日付が変わってからおよそ3時間、イージス護衛艦・はれかぜはたった一隻で敵太平洋主力艦隊全軍を相手に孤軍奮闘していた。
ひゅるるるるるるーーーーー!、どかーーーん!
砲術士1「左舷CIWS被弾!、大破!」
柳「左舷より敵重巡2接近!、方位320度!」
まゆみ「右舷より敵戦艦1、重巡1急速接近!、方位50~60度!」
ましろ「主砲左舷!、各ミサイルは右舷の敵を狙え!」
志摩「Oui!、主砲左舷40度!、バーストオート5発ずつ!」
美千留「旋回よし!」
光「照準よし!」
志摩「撃てーーー!」
順子「発射!」カシャッ
ビリビリビリ、どんどんどんどんどん!、どんどんどんどんどん!、ばきばきどかーーーん!
リ級1・2「「グアアアアーーー!」」
電磁力超速射砲が敵重巡の装甲をいとも簡単に打ち抜いた。
ル級2「オノレ!、全問一斉射!」ガコン
どかどかどかーーーん!、ひゅるるるるるるーーーーー!
マチコ「右舷に着弾!」
ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!
まゆみ「ぐうううっ!、極めて至近です!」
右舷より接近して来た敵戦艦より放たれた砲弾ははれかぜの至近距離に着弾、大きな水柱を上げた。
芽依「今ので位置は掴めた!、トマホーク1発!、ハープーン1!、発射始め!、サルボー!」
ばしゅばしゅーーーーーーん!、しゅるるるるるるーーーーー!、どかーーーん!、どかーーーん!
リ級3「グアアアアーーー!」
ル級2「コノ私ガ!、グアアアアーーー!」
慧「全方に新たな敵影!」
どかどかどかーーーん!、どかどかどかーーーん!
慧「正面の敵戦艦2!、主砲発砲!」
明乃「前進全速!、水流噴進最大出力!」
麻侖「あいよ!、全システムリミッター解除!」
きーーーーん!、ばしゅーーーん!
明乃「今!、ダッシュ!」
ばしゅーーーん!、ざばばばばーーーーん!
岬は敵戦艦の砲撃に対し、それを交わすため機関のリミッター解除を宣言した。
はれかぜは通常でも最大52ノットの超高速を出せるがリミッターを解除した状態での最大船速は70ノットと世界に類を見な超高速で航行する事が出来る。
ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!
ル級FS「ナンダアノ速力ハ!、有リ得ナイ!」
明乃「取り舵一杯!、急げ!」
鈴「とーりかーじ一杯!、いそーげー!」
ざばばばばーーーーん!
ましろ「(T字有利!、この位置なら!)」
ル級FS「クッ!」
ましろ「主砲右舷90度!、敵艦隊旗艦を狙え!」
志摩「Oui!、フルオート5発!、撃てーーー!」
順子「発射!」カシャッ
ビリビリビリ、どんどんどんどんどん!、ばきばきばきーーーん!、ばっしゃーーーん!
ル級FS「グオオオーーー!、ヤッテクレタネ!」
まゆみ「3発命中!、しかし貫通せず弾かれました!」
ましろ「流石に戦艦の装甲を抜くのは無理か!、ならばトマホークで!」
どかーーーん!、ぼわーーーん!
明乃「ぐっ!、何!」
幸子「前方、何が!」
ましろ「どうした!」
マチコ「前部甲板に砲弾命中!」
芽依「くそっ!、前部VLS損傷!」
ましろ「何だと!」
媛萌「こちら応急班!、応急修理に向かいます!」
ましろ「了解した!」
ばっしゃーーーん!
グラグラグラ!
まゆみ「右舷に被雷!」
現在はれかぜは敵艦隊に対してその正面を真っ直ぐに航行しているため敵からの集中砲火を浴びやすい位置にいた。
明乃「艦首反転!、面舵一杯!」
鈴「面舵一杯!」
ざばばばばーーーーん!
