それから今回はスト魔女からとある人を登場(今回切りかも?)させます。
2036年5月21日早朝、宗谷は一人、波止場に座り考え込んでいた。
ましろ「(どうしたものか・・・、敵を迎え撃つ作戦は完璧だが、それは対馬海峡から表れた場合のみ・・・)」
下士官1「おいあれ!、宗谷少将じゃね!」
下士官2「本当だ!、何か考え込んでんな!」
下士官3「ちと、話し掛けて見っか!」
ましろ「(もし敵が太平洋を回り津軽海峡からやって来たとしたら・・・)」
下士官3「あの!、宗谷少将!」ガチガチ
下士官1「おい、あいつガチガチじゃねえか!」ヒソヒソ
下士官2「あいつ、宗谷少将をかなり崇拝してっからな!」ニヤニヤ
下士官4「おいおい、何やってんだ?」
下士官2「ほらあれ、あいつが宗谷少将に話し掛けてやがんだよ!」
ましろ「(私の計算では対馬海峡からでは殆ど間に合わず、必ず取り逃がしてしまう・・・)」
下士官3「あ、あのー、宗谷少将、少々よろしいでしょうか!」
ましろ「(知名さんはこの前から敵は対馬海峡に必ず現れると言って聞かない・・・、ならいっそのこと対馬と津軽の丁度中間地点にある能登半島で待ち伏せたらどうか・・・)」
下士官3「あ、あのー・・・」
下士官1「おい、完全にシカトされてんぞ・・・」
ましろ「(津軽の場合より戦場は広くなるから作戦を展開することはできる・・・、しかしそれでも距離は半分程度、中途半端に成り兼ねない!)」
宗谷はひたすら考えに考え抜いた。
ましろ「駄目だ!、どれもこれも駄目だ!」ガバッ
下士官3「うわっ!」ビクッ
そして杖を勢い良く地面に突き立ち上がる。
ましろ「ああ、すまん、ちと考え込んでいてな、周りが全く見えていなかったんだ・・・」
ここで要約先程から話し掛けて来ていた下士官の一人に気が付いた。
下士官3「い、いえ!、こちらこそお忙しいところを邪魔してしまって申し訳ありません!」
ましろ「気にするな、大した事では無い。」
下士官3「いえしかし・・・」
下士官1「大丈夫だよ!」
下士官3「は?」
下士官1「ちょっと前に聞いた事があるんだけどよう、宗谷少将があんな風に考え込んでる時は、戦の準備をしてるときだと!」
ましろ「おい、誰から聞いたんだそんな事。」
下士官1「はっ!、納沙大佐であります!」
ましろ「全くあいつは!、いや、今はあながち間違ってはいないか・・・」
下士官4「宗谷少将!、今回はどの様な作戦を!」
下士官2「士官大学時代から戦術の天才と呼ばれていた宗谷少将の作戦!、是非ともお聞かせ願えませんか!」
宗谷は海軍士官大学時代から”戦術の天才”という呼び名で通っており、自信が出身の砲雷科を中心に後続達から大きな憧れの念を抱かれていた。
ましろ「そうだな・・・、まず配置はこうだ・・・」
宗谷は艦隊の配置が書かれたタブレットを手渡す。
ましろ「んでもって敵がこっちから来た場合は・・・、下士官3!」
下士官3「は!、はい!」
ましろ「お前ならどう迎え撃つ!」
下士官3「え、えーと・・・」
それを見せた上で宗谷は話しかけて来たまだ20代初めであろう若い下士官達に問う。
ましろ「他も知恵を貸してやってもいいぞ。」
下士官1「よっしゃあ!」
下士官4「では、やらせていただきます!」
下士官1「おい、こんな布陣はどうだ!」
下士官3「いや、ここは突撃して撃ちまくった方が良い!」
下士官2「何の情報も無しに突っ込むのか!」
アーダコーダ!、アーダコーダ!、コウコウコーダ!
