アイドルと艦娘の因果戦線!   作:永遠のZero

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絵里「いよいよこのKKEの出番ね!、さあ勝負よホッポ!、どっからでも掛かって来なさい!」

雪穂「(亜里沙いわく、この人は土壇場に弱いらしいから、そのときのPKE化だけは勘弁してくださいね・・・、あと食費だけで予算が・・・)」

果南「音もなく、気配もなく、私たち幽霊は淡々と海底を行く・・・」



太平洋戦略ライン争奪戦編
新連合艦隊START:DASH!!


2041年12月末、高坂穂乃果は海軍省および海軍軍令部総長に就任、海軍最高司令官となり、また海軍元帥へと昇格した園田海未が連合艦隊司令長官へ、綺羅ツバサは横須賀鎮守府総司令官となり、他のメンバーもそのほとんどが将官となり海軍の中核を担う様になった。

 

2042年2月上旬、海軍大将へと昇格し、海軍参謀総長となった東條希の提案で次なる攻撃目標を北太平洋に位置するアリューシャン列島と定め、その作戦に絢瀬絵里提督率いる絢瀬艦隊及び高坂雪穂少将率いる高坂航戦を投入、アリューシャン列島奪還のため樺太島の南に位置する大泊(コルサコフ)基地に司令部を置いた。

絢瀬が大泊に司令部を置いた理由はもし敵に先手を打たれ攻め込まれても千島列島を砦として強力な防衛網を構築できるからだあった。

現在千島列島は軽巡・阿武隈率いる第三水雷戦隊が哨戒、防衛の任に当たっている。

そして松浦果南少将指揮の幽霊艦隊は北緯45度、東経180度の位置に密な哨戒ラインを引き、敵艦隊の動きを警戒していた。

 

大泊基地司令部

 

雪穂「星電、赤城一番機より入電!、アリューシャン列島西側は今だ動きなし、いたって平凡だそうです・・・」

 

絵里「そう・・・、」

 

雪穂「あっ、星電、加賀三番機より入電!、キスカ沖南に北方棲姫をはじめとする敵艦隊確認!、戦艦4、重巡8、軽巡8、駆逐12です!」

 

絵里「空母はいないの?」

 

雪穂「今のところは確認されていません・・・」

 

絵里「・・・、幽霊からはまだ何も来ない?」

 

雪穂「はっ・・・」

 

絵里「(アリューシャン列島奪還の戦略的意味は大きい、それは敵にとっても同じよね・・・)」

 

アリューシャン列島を抑える事でベーリング海を封鎖、これは敵北極海艦隊による支援や補給を遮断する事ができる。

しかし、裏を返せばアリューシャン列島は敵にとってはハワイ奪回の拠点と成りうるため、敵の動きも非常に慎重であった。

 

絵里「ねえ参謀長、空母がいないのはなぜかしら・・・」

 

ミカ「さあ、先日の飛ばした哨戒機によればアリューシャン列島のキスカには広大な陸上基地があり飛行場姫が確認されています・・・、ひょっとしたら・・・」

 

絵里「敵艦隊は陸上機の支援の届く範囲でしか戦わない・・・、と言うところかしら・・・、あるいは強力な対空火器を搭載した何かがいるか・・・」

 

ミカ「それは少し考えすぎでは?、いくら敵に対空艦がいたとしても秋月型の様な艦がいるとはとても・・・」

 

絵里「・・・」

 

ミカ「提督!、幽霊から通信です!」

 

絵里「つないで頂戴!」

 

果南「お久しぶりですね、絢瀬提督。」

 

絵里「ええ、それでそっちはどう?」

 

果南「我が潜水空母達が飛ばした艦載機が幾度か敵機と遭遇しました!」

 

絵里「!、機種はなに?」

 

果南「SBD型1、P38型3です・・・」

 

絵里「SBD型・・・、あれって確か海軍機よね・・・」

 

果南「ええ・・・」

 

幽霊艦隊が敵機と遭遇したのは通信の入る2時間ほど前であった。

幽霊艦隊は絢瀬艦隊が大泊より索敵を開始する10日ほど前から索敵を行っていた。

 

果南「ばらばらではありますが、P38型はこちらの哨戒機と遭遇したとたん北西へ逃走していきました・・・」

 

絵里「北西・・・、キスカね・・・」

 

果南「ただし、SBD型だけは腑に落ちないですよね・・・」

 

絵里「どういうこと?」

 

果南「SBD型だけはキスカより1200Km以上離れたところで不時着、期待は通り掛かった敵潜が回収していきました・・・、が、不時着した場所へピンポイントで敵潜が通り掛かる事は偶然にしては出来すぎています・・・」

