アイドルと艦娘の因果戦線!   作:永遠のZero

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反撃の兆し!

ぱぱぱぱーーー!、ぱぱぱぱーーー!、ぱーぱぱぱぱーーー!

 

戦闘用意のラッパ音が艦内に響き渡る。

 

ましろ「総員配置に着きました!」

 

慧「レーダーに感あり!、後方よりF3が3機!、右舷前方より空母ヲ級の艦載機が40機です!」

 

明乃「対空戦闘用意!」

 

まゆみ「右舷前方より敵攻撃機!、方位40度!、高度1000m!、距離5000m!、機種はダグラスSBDドーントレス型です!」

 

幸子「SBDですか、こちらも1930年代~1940年代まで米海軍が使用していた機体ですね。」

 

まゆみ「敵雷撃隊!、高度下げました!、雷撃進路に入ります!」

 

ましろ「爆撃隊は!」

 

まゆみ「高度3000mまで上昇しました!」

 

ましろ「雷撃隊の攻撃で速力を落としその後、上空から一方的に沈める腹か!」

 

明乃「機関始動!、前進微速!、ゆっくり強速まで上げて!」

 

麻侖「あいよ!、始動でい!」

 

きーーーーん!

 

鈴「磁気ブレーキ解除!、いつでもどうぞ!」

 

はれかぜは現在地で既に敵戦艦の主砲の射程範囲内にいたため、岬はじっとしているのは危険と判断、また敵攻撃機の攻撃を交わすためすぐさま機関始動を指示した。

 

明乃「通信士!、艦内の通信回路は開けた?」

 

鶫「全ての部署の回線開けました!」

 

 

ヲ級E「敵艦確認!、クルーザー級、アタゴ級ヤユキナミ級ヨリ大キイ・・・、間違イナイ!、ソレガ例ノ艦ヨ!、全力デ沈メナサイ!」

 

敵隊長機「了解!、雷撃隊!、アタックポジション!」

 

ぶーんぶーんぶーん!、ぶーんぶーんぶーん!

 

ヲ級E「サテ、他ノ艦艇ハ裏切リノ人間ニ任セテ高見ノ見物ト行コウカシラ、クルーザー1隻ニ40機、アットイウ間ニ海ノ底ネ!」

 

 

慧「敵航空隊!、二手に分かれました!、以降雷撃機隊をターゲット群α、爆撃隊をターゲット群βとします!」

 

ましろ「艦長!、ここが正念場です!」

 

明乃「わかってる・・・、私の指示一つではれかぜ240名の命が懸かってる!」

 

芽依「艦長!、それはアタシらのセリフだよ!」

 

志摩「Oui!」

 

幸子「1人で背負い込まないでくださいね。」

 

鈴「私が、ヤバくなった絶対逃げて見せます!」

 

明乃「みんな、ありがとう。」

 

慧「目標群α、12機!、更に接近!、目標群β、21機!、上空にて待機中!」

 

ましろ「主砲!、敵雷撃機隊を狙え!」

 

美千留「主砲旋回!、方位よし!」

 

光「レーダー照準!、最も近い3機を捉えました!」

 

志摩「Oui!」

 

武田美千留中尉が主砲を旋回させ小笠原光中尉が敵機に照準を合わせる。

 

敵雷撃機1「たかが1門の砲で何ができる!」

 

明乃「右舷対空戦闘!、CIC指示の目標!、攻撃始め!」

 

志摩「撃てーーー!」

 

順子「発射!、バキュンと行くよ!」カシャッ

 

そして射撃手の日置順子中尉が発射装置の引き金を引く。

 

ビリビリビリ、どんどんどん!

 

ばきばきばき!、どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

敵雷撃機1・2・3「「「ぎゃあああーーーー!」」」

 

ましろ「電磁力加速機は問題なく発動しているな!」

 

はれかぜの最新兵器の1つでる電磁力超速射砲が火を噴き敵機を瞬く間に撃墜。

電磁力加速器で加速された砲弾は従来の火力で発射される砲弾と比較すると速力に4倍近い差が出ており、12.7㎝でさえその威力は1940年代中盤以前の重巡の装甲をも簡単に撃ち抜けるほどである。

 

慧「新たな敵接近!、方位210!」

 

美千留「はい!、旋回よし!」

 

志摩「撃てーーー!」

 

ビリビリビリ、どんどんどん!

