アイドルと艦娘の因果戦線!   作:永遠のZero

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果南さん旅行回第2弾です!

今回で新艦娘の艤装と新キャラ?、が登場します!

今回もまたドンパチは有りませんが今回もよろしくお願いします!



松浦果南危機一髪! 中編

雨の降る船上甲板、海に背負向けた1人の中年男性と船体に背を向ける松浦、伊601が睨み合っていた。

 

パン!、パン!

 

そして中年男性から松浦に向けられ正確に発射された弾丸が松浦の左こめかみ掠めていた。

運が良かったとは言えこの距離からでは額に直撃していてもおかしくなかった。

 

果南「・・・、!!」

 

一瞬硬直し、そんなことを考えていたがとっさに正面を見ると銃を持っていた中年男性の右手が血塗れになり銃は弾き飛ばされていた。

 

中年男性「ぐううーーー!!」バッ

 

伊601「待てっ!」

 

そして伊601が銃を構えると共に中年男性はケガをした右手を庇いながら海に飛び込んだ。

 

伊601「司令官お怪我は!」

 

果南「大丈夫、かすり傷だよ・・・、船内に戻ろう。」

 

伊601「はい・・・」

 

果南「(しかしさっきのは一体・・・、何者かが私を付け狙うと同時に別の何者かが私を庇ったというの?、だとしたら前者は深海棲艦が送り込んだ刺客!、用心した方が良いね!)」

 

伊601「(さっきの、司令官の正体を知っての暗殺の可能性が高い!、私がしっかりと司令官をお守りしなければ!)」

 

松浦と伊601はいくつかの疑問とそれぞれの決意を抱えながら浮かない表情で船内に戻って行った。

 

 

船上の物陰

 

?「まだ、まだ早い・・・」ガサゴソ

 

物陰に隠れていた1人の少女は懐から写真を取りだす。

 

?「富嶽南(とみたけ みなみ)・・・、いえ、松浦果南、また会いましょうか・・・」

 

それからおよそ2時間後、船は旅順の港町に到着、時刻は丁度夕飯時であった。

 

果南・伊601「「・・・」」テクテク

 

伊藤「記者さん!、記者さん!」

 

果南「?」

 

松浦と伊601が深く考え事をしていた最中、船で出会った伊藤が再び2人に声をかけて来た。

 

伊藤「どうも!」

 

果南「伊藤さん・・・」

 

伊藤「随分と考え事をしているようですが、いかがされましたか?」

 

果南「まあ仕事の事で少し・・・、それで、あなとのご用件は?」

 

伊藤「はい!、あなた方さえ宜しければこの後ご一緒にお食事など如何でしょうか?、すぐそこのホテルなのですが!」

 

伊601「おおーーー!!、高そうなホテルですね!!」

 

果南「良いですよ。」

 

端から見ればこの時の伊藤はまるで街中で女性をナンパする男子大学生の様に見えた。

 

 

旅順の港町の高級ホテル

 

ワイワイガヤガヤ

 

伊601「いただきまーす!、ハムハム、おいしいです!」

 

果南「うん!、良い感じじゃない!」

 

伊藤「この町で長年過ごして来た自分の一押しレストランです!」

 

果南「若いのにやるね~。」

 

レストランにて食事を楽しんでいると松浦はある一角にできた人だかりの中心にいる伊601とあまり年齢差の無い少女が気になっていた。

 

伊藤「気になりますか?」

 

果南「え、まあ・・・」

 

伊藤「彼女は亀田天(かめだ そら)、デビュー1年目にしていきなり話題作の主役を勝ち取った若手の超人気アクション女優です!」

 

伊601「亀田天って言ったら今度のゾンビと戦う映画に出演する人ですよね!」

 

伊藤「ええ。」

 

果南「知ってるの?(こんな戦時中に映画作るって、色々な意味で何考えてんの!)」

 

伊601「今は艦娘やってる那珂ちゃんの後輩ですよ!」

 

果南「ああ、あんたファンだったもんね・・・」

 

伊601「今もです!、アイドルとしての那珂ちゃんも艦娘としての那珂ちゃんも大好きです!」

 

果南「艦娘ってさ、とんでもない命懸けの仕事だよねあれ・・・」

 

そしてその少女の話で盛り上がっていたところに、噂をすれば何とやらである。

 

天「あら、こんなところで奇遇ですね伊藤さん。」

 

伊藤「これは天ちゃん!、今日も可愛いね!」

 

天「ありがとうございます!」ニコ

 

果南「・・・」

 

近づいて来たのは文字通り亀田天である。

彼女は松浦が想像してたよりも背が高く、また大人びた顔と男女問わず人を魅了するスタイルを持っていた。

伊601とて容姿は少し幼めだが身長とスタイルは高校生の時の松浦と同等ぐらいであるが亀田はそれ以上であった。

 

伊藤「旅順にいるならうちの社にも寄ってくれれば良かったのに!」

 

