Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第78話「龍の封印された能力の解放 前編」

勇人達が紫の報告を聞いている頃 佐世保鎮守府 食堂では……

 

比叡「ひぇぇぇぇ!!何で佐世保に外国の鎮守府の艦娘が来るのぉぉぉ!」

 

龍飛「比叡さん!口を動かす暇があれば手を動かして下さい!!」

 

鳳翔「……只でさえ、佐世保鎮守府は人が多いのに……」

 

間宮 伊良湖「全くです!!」

 

摩耶「……泣けるな」

 

今現在、佐世保鎮守府の厨房では艦娘全員が参戦し、戦場と化していた

 

何故なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークロイヤル「……お代わりをくれないか?」

 

ウォースパイト「It's me!!(私も!!)

 

アイオワ「hurry up!!(早く持ってきて!!)

 

リシュリュー「……ウグッ!み……水を……」

 

コマンダ・テスト(以後『コマ』)「リシュリュー!水よ!!」

 

リシュリュー「Merci(ありがとう)

 

イオナ「……相変わらずの五月蝿さだ」

 

群像「……そうだな」

 

佐世保の艦娘全員「何で外国の鎮守府の艦娘達がウチに居座っているのぉぉぉぉ!!それに未来に帰った筈のイオナと群像君達まで!?」

 

敷島が保護した艦娘達と未来の世界に帰った筈の『蒼き鋼』が居座り、保護された艦娘達は山盛りに盛り付けたミートパスタをダ〇ソン顔負けの吸引力でミートパスタを啜り、空になった大皿を積み上げ、佐世保の艦娘全員に御代わりを要求し、蒼き鋼全員は罰の悪そうに頭を下げながら言った

 

群像「……俺達は修理中のタカオの船の様子を見に来ただけなのですが……ごめんなさい、忙しい時に来てしまった上に夕飯まで……」

 

武蔵「気にするな、此処は『()()()()()』なんだ……気負う事は無い」

 

長門「そうだ、何時も通り『寛いで』いれば良いんだ」

 

蒼き鋼全員「本当にスミマセン……」

 

ウォースパイト「それじゃ、私達も寛ぎm……長門「お前らは遠慮しろ!!一週間分の食料を一晩で食い付くしておいて……少しは控えろ!!」……I'm sorry」

 

武蔵と長門は群像達に気を使っているのか、微笑みながら答え、ウォーズパイトの言葉に怒りが爆発し、怒鳴ると、天龍は急いで来たのか、走って食堂に入ってきた

 

天龍「ハァ……ハァ……第二の基地の連中を連れて来たぞ!!」

 

長門「……漸くか」

 

天龍は少し息切れを起こしつつも、長門に報告すると、長門は安堵し、第二前衛基地の提督と二人の秘書艦を出迎えた

 

長門「犬走少尉、着任して早々、私達の援助要請を認可して頂き、ありがとうございます」

 

長門は犬耳と尻尾が特徴の白みの掛かった銀髪の女性『犬走(いぬばしり) (もみじ)』に礼を言うと椛は意気揚々と答えた

 

椛「気にしないで下さい……さて、時雨さんに夕立さん!行きますよ!」

 

椛側の夕立「ポイ!」

 

椛側の時雨「分かったよ!」

 

夕立「あっちの私に時雨……ごめんッポイ……」

 

時雨「本当にごめん……休んでいる所を……」

 

夕立と時雨は椛側の自分達に礼を言うと椛の秘書艦である椛側の夕立と時雨は微笑みながら言った

 

椛側の時雨「気にしないで……こういうのは()()()()だろ?」

 

椛側の夕立「ポイ!夕立の所も資材やら給料とかで、総司令に世話になっているッポイ……これ位、屁でもないッポイ!」

 

時雨「そう言って貰えると有難いな……」

 

長門「なら、早速……」

 

椛「分かりました!部下達の恩義の為に助太刀します!」

 

椛達は意気揚々と厨房に入り、調理を始めた

 

佐世保の艦娘達(……何故、犬走少尉の頭に犬耳が付いているんだ?それに、あの尻尾……本物?)

 

椛側の夕立と時雨(……さぁ?)