麻侖「艦長!、最大出力はもう限界だ!、機関からの放熱量がやばい!」
明乃「了解!、機関出力下げ!、冷却作業に当たれ!」
麻侖「わかった!、そっちはクロちゃん頼んだ!」
洋美「了解!」
秀子「左舷100度に敵多数!」
芽依「ハープーンで敵戦艦を!、アスロックで護衛艦をやる!」
米倉「後部VLS!、アスロック4発射用意!」
芽依「ハープーン3発!、撃てーーー!」
ばしゅばしゅばしゅばしゅばしゅーーーーーーん!、しゅるるるるるルルルルルーーーーー、どかどかどかーーーん!
ル級3「グアアアアーーー!」
秀子「ハープーン命中!、敵戦艦爆沈!」
カッ!、ボワッ!、チャポン
秀子「アスロック空中分解!、着水!」
しゅるるるるるルルルルルーーーーー、ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!
イ級11・12「「ギャアアアーーー!」」
カ級1・2「「グアアアアーーー!」」
慧「敵駆逐全滅!、更に潜水艦2撃沈!」
ル級FS「オノレーーー!!」ガコン
どかどかどかーーーん!、ひゅるるるるるるーーーーー!、どかーーーん!、メキメキメキ!
秀子「きゃあああーーー!!」ドサッ
柳「ぐあああーーー!」
ヒュンヒュン!、グサッ!
幸子「ぐうううっ!!」ボタボタ
鈴「ココちゃん!」
まゆみ「シュウちゃん!」
楓「何ですか今の音!」
敵重巡の放った8インチ砲弾が艦橋左舷から斜めに命中、その際の風圧で山下、柳が吹き飛ばされたと同時に艦体に叩き付けられ、更に飛び散った破片が納沙の左目に突き刺さっていた。
明乃「こちら艦橋!、左舷から砲弾命中!、左舷見張り台大破!」
ましろ「左舷見張り員および船務長が深手を負った!、医務班急いでくれ!」
慧「左舷より魚雷接近!」
ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!
応急員1・2「「ぐあああーーー!!」」
百々「ああああーーーー!」
媛萌「モモ!」
ましろ「くっ!、被害を報告せよ!」
媛萌「こちら和住!、青木副長以下隊員3名重症!、艦底に歪み発生!」
鶫「こちら通信士!、電子回路損傷!」
慧「次弾来ます!」
ひゅるるるるるるーーーーー!、どかーーーん!、ぼわーーーん!、バキバキバキ!
鈴「きゃあああーーー!、今度は何!」
マチコ「艦橋真下!、左舷PESAアンテナに命中!」
慧「ダメです!、もう動きません!、左舷PESAアンテナ破損!」
続いてもう1隻の重巡が放った8インチ砲弾が左舷PESAアンテナを直撃、イージスシステム全体の実に50%以上の機能を奪われた。
ばきーーーん!、バキバキバキ!
まゆみ「更に次弾!、艦首を貫通!」
志摩「こちら砲術長!、主砲はこれよりマニュアル操作!、目視照準での攻撃に変更します!」
芽依「こちら水雷長!、トマホークとハープーンは残弾が尽きスタンダードおよびアスロックも残り僅かです!」
ましろ「了解した!」
立石は主砲を手元にあるコントローラーで操作、主砲の方針に搭載されている照準モニターを使って目視射撃を開始、西崎はレーダー照準が使えなくると立石と同様に目視照準で無誘導で発射する。
しかし上手く狙いが付かず命中率は20%程度まで落ち、更に敵に致命傷を与えられないでいた。
医務員1「医務班です!、負傷者は!」
明乃「こっち・・・」ぐっ
医務員1「納沙少佐!、山下中尉!、しっかりしてください!」
医務員2「タンカー急げ!」
オイッ!、ハヤクハコベ!、マズイ!、ケツアツガサガッテル!
