鬼灯の冷徹では第1回となります。
鬼徹がね、私の中で再熱してね、もう書きたい欲求が強まりましてね。
はい、書きます。では、見てもいいよって方はどうぞ!
白澤 『貴方に会いに』
【 白澤 】
第二補佐官というのは、かなり忙しいらしい。
この職に就いてから彼女が僕の所…いや、天国に来る回数自体がかなり減った。
こっちから彼女に会いたいのはやまやまなんだけど、彼女からは『絶対に来ないでください』と言われてしまっている。
『私の所に来たら絶対鬼灯様と喧嘩するじゃないですか…』
…ぶっちゃけ、返す言葉もなかった。うん、ぐうの音も出ない。
だから、彼女は『私がそっちに会いに行きますから、待っていてもらえませんか?』と、凛とした美しい声で言った。だから、僕もきちんと待っている。
まあ、最近は仕事詰めだったから正直僕も遊びたい。そりゃ彼女も同じ境遇だとは思うけど。
「散歩でもいくかあ」
桃タローくんも疲れて眠っちゃってるし、休業の看板でも立てておけば問題ないよね。
今日は薬を取りに来るお客さんもいないし……
「あ」
思い出した、今日はアイツが薬を取りに来るんだ。いや、でも薬はもう出来上がってるし別にいいか。桃タローくんに相手してもらえれば。
でもなあ、何でいつも薬を取りに来るのがあのツリ目の鬼なんだ…。もっと平和な人を連れてきてほしい。あ、できれば目の保養になるような子で。
「…はあ」
やっぱり、彼女に会いたい。
もうかれこれ2週間は会っていないような気がする。
……我慢なんて、もうしたくない。
「…会いに行っちゃおうかな」
『誰にです?』
振り返ると、そこにはずっとずっと会いたかった愛しい人。
黒い髪、黒い着物、そして腕には僕があげた赤い腕輪。
「美咲ちゃん…!」
久しぶりの再会にぎゅうっと彼女を抱きしめる。
壊れないように、優しく、丁寧に。
彼女__美咲は『…離れてください」なんて、少し照れた声。ふふ、可愛いなあ。
「今日もしかして休み?一緒にいられる!?」
『いえ、前に言っていた薬を貰いに来ただけです』
「ええ~~~~~~…」
落胆する僕。あぁ…せっかく会えたのになあ…
少し歩いて店まで戻り、薬を手に取る。
仕事熱心な彼女は、きっとこの薬を渡したら地獄に戻ってしまうだろう。
それはかなり寂しい。
彼女にはちょっと迷惑かもしれないけど、少しくらい…ね?
『白澤様?』
どうしたんですか、と小首をかしげる。158cmの彼女は僕から見たら小動物みたいに愛らしく、何よりこの上目遣いはたまらない。
「……もうちょっとだけ、傍にいてほしい」
その瞳を見ながら彼女にお願いをする。だめ、と言われたら潔く諦めるつもりだ。
『……』
しかし彼女は、予想していた反応とは違うものを見せた。
『私も、白澤様の傍に、いたいです…』
ぎゅっと僕の服の裾を掴んで小さくつぶやいた。…え、え…何この可愛い生き物!!?
僕は我慢できず、すぐに彼女を強く抱きしめた。そして、顔を見合わせ優しいキスを落とす。
彼女は頬を赤く染め、もう1回、と小さくせがんできた。
…ああ、可愛い
むさぼるような、激しいキス。こんなに熱いのは久しぶりだ。
乱れた呼吸。
赤らんだ頬。
潤んだ瞳。
……これは、いけないなあ
彼女は仕事中だし、さすがにこれ以上の事をするのはいけない。
…でも、男の本能が・・いやいや!でも彼女の事を考えると…
「美咲ちゃん」
真剣な瞳で彼女を見つめる。
「あ、あのさ…今夜…」
prrrrrrr……
『あ、すみません!私です』
くそ…せっかく誘おうとしたのにぃ~~!
携帯電話とにらめっこをする彼女。メールだったようだ。
『あ……』
「どうしたの?」
『いえ、鬼灯様からだったんですけど…仕事がまた入ったから早く帰ってこいって』
「ちっ…またあいつか…」
僕たちの邪魔をするのが嫌味なほどに上手い。なんなんだアイツは。やっぱりロン〇ンハーツのスタッフか。
『で、でも!今日私がここに来れたのは鬼灯様のおかげなんですよ?』
「え?」
美咲ちゃんから思いがけない言葉。あいつのおかげって、どういうことなんだろう。
『鬼灯様が薬を貰って来てくれって言ってくれたんです。あくまで仕事ですからねって注意はされちゃいましたけど』
あはは、と小さく笑う彼女。…ふうん、あいつもたまにはやるじゃん。
名残惜しそうな表情を浮かべてから彼女は僕に笑みを浮かべる。
『じゃあ、今日はこれで失礼しますね』
あーあ、もう帰っちゃうのかあ。本当にちょっとだけだったなあ。
『……白澤様』
唇に、柔らかい感触。
視界いっぱいに、彼女の美しい笑顔。
『続きはまた後日、お願いします』
美しい笑顔はいつしか、悪戯な笑みに変わっていた。
「はー…そういうの、本当ずるい…」
お互いの顔を見合わせ、お互いに笑みを浮かべる。
ああ、次に会う時が楽しみだ。
どうもみなさんおはこんにちばんわ。ネッシュです。
なんか本来考えてた話とは話がずれてしまった…。ま、まあいいか。
でもね、夢主ちゃんはもっと天然ちゃんにしたかったんですよ。なんか変わっちゃった。しょぼん(´・ω・`)
では、今回はこれにて筆を置かせていただきます。
また貴方に会えることを願って……