これからもよろしくお願いします!
俺はドアの前に立っている。
そして・・・
「おっはよーー!!」
「「「「「!?」」」」」
ドアを思いっきり開け、デカい声で挨拶した。
顔は100%のスマイルだ。
「やあ倉橋、矢田、今日は良い天気だねぇ!」
「う、うん・・・」
「そうだね・・・」
「やあ磯貝、前原、今日の一時間目は数学だっけ?だりぃよなぁ。」
「お、おう・・」
「まぁ、そだな・・・」
「やあ渚、茅野、杉野、今日も一日頑張ろう!」
「「う、うん。」」
「お、おう・・・」
そう言って俺は席に着く。
・・・・・・・・・
ああああっ〜〜!!?
俺は机に突っ伏した。
(((((どうしたいきなり!!?)))))
「なあ渚、あれ何だ?」
「ちょっと昨日いろいろあってね、
・・・今までは僕達を避けてたけど、今は自分から仲良くなろうとしてる。
・・ちょっと空回りしてるけど。」
渚がそう言うと、茅野と杉野が近づいてきた。
「変な奴、今まで通りでいーんだよ。」
「沢山話そうよ、これからは。」
笑いながら話しかけてくれる二人。
クラスの奴らも集まってきた。
「これからよろしくな。皆。」
「「「おう(うん)!!」
それからは色んなことを話した。
・・・やべぇ、超楽しい。
E組は皆良い奴だ。まぁ、寺坂みたいなのはいるけど。
コイツらなら、いつか信じられるかもしれない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
三時間目の理科の時間が終わる。
「色素を取り出す実験は終了!
残りは先生が回収しておきます!!」
はぁ?
「給料日前だからって食料調達してやがる・・・」
「何で地球破壊する生物が給料で生活してんのよ・・・」
給料減らすよう理事長センセに頼もうかな。
「あ、あの・・・」
奥田さん?どうしたんだ?
「毒です。飲んで下さい!!」
ガタタッ
「これはまた正直な暗殺ですねぇ。」
「あの、私、不意打ちとか苦手で、」
それで飲む馬鹿はさすがに・・・
「それはそれは、では早速・・」
・・・いたよ馬鹿が。
「・・・うっ!?」
・・・何かツノ生えた。訳分からん。
その他も、せんせーの顔の形を変えるだけだった。
「しかし、毒薬を生徒だけで作るのは感心しませんねぇ。
放課後暇なら一緒に作りますか?」
「は、はい!」
「ターゲットと作る毒薬ねぇ・・・」
「後で成果を聞いて見よう・・・」
「てか、自分が死ぬ毒薬なんか教えないだろ・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の日の朝、
「奥田さん、それが例の・・」
「はい!
これが理論上一番効果あるって!
きっと私を応援してくれてるんです。
国語なんて分からなくても長所を伸ばせばいいって!」
いや、それはないんじゃないか?
中学校教師が長所だけを伸ばさせる教育なんかしない筈だ。
増してあのせんせーなら・・・
「おはようございます。」
「あ、先生!
昨日の毒薬、作ってきました!」
「そうですか。では早速・・・」
そう言ってせんせーはそれを飲んだ。
「・・・ヌルフフフフ・・・
ありがとう奥田さん。おかげで先生は新しいステージに進めます。」
「え、それって・・」
突如、せんせーが光りだし、
「ふぅ。」
(((溶けた!?)))
「君に作ってもらったのは、体の流動性を増す薬です。
液状ゆえに、どんなスキマでも入りこめます!」
・・うわぁ・・・
「さあ、やってみなさい!」
そう言うと、はぐれせんせーは教室内を飛び回り始めた。
おい、俺の机の中に入るな。俺の漫画がヌルヌルしちゃうだろ。
「先生、騙したんですか!?」
「奥田さん、暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ。
人を騙すのには相手を知る必要がある。言葉を工夫する必要がある。」
あ、戻った。質量保存の法則はどこいった?
「君の理科の才能は素晴らしい!
それを多くの人に伝える為に、毒を渡す国語力も鍛えて下さい。」
「は、はい!」
全く・・・
「教師の鏡だねぇ。」
「ヌルフフフフ、これでも地球を破壊できる超生物ですから。」
「ちゃっかりパワーアップしちゃってるけどねぇ。」
「何だかんだ言って奥田さんのこと騙してた訳だし〜」
俺とカルマでせんせーをおちょくる。
「にゅやっ!こ、これは奥田さんに授業する為であってそんなつもりでは・・・」
「「ホントかなぁ?ねぇ?」」
「さ、さぁ、授業が始まりますよ!
皆さん席に着いて下さい!」
ハハッ、暗殺以前の問題だ。
こうやってどんな生徒も変えられてしまう。
・・・教師の鏡だよ、アンタは。