ましろ「(懐かしいな・・・、まるで学生時代の私達を見ている様だ・・・、下士官3は戦術重視か、対照的に下士官1は戦略重視、下士官2は情報重視、下士官3は西崎さんに似ているな・・・、こいつは先が思いやられる・・・)」
芽依「へっくしゅ!」
志摩「メイ、風邪?」
芽依「いや、大丈夫、おいそこ!、軸がぶれてるぞ!」
艦娘一同「「「「はい!」」」」
下士官4「な、なあ、一回退いた方が良いんじゃ・・・」
下士官1・2・3「「「はあーーー!!」」」
アーダコーダ!、アーダコーダ!、コウコウコーダ!
ましろ「(下士官4は知床さんに似ているな・・・、なら下士官1は知名さん、下士官2はさながら納沙さんと言ったところか・・・)」
その他にもいくつか呼び名があり、知名は宗谷とは対を成す”戦略の天才”と呼ばれ、納沙は”情報戦の天才”と本人も気に入っている呼び名がある。
しかし、知床はに”逃走の天才”、西崎はに”最狂の攻撃手(トリガーハッピー)”という端から見れば不名誉とも言える呼び名で呼ばれている者もいる。
下士官5「おい!、俺も混ぜろ!」
下士官6「おいおい!、そこはこうだろ!」
アーダコーダ!、アーダコーダ!、コウコウコーダ!
ましろ「(更に人が増えた、だがどれもこれも兵学校や士官大学で習う基本的な物ばかり、まあ基本が最重要だが誰一人として明乃の様な常識ハズレの奇策を繰り出してくる者は居ないか・・・)」
そんな中で大英雄たる岬明乃にはこれらの様な普段から目に見える才能という才能が無かった。
しかし士官大学時代から常に常識に捕らわれない大胆不敵な作戦と繊細で周到な計画性は戦術的にも戦略的にも宗谷や知名を遥かに凌駕しており、また恐ろしいほどの勝負強さを持つ事から天に愛された”戦闘の天才”の呼び名で通っていた。
2036年5月22日、この日は早朝から呉鎮守府の大会議室にて軍義が開かれた。
この会議において一番の艤論点は姿を眩ませたバルチック艦隊の行方であり、その対策として艦隊をどこに配置するかである。
もえか「私の考えは変わりませんし、変えるつもりもありません!、敵は必ず対馬海峡からやって来ますので、このまま対馬海峡にて待ち伏せするのが一番と考えます!」
知名は依然として対馬海峡からやって来るという考えを変えない。
真霜「あなたの意見も最も・・・、他には何か?」
幸子「はい!」
それに対し既に敵は太平洋側へと進出してしまったのではとの考えもあり、その筆頭である納沙が声を上げた。
幸子「私は、敵は太平洋側に進出し津軽海峡を通り抜けウラジオストクを目指していると考えます!
よって連合艦隊総員を津軽海峡出口に配置して待ち伏せるのが得策と考えます!」
福内「津軽海峡から来た場合は海峡出口に機雷を仕掛け一網打尽にする作戦であったな。」
幸子「はい!」
平賀「知名、納沙、双方の意見は共に最もであるけど、もし敵が反対から来た場合トンボ返りしても間に合わないわ・・・」
ましろ「意見具申!、よろしいですか?」
真霜「どうぞ。」
ましろ「私は、敵がどちらから来ても良い様に能登半島にて待機させるのが良いと考えます!」
薫「能登半島か・・・」
ましろ「私の考えた作戦は、敵が対馬海峡から来てくれるに越したことはありませんが、万が一にでも津軽海峡から来た場合、対馬海峡からでは間に合わず全て取り逃がしてしまう可能性が高い、それ故、私はどちらから来ても良い様に能登半島沖にて待機するのが良いと考えます!」
真霜「対馬に津軽、能登・・・」
この後も日が落ちるまで議論が交わされ、会議が中断されたのは日付が変わった頃であった。
ましろ「対馬、津軽、能登・・・、どうしたものか・・・」
2036年5月23日、宗谷は疲労困憊であるため会議の直後に寝床へと付いた。
ましろ「もう敵は太平洋側へと進出しているのではないか?、いやしかし、私も気が焦るばかりだ・・・」
