先にこの二人をやる事にしました。キャラ別は次からという事で。
「ママ、あれ……」
「シッ、見ちゃダメ!」
物陰に、デカい影が一つ。
「ヌルフフフ……まさか、彼らの思惑がこんな風になるとは……」
生徒達が各々楽しむ中、この先生はと言うと……
「良いですね良いですねぇ。色んな恋愛小説か書けます〜……ヌルフフフ!」
物陰で生徒を観察しながら熱心にメモを取っていた。カルマ達と違いこっちははたから見たら完全に変態である。
「夕凪君は良い仕事をしてくれました。この調子で君も不破さんと……ヌルフフフ……」
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「……えぇ、はい。分かりました。時間かけてスミマセン。ビッチ先生と楽しんで下さい」
『……君は何をーー』ピッ
そこで烏間先生との通話を切る。烏間先生、その答えはいい加減察して下さい。
「確認とったけど、やっぱお使いなんて頼んで無いってさ」
「やっぱり……買っちゃってたらどうするつもりだったんだろ……」
「さぁな。どうせ夕凪は金持ってるんだから良いだろみたいな事言うんじゃねぇか?」
実際持ってるしな。でも……あれ?あいつらに俺が金持ってる事言ったか?
何それ怖い……俺知らぬ間にあいつらに財布の情報握られてんの?
「ま、まぁこれでお使いも無くなったわけだし、一緒に回らないか?」
「それじゃ……ちょっと行きたい所あるんだけどさ……良いかな?」
「そうだな……じゃあ、向かう先はさっきと変わらずで良いのか?」
そう言うと、不破はパァッと顔を明るくした。ビンゴのようだ。
「よし!それじゃあ行こう。俺も一度行ってみたいと思ったんだよ!」
「それなら良かった!じゃあ行こ!」
そうして歩き始める。まぁさっき向かっていたのですぐ近くまで来ているのだった。
そして、入り口に立ち、言った。
「「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー○ッター!!」」
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「いやぁ、ファンとしては絶対に来たいよなぁ」
歩きながらそう呟く。見渡す街並みはどれも、あの作品に出てくるそのままだった。
「まずはこれ行こうぜ!」
そうして指したのは、絶叫系のアトラクションだ。とは言っても実際の絶叫系のような感じではなく、4Kの画質や3D技術を使ったとんでもなくリアルに作品を体感出来ると言うもの。これも当初目を付けていたものだ。
アトラクションの場所である城の所に並び、順番を待った。結構並んでいるが、それでも待ち時間に城の中を見れるため、長く待っても退屈しなかった。
「凄い…本当に映画の中みたい……」
「不破は洋画とか見たりするのか?」
漫画とかアニメとかのイメージが強いんだがな。主に少年漫画派生の。
「あんま見ないかなぁ。でもこれは見たよ!凄い面白くてさぁ!夕凪君はどうなの?」
「洋画か?俺も時々。一、二年の頃は色んな作品見てきたからなぁ」
あの時期は何もする気が起きず、古今東西色々な作品を漁った。なので意外と知識は多いのだ。
「あ。あと俺は原作も読んだんだぜ?英語で書かれた奴」
「ほんとに!?」
「ああ。英語の勉強にって殺せんせーに薦められたんだ。名作の原語版は勉強になるって。不破にも今度貸そうか?」
「ほんとに!?あんま読めるか自信無いけど……」
笑いながらはにかむ不破。そんな風に楽しく話しているとあっという間に時間は過ぎ、遂に俺達の番となった。
椅子に座り、始まるのを待つ。表しにくい高揚感と体験した事無い事による緊張が俺を包んだ。
「う……緊張するな……」
「うん……私も………」
「そう言えば俺、これが初めての絶叫マシンかも……」
「え?そうなの?」
「おう……」
(てことは、初めてが私と……//)
そんな会話をしていると、遂にアトラクションが始まる。
フワフワとした浮遊感から始まり、そしていきなり……
「うおぉおおおっ!!」「きゃああぁっ!!」
リアルな映像、そしてそれに合わせて落下したり、スピード感があったりと、本当にその中に入っている様だった。
てか思ったより揺れる!酔う!酔うからぁ!