ましろ「艦長、このままでは・・・」
明乃「わかってる!、でも!」
士官大学時代からの付き合いのある仲間が次々倒れて行く。
それを目の当たりにした岬は半ば方針状態であったがここでとある連絡が入る。
ピロリン
明乃「!!」
ましろ「艦長!、どうされました!」
明乃「モカちゃんから!、島民の避難完了!」
それは通信機器破損を悟った知名からのダイレクトメールであった。
内容は小笠原諸島の各島の島民の避難完了を知らせるもので、それを見た岬は少し安堵し決断した。
ましろ「!!、何とか間に合いましたか!」
明乃「これならもう大丈夫!、これより戦線を離脱する!、面舵90度!、進路を北へ!」
鈴「はい!、面舵90度!」
ざばばばばーーーーん!
麻侖「艦長!、もう機関が音を上げ始めてやがる!、一杯は無理だ!」
明乃「どのくらいなら行ける!」
麻侖「30ノットが限界だ!」
明乃「了解!、出来る限りでいいからお願い!」
麻侖「あいよ!」
洋美「今度ばかりはそうせざるを得ないわね!」
明乃「皆で帰ろう!、私達の故郷へ!」
このとき時刻は既に午前6時を回っており、はれかぜは全機能の70%を失ったが辛うじて機関は生きていたため、本来の50ノットという速力は出せなくなった。
それでも敵を振り切るのに十分な速度が出せるので全力で日本本土を目指し北に舵を切る。
明乃「これで最悪の事態は免れた・・・、そう思いたい・・・」
ピロリン
明乃「またモカちゃんから・・・、!!」
ましろ「なんと?」
明乃「シロちゃん!、落ち着いて聞いて!」
ましろ「どうかされましたか?」
明乃「昨日未明、宗谷真冬中将率いる南太平洋艦隊が台湾からの避難民を乗せ佐世保へ向け航行していたところを多数の潜水艦に襲撃され、宗谷提督乗艦の空母・むつを始め護衛艦、輸送艦、補給艦などのほとんどが爆沈!」
ましろ「!!」
明乃「艦隊司令長官・宗谷真冬中将以下将兵、民間人合わせて10万人以上が死亡!」
ましろ「なん、だと・・・」
岬が知名からのメールの内容にまず岬自身が驚いたが、更に驚いたのは実の姉が戦死した事を知った宗谷であった。
そんな中、中破以上のダメージを負ったはれかぜに更なる追い打ちがかけられた。
ばっしゃーーーん!、グラグラグラ!
麻侖「があああーーー!」
洋美「マロン!」
明乃・ましろ「「!!」」
まゆみ「潜水艦です!」
鈴「速度が落ちてる・・・、まさか!」
洋美「こちら機関室!、艦尾に魚雷命中!、機関大破!、機関長以下機関員5名重症!」
ましろ「なんだと!」
はれかぜの行く先で待ち構えていた敵潜の雷撃を受け右舷機関が機能停止、左舷機関も出力60%程度まで低下した。
更に柳原を始め機関員5名が瀕死の重傷を負ってしまった。
どかどかどかーーーん!
まゆみ「!!、後方に敵戦艦!、追いつかれています!」
明乃「!!」
ひゅるるるるるるーーーーー!、ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!
グラグラグラ!