天「うふふ、実は今度の試写会の挨拶を旅順の映画館でやる事になってまして。」

 

伊藤「おお!、それはニュースだ!」

 

果南「(もし青葉が一般の記者だったらこんな感じなのかな?)」

 

天「ところでそちらの方々はどなたですか?」

 

伊藤「ああ失礼、・・・、ええっと・・・」

 

果南「!!、いけない!、名刺名刺!、すみません遅くなってしまって!」

 

?「そういうところは相変わらずネ~♪」

 

意外とガサツな性格の松浦は亀田の質問から伊藤の受け答えの際に名刺を渡していない事に気が付き大慌てで名刺を渡すと、背後から聞きなれた声の人物が現れた。

 

果南「余計なお世話だよ!、鞠莉!(出たなうちの艦娘に変なこと噴き込んだ張本人!)」

 

鞠莉「シャイニー♪、久しぶりね!、もう私の所には取材に来てくれないの?」

 

果南「忙しいの!」

 

伊藤「おやあなたは!」

 

鞠莉「自己紹介が遅れマシタネー!、私は日本海軍中将・小原鞠莉デース!、シャイニー♪」

 

伊601・天「「シャイニー!」」

 

伊藤「驚きましたよ富嶽さん!、あなたは小原中将と随分仲がよろしいのですね!」

 

鞠莉「幼馴染なのデース!」

 

天「それではあなた方はリアルの戦場に出向かれているんですか!」

 

果南「ええ、まあ・・・」

 

鞠莉「イエース!」

 

天「深海棲艦ってどんなのですか!」

 

果南「どこからともなく湧き出て来てウザイ&姿がキモイ、これに限る!」

 

鞠莉「禍々しいしいの一言ですネー!」

 

天「あはは・・・、私の先輩にも艦娘になった方がいまして、彼女も似たようなこと言ってました。」

 

果南「(そりゃあ那珂だもんね。)」

 

天「おっといけない、では明日も早いので今日はこれで。」

 

伊601「映画!、楽しみにしています!」

 

天「ありがとう。」

 

それからしばらく話し込み、時刻が22時を回ったところで亀田は部屋に戻って行った。

 

伊藤「良い娘でしょう?」

 

果南「ええ、ああいう娘は職場以外ではほとんど見た事がないですね、魅力的だと思います。」

 

鞠莉「本当に?」ジロ

 

果南「嘘じゃない!」

 

伊藤「実際に彼女は勇敢ですよ!、それこそ現役の艦娘に負けないくらいに!」

 

ほとんどの艦娘はその職場故に見た目や年齢に反して精神年齢がかなり高い者が多い。

 

伊藤「富嶽さんもああいう娘の誘惑には気を付けてくださいよ。」

 

果南「あの、私、この通り女なんですけど。」

 

鞠莉「そんなの関係無いよ!」

 

果南「あんたねぇ!、とにかく私は大丈夫だよ!」

 

伊藤「いいえ!、あなたは不思議と潮の香を漂わせる人だから特に!、潮の香りがする人は艦娘は勿論一般の艦娘に憧れる少女達にも人気なのです!」

 

果南「あはは、そこまで言うなら、気を付けますね。」

 

伊藤「なんて、冗談ですよ!」

 

伊601「(いや、一部では冗談じゃ無いです・・・)」

 

伊藤「それで、行先の方はどちらでしたっけ?」

 

果南「ハルビンです。」

 

鞠莉「oh!、実は私もよ!」

 

伊藤「ではアジアエクスプレスにお乗りになるのですね!」

 

果南「ええ、そのつもりです。」

 

伊藤「あれは良いですよ!、日本が持てる技術をつぎ込み開発した最新のリニアモーターカーです!、ほんとに日本の技術力は誇らしいと思います!」

 

果南「それは楽しみですね。」

 

鞠莉「私はレストランが一番楽しみかな?」

 

伊601「あのー、明日も早いのでそろそろ行かないと・・・」

 

鞠莉「ほんと、もうこんな時間ですね。」

 

果南「それではまたどこかで。」

 

伊藤「はい!」

 

アクション女優・亀田天の話題や松浦、小原の戦場での体験(ウソ)などを楽しんだ後、松浦と伊601は軍令部指定のホテルに戻った。

そして旅と襲撃の疲れがピークに達した2人はホテルに着くなりベッドに倒れ込んだ。

 

果南「さてと、明日は早朝から預かったこの書類を例の場所に届け、その後でアジアエクスプレスでハルビンへ向かうとしますかね。」ドサッ

 

伊601「総長が渡して来た機密資料って何ですかね?」ドサッ

 

果南「さあね、だけど周りにばれたらとてつもなくヤバい物だって事ははっきりしてるから、しっかり私を守ってよね。」ニコッ

 

伊601「はい!、もちろんです!」

 

翌朝、ホテルのレストランで朝食を済ませた2人は旅順の港を訪れた。

 

果南「ここかな?」

 

警備兵「何者だ!、立ち入り禁止だぞ!」

 

