ボコられグマのボコ。それは一部のマニアに絶賛されているキャラクターである。このキャラクターの特徴は何と言ってもボコボコにされるところ。口はデカい、喧嘩は売る、なのに弱い。その為に毎度ボコボコにされると言う不遇なキャラクターである。
だが、そんなキャラでも様々な商品が存在し、その一つを男は買っていた。
「つ、遂に……」
暗い部屋の6畳間の部屋の中で男が嬉々とした声を上げる。
清潔とはほど遠い部屋の中で。床にはカップめんやお菓子のゴミが散乱し、横倒しになったゴミ箱からは使い捨てられたティッシュがあふれていた。本棚はおピンクな漫画やDVDで埋まっており、皮脂で黒ずんだ布団がかび臭い。
カーテンを閉め切り、ドアには南京錠と外界からある意味で独立した空間は汗の蒸発した匂いとゴミ箱から香る腐臭にも似た刺激臭で満ちていた。部屋の真ん中で男は興奮を抑えられないでいた。
男の見かけはメタボで脂ぎっていて、呼吸をするたびに機関車のようにぶしゅー、ぶしゅーと空気を排出し、控えめに言って“お近づきになりたくない”人物である。
男の名は宮本ゆうすけ。年齢35の無職である。だが、彼には計画があった。
「コレを被れば……み、みみ、みほちゃんのぉ……!」
ゆうすけは目の前の品物を見て、その展望を妄想し、顔を紅潮させた。きっと、彼女のあんなところやこんな所を見放題。もしかしたら、自分が彼女を押し倒して……と言った具合にHな漫画を基に妄想を加速させ、男は意を決して入った。
『ボコぐるみ!カーボンで安心安全のボコ着ぐるみⅢ』に。
いざ、ゆかん桃源郷へ! その真っ直ぐで邪悪な願いを載せて、男はその中に入って運ばれていった。
業者の手違いで大洗ではなく、聖グロリアーナへと。
△
「で、何ですかコレ」
オレンジペコが冷めた目でダージリンを見つめながら、訊く。
夕焼けのオレンジ色が空を照らす頃、戦車道の練習を終えて、戦車道クラブメンバー達が帰途へつこうとした時、ダージリンに呼び止められて一同はフラッグ車の元に集合することとなった。戦車道演習場、緑の大海原とも言える草原の真ん中にチャーチルⅦ歩兵戦車の傍らで聖グロリアーナの面々がダージリンの隣にある物を訝しんだ目で見る。
そこには2mは超える巨大なクマのぬいぐるみが存在した。
「何って、決まっているじゃないボコよ」
「いや、だから何でダージリン様がこんな物を、しかも妙に大きいですし、そもそもボコさんにしては、その……デザインが違うと言うか」
「もっと、こう……ボロボロのグズグズではなかったですか? ダージリン」
二人の言う通り、それはボコと言うには奇妙であった。傷どころか包帯も巻かれていないので、ただのクマさんにしか見えない。ボコと言えば、目の痣や腕に巻かれた包帯と、痛ましいデザインであるはずだ。つまり、悪趣味な外見なのだ。
「それに、なんか表面が湿ってませんか。コレ」
「何だか汗臭い気もしますわ。ボコさんって生ナマしいのかしら?」
だが、そんな事は些末事であった。聖グロリアーナのお嬢様方にとって不気味なのが、ぬいぐるみから視線を感じたり、汗やよく分からない匂いがしたりする点であった。まるで生きているかの様なぬいぐるみに恐れを抱いた。
しかし、ダージリンはふう、と無理解な面々に首をやれやれと振る。
「分かってないわね。これはボコなのよ。コレをご覧になりなさい」
ダージリンはオレンジペコに説明書を手渡し、読ませる。
「えっと……『貴方も作ろう。自分だけのボコキット。ひたすら痛めつけて、ボコボコにして直せば、貴女だけのボコが作れます』……エッ」
「そうよ」
