魔法少女リリカルなのは 〜fortissimo〜   作:fortissimo 01

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いよいよクライマックスに入ります!では、どうぞ!


真実…そして約束

 

side 零児

 

俺たちはアースラに着いたあと、すぐにブリッヂに向かった。ブリッヂでは武装局員の姿が映ってるモニターが流れていた。するとリンディさんは俺たちに気づいてこちらに近づいてきた。

 

「お疲れ様。それから…フェイトさん?初めまして。」

 

「………。」

 

フェイトは俯きながら手の中にあるバルディッシュを握りしめていた。やっぱり自分の母親が捕まるところなんて見たくないもんな。

 

《リンディさん…。フェイトを…。》

 

《そうね…母親が逮捕されるシーンを見せるのはしのびないわ。なのはさん、零児君、彼女を別の部屋に…。》

 

《わかりました。》

 

そう念話で話していると、モニターではプレシアの部屋に突入していた。

 

『総員、玉座の間に侵入。目標を発見!』

 

『プレシア・テスタロッサ、時空管理法違反、及び管理局艦船への攻撃の容疑で貴女を逮捕します!』

 

『武装を解除してこちらへ。』

 

『ふん…。』

 

武装局員はプレシアを取り囲んだ。取り囲んだ後、数名の局員が扉を見つけたので扉を開けた。その時、プレシアの表情が変わった。

 

『な!?こ、これは…。』

 

その部屋の奥にカプセルがあった。その中身を見て俺たちは衝撃を受けた。なぜならそのカプセルの中にいたのは…

 

「ふ、フェイトちゃん…?」

 

そう、フェイトと瓜二つの少女がカプセルの中にいた。するとプレシアはカプセルの前に転移して、局員を吹き飛ばした。

 

『ぐあぁ!』

 

『私のアリシアに…近寄らないで!』

 

「アリシア…。」

 

それがあのカプセルに入っている子の名前か…。

 

『くっ!…う、撃て!』

 

武装局員はプレシアに魔力弾を放ったが、障壁によってプレシアには当たらなかった。

 

『ふっ…うるさいわ…。』

 

プレシアの手から紫の魔力が出てる。これはやばい!

 

「っ!いけない!防いで!」

 

バリバリバリ!!

 

『ぐわぁぁぁぁ!!』

 

武装局員達は防御が間に合わずプレシアの紫の雷で全滅した。

 

「いけない!局員達の送還を!」

 

「り、了解です!座標固定、0120・503!」

 

「固定!転送スタンバイ!」

 

プレシアはカプセルを撫でながら、こちらを睨んだ。

 

『もうダメね…時間がないわ。たった9個しか集まらなかったけど…。でも…もういいわ、終わりにする。この子をなくしてからの暗鬱な時間も…この子の身代わりの人形に記憶を与えて娘扱いするのも…!』

 

「っ!」

 

『ふふ…聞いていて?あなたの事よ…フェイト。せっかくアリシアの記憶をあげたのにそっくりなのは見た目だけ…。役立たずでちっとも使えない…私のお人形。』

 

「……最初の事故の時にね…プレシアは実の娘…アリシア・テスタロッサを亡くしているの。そしてプレシアが最後に行った研究。使い魔とは異なる、使い魔を超える…人工生命の生成。そして死者蘇生の秘術…フェイトって名前は当時彼女が研究していた開発コードなの。」

 

『よく調べたわね…そうよ、その通り。だけどダメね…ちっともうまくいかなかった。作り物の命は所詮作り物…失った者の代わりにはならないわ…。』

 

プレシアはモニター越しからフェイトの方を睨んだ。

 

『アリシアはもっと優しく笑ってくれたわ…アリシアは時々ワガママも言ったけど、ちゃんと私のいう事を聞いてくれた。』

 

「………。」

 

「っ…やめて…。」

 

『アリシアはいつでも私に優しかった…。フェイト…やっぱり貴方はアリシアの偽物よ…せっかくあげたアリシアの記憶も…あなたじゃダメだった。』

 

「……っ…。」

 

「やめて…やめてよ!」

 

なのはが悲痛の声をあげるがプレシアには届かない。

 

『アリシアを蘇らせる間に…私が慰めに使うためのお人形…。だからもうあなたはいらないわ…何処へなりと…消えなさい!』

 

「……っ!」

 

「お願い!もうやめて!!」

 