果南「私だよ。」

 

警備兵「これは少将!、大変失礼致しました!」

 

港の外れにあるいかにも怪しい一角に足を運び、一見地下駐車場の様に見える入り口から中へ入って行った。

 

果南「はいこれ、総長から。」

 

主任技師「確かに!、大変お疲れ様でした!、これで完成させられます!」

 

そして内部の研究室にいた主任技師の男性に資料一式を渡した。

 

伊601「あの、結局それの中身って何なんですか?」

 

主任技師「そうですね、こちらをご覧ください!」

 

2人が主任技師に案内されやってきた場所は艤装の保管庫、そしてその中央に一際目立つ大型潜水艦の艤装があった。

 

果南「これは・・・」

 

主任技師「我が日本海軍が誇る最新の超潜水艦、伊3001(亀天)の艤装です!」

 

伊601「伊3001・・・、亀天・・・、それって紺碧艦隊の!!」

 

果南「いやあなたもでしょうが。」

 

伊3001は後世日本が開発した潜水艦を超えた潜水艦、超潜水艦と言う位置づけをされている。

その性能は基準排水量13500トン(水上で10500トン)、出力24000馬力以上、最高速力は70ノット(水上で35ノット)と言う快足を誇る。

この現世では天野琴音技術中将が艤装の設計開発を進めており、松浦の持参した資料を加える事でようやく完成を迎えられるところであった。

 

主任技師「こいつが完成すれば、松浦少将の艦隊はそれこそ無敵、高海長官の新八八機動艦隊の殲滅も不可能ではないでしょう!」

 

果南「ははは、そんな大げさな・・・」

 

伊601「こっちが伊3001だとするとこっちは・・・」

 

2人が話していると伊601はその隣にあるまだ機関部分しか完成していない艤装を見て何の艤装か少々考えていた。

 

主任技師「そちらは伊3001さえ上回る超潜水艦・伊10001(須佐之男)の艤装です!、とは言えまだモーター部分しか出来てませんがね。」

 

伊10001もまた後世日本が開発した最新の超潜水艦でその諸性能はまだ未知数であるが理論上では水中で100ノットもの超高速を出せると言う。

また武装も従来の潜水艦とは比較にならないほど強力であった。

 

伊601「100ノットって、水流噴進モーターに換装した島風(現在52ノット)もびっくりですね・・・」

 

果南「いよいよ本格的な大海戦も近い、いやもう真近だね・・・」

 

しかしこれらの艤装開発は裏を返せばそれほどにまで危険な敵が現れる事を予想させる。

 

主任技師「松浦少将、そろそろお時間では?」

 

果南「おっとそうだね、また近いうちに会いましょ。」

 

主任技師「はっ!」敬礼

 

松浦と伊601は午後12時にはこの秘密ドックを去り旅順駅に到着したのは午後13時を過ぎた頃であった。

 

果南「うわっ、すっごい人だかり・・・」

 

伊601「流石は世界一の鉄道ですね!」

 

この頃の駅は多くの人で溢れ、それを象徴するかの様に世界最新のリニアモーターカー・アジアエクスプレスが堂々と駅に停車、乗客を受け入れていた。

 

果南「さてと、部屋はここだね。」

 

伊601「今回は2人部屋ですね。」

 

果南「そうだね、護衛、しっかり頼んだよ。」

 

伊601「はい!」

 

乗客の2人として松浦と伊601は車輛中腹に位置するビジネスクラスの部屋(ファーストクラスは無茶苦茶高いので)に入る。

 

果南・伊601「「それっと。」」ボフッ

 

そしてすぐさま各自のベッドに倒れ込んだ。

 

伊601「やっと少し寝れますね。」

 

果南「結局昨日も寝たの3時くらいだし朝も6時・・・、流石に少し寝るか・・・」

 

伊601「はい、賛成です。」

 

2人はハルビンに到着するまで睡眠をとる事にした。

因みにこのアジアエクスプレスは世界最新の技術を取り込み作られているが、道中の線路(満洲北上)の強度などの影響で本来は時速400㎞以上出せるところを時速150㎞~時速200㎞で走るためある程度の暇ができる。

 

果南「さてと、カーテン閉めて、おやすみ~。」

 

伊601「司令官、おやすみなさい。」

 

その時間を寝不足の2人は睡眠を取る事で有効活用する。

しかし、睡眠に入ろうとした松浦は自分の枕元に何かがある事に気が付く。

 

果南「(これは・・・、亀田天のブロマイド・・・、何で?、ま、いいや。)」

 

それは昨日ホテルで知り合ったアクション女優の亀山天であったが松浦は乗客の忘れ物だろうと判断し、特に気にする様子も無く眠りについた。

 




実は私は初めの頃は戦争と言うと激しくドンパチするのが普通だと思っていましたが、最近年を取って来てからは戦闘と戦闘の間の経緯、背景や人間ドラマの方が好み段々と好みになってきました。

この辺は大きく好みが分かれるところではありますね。
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