「ダージリン様がお買いになったんですか?……その、心の中に闇を飼われているのなら相談しますよ」
「統計によると、ボコを作り出す人間の35%は闇落ち気味だそうですわよ」
「何を勘違いしているか知らないけど、コレは贈られてきたのよ」
「誰に?」
「さあ? 宛名は貴方のファンとしか書いてないわ。でもこれは」
完全に不審物じゃないか。一同が思うも、ダージリンは白い歯をのぞかせてキラリと笑顔を見せ、目を輝かせて言い放つ。
「これはみほさんからのプレゼントに違いないわ」
その理屈はおかしい――誰もが思った。女子高生から、そんな荷物が来るわけがない。そもそもボコキットなる代物の悪趣味さは常軌を逸している。いくら、大洗の西住みほがボコ狂いであるとしても、そんな物は贈らないだろう。いや、そう信じたい。
嬉々としてクマに凶器を振り下ろして、ボコを作れとは制作会社は何をとち狂ったのか。
暴虐非道の英国だって、そんな事はしないだろう。
そして、西住みほが「ファン」と名乗ってプレゼントを贈る人物なのか。と言うより、何故自分に西住みほが洒落た方法で贈り物をすると確信を得ているのか。指摘したい点は山ほどあったが、ダージリンはその場で踊りだしそうな程にご機嫌で誰も言えなかった。
「ハイ! ダージリン様!」
「何かしら? ローズヒップ」
「何でみほさんから来たって分かるんですの?」
だが、ローズヒップはそんなの知った事か、と言わんばかりに切り込んだ。ダージリンは豊かな胸を反らし、知性溢れる頭脳から導き出された結論までの過程を述べる。
「まず、今日茶柱が5本も立ったことね。次にボコ“なんて”趣味をお持ちなのはみほさんと島田家の跡取りのみ。しかし、私と、“この私”と共に戦い、交流を深めて来たのはみほさんだけ。そしてファーストレディ足る私をみほさんが憧れるのは当然として、これは日頃の行いに神が報いた結果に違いない。つまり、コレはみほさんからプレゼントなのよ」
「ワッケ分かんねーけど、流石ですわダージリン様!」
ローズヒップが大きく拍手を送り、ダージリンがフッとほほ笑む。この聖グロリアーナ随一の頭脳がはじき出す計算にダージリンは自ら称賛し、得意げな顔をこれでもか、と見せつける。
「日頃の行い……ですか?」
「何か言った? ペコ」
「いいえ、何も」
瞳に光がないペコの呟きにダージリンはコホン、と咳払いをし、メンバー全員を見やる。クラブの皆は「また、ロクでもないのだろうなぁ」と思い、深いため息一つ。口に含んだ紅茶の渋みが一段と濃く感じられ、妙な脱力感と虚無感にさい悩まされる。
「で、何をするんですか?」
ルクリリがぶっきらぼうに聞いた。
「決まっているわ。貴女方に宿題として、このボコを一週間かけてボコボコにしてもらうのよ」
「何の為に?」
「聖グロリアーナのオリジナルボコとしてみほさんに写真を送るのよ」
「そんな事だろうと思いましたよ全く」
アッサムの発言にダージリンは頬を膨らませ反論する。
「練習の合間に協力してもらうだけですわ」
「我々にボコリストになれ、と?」
「こんな言葉を知っている? 『あなたには力がある。しかもあえて支配しようとしない。これがあなたの最も許しがたい点です。』だから、私は命じるわ。作りなさい」
「流石は聖グロのジャイア二スト……」
「何とでも言うといいわ。私はみほさんに喜んでもらいたいの。と言う訳で最もボコボコにした方には私厳選の紅茶セットと名言集を贈りますわ」
ざわざわとお嬢様方は顔を見合った。格言集は要らないが、ダージリンの紅茶セットとは中々良い報酬である。クマをボコるのは気が引けるが、まあ片手間にするぐらいなら、と思った時、すでに奴らは動いていた。