 

絵里「確かに、遭遇した位置から考えてP38型の発進基地はキスカで間違いなさそうだけど・・・」

 

雪穂「あの、ひょっとしたら敵は私たちに自分達が南にいると見せかけたいのではないでしょうか!」

 

果南「なるほど、南にいると見せかけて我々の横腹をすり抜ける魂胆かしらね。

だとしたら、哨戒ラインを北東に伸ばした方がよさそうね・・・」

 

 

幽霊艦隊が哨戒ラインを現在地かや北東へ動かし再び索敵を開始、しかしそれから3日ほど何もなく過ぎていった。

新知島基地司令部にて艦隊を指揮し、絢瀬艦隊の10日ほど前から索敵を行っていたにもかかわらず、何も見つけられずにいた松浦は焦りを感じていた。

 

果南「参ったわね・・・」

 

副長「指令官、少し休まれては、顔色がよくありません!」

 

果南「・・・」

 

副長「・・・、指令官?」

 

果南「そういえばここ3日くらい風呂に入っていなかったわ・・・、さすがにちょっと臭うわね・・・」

 

副長「指令官・・・、それは女性としてどうかと思いますが・・・」

 

果南「あはは、今日は風呂に入って寝るとするよ、副長、後をお願いできる?」

 

副長「お任せを!」

 

そして更に2日が過ぎようとしていた時、幽霊艦隊所属の伊701が敵艦隊を東太平洋洋上にて捉えた。

 

果南「東太平洋にて敵艦隊を発見せり、編成は戦艦2、空母2、軽空母4、重巡6をはじめ大小戦闘艦から輸送艦、補給艦など多数確認。

思った通り、敵艦隊は進路を北西に取りダッチハーバーを目指し進行中、か・・・」

 

副長「指令官、これは大機動部隊ですね!」

 

果南「北方棲姫め、全く動かないと思ったらこれを待っていたのね!、直ちに絢瀬提督に打電!」

 

敵艦隊発見の知らせはすぐさま絢瀬の下に届き、それと同時に高坂総長や園田長官、東條参謀総長らをはじめ軍中枢部にもたらされた。

その後、松浦は幽霊艦隊に帰投命令を出したが、伊502は別任務を携えその場に残る。

 

果南「太平洋主力艦隊は潰したから敵の反抗作戦があるとしたら有力なのは南方、フィジー方面だけかと思っていたけど・・・、これは戦略の見直しを要求される事態ね・・・」

 

松浦の発言通り、敵新太平洋艦隊発見の知らせを受けた高坂はすぐさま天照の会の幕僚達を召還し、戦略の見直しと新たな戦略についての会議を行った。

このとき時期は既に3月初旬となっており、東方は既に奪還したハワイのパールハーバー基地を拠点に小泉艦隊が前世で大敗を期したミッドウェー島を完全奪還、南方へはその足掛かりとして矢澤艦隊がレイテ島やルソン島、ミンダナオ島、パラオ諸島を奪還、パラオを拠点としてトラック島奪還の準備に掛かる、また西方は統堂艦隊がブルネイを拠点としてマレー半島やカリマンタン島、スマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島を奪還、スラバヤに総司令部を置き次なる作戦に備えていた。

 

 

海軍軍令部会議室

 

希「東、西、南はかなりの勢いで攻め込んでいる上に被害も軽微・・・、快進撃ではありますが・・・」

 

穂乃果「この辺りまでは前世と同じ・・・」

 

穂乃果「北に敵新太平洋艦隊が現れた事と同じように、南でもフィジーを中心に必ず仕掛けてくる・・・、それも一年、いや、半年以内に・・・」

 

ツバサ「北太平洋艦隊は絢瀬艦隊に任せるとして、敵新太平洋艦隊の方はどの様に?」

 

穂乃果「今は小泉艦隊を北緯40度、東経160度の位置に配置して監視している。」

 

希「!、敵は当然ハワイ奪回を狙ってくるのは確実です!、そんな時にハワイの艦隊が出払っていては背後を突かれます!」

 

海未「ハワイの防衛は一時的ではありますが、私の艦隊が受け持っているので平気だと思います・・・」

 

会議が始まってから数時間、新たなイレギュラーの出現により作戦会議は時を追うごとに熱くなっていった。

 

それから4日後、日比谷公園にシャツにジーンズを着て薄めのコートを掛けた姿の松浦指令の姿があった。

はたから見たら普通の大学生の様にも見えた。

 

ぷっぷーーー

 

果南「(あの車ね・・・)」

 

