アイドルと艦娘の因果戦線!   作:永遠のZero

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今回は果南さんお忍び旅行回です!、もちろん遊びに行くわけではありません!

東京からハルビンへの道中に現れる刺客を相手に果南さんと艦娘の伊601は生き残れるのか!




超特別番外編
松浦果南危機一髪! 前編


2043年12月初旬、幽霊艦隊司令官・松浦果南少将は艤装改装中で実質休暇中である艦隊のメンバー6人と極秘裏に幽霊島から日本本土へ向かうところである。

 

果南「いよいよだね・・・、皆準備は良い?」

 

伊601「大丈夫ですよ!」

 

果南「ではでは、久方ぶりの日本本土へ向け出発!」

 

幽霊艦隊「「「おおーーー!!」」」

 

伊601「銀座!」

 

伊501「渋谷!」

 

伊502「原宿!」

 

伊701「表参道!」

 

伊503「ちょっと、遊びに行く訳じゃ無いんだから・・・」

 

伊702「くれぐれも私たちの正体バレ無い様にしなければね。」

 

メンバー達は軍令部が用意した通常の人間用の中型潜水艦で移動を開始、そしてその途中、休憩のためサイパン島のガラパンの町を訪れていた。

 

伊601「んぐっ、んぐっ、んぐっ、ぷっはーーー!!、やっぱり本場のトロピカル生ジュースは最高だねーーー!!」

 

果南「ちょっ、おっさんじゃないんだから・・・」

 

伊601「あんな狭苦しい島に年がら年中閉じ込められている様な物ですからねーーー、ストレスの10個や20個溜まりますよーーー」

 

伊601を始め年齢で言えば世間一般に高校生くらいであり、艦娘に成り着任早々死んだ事にされ島に閉じ込められていたも同然も彼女達は当然まだまだ遊び盛りな一面があった。

 

伊601「とは言っても自分から進んで成ったから文句言えないけど。」

 

しかし、自分から言い出した事でもあるので文句は言えないと彼女達は思う。

そんな時、外を歩いていた伊501が一枚のチラシを持って飛び込んで来た。

 

伊501「ねえねえこれ見て!、地元開催のライブやるんだって!」

 

果南「ライブ良いね!、久しぶりに騒ぐとしようか!」

 

伊502「つい昨日お酒で酔っ払って大騒ぎしてた人がよく言うわ・・・」ボソッ

 

果南「あ?」ギロッ

 

伊502「!!」ビクッ

 

伊701「ねえ、これってアマチュアの大会でフリー参加できるみたいだよ!」

 

伊503「じゃあさじゃあさ!、アタシら6人で出ようよ!、1曲だけどできるの有るし!」

 

伊702「アレをやるの?」

 

伊601「良いね!、やろっか!」

 

果南「??」

 

そしてそのチラシを見てテンションが上がるメンバー達の会話についていけない松浦は頭に?が浮かびキョトンとした表情であった。

この後、前世での過去の古傷を抉られるまでは。

 

野外ライブステージ

 

伊601「初めまして!、私たちは地元のスクールアイドル!、Ghost Fleetです!」

 

果南「(??、は?、地元のスクールアイドルって?、てかあなた達の地元思いっきり日本本土でしょ!!、と言うかこの島に高校と言う高校有ったっけ?、しかもGhost Fleetって!!、なに正体バレるかも知れない名前にしてんの!!)」

 

自己紹介の地点で松浦は混乱した。

 

伊501「私達はaquarsというスクールアイドルに憧れてこのチームを結成しました!」

 

果南「・・・」

 

更にaquarsの名前が出た途端に嫌な予感を感じ始めた。

 

伊502「ではまずAquarsを知らない人のために!、aquarsは初めは3人から始まりましたがメンバーのすれ違いによって一度解散してしまったそうです!」チラッ

 

果南「!!」ビクッ

 

ここから先、幽霊艦隊のメンバー達によるしばしのaquars紹介ミュージカル?、の様な物が行われた。

 

伊601「東京での惨敗を教訓に再び立ち上がるメンバー!、しかしここで更なる強敵出現!、なんと理事長が学校が廃校になるという!、そしてそんな時現れたのが心が凍り目が死んだ不登校生の元メンバーの1人でした!」

