魔法少女リリカルなのは 〜fortissimo〜 作:fortissimo 01
side 零児
俺たちがアースラに来てもう十日目、此方のジュエルシードは二つ、フェイトとアルフのジュエルシードは四つ。残りの6つは今、クロノの学生時代の友人のエイミィ・リミエッタが探している。ちなみに今俺はアースラに鍛錬場があったので特訓していた。…フェイトの奴
『無茶してないかな…と思ってるの?マスター。』
「…ああ、前になのはとフェイトの決闘があったろ?まぁそん時はクロノが止めたが…あん時のあいつの顔、なんか抱え込んでる感じだった。だから彼奴、また無茶するんじゃないかと思ってな…。」
『でも…』
「?」
『マスターならフェイトちゃん達を助けられるって信じてるんだよ!』
「ふっ…それは違うぞ、サクラ。俺が彼奴らを助けるんじゃない…俺たちで彼奴らを助けるんだ!」
『マスター…サポートは任せてなんだよ!』
「頼りにしてるぜ!相棒!」
サクラと話していると警報がなった。俺は急いでブリッヂに行った。
「どうしたんだ!?」
「あ、零児!」
ブリッヂに着くとまるで台風が来たような空と海が映し出されていた。そこにはフェイトがいた。
「フェイト!?あのバカ!また無茶を!リンディさん、現状は?」
「海に残りのジュエルシードがある可能性が高くてね。それを彼女達は魔法でジュエルシードを強制に発動したの。そして今に至るわ。はぁ、全くどうしてあんな無茶を……」
リンディさんもフェイト達の行動に呆れていた。確かに一個でもジュエルシードを封印するのは大変だ。それをフェイトは一気に六個のジュエルシードと相手をしている。すると、なのはが…
「あの!私が現場にいきます!」
「その必要はないよ…このまま放っておけば彼女は彼女は自滅する。自滅しなかったらそこで彼女を叩けばいい。」
「そんな…。」
「……………。」
「?零児、何処に行くんだ?」
「ちょっと鍛錬場に忘れ物してきたから取りに行ってくるわ。《リンディさん、俺は行きます》」
《っ!……わかりました。気を付けてね、零児君。無事を祈ってるわ》
《ありがとうございます。》
そうして、俺はブリッヂを出た。さて、あのバカっ子を助けに行きますか。ユーノに転移魔法を教えてもらって良かった。
side フェイト
「くっ!」
「フェイト!フェイト!」
私は今六つのジュエルシードを強制発動させ、戦っている。…やっぱり、発動させる為に魔力を使いすぎた…。そう考えていると私は水の柱に吹き飛ばされた。
「ぐっ!」
「フェイト!今助けに!」
アルフが助けに行こうと思ったらジュエルシードがアルフにバインドをした。
「ぐっ!離せ!!」
「アルフ!っ!」
次の瞬間、私の目の前には水の柱が迫っていた。魔力が切れて体が動かない!
「フェイト!!逃げて!!」
私は水の柱に叩き潰されるーーーと私は思っていた
「“神討つ…」
その声は、聞き覚えのある声だった。いつも私達の事を心配したり、助けてくれたりした…
「…拳狼の蒼槍”!!」
私の初めての友達、そして私の初恋の人…
「全く…お前は無茶しかできねぇのか?フェイト?」
「零児…!!」
神谷零児がいた。
side 零児
「なんで此処に…?っ痛!」
俺はフェイトのおでこにデコピンを食らわしてやった。
「なんで此処に…?じゃあねぇよ!お前がまた無茶しているから助けにきたんだよ!…まぁこの話は後にしよう…まずは、こいつらからだな。やるぞ!フェイト!」
「でも、私もう魔力が……」
フェイトは自分の手を見てそう言った。確かにフェイトの魔力はもう少ないな。俺はすかさずフェイトに向かって復元する世界を出す。
「“復元する世界”!!」
青い光がフェイトを包み込む。するとフェイトから魔力が蘇ってくる。
「っ! これは……傷と魔力が回復している?」
「ああ、これで戦えるだろう?」
「うん、ありがとう!零児!」
「…それにどうやら増援がきたみたいだ!」
「え?」
「零児君〜!フェイトちゃーん!」
声のした方を向くとそこにはなのはとユーノとアルフがいた。たぶん、アルフは助けられたんだろうな。
「さて!こんなにも心強い仲間がいるんだ!なのはとフェイトと俺はジュエルシードを抑える。ユーノとアルフはなのはとユーノのサポートだ!行くぜ!みんな!」
「「「「おおーー!!」」」」
俺たちはそれぞれのジュエルシードの所に行き、戦った。なのはとフェイトも頑張っているな…よし!
