9月15日・舞鶴鎮守府
昨日発行した”青葉通信”の出来は上々のようです。さっきからひっきりなしに鎮守府事務室の電話が鳴っています。
「ちょちょっと”青葉”!!仕事にならない!!」
”衣笠”の悲鳴が聞こえます。
”青葉”は自分のデスクでその様子をにんまりと笑いながらその様子を見ています。
「”青葉”さん!何やっているんですか?!」
”吹雪”の大声も聞こえます。
「いやぁ・・・ゴシップ以外でこんなに反響なのは初めてだと思ってね。」
「・・・いつもそうしてくださいよ!みなさんゴシップじゃないのになれればこんなことにならないのですから!!」
”青葉”は電話を待っています。いつ電話が来るのでしょう?たぶん、あの隊内報を見たら真っ先に電話してくるでしょう。今日は演習だったのでしょうか?あっちは・・・
9月8日・夕刻・余市警備府
「今夜でしたね。舞鶴に戻るのは。」
「はい。”紳士”にはお世話になりました。」
”青葉”は紳士とAVANTIのカウンターでラムコークを飲みながら話をしています。
「まぁね。あっちからもよろしくお願いしますって言われていたし・・・最後に何か聞きたいことはあるか?」
”青葉”はここで最大の疑問をぶつけることにしました。
「紳士、なぜあそこに”ずいかく”さんたちがいたのですか?”青葉”はてっきり事故で沈んだのかと思いました。」
「そうだねぇ・・・」
そういって紳士はテーブル席の方を見ました。そこでは”衣笠”が”スコット”さんと”キャラハン”さんとまた飲みくらべをしています。何でも、第三次ソロモン海海戦の敵だ!とか言って飲んでいます。”霧島”さんじゃあるまいし・・・
もっとも、あの戦いで”衣笠”は沈んでしまいましたし、ノーマン・スコット少将も、ダニエル・キャラハン少将もその海戦で戦死していますし、お二方の名前を引き継いだ彼女たちも何かしらの思いがあるでしょう。もっとも、その思いを飲み比べとして遊んでいるのですから世界は平和なのでしょう。そんな世界がいつまでも続くと良いです。
「でだね。”青葉”君。その件、聞きたい?」
”紳士”が思い切りにやぁと笑いました。そんな表情では”青葉”も返すしかありません。
「お願いします。」
「はい、舞鶴鎮守府、”吹雪”です。はい、はい。代わります。”青葉”さん!”翔鶴”さんから電話です!」
その声に事務室が静かになりました。
「回して。」
”青葉”はそういって、電話を取ります。
「はい、はい。”青葉”です。電話が来ると思って待っていましたよ、”翔鶴”さん。その件ですよね?その件は時間がかかるけどよろしいですか?」
Ate breve! Obrigado!
物語そのものはこれで終わりです。
次回は”