 

ばきばきばき!、どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

敵雷撃機4・5・6「「「グアアアアーーー!」」」

 

砲弾はその速度ゆえほとんど機体を貫通し、空中分解させた。

 

敵爆撃機1「くそっ!、爆撃隊続け!」

 

ぶーんぶーんぶーん!、ぶーんぶーんぶーん!

 

雷撃隊全滅を目の当たりにした爆撃隊は焦り高度3000mから急降下を始める。

 

秀子「左舷上空より敵機急降下!」

 

芽依「次はアタシの番だ!、シースパロー発射始め!、サルボー!」ポチッ

 

ばしゅーーーん、ばしゅーーーん、しゅるるるるるルルルルルーーーーー

 

敵爆撃機!「ぐうう!、うわーーー!」

 

どかーーーん!

 

敵爆撃機1「ぎゃあああーーーー!」

 

敵隊長機「なんだ!、何が起きている!」

 

しゅるるるるるルルルルルーーーーー、しゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかーーーん!、どかーーーん!

 

敵爆撃機2・3「「ぎゃあああーーーー!」」

 

主砲に続き対空ミサイル・シースパローが白煙を噴き上げ敵に突撃して行く。

そして500㎞/h程度の速力しか出せない敵機はむしろ格好の餌食となった。

 

芽依「次!、発射始め!、サルボー!」

 

ばしゅーーーん、ばしゅーーーん、しゅるるるるるルルルルルーーーーー

 

ぶーんぶーんぶーん!、ぶーんぶーんぶーん!

 

敵隊長機「振り切れ!」

 

しゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかーーーん!、どかーーーん!、どかーーーん!

 

敵隊長機「バカな・・・」

 

 

ヲ級E「ナニ!、既に10機以上ガ撃墜サレタダト!」

 

リ級1「ヤハリアノカ級ガ言ッテイタ事ハ本当ダッタノカ!」

 

リ級2「コチラノシールドヲ突破デキル兵器ヲ!、本当ニ人間共ガ!」

 

敵は航空隊だけでなく艦隊の面々も驚きを隠せないでいた。

 

ヲ級E「オ遊ビハココマデヨ!、全方位カラ一気ニ仕掛ケナサイ!」

 

敵隊長機「了解!」

 

 

このシールドを突破の原理を見つけたのはまだ表舞台に立っていない若き頃の東野ひかりであった。

きっかけは別海域で座礁した敵を発見しそれを回収、そして海洋技術大学に敵の残骸が送られ東野が行った調査の結果、深海棲艦のシールドには一定の固有振動数があり、こちらがその固有振動と同じ振動を起こす装置をミサイルの弾頭に装備する事でシールドを突破できる事が分かった。

しかしその兵器を満足な数作るのに必要な資材はもう残っておらず、まだ試験段階であったため当時まだ建造中だったはれかぜにこれらを装備したのである。

 

ぶーんぶーんぶーん!、ぶーんぶーんぶーん!

 

慧「敵航空隊!、更に部隊を2分!、4方位から接近してきます!」

 

明乃「主砲はそのままの目標を!、シースパローはそれぞれの目標を!、隙間ができるからそこはCIWSでカバーして!」

 

芽依・志摩「「了解!」」

 

芽依「シースパロー右舷は松永理都子中尉に!、左舷は姫路果代子中尉にそれぞれ発射管制を移す!」

 

理都子・果代子「「了解!」」

 

志摩「CIWS機動!、全4基!、発射始め!」

 

ばばばばばばばばばば!、ばばばばばばばばばば!、ばばばばばばばばばば!、ばばばばばばばばばば!

 

慧「!!、空母ヲ級の正確な位置を捉えました!、方位30度!、距離35000m!」

 

ましろ「艦長!」

 

明乃「うん!、ハープーン発射用意!」

 

芽依「よしっ!、ハープーン発射弾数2!、目標敵空母ヲ級!」

 

慧「レーダー照準ロックオン!、行けます!」

 

芽依「発射!」ポチッ

 

ばしゅーーーん、ばしゅーーーん、しゅるるるるるルルルルルーーーーー

 

後部発射管より対艦ミサイル・ハープーンが発射され、一直線に敵空母ヲ級へを向かって行く。

 

 

ヲ級E「!!、ロケット!」

 

しゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかーーーん!、どかーーーん!