寝床に付いて間も無く宗谷は眠りに落ちる。
ましろ「?、ここはどこだ?、私は確か呉鎮守府の一室に居るはずでは?」
しかし眠りに落ちた途端、再び目を覚ますが辺りの景色が全く違っていた。
と言うより何も無い空間にいた。
そして何も無かった場所に景色が現れ始めた。
ましろ「(?、おわっ!、何だ何だ!、ここ、実家の浴場じゃないか!、そうかこれは夢だな・・・、夢に決まっている・・・、なぜなら目の前に入浴中の私が居るからな・・・)」
何も無い空間にいきなり物が現れ宗谷は瞬時にこれが夢だとわかった。
時期は宗谷が士官大学の学生であった頃であろう。
そしてこれを夢だと確信付けるに至る一人の人物が隣に浸かっていた。
ましろ「(母さん...)」
それは当時の日本海軍軍令部総長であり、宗谷3姉妹の実の母である故・宗谷真雪(海軍元帥)であった。
真雪「今日の実戦シュミレーショントーナメントの決勝戦はその、残念だったわね・・・」
ましろ「はい・・・」
日にちは3年次に上がってすぐの実戦シュミレーショントーナメントがあった日である様だ。
真雪「どうやら岬さんはあなたが、いいえ、皆が苦手とする戦法を完全に見抜いている。
あなたも完全に見抜かれていたと思うわ。」
ましろ「(明乃の艦隊は始めはほとんど動かず静止している様にしか見えなかった。
だが実際は私が長時間待たされ痺れを切らし突撃を掛けて来るのを待っていた。)」
真雪「あなたは結果を焦り過ぎるところがあるのよ。」
ましろ「わかっています・・・、実際に今日、痺れを切らしてしまい返り討ちに遇いましたから・・・」
当時の岬は普段は以外にもオーソドックスな戦法しか使わなかった。
だが準決勝で知名の艦隊を相手に突如として電撃戦を仕掛け圧勝した事が衝撃的で固定概念として頭にへばり付いていた。
ましろ「準決勝で明乃は知名さんに電撃戦で勝利しました・・・、それゆえ通常以外の戦法はこれだと思い、今回もこれで来るのではと思っていたのが裏目に出ました・・・」
真雪「岬さんの実戦能力はもはや天性の才能かもね。」
ましろ「だとしても、去年も一昨年も、私は殆ど明乃に実戦形式では勝てていない・・・」
ましろ「(この時の私は明乃に嫉妬してしまうところがあったな・・・、我ながら情けない・・・)」
真雪「まあ、いいんじゃないの?」
ましろ「?」
真雪「短期は損気、急がば回れよ。」
ましろ「はい?」
真雪「今は岬さんに勝てないからと焦らずに、今後あなたが正式に日本海軍の士官と成り、戦が起こった時、勝たねばならぬ戦ために、真の勝利は取って置きなさい。」
ましろ「ええっと・・・」
突然事に当時の宗谷は驚いていた。
真雪「岬さんは敵では無いでしょ?」
ましろ「はい。」
真雪「なら今は彼女をライバルだと思って互いを高め合いなさい。」
ましろ「はい!」
真雪「さて、そろそろ時間ね。」
ましろ「(また景色が!)」
ドサッ
ましろ「痛った!」
宗谷はベッドから落ちた衝撃で目が覚めた。
ましろ「・・・」
宗谷は先程までの事を思い出す。
ましろ「短期は損気、急がば回れか・・・、もう少し考えてみるか・・・、!!」
時計「12:00」
ましろ「何!」
ドタバタ、ドタバタ
幸子「宗谷参謀?」
ましろ「なぜ起こしてくれなかったんだ!」
幸子「宗谷長官が、今日は休ませてやれとの事でしたので。」
ましろ「余計な事を!」
幸子「しかし、その格好で行くのですか?」
ましろ「ん?、何を言って・・・、!!」パジャマ&サメのぬいぐるみ
幸子「うふふ。」ニヤニヤ
ましろ「着替えて来る・・・」
宗谷は支度が整い次第、会議室に向かった。
幸子「偵察部隊から報告!、南シナ海を陸地に向かい航行中の敵補給艦を発見したとの事です!」
平賀「主力は居ないの?」