「なら、俺らはもっと頑張るぞ!サクラ!」
「了解なんだよ!」
俺の目の前には4体のジュエルシードがいた。全部一気に消し飛ばす!俺は右手に“総てを射抜く雷光”と“神討つ拳狼の蒼槍”の魔力を溜めた。
「はぁぁぁぁぁ!!」
そして二つの魔力が同じになり俺は拳を振るった。
「これでも……喰らいーーやがれぇぇぇ!!!!」
「“神をも射抜く拳狼の雷槍”(アスガルド・ヴォルフ)!!!」
side フェイト
私となのははジュエルシードを鎮圧することができた。零児は大丈夫かな? 零児の方をみると4体のジュエルシードが零児に迫っていた。次の瞬間…零児からものすごい魔力を感じ…
「“神をも射抜く拳狼の雷槍”!!!」
その一撃は青い魔力と黄色の魔力が混ざり、光を放ちながらジュエルシードに当たった。なんと4体のジュエルシードが纏めて鎮圧された。
「すごい……」
「綺麗……」
「零児…すごい!!」
「零児!本当に大した奴だよ!」
やっぱり零児は…
「「かっこいい!!……あ」」
どうやらなのはも同じ事を思っていたみたいだ。なんか一緒の事言っちゃうとちょっと恥ずかしい
side 零児
フゥ〜おわった。“神をも射抜く拳狼の雷槍” は再生系の相手には相性がいいからな。“復元する世界”、そして攻撃を必ず当てさせる未来を選び取る“九つの世界”(ノーテゥング)を纏わせたこの一撃にはある能力が現れる。あらゆる現象を24時間前に戻すことができる“復元する世界……そしてどんな防御を張っても必ず命中させる未来を選び取る“九つの世界”……この二つの能力が一つになり《24時間前に直撃した未来》という能力を紡ぎ出せる。24時間前に直撃する未来を選んだ魔法は再び同じ未来即ち《24時間前にこの一撃が直撃した未来》を描く。それはまさに無限ループと言うことになる。さて、なのは達の所に戻るか。
「みんな!お疲れ様!」
「「「「お疲れ!!」」」」
「それにしても、お前らちょっと仲良くなったな!」
「うん……」
「まぁ、ちょっとね!」
どうやらなんか話していたのかな?まぁ俺はこの二人が仲良くなるのは嬉しいな。その後、俺たちはそれぞれジュエルシードを封印した。その後、俺たちはアースラに帰ろうとしたら…
『マスター!上!』
空をみると紫に輝いている雷が俺たちの頭上に降ってきた。この雷の狙いは…フェイトか!
「みんな!離れろ!」
「え…!?母さん…。」
「防御が間に合わない!」
俺はみんなより前にでた。相殺するしかねぇ!
「“神討つ拳狼の蒼槍”!!」
俺の魔力と紫の雷はぶつかった。っ!この紫の雷、威力がスゲェ!これがフェイトの母さんの攻撃。なんつう……っ!?なんだ、この感じ………このまるで人じゃない何者からの力も感じられる。まさか……っ!