聡子「舵損傷!、操舵不能ゾナ!、それにこままだと潮に流される危険性があります!」
鈴「艦が反転しています!」
敵戦艦の放った14インチ砲弾は艦尾後方に着弾。
そのうちの1発が機関に水圧で圧迫しその機能を奪った。
そして足を奪われたはれかぜは180度反転、敵艦隊の艦首を向けた状態で潮に流され始めた。
だが幸か不幸か潮の流れは日本本土に向けられたもので、上手く目的の方向へ流されている。
美海・マチコ「「艦長!」」
明乃「ミミちゃん!、マッチちゃん!」
美海「船務長代理は私がやります!」
マチコ「左舷見張は私が変わります!」
明乃「2人共、ありがとう!」
とは言えどんどん敵が近づいて来るそんな状態にいてもいられなくなった等松と野間が艦橋に上がり、等松は納沙、野間は山下の代理を受け持った。
芽依「丁度良かったマッチ!、そこから敵見える?」
マチコ「目視ではギリギリ!」
芽依「ギリギリでも見えるんだね!」
マチコ「何とか!」
志摩「ミミちゃん、主砲の残弾数わかる?」
美海「後・・・、5発!」
芽依「それだけあれば十分!、なあタマ!」
志摩「Oui!」
ましろ「一矢報いるつもりか!」
芽依「当たり前です!」
明乃「確かに・・・、このまま何もしないで一方的にやられるのは嫌だよね・・・」
鈴「わ、私も同感です!」
ましろ「・・・、確かに・・・、艦長、最後の一撃食らわせてやりましょう!」
明乃「うん・・・、やるよ!」
はれかぜ乗員はまだ対抗手段が残されているのなら最後まで戦い抜きたい言う意志をCIC要員を始め既に固めており、指揮官である岬もそれに納得した。
明乃「これより最後の攻撃を行う!、狙う敵は敵旗艦ただ一隻!、他の敵に目をくれるな!」
はれかぜ乗員「「「「おおおおおーーー!!」」」」
志摩「ヒカリちゃん!、みっちゃん!、じゅんちゃん!、甲板に出て主砲を手動操作してもらえないかな!」
光「OK!、OK!」
美千留「お任せ!」
順子「バキュンと当てるよ!」
立石の指示で小笠原、武田、日置は危険を顧みず甲板にある主砲砲塔内部に入り敵戦艦ル級FSに照準を合わせる。
光「照準よし!」
美千留「いつでも良いよ!」
志摩「Oui!、フルオート5発!、射撃用意!」
芽依「タマ!」ガシッ
志摩「メイ!」
芽依「一緒に撃とうよ!」
志摩「うん!」
マチコ「この角度なら!、艦長!、行けます!」
明乃「・・・、主砲!、撃てーーー!」
ビリビリビリ、どんどんどんどんどん!、ばきばきどかーーーん!
ル級FS「グアアアアーーー!」
マチコ「火花に黒煙!、命中!」
芽依「よっしゃーーー!」
志摩「やった・・・」
最後の力を振り絞って放たれた砲弾は見事に敵艦隊旗艦に直撃した。
ひゅるるるるるるーーーーー!、ばきばきどかーーーん!
光・美千留・順子「「「きゃあああーーー!」」」」
明乃「!!」
しかし戦艦ル級FSは中破したものの致命傷には至らず主砲で反撃、そのうちの1発がはれかぜに主砲を吹き飛ばした。
美千留「ううっ!、!!」
光・順子「「・・・」」
美千留「光!、順子!、こちら武田!、主砲大破!、小笠原および日置負傷!、意識がありません!」
ル級FS「フハハハハハ!、ザマー見ロ!」
リ級3「ル級様、奴ラモモウ持タナイデショウ!」
リ級4「シカシコチラノ戦力ノ消耗モ激シイ、一度引カレルノモ1ツノ手段カト。」
ル級FS「マア確カニナ、ダガアノ艦ダケハ絶対ニ許サン!、集中砲火ヲ浴ビセテヤレ!」ガコン
ドカドカドカーーーン!、ドカドカドカーーーン!、ドカドカドカーーーン!、ドカドカドカーーーン!、ひゅるるるるるるーーーーー!
まゆみ「敵艦隊発砲!、来ます!」
ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!、ばっしゃーーーん!
