dreame novels *   作:ネッシュ

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全体で3回目。
『美男高校地球防衛部LOVE!』では1回目となります。


防衛部多めに書くとか言っておいてやっと書き始めるとか…まったく、やれやれです。
では、見てもいいよって方はお進みください!



【美男高校地球防衛部LOVE!】
由布院煙 『告白』


 

 【由布院 煙】

 

 

 

友人の神崎美咲に連れられて、隣町のショッピングモールへとやってきた。

 

眉難市に比べて圧倒的な存在を放っている。月とスッポンとまではいかないが、まあ…平たく言えば都会と田舎って感じだ。

 

そして、俺があいつとの買い物につき合わされてずいぶん経つ。買い物に付き合うというよりも、ただの荷物持ちだが。

 

『ねえ煙ちゃん!このワンピースなんだけど…青と緑どっちが似合うと思う?』

 

こんなに買っといてまだ買うのか…。その財力はどっからきてんだよ。

 

…それにしても、青と緑の二種類を見て「あ、俺とアツシの色だ」なんて思ってしまう自分が情けない。完全にバトラヴァ衣装のことじゃねえか。…すっかり染まっちまったなあ、俺も…。

 

『煙ちゃん、聞いてるー?』

 

「聞いてる聞いてる。そうだなあ…」

 

二種類の色をまじまじと見つめる。どっちかというと、こいつには寒色系より暖色系の方がイメージに合っているんだが、その言葉はフタをしておこう。女子っつーもんは何が地雷かわからないからな。

 

そんなことを考えながらも、俺の口は迷いなくハッキリとこう動いていた。

 

 

「お前は、青が似合うと思う」

 

 

その言葉に自分が持っていた意見と同じだったのか『そうだよね!』と嬉しそうに笑い、会計の列へと並んでいった。

 

 

……あいつの笑顔は、なんだか微笑ましい。

 

無邪気っていうか、あー…有基みたいな?ちょっとジャンルが違うかもしれねえけど。

 

とにかく、あいつの笑顔は魅力的だ。俺も、魅了された一人なのかもしれない。

 

 

しばらく店の近くのベンチで腰を下ろして待っていると『おまたせ』と、聞きなれた声が右耳に響いてきた。

 

「おー…って、それ買ったやつ?」

 

『そ!優しい店員さんでね。髪まで結ってくれたの!』

 

その場で蝶のようにふわりと舞う。ちょっぴり大人っぽいデザインの青いワンピースに白い肌。そして結ってもらったという黒い髪がよく映えている。

 

 

「…似合うな」

 

 

本心が、ぽろりと口から零れ落ちた。慌ててその言葉を飲み込もうとするも彼女の耳にはもうすでに届いていたようで。

 

『ふふ、ありがと!』

 

ちょっぴり照れた顔で、でも、あの魅力的な笑顔で俺ににっこりとはにかんだ。

 

 

 

______

 

 

あれから少し店を回ったところで本日のショッピングは終了となった。

 

『荷物持ってもらってありがとね!お礼に何かおごるよ』

 

ということになったので、近くのカフェへとやってきた。普段こういう店は入らないからなんだか新鮮だ。

 

「じゃあ…俺はカフェラテで。お前は?」

 

『私はこのパフェにしようかな~…って、あれ?』

 

「ん、どした?」

 

彼女に視線をやると、困ったように微笑む。

 

『これ、カップル限定なんだって』

 

まあ確かに、俺たち付き合ってるわけじゃないしな。

 

「でも、今の状況ならカップルにも見えんじゃねえの?大丈夫だろ」

 

…って、俺はさらりと何言ってんだ!?確かに見えなくはないかもしれないが…適当すぎるだろ!

 

 

『で、でもさ…好きでもない女の子とそういうのって…嫌じゃ、ないの?』

 

 

好きでもない女の子、この言葉に何かがひっかかった。

 

理由なんて、わかってるけど。でも、相手にこう言われると何だかもやもやする。

 

 

「…別に?美咲ならいいよ」

 

『そ、そう?じゃあ頼んじゃおっかな』

 

 

もやもやしたものが、取れない。

 

彼女の笑顔も、なんだか霞んでしまう。

 

 

…でも、自分の気持ちに嘘はつきたくねえ。

 

仮にも愛の王位継承者なんだ。自分にもそういう愛があってもいいんじゃないか?

 

…俺らしくもねえけど。でも、美咲だけは

 

 

 

『煙ちゃん?急に黙っちゃってどうしたの?』

 

視線を上げると、俺の色である青色のワンピースを身にまとった彼女がいる。

 

「あのさ…」

 

俺の手と彼女の手をそっと重ね合わせる。小さく息を吐いてから、俺は彼女の目をじっと見つめて、言った。

 

 

「俺、ずっと前からお前のことが好きだった。……荷物持ちくらいしか出来ないかもしれねえけど、でも!俺にはお前が必要だから」

 

 

じっと視線を絡ませたままいると、彼女は耳まで真っ赤にしながら小さな声で『…ばか』と呟いた。…カフェだもんなあ。でも、この店の作り的に、ほかの客には見えないと思うんだが。見られるとしたら注文を取りに来た店員___

 

 

「カフェラテとカップル限定愛のloveパフェ、以上でよろしいですね?」

 

 

にっこり笑顔__いや、楽しそうにニヤニヤと笑う店員さんが、そこにいた。

 

…ああ、やっちまった。

 

泣きそうになりながら「はい…」と返事をする俺。美咲は頭から湯気が出そうなほど真っ赤になって下を向いている。

 

「カップル限定のパフェは、本来何か証拠になるものを見せていただく決まりですが…お客様の素晴らしい愛の告白を見ることができたので、ご注文を承ります♡」

 

店員さんはまたも嬉しそうに言ってから、頭を下げてその場を去っていった。

 

店員さんから目をそらし、彼女へと目を移す。

 

さっきと同じ体制のままだ。

 

「…あー、その。悪かったな…人前で、あんなこと言って」

 

彼女の反応はない。

 

「…すまん。好きでもない男に告白されたって、嬉しくないよな…」

 

『ち、違うの!!』

 

その言葉に、彼女は顔を上げた。顔は真っ赤なままで、少し恥ずかしそうに。

 

『私、煙ちゃんにそう言ってもらえたのがすごく嬉しいの…!でも、急だったし、店員さんも見てるし、恥ずかしくって…』

 

「じゃあ、お前は俺のこと…」

 

 

 

俺は、期待の目で彼女を見つめる。

 

青色のワンピースを着て、照れながらも俺と視線を絡ませあう彼女を。

 

再びそっと彼女の手に触れる。

 

幸せそうな表情を浮かべ、俺はもう一度彼女に問いかけた。

 

 

 

 

「俺のこと、好き?」

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもみなさんおはこんにちばんわ、ネッシュです。


防衛部はね、乙女ゲーム出てるのにまだ煙ちゃんルートやってないんだよね。
うん、ごめんなさい。


イメージと合わなかったらすみません。こういう煙ちゃんもいいかなっておもったんですよね。

では、今回はこのあたりで筆をおきたいと思います。

また貴方に会えることを願って……。
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