 

ヲ級E「グウウウッ!、グアアアアーーー!」

 

ヲ級E「(マズイ!、格納庫ニ引火シタ!、誘爆スル!)」

 

どかどかどかーーーん!、ぼわーーーん!

 

ハープーンは極めて正確に敵の急所に命中、この一撃が致命打となり敵は爆炎に揉まれ炎上した。

 

まゆみ「右舷30度より火柱を確認!、ハープーン命中!、敵空母ヲ級大破炎上!」

 

芽依「よっしゃーーー!、命中!」ガッツポーズ

 

慧「敵空母シグナルロスト!、撃沈しました!」

 

楓「編隊ごとのエンジン音が乱れています!、敵は指揮系統を失い混乱している模様ですわ!」

 

レーダーに映っていた大型艦の影はハープーン命中から10分程で消え、それに合わせて敵攻撃機隊は指揮系統を失った。

そしてこれは人類が初めてシールドを纏った大型の深海棲艦を撃沈した瞬間であった。

 

明乃「やった!」

 

しかし、敵は次なる一手を撃って来た。

 

慧「上空12000mより急降下する物あり!、F3です!、方位220度!」

 

ましろ「奴ら、上空から深海棲艦の艦載機でこの艦の戦闘力を計っていたのか!」

 

明乃「今度はマッハの目標!、面舵一杯!」

 

鈴「面舵一杯!」

 

ザザーーーー!

 

明乃「F3は主砲で落として!、電磁力加速機で加速した弾なら当たる!」

 

志摩「Oui!、主砲砲撃用意!」

 

光「レーダー照準!、捉えました!」

 

志摩「撃てーーー!」

 

順子「発射!」カシャッ

 

ビリビリビリ、どんどんどん!、どかーーーん!

 

慧「先頭の1機に命中!、しかし後2機は健在!」

 

秀子「ミサイル発射体制に入ります!」

 

明乃「主砲!、フルオートモード!、発射弾数12!」

 

志摩「了解、フルオート12発!、撃てーーー!」

 

順子「発射!」カシャッ

 

ビリビリビリ、どんどんどん!、どんどんどん!、どかーーーん!、どんどんどん!、どんどんどん!、どかーーーん!

 

慧「F3全機、シグナルロスト!、撃墜を確認!」

 

志摩「ふう・・・」

 

立石はホッと胸を撫で下す。

 

鶫「みらいより通信!、みらいに襲い掛かって来たF3を6機撃墜!、しかし残り3機健在!、更に艦尾部に機銃を浴び小破との事です!」

 

明乃「了解!、本艦と深海棲艦の本体は今どの辺かわかる?」

 

慧「敵艦隊はまだレーダーの外です!、なお本艦は間もなく沖硫黄島南部に差し掛かります!」

 

ましろ「20Kmを切っているとは言え敵はまだレーダー照準システムは持っていませんから、この距離から撃っても精度は非常に悪い上に自分たちの居場所をこちらにばらす様な物ですから敵も慎重に接近しているのでしょう・・・」

 

楓「艦長!、僅かですが機関音探知!、敵戦艦ル級の物と思われます!、予想距離はおよそ15Kmですわ!」

 

明乃「15Km・・・、面舵90度!、前進一杯!、本艦を硫黄島北部に!、島を盾にして!」

 

鈴「りょ、了解!、面舵90度!」

 

麻侖「一杯でえい!、くれぐれも愚図らせんなよ!」

 

きーーーーん!、ザザーーーー!