一瞬だけ…見えた。プレシアの目に涙が溜まっていた。もう我慢の限界だ…。

 

「フェイト…。」

 

「零児…私…もう…。」

「俺が海の上で言ったこと…覚えているか?心を強く持てって言ったよな?」

 

「え…う、うん。」

 

「お前は作り物の命じゃない…役立たずじゃない…そして、アリシアでもない…。ここにいるのは…

 

 

 

 

フェイト・テスタロッサという女の子で…俺の大切な“友達”だ!!」

 

「零…児…。」

 

「零児君…!」

 

フェイトから目の光が戻ってきた。俺はプレシアが映っているモニターの近くまで歩いた。

 

「テメェがなんていようとこの事実は変わらねぇ。絶対にだ!!」

 

『ふん!そんなガラクタ!欲しければくれ「そして、テメェはいつまでその人についてやがる!!」っ!』

 

するとプレシアは頭を抱え込んだ。

 

「うっ…うっ…。」

 

「もう気づいてんだよ!さっさと出てこいよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐれの神!!」

 

「はぐれの神?」

 

「うあああああ!!」

 

『っ!』

 

プレシアから黒い霧が抜けた。あれがアルフの言っていた黒い霧だな…。

そして…

 

 

『へぇーやっぱり気づいていたのか〜?お前。』

 

『っ!』

 

プレシアの頭上には禍々しい魔力を出している少年がいた。

 

「へ!やっと出てきやがったか!はぐれの神!」

 

『ふん…僕の正体を知っていると言うことは神からの使者か?』

 

「零、零児?何の話を…?そしてあの人は?」

 

『ああ、これはこれは、僕の第2番目の操り人形さん♪僕の名前は…ジン。』

 

「そして…彼奴がプレシアさんを操っていた今回の黒幕だ…。」

 

『なっ!?』

 

『ふーん、やっぱりお前は頭が切れる…。やっぱりスキを見て殺せばよかったかな?まぁ今更どうでもいいけどね…。』

 

『うっ…。』

 

『うん?まだ意識があったのか?』

 

「か、母さん…。」

 

『ふ、フェイト…此処にきては…ダメよ。…っ!ぐっ!!』

 

「母さん!」

 

ジンはプレシアに魔法を当て、吹き飛ばした。

 

『ちっ…人形の分際で…。それじゃ皆さん僕はこれから最強の神になるために準備が必要なので…それと、神谷零児…君は僕がこの手で殺してあげる。では、さよなら、人間共。』

 

モニターが切れた。

 

「母さん…。」

 

「っ!プレシアの屋敷内に多数の魔力反応!」

 

「庭園敷地内にも魔力反応!いずれもA+!」

 

「その数…60…80…まだ増えています!!」

 

「それとジュエルシード発動を確認!これは!?…次元震です!中規模以上!」

 

「プレシア…いえジンはなにをするつもり!?」

 

リンディさんは少し考えて決断した。

 

「これより私も現場に出ます!クロノ、零児君、なのはちゃん、ユーノ君は時の庭園に突入し、プレシア・テスタロッサを救出し、はぐれの神…ジンの撃破をお願いします!!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

「あの!私も行きます!」

 

「…いいんですか?フェイトさん?」

 

「私はもう逃げない!必ず母さんを助けます!」

 

「私も行くよ!」

 

「…わかりました。お願いします、フェイトさん、アルフさん。」

 

「「はい!」」

 

そして俺たちは時の庭園に向かった。全てにケリをつけるために…

 

 

 

 

 

 

俺たちは無事、転移し時の庭園の入り口。そこにはたくさんのロボットがいた。

 

「いっぱいいるね…。」

 

「クロノ君…あれは?」

 

「近づいたものを攻撃する機械だよ。」

 

「どうやらこいつらを倒さないと進めないみたいだねぇ!」

 

「うん!」

 

みんな、戦闘体制に入った。だけどここで皆の魔力を消耗するわけにはいかない。

 

「みんな…下がっていてくれ。俺がやる。」

 

俺はみんなより前に出た。

 

「零児君!でも…。」

 

「なのは達は魔力を温存しとけ…。よし、行くぞサクラ!」

 

『うん!』

 

「“七つの大罪”(グリモワール)!」

 

俺の背中にはそれぞれ色の違う小型魔導砲が現れた。

 

「いくぜ!!」

 

ヒュン!ヒュン!

