビクッ!

 

 

同日日暮れ、クリスマス島陸上基地では応急修理に追われ、つなぎ合わせではあるがB32型編隊期間時にはリコリス棲姫の滑走路が使用可のにまで修理されていた。

 

リコリス棲姫「何トカ間ニ合ッタワ・・・、コレダケノ修理ガデキレバ大シタ物ヨ。」

 

防空棲姫「シカシ今日ハ空襲ノタメニ酷イ1日ダッタワ・・・」

 

ぶーーーーん、ぶーーーーん、ぶーーーーん

 

防空棲姫「オッ!、帰ッテ来タ様ネ!、着陸態勢ニ入ルワ!」

 

リコリス棲姫「少シ揺レルガ我慢シテ頂戴!」

 

きーーーーん!、きゅっきゅーーーー!

 

敵隊長機「ようやく任務終了だ・・・、我ら本体はパールハーバーをぶっ潰し、別動隊も敵に重巡2と空母1を血祭に上げてやったし、今日から戦況が大きく変わる!」

 

防空棲姫「私ハ初メテ見ルガ、コレガB32型カ!、物凄イナ!」

 

リコリス棲姫「アト1年スレバ原子爆弾ガ完成スルワ!、ソウスレバ散々我ラノ邪魔ヲシテクレタTop Adomiral・高坂ヲ始め忌々シイ連中ヲ皆殺シヨ!

フフッ!、フフフッ!、フハハハハハッ!、原爆サエアレバ我々ノ完全勝利ハ近イワ!」ニヤニヤ

 

パールハーバー攻撃を終えたB32型が続々と着陸、作戦成功にリコリス棲姫は大いに満足し、日本本土原爆攻撃という新たなる野望を抱いていた。

 

ばーん!、ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかどかどかーーーん!

 

リコリス棲姫「グウウウッ!」

 

敵隊長機「ぎゃああああーーーー!!」

 

ずどーーーん!

 

リコリス棲姫「ナニ!、艦砲射撃!」

 

ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!

 

防空棲姫「何事!、一体何ガ起コッテイルノ!」

 

リコリス棲姫「滑走路ガ・・・、燃料ガ尽キカケテイル我ガB32編隊ハ・・・、全滅・・・、私ノ野望ガ・・・」

 

 

B32型がクリスマス島に到着した直後、クリスマス島近海の海上から突如として艦砲射撃が浴びせられた。

 

高千穂「撃てーーー!」

 

どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!

 

ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

花陽「新型の対地攻撃用四式弾が確実に命中していますね・・・」

 

瑞鶴「憎い敵とはいえ、ちょっと同情するわ・・・、連中は燃料を切らして海上に不時着する他無くなりますからね・・・」

 

高千穂「連中はリコリス棲姫に防空棲姫、70機以上の新型機を一挙に失うわけですから、極めて効率的な作戦だと思います。」

 

クリスマス島陸上基地に放たれた四式弾とは、砲弾の内部に多数の子爆弾を内蔵し、空中分解後に広範囲に子爆弾を撒き散らし、更に子爆弾、正式名称・タ式弾は着弾と同時に前部の形成炸薬がノオマン効果で高温高圧のジェット流を噴射、滑走路を焼き切り、後部の弾体が地面に貫通して爆発を起こすのである。

 

瑞鶴「高千穂さん!、右舷から敵機接近!」

 

ぶーーーーん

 

敵超重爆撃機3「せめてこいつは沈めてやる!」

 

高千穂「もう攻撃パターンは分かっています!、面舵一杯!」

 

敵超重爆撃機3「!!」

 

高千穂「正面攻撃しかできないその墳進砲は側面には攻撃できませんよね!」

 

ばばばばばばばばばばっ!、どかーーーん!

 

敵超重爆撃機3「ぐああああーーーー!!」

 

瑞鶴「あちゃー、これ航空隊の出番無しかー、提督、敵影完全に消失、敵機は近くのクック島に不時着した模様です。」

 

花陽「まるでB32型の墓場ですね・・・、もう使えるとは思いませんが、念のためです!、高千穂さん!」

 

高千穂「了解!、四式弾!、撃てーーー!」

 

どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!、ひゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

花陽「・・・、作戦終了です・・・、直ちに帰投してください・・・」

 

瑞鶴「了解。」

 

やがて海は夜の帳を降ろし、空母・瑞鶴、高速戦艦・高千穂は針路をパールハーバーに取り、炎上するクリスマス島を去って行った。

 

2043年2月9日、ライン諸島陥落により、ついに高坂の悲願の1つであるアリューシャン列島からハワイ、ライン諸島、フィジーを結ぶ太平洋戦略ラインが確固たる物になった。

 




高千穂「ふー、初陣は緊張しました!」

瑞鶴「とか言ってあんたが一番手柄持ってったからね!」

高千穂「どうやらその様で・・・」

花陽「そういえば高千穂さんは私達の前世には存在しなかった戦艦ですが、艦の高千穂はどのような感じなんですか?」

高千穂「そうですね、現世の私のスペックは確か・・・」

全長:251m
基準排水量:52000t
機関:電磁力ワルター機関スクリュー推進4基
最大船速:30ノット以上
艦載機:星電改4機
主砲:41㎝3連装砲3基(9門)
対空砲:10.5㎝長3連装砲8基(24門)
対空機銃:20㎜電探連動連装機銃18基(36門)
対空墳進弾:12.7㎝28連装墳進砲18基(504門)

高千穂「ですね。」

花陽「凄すぎます・・・、長門さん達のアイデンティティーが・・・」
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