 

果南「(は?、ちょっと誰が心が凍り目が死んでるって?、不登校って何?、それは盛り過ぎじゃないかな?)」ワナワナ

 

伊501「そして何が何でもスクールアイドルに復帰して欲しい理事長?、と以前から気になっていた幼馴染達がその元不登校メンバーを追跡!、そしたらなんと神社の前で誰にも見られていないと思い突然ダンスし始めました!」

 

伊502「実は未練タラタラだったのです!」

 

果南「(止めてーーー!!、ていうか何!、何で自分達の自己紹介し無い訳!!)」グサグサ

 

その内容があまりにも間違って伝わっていたため、松浦は思わぬところで心に致命傷を負った。

 

果南「(誰よこんな風に伝えたの!、これじゃあまるでクズでカスでどうしようもないただの未練タラタラのダメ人間じゃん!)」ゴゴゴゴゴ

 

このとき松浦の脳裏に一人の人物が思い浮かんだ。

 

鞠莉「ハアーイ!」

 

果南「(今度あったらただじゃ置かない!)」ゴゴゴゴゴ

 

伊601「それでは聞いてください!、”未熟DREAMER”」

 

果南「・・・、これは何となく予想出来た・・・」

 

知らない人のために歌詞を載せて置こう

 

 いつもそばにいても 伝えきれない思いで

 こころ迷子になる ナミダ忘れてしまおう 

 歌ってみよう いっしょにね

 

 言葉だけじゃ足りない そう言葉すら足りない

 故にすれ違って 離れてしまったことが

 悲しかったの ずっと気になってた

 

 わかってほしいと願う キモチがとまらなくて

 きっと傷つけたね それでもあきらめきれない

 自分のワガママ 今は隠さないから

 

 力をあわせて 夢の海を泳いで行こうよ

 

 きょうの海を…!

 

 どんな未来かは 誰もまだ知らない

 でも楽しくなるはずだよみんなとなら

 乗りこえられる これからなんだね 

 お互い頑張ろうよ

 

 どんな未来かは 誰もまだ知らない

 でも楽しくしたい ホントに

 みんなとなら 無理したくなる

 成長したいな まだまだ未熟DREAMER

 

 やっとひとつになれそうな僕たちだから

 本音ぶつけあうとこからはじめよう

 

 その時見える光があるはずさ

 

 このまま一緒に 夢の海を泳いで行こうよ

 今日の海を...!

 

 嵐がきたら 晴れるまで遊ぼう

 歌えばきっと楽しいはずさ

 ひとりじゃない 乗りこえられる

 不思議なくらい怖くはなくなって

 

 嵐がきたら 晴れるまで遊ぼう

 それも楽しみだねホントさ

 ひとりじゃない 無理しないでよ

 助けあえばいい わくわく未熟DREAMER

 

 どんな未来かは 誰もまだ知らない

 でも楽しくなるはずだよ

 みんなとなら 乗りこえられる

 これからなんだね お互いがんばろうよ

 

 どんな未来かは 誰もまだ知らない

 でも楽しくしたいホントに

 みんなとなら 無理したくなる

 成長したいな まだまだ未熟DREAMER

 

観客「「「ヒューヒュー、最高ダゼーーー!!、アンコールクレ!!」」」

 

果南「(歌とダンス、下手したら私らより上手いじゃん・・・、まあ普段あんな怪物なんかと戦わされてたらあんな体力や身体能力も身に着くか・・・)」

 

松浦の思う通り幽霊艦隊のメンバーのダンス技術や歌唱力は並のレベルではない。

対深海棲艦訓練の副産物ではあるがその凄さに驚いた。

 

 

ライブは無事に終わりホテルへ戻ると艦隊メンバー達はお菓子やジュースを広げ大いにはしゃいでいた。

約一名を除いて。

 

果南「・・・」チーン

 

伊501「イヤッホーーー!、優勝だーーー!!」

 

伊502「まさか優勝できるとはね・・・」

 

伊601「まあ楽しかったから良いんじゃない!」

 

果南「ねえ・・・」

 