明乃「ぐうううっ!」
ましろ「これまでか!」
鈴「最後だけはみんなの役に立てたかな・・・、今回だけは逃げなくて良かった・・・」
艦橋員を始めはれかぜ乗員は自らの最後を悟った。
明乃「・・・」すっ
そして岬は艦橋の中央に立ったまま静かに瞳を閉じた。
ひゅるるるるるるーーーーー!、どかーーーん!
ましろ「ぐあああーーー!!」
鈴「きゃあああーーー!」
美海「ぐっ!、ああああーーーー!」
マチコ「ぐうううっ!」
まゆみ「うわあああーーー!」
バキバキバキ!、バリバリバリ!、バン!、ドサッ!
明乃「・・・」
そして敵戦艦の放った砲弾が艦橋を直撃した。
その衝撃で宗谷、知床、等松は艦橋の奥まで吹き飛ばされ壁に激突し、内田、野間は見張り台の奥まで吹き飛ばされたが辛うじて落下までには至らなかった。
聡子「艦橋員!、皆大丈夫ですか!」
チャリチャリ
ましろ「うう・・・、ぐっ!、足が!」
鈴「痛!、痛たたたた!」
美海「ううっ!、副長!、無事ですか!」
ましろ「ああ・・・、だが・・・」
宗谷は左足に酷い激痛が走り立ち上がれなかった。
それ以上に驚いたのは目の前に広がる光景であった。
ましろ「あ・・・、明乃・・・、明乃!」
明乃「・・・」
鈴「っ!、み、さきさん・・・、岬さん!」
ましろ「ぐうううっ!、うううっ!、明乃!、明乃!」ぽろぽろ
宗谷の目の前に広がっていた光景、それは瓦礫や破片が散乱している艦橋中央に血まみれになり倒れ込んでいる岬の姿であった。
宗谷がいくら呼びかけても岬は倒れ込んだまま微動だにしなかった。
明乃「・・・、シロちゃん・・・」
ましろ「しっかりしろ!、こんなところで!、死ぬ奴があるか!」ぽろぽろ
宗谷は知床、等松の肩を借りて岬のところに向かい、そして宗谷は岬を抱き上げた。
明乃「私、もう、意識があんまり無くて・・・」
ましろ「なに言ってるんだ!」ぽろぽろ
明乃「はれかぜのみんなをお願い・・・」
芽依・志摩「「・・・」」グッ
果代子・理都子「「・・・」」グッ
ましろ「おいしっかりしろ!、医務班はまだか!」ぽろぽろ
美波「(済まない・・・、すぐ行ってやれなくて!)」グッ
明乃「家族を・・・、皆を・・・、あの子達を・・・、お願い・・・」
ましろ「縁起でもない!、私達2人で幸せに!、家族4人で幸せになろうと言ったじゃないか!、私を1人にしないでくれ!、あの子達もまだ幼い!、置いて先に行くな!」ぽろぽろ
マチコ・まゆみ「「・・・」」グッ
美甘・ほまれ・あかね「「「(艦長・・・)」」」ぽろぽろ
ましろ「死ぬなああああーーーー!、こんなところで死ぬなああああーーーー!、明乃おおおおーーー!、ああああーーーー!」ぽろぽろ
鈴「ヴッ!、ヴヴーーー!、岬さああああーーーん!」ぽろぽろ
洋美「こらああああーーーー!、宗谷さんを悲しませてんじゃないわよこのバカ艦長ーーーー!!」ぽろぽろ
ましろ「ああああーーーー!、ああああーーーー!」ぽろぽろ
宗谷を始めはれかぜ乗員のほとんどが声が枯れるまでひたすら泣き叫んだ。
はれかぜ一隻で深海棲艦の全軍を相手に戦艦3、空母1、重巡2、軽巡2、駆逐12、潜水艦5、航空機40機という未曽有の大戦果を挙げた。
そしてその大戦果を挙げたはれかぜを指揮した名勇・岬明乃はこの日、自分の役目を終えたかの様にその雄姿を没した。