穂乃果「久しぶり、松浦さん。」ニコッ

 

果南「はい、お久しぶりです!」

 

ぶー、ぶぶーーーーー

 

穂乃果「戦争中なのに町はいたって平凡だな、いや平凡になったと言ったところかな?」

 

果南「無意味な防空演習などをやっていないからでしょう。」

 

穂乃果「これから軍令部にいってあなたにも会議に参加してもおらうよ。」

 

果南「はっ。」

 

果南「それより・・・」

 

松浦指令は車の後ろ窓からとある車の見る。

 

穂乃果「つけられているみたいだね・・・」

 

果南「乗り込むところを見られてしまいました!、大丈夫でしょうか!」

 

穂乃果「構わない、それよりその恰好は?」

 

果南「従軍記者に変装したつもりなのですが・・・、いかがですか?」

 

穂乃果「記者?、ふふふっ、確かに、見える見える。

もし変な輩が訪ねて来たら知り合いの記者だと言っておくよ。」

 

果南「恐れ入ります・・・」

 

その後は何事もなく海軍軍令部へとたどり着き、会議室へと入っていった。

 

果南「(みなさん、大分煮詰まっている・・・)」

 

参謀1「いっそこのまま小泉艦隊がダッチハーバーへ攻め込むのは・・・」

 

参謀2「馬鹿か!、それは何度も考えて、どう考えても危険であるから今日まで会議してきたではないか!」

 

参謀3「ならば絢瀬艦隊がキスカを拠点とする敵北太平洋艦隊に攻め込んで誘い出し、そこを叩くというのはいかがでしょうか?」

 

希「それでは絢瀬艦隊が二個艦隊と戦うことになる上に艦載機や陸上機の猛攻にさらされ高坂航戦のみではどうしょうもない!

それに敵には北方棲姫がおるし、もしかしたら港湾棲姫もいるかもしれん!」

 

ソンナコトワカッテルワ!、ウソツケ!、ナニヨー!、アナタタチハバカナノ!、バカハオマエダヨ!、ナンダデスッテー!

アーダコーダ!、ドタバタ!、ギャースカ!

 

穂乃果「皆さんお静かに!」ゴゴゴゴゴ

 

全員「「「「は、はい・・・」」」」カチーン

 

穂乃果「これでは一向に進まない!、このまま強行作戦に出れば前世のミッドウェーと同じ目にあわされるかも知れない!」

 

参謀4「ですが総長、このまま手をこまねいていては・・・」

 

穂乃果「索敵は根気との勝負!、しびれを切らせた方が敗者となる!、しっかり肝に命じなさい!」

 

参謀達「「「「はっ」」」」

 

2042年3月10日、さすがの天照の会の幕僚達にも長期間の作戦および戦略会議の疲労が溜まりに溜まっており、ストレスから少し足並みが崩れ始めていたのを見かねた高坂は会議全体の一時中断を決め、3日ほど休暇を取らせた。

その際、大泊基地の絢瀬艦隊には哨戒任務のみを与え、敵から仕掛けて来ない限りこちらから動く事はない、そう伝えた。

 




絵里「ちょっと!、全然活躍してないじゃない!」

雪穂「敵があれじゃあね・・・」

長門「高坂総長もおっしゃられていたが、索敵は根気との勝負であり焦った方が負けだ!」

陸奥「あら長門ったら、珍しく真面目な事言うじゃないの 」

長門「からかうな・・・、まあそれより今回の次回予告は私たちがやるぞ!」

陸奥「ええ、それにしてもかなり白熱した会議だったわね・・・」

長門「敵があれだけの部隊を投入してきたのだ、仕方あるまい!」

絵里「あっ!」

長門「?、どうした提督よ!」

絵里「なんかシナ方面から何か迫って着ているらしいわ!」

扶桑「新たな敵?、だとしたら、不幸だわ・・・」

山城「この前のMI作戦の時みたいな小規模だけど本土空襲は勘弁してくださいね!」

扶桑「でも、不幸な私たちが本土にいなくてよかったわ。」

山城「確かにそうですね!」

絵里「でも安心して!、穂乃果達が私たち主導の開戦前から作っていた何か物凄い物があるらしいわ!」

陸奥「それは心強いわ!」

長門「さて、今はまだ動けないが、一度戦闘が始まれば待ちに待った艦隊決戦だ!、ふふ、胸が熱いな!」

陸奥「けどその前に、なんか最近神楽坂に幽霊が出没しているらしいわよ。」ニコッ

絵里「!!」ビクッ

陸奥「幽霊ってどんな方かしら。」ニコッ
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