「薫子! お紅茶ですわ! お紅茶!」
「いや、でもクマさんをボコボコにするのは少し残酷な気が……」
「格言集もオマケについてくるのですわよ!」
「そっちは要らないですね~。どうせ百科事典みたいに分厚いに決まってるんですから」
「漬物石には使えますわよ!」
「ワオ、読む気なし」
二人はメンバーの視線にお構いなく、クルセイダーからシャベルを持ってきていた。周囲が本気なのかと若干引き気味で見る中、二人は「せーの」の合図でシャベルを顔面にぶち当てた。ガン、と大きな音が鳴ったと思うとシャベルの先が折れて、空中高く放り上げられ、ルクリリ車の装甲に傷をつけた。
「イッタイ!」
「固いですわ! コレ!」
「痛いのは私の戦車だ バカ共!」
ルクリリが抗議した所で、面々はふと気づいた。ボコを見ると傷一つなかった。何事もなかったかのようにその可愛い顔を見せているではないか。ルクリリはそれをまじまじと見て、驚いた。
「バカの力でも傷つかないのか」
「そうよ、ルクリリ。私も何度か試したけど、このボコさん傷一つつかないの。何でも、最高に痛めつけられるようにカーボンのフルセットと特殊カーボン繊維、カーボンフレームの三重の防御らしいわ」
「カーボンって凄いですね」
「何でもありですのね~」
防御力に重点を置いたボコを前にルクリリは少し考え込んで、そしてひらめいた。彼女もまたマチルダⅡの元へ行って、すぐに戻って来た。手には手斧が握られており、鈍い刃がギラリと光っている。
ルクリリはボコの肩を掴んで斧を掲げ、振り下ろした。右肩に振り下ろされた斧は表面を傷つけるだけで変化はない。だが、ルクリリは違った。二回、三回と叩きつけ出し、叩きつける感覚が縮まり、殴打しまくりだした。
それはもう、徹底的に。無表情のまま渾身の力で斧を叩きつけ、マウントを取るルクリリにお嬢様は戦々恐々となった。やがて、斧が壊れると、ルクリリの手も止まり、彼女は大きく深呼吸した。
「……イイ」
「エッ」
その顔は実に清々しかった。
△
結論から言うと、『ボコぐるみ!カーボンで安心安全のボコ着ぐるみⅢ』は欠陥商品であった。カーボン付きなのでひたすらボコられることが可能なのだが、コレが問題であった。普通の人間の腕力では傷つけられないのだ。
ルクリリの一件から、好奇心を刺激されたお嬢様達はそれぞれが凶器を持って、殴ったり、突き刺したり、ぶった切ろうとしたがボコは傷一つつかない。サーベルやクリケットバットは折れ、丸太をぶつけてもヘコミもしない。
ポン刀で袈裟切りすれば刀の刃が潰れるし、刺突も刺さらなくて意味がない。仕方なく、厚さ15cmのダージリンの格言集でぶん殴っても思った通りの傷が出来ない
ただ、くぐもった鳴き声がするだけで、何もなかった。
つまり通常の方法ではボコが作れないのだ。少なくとも一般のご家庭にありそうな凶器になりそうな物ではまるで効果が無い。戦車でも持って来れば話は別だろうが、とにかく固く、物理攻撃を無効化するご都合的な装甲でも付いているのではないか、と思う程であった。
だが、忘れてはならない。ここは聖グロリアーナの戦車道クラブ。一般の家庭とは比べ物にならない物で溢れた、愛すべき英国面の牙城であるのだ。大抵の物は揃っているので、メンバー達は五日目の今日もあらゆる物でボコをボコっていてた。
練習の合間の昼休み。クラブメンバーの二年、三年が横一列にズラリと並んで、マスケット銃を手にして、ボコを見定めていた。
「Make ready!」「Make ready!」
「Present!」「Present!」
「Fire!」