「ぐっ……うぉぉぉぉぉ!!!!」
俺は何とか相殺できた。さっきの感じ、まさか……アテナちゃんが言っていた奴らだとしたら……っ!辻褄があうな。
「零児!ごめんね…お母さんが。」
フェイトは零児に申し訳無いような顔で謝った。
「うん?気にすんな!もしかして、俺が近くにいたからな…敵だと思ってフェイトを守ろうとしたんじゃないかな?」
「そう…かな?」
「たぶんそうだろう!(あの攻撃は明らかにフェイトに攻撃していた…。)…フェイト?一つ言わしてくれないか?」
「?なに、零児?」
「これから先、辛い事があると思う。その時は心を強く持ってくれ。たとえ残酷な事があったとしても…。」
「?どうゆうこと?」
「今はこれしか言えない。でも俺の言葉を忘れないでくれ。」
「よくわかんないけど…わかった!」
「ありがとう、フェイト。」
「えへへ…////」
俺はフェイトの頭を撫でた。なんかフェイトが嬉しそうだな。そう思っていると
「零児君!私も頑張ったよ!ん!」
なのはは俺に頭を向けた。なにをしろと?…………あ、そゆこと。
「ああ、なのはも頑張ったな、お疲れ。」
「ふにゃ〜////」
俺はフェイトの頭を撫でている手とは逆の手をなのはの頭において撫でた。なのはも嬉しそうだな。そんなに頭撫でられるとうれしいものか?
その後、しばらく撫でてからフェイトとアルフと別れた。俺たちはアースラに戻った。
「戻ってきました。」
戻ってきたらクロノが…
「君って本当に人間か?」
「失敬な、俺は人間じゃい!」
「ジュエルシードを纏めて倒した技の魔力が測定不能で壊れたんだぞ!」
「え!俺、結構手加減したのに?」
「…もう、いいや…。」
クロノは諦めてくれた。しかし結構手加減した方なんだけどなぁ〜。10と考えてあれはまだ3だな。全力でやると星が何個壊れる事か…。
『やめてよ!マスター!』
「誰もやるとは言ってねぇよ!」
「そういえば、あの紫の雷をした人物が特定したよ!」
「え、誰なんだ?」
「エイミィ、モニターに写してくれ。」
「はいはーい!」
「あら…」
するとモニターに女性の姿が写っていた。…なんか、すんごい格好だな。なんというか魔女みたい。そして、この人が…フェイトの母さん。
「彼女はプレシア・テスタロッサ。僕らと同じ、ミッドチルダ出身の魔導師で、専門は次元航行エネルギーの開発…。優秀な魔導師であり開発者だった人物です。登録データとさっきの紫の雷の魔力波動も一致しています。そして、あの少女フェイトの…」
「…フェイトちゃんのお母さん…。」
「親子…ね……」
リンディさんは顔が強張った。やはり思うところがあるんだろうな。
「追加の情報なんだけど…プレシア・テスタロッサ。ミッドの歴史で23年前は中央技術開発局の第3局長でしたが…当時彼女個人が開発していた次元航行エネルギー駆動炉『ヒュドラ』試用の際、違法とされていた材料を持って実験を行い…失敗。結果的に中規模次元震を起こしたことが原因で中央を追われて地方へと異勤になりました。その事でずいぶん揉めてたみたいです。失敗は結果に過ぎず実験材料にも違法性はなかったと…。辺境に異勤後も数年間は技術開発に携わっていましたが…しばらくのうち行方不明になって…それっきりですね。」
「家族と研究の内容と行方不明になるまでの行動はどうなの?」
「その辺のデータは綺麗さっぱり抹消してありました。」
「ん?…それっておかしくないか?」
「?どうゆうこと?零児君?」
「なぁエイミィ、その実験で使われていた材料も抹消されていたか?」
「え、ちょっと待ってね…うん、そう見たい。」
「やっぱりおかしい…。ことわざでもあるように失敗は成功の元だ。だから、失敗したデータは普通保存されているだろう。」
「あ、確かに…。」
「そして、決定的におかしいのが、家族構成を消されている事だ。なぜ、家族構成が消されているんだ?明らかにおかしい。」
「言われてみればそうね…エイミィ、この事をクロノと一緒に調べてくれないかしら?調べる時は私の権限を使えばいいから。」
「わかりました!」
…あと一つ推測論があるが、確証がないな。
俺たちはその後、作戦会議をし、リンディさんは俺たちに休みをくれたので、俺たちは久しぶりに家に帰った。
side アルフ
零児達と別れたあと、あの婆が私達を呼んだので来てみれば…
パシン!パシン!
「ぐっ!あっ!」
「何やっているの?フェイト。あれだけの好機を持ってただボーッとしているだけなんて…そしてあの娘とあの男の子、神谷零児は敵なのよ!何のんきにしてたの!?それとも母さんを裏切るの!?」
「っ!…ち、ちがいます!私は決して母さんを……!」
「もう…黙りなさい!」
パシン!!