 

岬は敵戦艦部隊の砲撃を恐れはれかぜを南硫黄島の北部から硫黄島北部に寄せ艦の姿を隠すと共にながとを背後50000mの位置に捉えた。

 

慧「後方50000mにながとを確認!、それから本艦の側面10000mにみらい!、残り1機のF3と交戦中!」

 

ましろ「艦長、いくらイージス艦でもF3をこんなにも早く撃墜できる物ですかね・・・」

 

宗谷は疑問を抱いた。

F3は日本独自の技術で作り上げられ、それこそ米軍のF35なども凌駕する機体であった。

そんな最新鋭戦闘機9機をみらいは戦闘開始僅か2時間とかからず全機撃墜できたからである。

 

明乃「・・・」

 

ピピッ!

 

幸子「!!、艦長!、これを!」

 

岬が宗谷の問いに対し考え込んだ直後、納沙が声を挙げた。

 

明乃「どうかしたの?」

 

幸子「我々が撃墜、脱出したF3のパイロットがこんな物を送ってきました!」

 

岬は納沙から手渡されたタブレットを覗き込んだ。

 

明乃「ながとは裏切りましたが、それに反感を持つ者はながと乗組員でも少なくありません、我ら戦闘機パイロットもそうです・・・」

 

ましろ「わざと攻撃を外し、撃墜された・・・、とでも言いたいのか・・・」

 

ピピッ!

 

鶫「艦長!、知名艦長より通信!、繋ぎます!」

 

明乃「了解!、こちらはれかぜ艦長・岬明乃!」

 

もえか「むさし艦長・知名もえか!、ながとから発艦したF3は不思議な事に2/3が戦闘前に脱出!、残りの1/3は全機撃墜!、深海棲艦の艦載機による空襲は受けたものの島民救助は続行中、60%が避難完了しました!」

 

明乃「もしかして小笠原諸島全域が炎上したのって!」

 

もえか「詳しくはわからないけど、母島や父島に墜落した機体は既にパイロットが脱出した機体だと思う・・・」

 

始めはミサイルによる攻撃と考えられる爆発が実は裏切りを表明した岬少将に反感を持った者が乗り捨て墜落したF3であった。

 

明乃「そう、そういう事だったんだ・・・、全員が全員裏切った訳じゃ無い!」

 

知名からの通信に次いで新たな通信が入り、それが岬の考えを確信の物へと導いた。

 

慧「艦長!、ながと通信士より回線が繋がっています!」

 

明乃「繋いで!」

 

ながと通信士「岬大佐!、ながとは艦が大きいゆえ全体に目が行き渡りにくい艦でもあります!、そこを利用して既にながと乗組員1400名および航空隊要員1200名がながとを脱出しました!」

 

明乃「ながとの乗組員はおよそ3800名、過半数が・・・」

 

ながと通信士「脱出した者は皆、岬司令官のこの様な行為に反感を持った者達です!、裏を返せばながとに残っているのは岬司令官に従い深海棲艦に加担した者です!」

 

明乃「これで、家族の敵がはっきりしたね・・・」

 

ましろ「艦長、私は、トマホークによるながと撃沈を進言します!」

 

明乃「・・・、わかった、CIC、艦橋、トマホーク攻撃用意!」

 

芽依「はいよ!、トマホークスタンバイ!、発射弾数はどうします!」

 

明乃「2発!」

 

芽依「2発!、それじゃ大破がやっとです!、撃沈は難しいんじゃないですか!」

 

岬の指示に西崎は驚き、艦橋要員はあえて黙っていた。

ながと撃沈のためトマホーク発射を指示するが2発でながとを撃沈する事はできない。

 

明乃「普通に攻撃したらね、でも当て方1つで可能だよ!」

 

芽依「どうするんですか、普通じゃない当て方って?」

 

明乃「うん、ながと撃沈の全指揮は私が貰っていいかな?」

 

芽依「わかりました!」

 

明乃「機関全速!、本艦をながととの距離20000m以内まで近づける!」

 

麻侖「あいよ!」

 

鈴「現在速力50ノット!、目標位置まで約4分~5分です!」

 

明乃「了解!、水雷長!、トマホーク2発!、発射用意!」

 

芽依「よし!、トマホーク2発装填!、前部VLS開放!」

 

明乃「さあ、行くよ!」

 

カパッ!、カパッ!

 

前部VLS2セルが解放され対艦巡行ミサイル・トマホークの発射準備が整った。

北にながと、南に深海棲艦の大軍と前後を挟まれたはれかぜの運命や如何に。

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