幸子「はい、補給艦のみで他は見当たらないとの事ですが、その補給艦がバルチック艦隊所属の物である事はたしかです!」
福内「という事はバルチック艦隊はまだ南シナ海にいるのか!」
真霜「偵察部隊には敵の所在を掴む様に厳命して!」
幸子「はい!」
ましろ「(敵はまだ南シナ海にいる・・・、だがだからと言って対馬海峡に来てくれるとは限らない・・・)」
しかしこの報告以外に何の進展もなく2日が過ぎて行った。
そして2036年5月25日、宗谷は作戦参謀という重任からかストレスで僅か一日で我慢の限界が来た。
ましろ「短期は損気、急がば回れ・・・、もう待ちきれん!」
日が暮れた午後20時頃、宗谷と知名は宗谷真霜がまだ残る会議室を訪れた。
ましろ「長官、もうこれ以上は・・・」
真霜「気持ちは解るけど、焦りは禁物よ。」
ましろ「ではせめて、封密命令を出しましょう!」
真霜「内容は?」
ましろ「敵艦隊の既に太平洋側へ進出している判断し、本時刻を持って連合艦隊は津軽海峡出口に移動せよ。」
真霜「開封時間はいつにしたらいい?」
ましろ「明日の正午、これ以上待っても現れないのは流石におかしいと思われます!」
真霜「すぐではないのね。」
ましろ「はい・・・」
もえか「封密命令ですか・・・」
真霜「知名参謀、意見があればどうぞ。」
もえか「私も賛成です!、あと1日待って来なかった場合は津軽海峡へ移動しましょう!」
意外にも知名は反対しなかった。
もうすでに限界を感じてしたからである。
しかし、この後一日待つという宗谷の提案はある意味で知名の案を尊重した部分もある。
日付が変わり2036年5月26日午前1時前、この日も宗谷は疲れから自室に戻るとそのまま寝てしまった。
ましろ「(?、またか・・・)」
すると宗谷は再び何もない空間で目覚めた。
ましろ「(こんな夢を見るのはきっと疲れているからだな。)」
これは夢である事を裏付ける理由としてまずは自身が松葉杖を突いていない事、そして今回は目が覚めると共に辺りが自宅の和風の居間になっていたからだ。
ましろ「(改めて見ると、実家に負けずと劣らぬ古風な部屋だな。)」
そして宗谷の目の前には小笠原諸島沖海戦で戦死したはずの故・岬明乃がいるからである。
それも部屋の真ん中にあるテーブルには世界地図が広げられている。
ましろ「(座れと言う事か・・・)」
宗谷は自身の体が動く事に気が付くと岬の反対側に向き合う様に座る。
ましろ「あ、明乃・・・」
明乃「何?、シロちゃん。」
ましろ「これは?」
明乃「世界地図だよ。」
ましろ「それはわかるが・・・」
明乃「シロちゃん、バルチック艦隊は南シナ海から東シナ海に侵入、このまま対馬海峡を目指しているよ。」
すると岬は敵艦隊の動きについて話し始める。
ましろ「なぜそんな事が分かる・・・、今我々は敵の本体を見失っているんだぞ!」
明乃「なら尚更、バルチック艦隊は対馬海峡だね。」
ましろ「なあ明乃、一体なんの根拠があって!」
明乃「ねえシロちゃん、敵は遠く離れたバルト海から十分な補給や整備を受けられ無い状態でやって来るんだよ。」
ましろ「わかっている!」
宗谷は岬のこの根拠ない発言についつい声を荒げる。
ましろ「なぜそれで対馬海峡と決めつける!」
明乃「もしシロちゃんが敵の立場ならどうする?、艦隊はもう息も絶え絶えだよ?」
ましろ「できれば急ぎたい・・・」
明乃「そんな時、もう自分達に対抗できる兵器が無いと思われる状態だったら?」
ましろ「見込みさえ取れれば強行突破してでも基地に辿り着きたい・・・」
明乃「ふふふ。」ニコッ
ましろ「むしろ遠回りする方が危険、エンストや燃料切れなんて起こしたら!」
明乃「疲れてたら遠回りなんてしたくないよね普通。」
ましろ「明乃・・・」
明乃「敵は必ず対馬海峡に、私が来るって言ったら来る!」
ましろ「!!」ズキッ
次の瞬間、再び景色が変わった。
