dreame novels *   作:ネッシュ

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全体で第一回目。
夢松のでも第一回目です!

1づくしの松野一松の小説です。どうぞご覧下さいませ!


【おそ松さん】
松野一松 『 看病 』


 

 

『 松野一松 』 

 

 

 ~~♬

 

 

「一松にーさん、メール鳴ってるよ~~」

 

弟の十四松がこたつの上に置いてあった俺の携帯を渡す。画面をタップすると、送信相手は…彼女だった。

 

 

 『一松くん

  ごめん、風邪ひいちゃった…。

 

  今日一緒に出掛けるって約束したのにごめんね…。

 

  必ず埋め合わせはするから、ほんとごめんなさい』

 

 

着替えも終え、もう出かけるだけ…という形なのだが、風邪をひいてしまったなら仕方ない。

 

携帯と財布をポケットにしまい、俺は居間の扉に手をかけた。

 

「あと1時間もすればご飯だけど、一松にーさんどっか行くの?」

 

「ああ、ちょっとね。お昼も外で食べてくるって母さんたちに言っといて」

 

「りょーかいです!!」

 

弟に伝言を頼み、俺は居間の扉を静かに閉めた。

 

 

 

 

 

ピンポーン…

 

無機質なチャイムの音が鳴る。少し待っていると、静かに扉が開いた。

 

『はい……って、い、一松君…!?』

 

「風邪、大丈夫?」

 

クールに対応しているつもりだが…内心、結構焦っている。

 

彼女の家は送って行ったりするので場所は知っていたが、家に足を踏み入れるのは今回が初めてだった。

 

…でも、緊張なんてしてる場合じゃない。

 

「熱は?」

 

『ま、まだ測ってない…』

 

「何か食べた?」

 

『スポーツドリンクを少し飲んだだけ…』

 

「それじゃ、治るものも治らない。…ちょっと、上がらせてもらってもいい?」

 

『でも、一松くんに風邪うつっちゃうかも…』

 

…全く、自分よりも誰かを大事にしてどうするんだ。…たしかに、この優しさが彼女のいい所でもあるのだけれど。

 

「…もしうつったら看病しにきて。それでおあいこ、でしょ」

 

そう言って、俺は玄関の扉を閉め、彼女の手を引いて中へ入らせてもらった。彼女はつないだ手をぎゅっと握りしめ『ありがとう』と呟いた。

 

彼女をベッドへ座らせると、まず最初に熱を測るように促した。測ってみると…37度6分。

 

「…そこそこあるな」

 

『あはは…すいません…』

 

小さく笑う彼女。笑いごとじゃないぞって、軽くでこぴんを食らわせる。…あれ、ちょっと加減が。

 

「じゃ、後は少し腹に何か入れて寝るんでいいかな…」

 

そう言うと、俺は買ってきたヨーグルトやら缶詰やらを取り出し「何がいい?」と彼女に問うた。

 

『わざわざ買ってきてくれたの…?』

 

「…まあ、一応」

 

彼女の反応が素直に嬉しくて、頬が熱くなる。…ばれませんように。

 

『じゃあ…桃缶がいいな。あそこにお皿あるから、あけてくれる?』

 

彼女が指差した場所を見ると綺麗に洗ってある食器がいくつも置いてあった。

 

少し深めの皿を手に取ると、それに桃缶をあける。すぐ近くに置いてあったフォークを一本手に取って彼女へと渡した。

 

『ふふ、美味しい。…ありがとね、一松くん』

 

と、柔和に微笑む彼女。……っとに、心臓に悪いわ…その笑顔…。

 

 

少し経って、ある程度の食事を終えた彼女。お腹がいっぱいになったせいか、何だか眠そうだ。

 

「…ん、片付けはやっとくからもう寝ちゃっていいよ」

 

ぽんぽん、と優しく頭を撫でる。これをすると、彼女はだいたい抑えられるのだ。まあ、こいつ限定だと思うけれど。

 

『じゃあ、お願いね…おやすみ……』

 

よほど眠かったのだろうか、布団にもぐってからすぐに寝息が聞こえてきた。

 

俺はもう一度彼女の頭を撫でると、使い終わった食器を片づけた。

 

 

 

 

そっと彼女の寝顔をのぞいてみる。幸せそうな、幼い表情。

 

…初めて見た。こんな緩みきった表情…。

 

『...ん』

 

ね、寝返りか...!ちょっと焦った……。

 

それ以降、彼女はぐっすりと幸せそうに眠っていた。

俺は彼女の額に冷えピタを貼ったり、汗を拭いてやったりとちょっとした仕事を行った。

 

一通りのことが終わり、時間は午後3時。

 

出来ればずっとここに居たいけれど……また彼女に気を使わせてしまいそうなので、もう帰ろうと支度を始めた。

 

規則正しい寝息が聞こえてくる。心なしか表情も幾分か良くなったようだ。

 

「この調子ならすぐ治りそうだな...」

 

小さく微笑んでから彼女に背中を向ける。

 

1歩足を前に踏み出すと、彼女の声がした。

 

 

『...一松くん。ありがと、大好きだよ...』

 

 

振り返ると、彼女は寝息をたてたままあの表情を浮かべていた。...という事は、さっきのは...

 

「...寝言?」

 

本当に寝言のようだった。起きる気配も何も感じないのだ。

 

「...素でこんなことするとか...本当、警戒心がないね 」

 

そう小さく呟くと、俺は彼女の首筋へとキスを落とした。

 

 

 

「...おやすみ」

 

 

 

俺は静かに、彼女の部屋の扉を閉めた。

 

 

 

 

 

 




初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。おはこんにちばんわ、ネッシュです。

こんな拙い文章で誠に申し訳ございません...。ブランクって大きいですね...ピンチ。

ではでは、本日はこの辺でおいとまさせていただきます。
see you againです〜!
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