伊503「さてと、明日の便で東京に行くからもう寝ましょ。」

 

伊701「疲れたし寝ようか。」

 

伊702「ええ、明日は早いですからね。」

 

果南「おい・・・」

 

幽霊艦隊「「「「「「!!」」」」」」ビクッ

 

果南「よくもある事無い事言い降らしてくれたね・・・、ついでに誰から聞いたのかも教えてくれると嬉しいなー・・・」ゴゴゴゴゴ

 

伊601「あ、いえ、その、その方が受けるかと・・・」

 

果南「あっそう、それじゃあ何されても文句ないよね?」

 

伊601「い、いえ、それはその・・・」

 

果南「覚悟しなさい!」

 

この後、伊601を始め幽霊艦隊一同は滅茶苦茶お仕置きされました。

 

伊601「ごめんなさーーーい!!」

 

 

サイパンを経ってから2日後、横須賀の航空基地にて一度幽霊艦隊メンバーと別れた松浦は単身で軍令部を訪れ高坂と会っていた。

 

果南「以前行った南極調査の報告書です。」

 

穂乃果「ご苦労様。」

 

果南「敵は来年にも本格的な反攻作戦を実施するでしょう。」

 

穂乃果「現在把握できる敵戦力は数だけ言えばこちらの3倍近いしまだレ級かそれ以上の隠し玉がいる可能性もある。」

 

果南「はい、我々も調査中に遠目ではありますがタ級やツ級を確認しました。」

 

穂乃果「やっぱりいたか・・・、そういえばあなたもこれから秘密会議のためハルビンへ向かうんだよね?」

 

果南「はい。」

 

穂乃果「だったら途中で旅順に寄ってこれらの資料を届けてもらえないかな?」

 

高坂は松浦にいくつかの資料を渡した。

 

穂乃果「場所は港の秘密ドックだよ。」

 

果南「!!、了解しました!」

 

そして高坂の意図に気が付いた松浦は翌日から旅順へ向かうため早めに軍令部を去って行った。

なお艦隊メンバーとは目的地のハルビンにて合流する予定である。

 

果南「明日も早いしさっさと寝ますか。」

 

時刻は0時を回っていたが軍令部から少しは離れたところで煙草に火を付けながら帽子を深く被った者とすれ違った。

 

?「・・・」スパー

 

果南「(こんな時間にこの辺で人とすれ違うなんて珍しいな・・・)」

 

?「・・・」カシャッ

 

 

同日ニューヨーク沖某所。

 

戦艦棲姫「従軍記者、日本海軍軍令部総長・高坂穂乃果ノ親戚?、ソノ他ハ不明・・・ネエ・・・」

 

レ級「怪シイネコイツ。」

 

戦艦棲姫「高坂ト接触ノ後ハ旅順ヘ向カウ・・・、奴ラノ社会体制ヲ撹乱スルノニ持ッテ来イノ女ネ。」ニヤリ

 

レ級「殺リマスカ?」

 

戦艦棲姫「エエソウネ、コノ女を調査ノ上デ殺シナサイ!」

 

松浦の写真を見ながら不敵な笑みを浮かべる戦艦棲姫は松浦の抹殺を部下に命じた。

 

 

翌日早朝、護衛として一般の女子高生に扮した伊601を連れた松浦は旅順行の客船上にいた。

 

果南「すぐに出発しちゃったけど、久々の本土はどうだった?」

 

伊601「はい、とても懐かしく思いましたし、もし許されるのであれば実家にも寄りたかったです。」

 

果南「そうだよね・・・」

 

?「あのー、すみません。」

 

果南「はい。」

 

船上で海風に当たりながら何気ない話をしていると一人の若い男性が話しかけて来た。

 

男性「失礼ですが火をお持ちではないですか?」

 

果南「ライターでいいですか?」

 

男性「はい、ありがとうございます。」

 

プシュッ、プシュッ、ボー

 

男性「はあー・・・」スパー

 

果南「・・・」

 

男性「12月だというのに少々気温が高いですね。」

 

果南「そうですね。」

 

松浦から受け取ったライターで煙草に火を着け一息ついたところで男性が話を切り出した。

 