 

俺は全ての魔導砲からレーザーを出し、傀儡兵を一掃した。

 

「よし!行くぞ!」

 

「あいつは魔法だったらなんでもありか!?」

 

「すごいの!零児君!」

 

「本当に零児が味方でよかったよ…。」

 

「「「「「うん、うん!」」」」」

 

なんか後ろで言ってるけど、気にしたら負けだから聞かない!!

俺たちは門を抜け、屋敷内に入った。そこには至る所に黒い空間があった。

 

「その穴。黒い空間があるところは気をつけて!」

 

「これは?」

 

「それは虚数空間…あらゆる魔法が一切発動しなくなる場所なんだ!」

 

「飛行魔法もデリートされる!もし落ちたら、重力のそこまで落下する…

二度と上がってこれないよ!」

 

「き、気をつけるの!」

 

「零児も気をつけてね。」

 

「ああ、ありがとうフェイト。」

 

ドアを開けると傀儡兵がおり、道が二つに分かれていた。

 

「時間がない…。なのはとフェイトとアルフとユーノは最上階にある駆動炉の封印を!僕と零児はプレシアの元に行く!」

 

「わかったの!気をつけてね!クロノ君、零児君!」

 

そして、なのはたちは駆動炉の方に行った。

 

「行ったな…よし!行こうぜ!クロノ!」

 

「ああ!」

 

俺とクロノは魔法を使い、敵をなぎはらいながら進んだ。そして…

 

「ふん…来たね…。」

 

「ジン!」

 

そこにはアリシアが入っているカプセルと倒れているプレシアさんとその上で笑っているジンの姿があった。

 

「ジンと言ったな!お前を拘束する!」

 

「ふん…。」

 

すると上からなのは達が降りてきた。どうやら成功したみたいだな。

 

「っ!母さん…。」

 

「ああ、そういえば…もういらないからやるよ。」

 

そう言ってジンはアリシアとプレシアを投げた。俺たちはなんとか受け止めた。

 

「母さん…。」

 

「はぁ…はぁ…。フェイト…ごめんね。もっと私がしっかりしていればこんな事には…。」

 

「ううん…母さんのせいじゃない!」

 

「そうだねぇ確かにその子の言う通りだよ。」

 

「?どうゆうことだ!」

 

「じゃあ教えてやるよ…プレシア…君の娘、アリシアを殺したのは…

 

 

 

 

他でもない…この僕だ!」

 

『!!』

 

「な…んですって。」

 

「お前の開発した『ヒュドラ』は実は成功していた。だけど僕がそれを細工して失敗させた。」

 

「なんで…なんでそんなひどい事を貴方はするの!」

 

「なんでこんな事をするのか?…それは、暇つぶしだよ。」

 

「え?」

 

「下等生物…特に人間の絶望した所は面白くてね…いい退屈しのぎになったよ。」

 

「貴様!」

 

「母さんを…よくも!」

 

「あんたは絶対に許さない!」

 

「ふん…君たちに勝てるわけないでしょう?何故なら…。」

 

するとジンからものすごい魔力が溢れた。これは…

 

「ジュエルシードか!」

 

「そう!ジュエルシードの力を全て吸収したのさ!これで僕は全知全能の神!もう誰も僕を倒す事はできないのさ!」

 

「いや…俺がいる!」

 

「「「「「零児(零児君)!!」」」」」

 

「神谷…零児…。」

 

「皆、先にプレシアさんとアリシアのカプセルを持ってアースラに戻ってくれ。」

 

「でも!それじゃあ零児君が!」

 

「俺はこいつをぶっ飛ばしてくるからよ!大丈夫…必ず勝って戻ってくる…約束だ。」

 

「…わかった。必ず戻って来いよ…。」

 

「ああ。エイミィ!俺以外の皆を転移してくれ!」

 

『…わかった。頑張ってね!零児君!』

 

「零児!」

 

「フェイト…大丈夫だ。安心して待ってろ。」

 

「うん…わかった。…必ず、勝ってきて!零児!!」

 

「おう!」

 

そして、皆転送され、この場には俺とジンしかいなかった。

 

「貴様は一番の危険人物だ…ここで殺す!」

 

「やれるもんならやってみろ!俺が好きなあいつらとまた明日笑いあうために…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメェをぶっとばす!!」

 

 




ありがとうございました!
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