号令が放たれ、一斉にブラウンベス銃が白煙と轟音と共に火を噴いた。25m先のボコに丸い銃弾が次々と着弾した。面々が白煙にむせながら、目標を確認するがやはりボコに傷はついていなかった。
「クソ、またダメだ」
「でも、サイコーに気分がいいですわ!」
「ボコって案外悪くないかもしれませんね」
マスケット銃を仕舞っていると、停車していたマチルダⅡから7.92mm弾がボコへと吐きだされた。ベサ機関銃の銃口から大量の銃弾が飛び出してはボコを引き裂こうと試みるが、貫通しない。
「期限切れ商品のバーゲンセールですわ!」
「撃て! 撃て! 古い弾薬なら何発でもいいのですから!」
保安部から借りたライフルをぶち込み、
「ハイハイ通りまーす」
マチルダⅡやクルセイダーで引き潰し、
「砲撃!」
全車で砲撃しても、まだ無傷。まるで鋼鉄の巨人と言うべきか、何をどうしようと、表面が焦げるか、剥げるくらいの傷がついて終わるのだ。「一体何なら壊せるのか」そんな疑問が浮かんだが、それも短い間だった。なぜならば、ボコをボコすのは中々に爽快であったからだ。
「何べんも訳わからん格言ばっか言ってんじゃねーぞ!」
「いい加減、ペコさんの優しさに気付けぇ!」
「くたばれ、バレーボール!」
「V12! V12! V12!」
このようにして、絶賛使用中である。聖グロリアーナの間では「どれだけやってもいい」とご評判になり、今ではストレスのはけ口となっていたからだ。
「何をやっても壊れないから困った」から 「逆に考えれば、壊れないなら何しちゃってもいい」とシフトしてしまったのだ。故に胸に仕舞いこんだ恨み言を体裁気にせずに暴力としてぶつけられるようになり、今ではご覧の有様。
ストレス解消してスッキリ。ボコって快感。今、聖グロリアーナでボコが流行となっていた。火炎放射であぶってみたり、船倉で腐って食べれなくなったニシンのトマト煮やマーマイトをぶん投げてみたり、虎をけしかけたり、パンジャンドラムに巻き付けて転がしてみたりとやりたい放題しまくっていた。
「次はどうします薫子?」
「無論、クルセイダー地獄轢きずりに決まってます! ええ、決まってますとも!」
薫子がキラ星のように目を輝かせて言う。50kmを超える速度で引きずって、ぶんまわそうと提案するが、それに対してルクリリが異を唱える。
「違う! 次は学園艦のスクリューに巻き込むんだ!」
「そんなことしたら海に沈んじゃいますわ!」
「船舶科に話はつけてある! 一回は試すべきだろう! ボコボコに! いや、ズタボロにするんだ! バレーボールをしこたまくっ付けてな!」
そうだ、そうだ、とルクリリ車の乗員が声高に主張する。彼女等もまたボコに魅入られた者達であり、息を粗くしてローズヒップと激論を交わしていく。そして「いいや、我こそは」と次々にボコりプランがあちこちから上がり、煙が上がるボコをよそに取っ組み合いの大議論が始まってしまい、淑女たちのボコ会議は踊りに踊った。
その様子を遠巻きに聖グロリアーナの幹部三人は紅茶を片手に眺めていた。
「盛り上がっていますね」
「これで今週中に古い弾薬を一掃できそうね」
「ねえ、私のボコさんは?」
ダージリンの言を無視し、アッサムとオレンジペコが紅茶を一口。ノートパソコンの画面に夢中でダージリンの言葉は右から左へと流れてしまっていた。
「見てペコ。今週の皆さんのメンタルの状態を。とてもいい状態が保たれているわ」
「ボコさんをボコると精神衛生が良くなるんでしょうかね?」
「そうかもしれないわ。早速データとして保存しませんと」
