dreame novels *   作:ネッシュ

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全体で4回目。
鬼灯の冷徹では第1回となります。


鬼徹がね、私の中で再熱してね、もう書きたい欲求が強まりましてね。
はい、書きます。では、見てもいいよって方はどうぞ!


鬼灯の冷徹
白澤 『貴方に会いに』


【 白澤 】

 

 

第二補佐官というのは、かなり忙しいらしい。

 

 

この職に就いてから彼女が僕の所…いや、天国に来る回数自体がかなり減った。

 

こっちから彼女に会いたいのはやまやまなんだけど、彼女からは『絶対に来ないでください』と言われてしまっている。

 

『私の所に来たら絶対鬼灯様と喧嘩するじゃないですか…』

 

…ぶっちゃけ、返す言葉もなかった。うん、ぐうの音も出ない。

 

だから、彼女は『私がそっちに会いに行きますから、待っていてもらえませんか?』と、凛とした美しい声で言った。だから、僕もきちんと待っている。

 

まあ、最近は仕事詰めだったから正直僕も遊びたい。そりゃ彼女も同じ境遇だとは思うけど。

 

「散歩でもいくかあ」

 

桃タローくんも疲れて眠っちゃってるし、休業の看板でも立てておけば問題ないよね。

今日は薬を取りに来るお客さんもいないし……

 

 

「あ」

 

 

思い出した、今日はアイツが薬を取りに来るんだ。いや、でも薬はもう出来上がってるし別にいいか。桃タローくんに相手してもらえれば。

 

でもなあ、何でいつも薬を取りに来るのがあのツリ目の鬼なんだ…。もっと平和な人を連れてきてほしい。あ、できれば目の保養になるような子で。

 

 

「…はあ」

 

 

やっぱり、彼女に会いたい。

 

もうかれこれ2週間は会っていないような気がする。

 

……我慢なんて、もうしたくない。

 

 

「…会いに行っちゃおうかな」

 

 

『誰にです?』

 

振り返ると、そこにはずっとずっと会いたかった愛しい人。

 

黒い髪、黒い着物、そして腕には僕があげた赤い腕輪。

 

「美咲ちゃん…!」

 

久しぶりの再会にぎゅうっと彼女を抱きしめる。

壊れないように、優しく、丁寧に。

 

彼女__美咲は『…離れてください」なんて、少し照れた声。ふふ、可愛いなあ。

 

「今日もしかして休み?一緒にいられる!?」

 

『いえ、前に言っていた薬を貰いに来ただけです』

 

「ええ~~~~~~…」

 

落胆する僕。あぁ…せっかく会えたのになあ…

 

少し歩いて店まで戻り、薬を手に取る。

 

仕事熱心な彼女は、きっとこの薬を渡したら地獄に戻ってしまうだろう。

 

 

それはかなり寂しい。

 

 

彼女にはちょっと迷惑かもしれないけど、少しくらい…ね?

 

『白澤様?』

 

どうしたんですか、と小首をかしげる。158cmの彼女は僕から見たら小動物みたいに愛らしく、何よりこの上目遣いはたまらない。

 

「……もうちょっとだけ、傍にいてほしい」

 

その瞳を見ながら彼女にお願いをする。だめ、と言われたら潔く諦めるつもりだ。

 

『……』

 

しかし彼女は、予想していた反応とは違うものを見せた。

 

 

『私も、白澤様の傍に、いたいです…』

 

 

ぎゅっと僕の服の裾を掴んで小さくつぶやいた。…え、え…何この可愛い生き物!!?

 

僕は我慢できず、すぐに彼女を強く抱きしめた。そして、顔を見合わせ優しいキスを落とす。

 

彼女は頬を赤く染め、もう1回、と小さくせがんできた。

 

 

…ああ、可愛い

 

 

むさぼるような、激しいキス。こんなに熱いのは久しぶりだ。

 

 

乱れた呼吸。

 

赤らんだ頬。

 

潤んだ瞳。

 

 

……これは、いけないなあ

 

彼女は仕事中だし、さすがにこれ以上の事をするのはいけない。

 

…でも、男の本能が・・いやいや!でも彼女の事を考えると…

 

 

「美咲ちゃん」

 

 

真剣な瞳で彼女を見つめる。

 

「あ、あのさ…今夜…」

 

 

 

prrrrrrr……

 

 

『あ、すみません!私です』

 

くそ…せっかく誘おうとしたのにぃ~~!

 

携帯電話とにらめっこをする彼女。メールだったようだ。

 

『あ……』

 

「どうしたの?」

 

『いえ、鬼灯様からだったんですけど…仕事がまた入ったから早く帰ってこいって』

 

「ちっ…またあいつか…」

 

僕たちの邪魔をするのが嫌味なほどに上手い。なんなんだアイツは。やっぱりロン〇ンハーツのスタッフか。

 

『で、でも!今日私がここに来れたのは鬼灯様のおかげなんですよ?』

 

「え?」

 

美咲ちゃんから思いがけない言葉。あいつのおかげって、どういうことなんだろう。

 

『鬼灯様が薬を貰って来てくれって言ってくれたんです。あくまで仕事ですからねって注意はされちゃいましたけど』

 

あはは、と小さく笑う彼女。…ふうん、あいつもたまにはやるじゃん。

 

名残惜しそうな表情を浮かべてから彼女は僕に笑みを浮かべる。

 

『じゃあ、今日はこれで失礼しますね』

 

あーあ、もう帰っちゃうのかあ。本当にちょっとだけだったなあ。

 

 

『……白澤様』

 

 

唇に、柔らかい感触。

 

視界いっぱいに、彼女の美しい笑顔。

 

 

『続きはまた後日、お願いします』

 

美しい笑顔はいつしか、悪戯な笑みに変わっていた。

 

「はー…そういうの、本当ずるい…」

 

お互いの顔を見合わせ、お互いに笑みを浮かべる。

 

 

 

ああ、次に会う時が楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもみなさんおはこんにちばんわ。ネッシュです。

なんか本来考えてた話とは話がずれてしまった…。ま、まあいいか。
でもね、夢主ちゃんはもっと天然ちゃんにしたかったんですよ。なんか変わっちゃった。しょぼん(´・ω・`)


では、今回はこれにて筆を置かせていただきます。

また貴方に会えることを願って……
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