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prologue
身を切る冷気が気にならないほどに。
叫び、しがみつき、追い縋り、涙した。
慟哭は届かずに、灰色の空に消えて行った。
残ったものは、強くけれど幼い少女たちと、彼女の願いと、それを託された少年だけ。
無表情な白色の大地に倒れこみ、空を仰ぐ少女がいる。
セーターに一滴の染みが生まれる。
雪に濡れたのか、いや、全てを語るまい。
雲の隙間から何かが落ちてくる。同時に空が割れ、まるで天国の迎えのような、その実、彼女の最後の置き土産のような白光に少女が包まれる。
手を差し伸べて受け止めたものは、黄金の十字架。小さな首飾り。
――忘れへんよ。忘れてなんかやらへんよ。その願いだけは叶えられへん。
少女は彼女だったものを優しく強く抱きしめて囁いた。
けれど、少女の知る物語はそこから始まるものではない。
まずは少女達の物語から始めよう。
囚われの姫を救わんとする彼の物語から始めよう。
発端の物語を語るにはまだ時期尚早だろう。
さあ、開演だ。
始まりはいつだって突然なのだから。
まずは、読者様に感謝を。そして謝罪を。
資料整理と作者の都合上、次話投稿はもしかしたら四月……えぇっ、そんなかかるのかよ、死ねよ、とか罵ってください。ええ。
次回予告をば。
次回 第一話「年上のお姉さんが大好きです」
え、と、がちです。このタイトルでいくことは決定です。
言い忘れていましたが、オリキャラ大量出現です。しかも魔法少女とかにはならないどころか魔力すら持たない人々のオンパレードです。
では、おそらく四月ごろ、読んでいただけるとすごくありがたいです。
初稿2013/3/1
改稿2013/3/14