眼の前に現れたのは暗雲立ち込める日本海、対馬沖であった。
そしてそこに敵、深海棲艦で結成されたバルチック艦隊が堂々と航行していた。
その光景を見てから数分後、宗谷はまだ日も登らぬ時間に目が覚める。
ましろ「敵は、対馬海峡に・・・」
明乃「絶対勝ってねシロちゃん。」
ましろ「ああ!」
同日午前4時、たまたま東シナ海上空を通りかかった1機のロシア空軍の偵察機いた。
機長「雲がすごい、いかが致しますリトヴァク中佐・・・」
機長の問いに部隊司令官として乗っていたロシア空軍のサーニャ・V・リトヴァク中佐が応える。
サーニャ「降下して。」
機長「はい?」
サーニャ「降下、それから音響探知機かして。」
音響員「は、はい・・・」
副操縦士「どうなされましたかコマンダー?」
サーニャ「船・・・、それも、今まで聞いた事のない機関音・・・」
見張り員「まさか!」
リトヴァクの言葉に見張り員が慌てて海面を見渡す。
見張り員「海上に小さな黒い影・・・」
サーニャ「深海棲艦!、日本海軍司令部に伝えて!」
同日午前5時にはこのロシア空軍からの通報を受け東シナ海方面に全偵察部隊を集中、そのうちの野間マチコ率いる偵察部隊が対馬沖を航行中のバルチック艦隊の姿をついに捉えた。
マチコ「いたぞあれだ!、司令部に報告!、対馬沖203地点!、敵艦隊見ゆ!」
そしてその情報はすぐさま暗号へと組み替えられ呉の司令部に送られた。
鶫「解読、終わりました!」
幸子「ありがとう、ついに来た・・・」
呉鎮守府の中央広場。
ラジオ「両手を前にあげてーーー」
兵士一同「「「「1、2、3、4ー、5、6、7、8ー」」」」
ましろ「よっ、ほっ、よっと・・・、今日は、よく、晴れているな・・・」
ばたばたばたばた!
幸子「来ました!、皆さん!、敵艦隊が来ました!、宗谷参謀!、ついに来ました!」
ましろ「来たか!、皆行くぞ!」
兵士一同「「「「おおおおおーーー!!」」」」
ばたばたばたばた!、ばたばたばたばた!
先ほどまでゆっくりと体操していた兵士達は慌ただしく各持ち場に戻って行く。
宗谷は納沙と共に通信室に立ち寄った。
幸子「こちらです!、どうぞ!」
納沙はすぐさま解読結果を記したタブレットを宗谷に渡し、内容を伝える。
その内容は”敵艦見ユトノ警告ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出撃、コレヲ殲滅セントス”である。
幸子「この内容で宗谷、古庄両長官に報告します!」
ましろ「ああ・・・、いや待て!」
宗谷は再び納沙のタブレットを取り、一言を付け加えた。
ましろ「これで頼む!」
幸子「ナオ、本日、天気晴朗ナレドモ浪高シ・・・、了解です!」
宗谷が付け加えた言葉は”本日、天気晴朗ナレドモ浪高シ”である。
天気晴朗とは良く晴れ渡り視界が開けている事の意を指し、波高しとは波しぶきが高く上がる事の意を指す。
真霜「宗谷参謀、この言葉、信じていいのね?」
ましろ「はい!、本日は天気がとても良く視界も鮮明であるため射撃手、艦娘にとって好条件であり、波が高ければしぶきによって敵との距離が掴み易く、またこちらの方が揺れに強いため更に射撃精度で差を付ける事が出来ます!、したがって我が方の勝利!、疑うところ無しです!」
真霜「宗谷参謀、あなたの意見を採用します!、連合艦隊総員に出撃命令!、目標は対馬沖!、敵艦隊を何としても撃滅せよ!」
2036年5月26日午前8時、戦艦・三笠を総旗艦とする日本海軍連合艦隊が呉鎮守府を出撃、一同対馬沖を目指す。
いよいよ世界を救うう救世主として現れた艦娘による最初の大海戦が幕を開けようとしていた。
次回、いよいよ海の底から蘇った深海棲艦のバルチック艦隊と艦娘の連合艦隊が対馬沖で激突します!
シロちゃんの作戦とは如何に!、後ご期待ください!