題して「ボコリストになることによる異常な精神衛生の保ち方」、アッサムは早速キーボードを操作して、作成に取り掛かり、オレンジペコもアッサムの論文に何かと提言をしたりと、忙しくなった時ダージリンが大きく咳払いを二度行って言おうとした。
「ねえ、こんな言葉を……」
そう言おうとした時、二発の銃声が鳴った。アッサムとペコの手にはブローニングL9A1が握られており、ボコに向けられた銃口から煙が薄く上がっていた。煤に汚れた空薬きょうが落ちて、心地よい音色をダージリンの耳に届かせた後、二人はニッコリと笑って振り向いた。
「何です? ダージリン」
「何です? ダージリン様」
「『誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある』。そろそろ、私の為にボコさんをおつくりになってくれないかしら?」
だが、ダージリンはひるまなかった。聖グロリアーナの首魁として引くわけにはいかない。全てはみほさんのため、ひいては自分の為。だから、ボコらせるのだ! と強く主張しようとした時、会議をしていた女子らの方から悲鳴が上がった。
何事か、と三人が振り向くと何とボコの腹が開かれて、見知らぬ男が出てきているではないか。真黒焦げでぜえぜえと息を切らして、両手を上げて叫んでいた。何故こんな所に男が居るのか、というか、あのボコの腹は空いたのか。そんな様々な疑問が湧く中、一つ変化が起こっている事にダージリンは気づいた
「やめろ! やめてくれぇ! 僕が悪かった! もうボコになんかならない! だから!」
「ボコを止める」その一言が耳に届いた時、ご令嬢方の悲鳴がピタッと止んだ。それはもう、不気味なほどに。まるでラジオのスイッチを切るがごとく、一斉にシンと静まったのだ。そして、彼女等は一斉に整列し、男を取り囲んだ。
「ボコを……止める?」
「そ、そう。だから」
「ボコさんがいなくなる……?」
うわごとのようにローズヒップと薫子が呟くと、それが伝播していった。ブツブツと少女たちの口から「ボコ」と言う単語が現れては消え、それが次第に大きくなっていく。男を囲む輪が、包囲が徐々に狭まっていく。男は最初こそ、抵抗しようと腕を振り回したが、彼を囲む少女たちの手に様々な道具が握られ始めると、それも次第にできなくなっていった。
「ぼーこ。ぼーこ。ぼーこ」
「ぼーこ。ぼーこ。ぼーこ」
「ボコさんコチラ。逃げたら嫌よ」
「ホラ、今日も立ち向かいましょうや」
男は動物の様な、背筋を凍りつかせる断末魔を上げた。「助けて」「嫌だ」と言う声が聞こえたが、小さくなっていき、男はボコへと押し込められていった。彼の望み通り、大勢の女子校生に囲まれながら。
だが、これが彼の本当に望む物だったろうか。
暗い瞳に、光を全て吸収するような黒い瞳の少女たちに追いやられ、背後のボコと言う棺桶に押し込まれていく。逃げようとしても、百を超える手が彼を抑えつけ、「ボコ」という役目を彼に強いる。
男は遂にボコへと入れられた。この先、どんな目にあうのか。そして、最後にはどうなってしまうのか。
それを理解するには男の頭では不可能だろう。
何故なら、それがボコだからだ。
男はボコになることを選択したのだから。
とある新聞
「ある男が逮捕されたことが書かれているが、話題に上がることは無かった」
とあるクレーム
「88mm砲7発で簡単に破れてしまったとのこと。なお、クレームは全て同じお客様から来ているので、早急な処置を求む」
聖グロリアーナ校則
ボコを禁ずる(理由は明記されていない)
冬にホラーも一興ですよね。
尚今回は完全なホラー話としてナンバリングの話には含めないので悪しからず。クレしんのホラー回と思っていただければ幸いです。