「うっ…あ…。」
プレシアはフェイトに鞭を思いっきり叩いた。あの女!!それよりも…
「フェイト!フェイト!」
「ふん……。」
私はフェイトを抱きしめた。フェイト、気を失ってる。…なんなんだよ…あの女!!
「プレシアァァァ!!!!」
私は地下に行ったプレシアの所に行き、プレシアを殴ろうとした。だが、プレシアの張る障壁によって拳が届かない。だけど私は諦めず拳を振るい、障壁が壊れたのですぐさまプレシアの胸倉をつかんだ。
「あんたはあの子の母親で、あの子はあんたの娘だろ!!あんなに一生懸命頑張っている子に…そして何より自分の子に…なんでそんな事ができるんだよ!!………っ!?」
プレシアの目を見て驚いた。あの女は…泣いていた。どうゆうことだ…と考えていると、
バシュ!!
「がはっ!」
腹に魔法を叩き込まれて私は壁に激突した。
「あの子は使い魔の作り方が下手ね…余分な感情が多すぎる。」
「ぐっ!…それに比べて、いつもフェイトを心配したり、時には無茶したらちゃんと怒ってやったり…時には笑顔を見せてくれたり…そして時には体を張ってあの子を守ってくれた、零児の方がよっぽどあんたより家族だよ!!それなのに…それなのに…あんたは…!!」
「ふん…邪魔よ…消え…っ!ぐ……!?」
するとプレシアは頭を抱えて崩れ落ちた。
「あ、アルフ…聞こえてる?は、やく…ここから逃げ…て…。」
「え?な、何を?」
「私は…もう…ダメみたい…フェ…イトを…助けて…あげて…。」
「あ、あんた一体「ぐっ!…ああああ!!」な!?」
プレシアから黒い霧がでてきた。な、なんなんだよ…アレ…?
「ぐっ!…アルフ…どうか…無事に……行きなさい!」
そう言ってプレシアは私に転移魔法で飛ばした。あの霧はなんなんだよ…。ごめん…フェイト…少し、待っていて。私は意識が途切れた。
side プレシア
「はぁ…はぁ…なんとかアルフを…飛ばせたわね…。」
私がそう考えていると…
「なんであの時、洗脳が解けちゃったんだ?それにしてもつまんないね…お前…。さっさと殺せばいいものを…」
「黙れ!アルフは…フェイトの…私の…大事な家族よ…!」
「ふーん、じゃあ今度はちゃんと殺せるように強い洗脳を使おうかな?」
すると、そいつの周りから黒い霧が現れて、私の中に入ってきた。
「ぐっ!アアアアアア!!!」
「くっくっくっ…さぁ、これでもっと楽しくなるな〜。」
ごめんね…アルフ…ごめんね…フェイト…。誰か…あの子たちを…守っ………て…。」
私の意識が途切れた。
「そういえば…彼奴、僕の存在に気づいたか?早めに手を打つか…。」
side フェイト
「……さい……起き……起きなさい、フェイト。」
「あ……はい、母さん。」
「フェイト…貴女が手に入れたジュエルシードじゃまだ足りないの。急いで手に入れてきて…母さんのために…。」
「はい…。」
「それと…さっきはひどい事言っちゃったけど、神谷零児君…だったかしら。あなたを助けてくれたのを少し思い出してね。あなたを助けてくれたからお礼がしたいの。よければ、あの子の事を教えてくれないかしら?」
「え?…あ、はい…。」
母さんの言葉に私は驚いた。でも、私は母さんが私の事を心配しているとわかると嬉しくなった。そして、零児の事を話した。
「そう…管理局に…。でも、彼の魔力はものすごい力。きっと管理局から無理難題の任務を押し付けられて、最悪死んでしまうかもしれない。」
「え!…そんな…。」
零児が死ぬ…?そんなのやだ!!
「だからね…フェイト。今度は貴方があの子を助ける番よ。管理局から。」
「っ!…はい!わかりました!」
絶対に零児は殺させない!!待っててね……零児。
ありがとうございました!(・ω・)ノ