Fate/The rule of might 作:じゃくさい
クラスはアーチャーではだめだと思いましたが、セイバーにするわけにもいかず、エク
ストラクラスにしてしまいました。
殺生丸の二つ名ですが、いいのが思いつかなかったので、襲名のような感じで
闘牙王にしてしまいました。何かいい案あったら教えてください。
それでは、どうぞ。
「時間ね。」
遠坂凛は英霊召喚のために準備した魔法陣のある床を見て一つ深呼吸をした。
遠坂家始まって以来、誰もなしえたことのない悲願である聖杯の獲得のための
重要なカギとなる英霊召喚。古今東西、過去から未来にかけて数多存在する英雄たちの中から、
より強き者を呼び出すため、凛の魔力が最大となる午前2時に英霊の召喚が重なるように
手筈を整えた。今この瞬間から凛の聖杯戦争がはじまる。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風
には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みた
せ)。繰り返すつどに五度。ただ満たされる刻を破却する
Anfang(セット)
告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄る辺に従い、この意、この
理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
ドカンという派手な音が屋敷の中に響き渡った。
「サーヴァントはどこよっ?」
凛は急いで音の出どころへと向かう。部屋へつながるドアを開けて凛はようやっと自ら
のサーヴァントとの邂逅を果たし、同時に言葉を詰まらせる。
白い長い髪にこの世のものとは思えないほどに美しい容貌、紺色と白い刀を腰に差し、
屋根から差し込む月光に照らされて佇むその姿は、幻想のさなかにいるような錯覚に
陥らせた。
「……お前が、私のマスターか?」
白い男が双眸を凛に向けて尋ねた。
「ええ、そうよ。私があなたのマスターの遠坂凛よ。ところで、あなたのクラスは何な
のかしら?」
「エクストラクラス、ファントムで現界した。」
「エクストラクラスですって!?そんな、財産の半分以上をつぎ込んだっていうのにセイバーじゃないなんて……」
まぁでも、やってしまったものは仕方がない、と凛は気持ちを入れ替える。この切り替
えの早さが凛が一流の魔術師たるゆえんなのだ。
「ところで、あなたの真名は?」
クラスだけでは英霊の格は測れない。この白い男が何者であるかによっていくらでも勝
機は見いだせる。
「殺生丸。」
男の口から静かに真名が紡がれた。
「せ、殺生丸ですって!?殺生丸って、あの戦国時代最強と伝えられる大妖怪、闘牙王
殺生丸よね?」
日本で知らない人はいないくらいの超大物じゃない!凛は思っていたよりも数段格
の高い英霊を呼び出したことに驚愕すると同時に歓喜した。
「そんなあんたが聖杯にかける思いってなんなの?」
生前には望むものなど簡単に手に入ったであろう殺生丸。そんな彼がこの戦いにどんな
望みをもって望むのか、それを知りたくなってしまった。
「……我が求むるは最強の存在との戦い。聖杯のもとに集った英霊ならばそのような存在
とも出会えるやもしれぬと思ったまでだ。」
見かけによらず好戦的な答えが返ってきて、凛は少し驚いた。もう少し穏やかな性格の
人かと思っていたが寡黙な表情の裏には最強への強い思いがあるのかもしれない。
「そう。私は戦いをするからには勝つ。それだけよ。聖杯はそのおまけね。さてこれで
お互いの思いもわかったことですし、今日はここまでにして……
部屋の片づけよろしくね、ファントム?」
殺生丸が掃除。彼とともに時代を駆け抜けた者が見たら卒倒してしまうような命令が
凛のマスターとしての最初の命令であった。
小説書くのって難しい…