男性「失礼ですが、お2人とも記者さんですか?」

 

果南「いえ、この子は親戚の子で、両親が旅順に住んでいるので送り届けるところです。」

 

伊601「あなたも記者さんですか?」

 

男性「おっとこれは失礼、自分は通信社の者で東洋連合通信社の伊藤と申します。」

 

男性改め伊藤はそう言いながら名刺を松浦に渡す。

 

果南「旅順支局長をされているのですか!」

 

伊藤「ええ、まあ・・・、実は自分もこれから旅順の職場に戻るところです。」

 

伊601「今、旅順はどうなっているんですか?」

 

伊藤「宗谷元帥らが近隣の深海棲艦を一掃してくれたおかげで大分復興が進んでおり、活気も戻って来ています。」

 

伊601「よかったです。」

 

実際には伊601の両親は東京住まいだがそうである様に一安心した女子高生を演じる。

 

伊藤「旅順は良い所ですよ、新たに政権を獲得した高坂総長が犬猿の仲であった中国との交渉を上手く進め、非戦闘員は皆、旅順を港として陸地へと非難する事が出来て多くの人命が救われております。」

 

果南「はい、存じております。」

 

伊藤「この頃は反政府でもを行っていた一般国民達も今では日本領事館にビザを求めて長い行列を作っています。」

 

果南「深海棲艦も内陸部までは攻撃できませんからね。」

 

伊藤「ジャーナリストの端くれとして当初の自分はクーデターで政権を、しかも軍事政権的な物を取った高坂総長に批判的だったのです。」

 

果南「初めは誰でもそう思うかもしれません。」

 

伊藤「ですがこの3年間の実績を振り返ってみて、あの場合は仕方が無かったと考える様になりましたし、もしあのまま前政権が続いていたら、今頃は日本のあちこちが空襲に晒されていたでしょう。」

 

果南「私もその様に思います。」

 

伊藤「私は同胞として誇らしく思いますし感動しました!、三国志でいうところの諸葛孔明と言ったところでしょうか!」パチッ

 

熱が入り情熱的に高坂がこれまでやって来た事を語った伊藤は話の切れ目に煙草を海へ飛ばし捨てた。

 

伊601「タバコは灰皿にお願いします!」ムスッ

 

伊藤「おっとこれは済まない。」

 

ポツッ、ポツッ、ザザザーーー!!

 

果南「空模様が怪しくなって来ましたね。」

 

伊藤「また機会があればどこかでお会いしましょう!」

 

果南「ええ・・・」

 

通り雨に当たり松浦らは船内の自室へと戻っていった。

 

伊601「我が高坂総長が日本の諸葛孔明、と言うのは少し褒め過ぎでは?」

 

果南「どうだろうね、前世ではともかく、この後世ではそういう風に見えるんじゃない?」

 

伊601「アハハ、ではそういう事にしましょう!、・・・、ん?」

 

すると自室が目の前に見えた時、伊601はとある異変に気が付く。

 

伊601「司令官の部屋、少し空いてる?」

 

果南「え?」

 

松浦の部屋のドアが少し空いていたのである。

 

伊601「清掃は行われないはずなので・・・」

 

果南「・・・」

 

立ち止まり少し考えている間に松浦の部屋から一人のホテルマン風の中年男性が出て来た。

 

中年男性「・・・」

 

松浦「ねえあなた、私の部屋に何の用ですか?」

 

松浦が問うと中年男性は黙ったまま松浦を無視して反対方向に歩き出す。

 

伊601「トランクのカギが壊されてる!」

 

果南「!!、待ちなさい!」ダッ

 

中年男性「!!、クソッ!」ダッ

 

伊601の声を聴いた瞬間に中年男性は全速力で逃げ出し、それを松浦が追いかけ甲板に追い詰めた。

 

果南「ここは海の上だよ!、観念しな!」

 

中年男性「・・・」スッ

 

果南「!!」

 

しかし中年男性は懐からサイレンサー付の拳銃を取りだし抵抗を試みる。

 

伊601「司令官!」

 

パンッ、パンッ

 

そして2発の銃弾が松浦目掛けて発射された。

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