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「いやぁ〜!凄かったね!」
「あ、ああ!ホントに飛んでるみたいだった!……」
嬉しそうに言う不破に、若干ふらふらしながら言う俺。今判明したが、俺はこの手のには酔いやすいようだ。
「大丈夫?」
「大丈夫だ。問題無い」キリッ☆
僕はキメ顔でそう言った。流石に俺だけダウンは格好がつかない。
「次はどこ行く?」
「そうだな……」
すると……グウゥゥ〜、と大きな音が鳴る。やばい、周りに聞こえて無いか?
「……結構時間も経ったし、お昼にする?」
はい、聞こえてました。恥ずいです。
しかしなんだかんだあって時刻は2時、腹が減っててもしょうがないと思うんですよ。
「じゃあ行こうぜ!」
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食事を終え、その後も2人で歩き、この世界を堪能した。
「アブァタケダブラァァ!!」
「死の呪文!?」
先程買ったフォイの杖で唱える。狙いは特に決まってない。
「にしてもよく出来てるフォイ!本当に魔法が使えそうフォイ!」
「その語尾はやりたいだけでしょ…」
「……なぁ不破」
「ん?」
「烏間先生に死の呪文唱えても、バレないかな?」
「……もし知ってたら訓練3倍にされるよ」
いや、ほんとにやったりしないよ?思いつきだもん。
「それにさ、夕凪君?」
「ん?」
そう言う不破は、俺の持っている大きなお土産袋を指して言った。
「その馬鹿でかい袋は何なの?」
「ん?ああ、知らない方が良いぞ」
「そ、そっか……」
杖で遊びながらそんな会話をして歩く。結構な時間が経ち、辺りは先程に比べてだいぶ暗くなっていた。
「不破、そこの店とか寄ってかないか?」
そう言って指したのは数あるお土産ショップの内の一つ。アクセサリーなどが売っているショップだった。
「ん、良いよ〜」
二つ返事で返してくれたので店に入る。店内には、作品に関係する色々なグッズが置いてあった。
「あ、これ可愛い……」
「へぇ…これ良いな……」
2人してそんな言葉を漏らしながら店内を回っていた。
どうしても一つ選びたいんだが、ピンとくるものが無いな……
すると、不破があるものを見ていた。覗き込むと、それは一つのキーホルダーだった。
「それ、買うのか?」
「え?……ううん、良いなとは思ったけど、お金にそんな余裕無いしね……」
「そっか……」
俺は少しそれを見つめながら考えた。
「……良いな。それにするか」
そう呟き、俺はそのキーホルダーを2個取った。
「え?ちょっ、夕凪君?」
素早くレジに並び、会計を済ませる。店員さんはそれを見て少しニヤけながらレジを打っていたのが気になったが。
店に出て、困惑する不破に俺は向き直った。
「夕凪君、何をーー」
「これ。俺からのプレゼントだ」
「……え?」
俺はそう言って、小袋の中からキーホルダーを一つ取り出す。それを不破の持っていたバックに付けてやった。
「うん、似合ってる」
「え?ああええと、急で驚いたけど……ありがとう。夕凪君」
「おう。どういたしまして」
驚きながらも嬉しそうにしてる不破を見て、俺も思わず笑顔になる。
自分の分も出してバックに付けていると、不破が疑問に思ったようで聞いてきた。
「でも、何で急に?」
「ん?ああ……半分はお礼だよ。
普久間島の時、生死を彷徨った俺を必死で庇ってくれてさ。直接見てないけど……率先して、前に出てくれたって聞いた。自分だっけ危険だったのに、初めに一人で立ち上がってくれた。俺の為に……」
一呼吸置き、真剣な声音から一転、笑顔で再び口を開く。
「だから、それが凄ぇ嬉しかったんだよ。そのお礼、なんか形にしたくてさ。まぁ、喜んでくれて良かった」
「そっか……じゃあ、もう半分は?」
「うぇっ!?あ、いや……」
そこを突っ込まれ、俺は口ごもってしまう。確かに、感謝の気持ちで全てでは無いのだが……
でも、目の前の不破は俺の答えを待っていた。その瞬間、今までの彼女の姿がフラッシュバックした。
……誤魔化すのは止めよう。俺は、向き合うべきなんだ。
「不破、場所を変えよう。話があるんだ」
ね、ネタが尽きそう……
あれですね、大して知識も無いのに実在の所使っちゃダメですね。自分が潰れます。
この二人の続きはあと何話か先になります。他のペアをやっていきますので。