 

小さな疑問を抱きながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 舞鶴鎮守府 食堂にて

 

勇人「チッ!また面倒な作戦を思い付きやがって……」

 

千川「全くだ!」

 

紫「あら?何時もの勇人なら直ぐに解決策を出すのに?何か問題でも?」

 

勇人と千川は道中の作戦に悪態を付きながら頭を抱えこみ、紫は二人の様子を見て、質問すると、朱里が勇人の代わりに答えた

 

朱里「……時間が無いのよ……美奈さんの手術とリハビリをしなくちゃいけないのよ……」

 

朱里は頭を掻きながら言うと紫は「やっぱりね……」と()()()()()()()()()()かの様に呟き、答えた

 

紫「………なら尚更、『博麗神社で封印されている()()()()()』を解かないといけないわね」

 

勇人「はぁ!?」

 

朱里「ッ!?()()を解放するの!?()()を解放したら幻想郷……いえ『()()()()()()』が崩落するわよ!!」

 

一馬 勇次「あの()()()()()()をか!?反対だ!!」

 

蘭 沙耶「紫さん!!()()()()()だけは止めて下さい!!」

 

蘭花「え?勇人に……()()?」

 

勇人「……そっか、姉貴は入院中で知らなかったんだな……まぁ、5年前の失踪事件で能力を手に入れ、その能力を『()()()()()()()()』から紫に頼んで封印して貰ったんだ」

 

蘭花「え……そんなにヤバいの!?」

 

勇人「ああ……」

 

紫の案に上城一家()()が猛反対すると、美奈とコンゴウは紫に勇人の封印された能力について質問した

 

美奈「あの……大将の能力って?」

 

コンゴウ「そんなにヤバい能力なのか?」

 

紫「……はっきり言って『戦場の狂龍』の名に()()()()ヤバい能力よ……」

 

美奈 コンゴウ「ゴクッ……」

 

紫は二人に忠告をする様に険しい表情で言うと、二人は生唾を飲み、紫は一呼吸を置き、勇人の封印された能力の名称を答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「勇人の能力は……『森羅万象を司る能力』よ」

 

コンゴウ「森羅万象を……ッ!?確かにヤバい能力だ……」

 

美奈「森羅万象を司る能力……ですか」

 

コンゴウは顔を強張り、美奈は勇人の能力にピンと来ないのか、首を傾げながら言うと、紫は言葉の意味について説明した

 

紫「コンゴウだけが『勇人の能力のヤバさ』に気付いたわね……森羅万象とは『天地間に存在する、数限りないすべての万物や事象』という意味で、『森羅』は樹木が限りなく連なること。『万象』はすべての形ある物という意味よ」

 

優花 千川 艦娘及び深海棲艦全員「スミマセン……もう少し……いえ、()()()分かり易い説明を御願いします」

 

美奈「ごめんなさい……私からも御願いします」

 

上城一家、紫そしてコンゴウ以外『全員』が頭痛を起こし、紫に御願いすると、紫は溜め息を付き、勇人の能力の別称を答えた

 

紫「はぁ……分かり易く言うと『()()()()()にする能力』よ」

 

優花 千川 艦娘達及び深海棲艦全員「あぁ~………はぁ!?不可能を()()に!?」

 

美奈「……とんでもない能力ですね」

 

コンゴウ「だけど……紫の能力には『程度』が入っているのに、艦長の能力に『程度』が入っていないのだが……何故なんだ?」

 

コンゴウが紫の能力の名称『境界を操る()()の能力』の『程度』という言葉が入っているのに勇人の能力だけは()()()()()()事に気が付き、紫に質問すると、紫は「そこよ……」と呟き、答えた

 

紫「簡単に言えば『程度』が付くのは幻想郷では当たり前な事で、妖怪や人間、更には神まで、自身の能力に()()()()()()()()()()()()()為に『程度』が付くの……つまり、勇人の能力に『程度』……言わば『力の上限』が無く、『制御しづらい』のよ」

 

千川「……つまり、()()()()()『上城の能力』が暴走すれば……」

 

優花「地球……いえ『有りとあらゆる全て』を……破壊する事が……()()に……」

 

紫の説明に千川達は勇人の能力の危険性に気が付き、青ざめながら言うと、紫は千川達の言葉を肯定しつつ、不安を取り除かせる様に微笑みながら答えた

 

紫「そういう事、だけど安心して……勇人は5年前と比べて身体的にも、精神的にも『相当強くなった』わ……勇人が艦娘と人間の力を最大限に発揮した最終形態『Ars Nova』でなら『封印された勇人の能力(幻想郷最強の能力)』を簡単に制御出来るわ」

 

勇人「……逆に言えば『Ars Nova』以外の状態では()()()()()……って事か?」

 

勇人は紫の説明に裏を返した結論を述べると紫は微笑みを崩さず、勇人の結論を否定した

 

紫「いいえ、今の貴方でも十分に制御出来るわ……ただ万が一、暴走したとしても『Ars Nova』でなら被害が出ずに済む……という訳」

 

勇人「……成程な、紫……今すぐ能力を封印させた壺を持ってきてくれ……」

 

一馬「ッ!?正気か!?」

 

勇人「ああ……美奈と未来の為だ!紫!頼む!」

 

美奈「大将……」

 

未来「お父さん……」

 

勇人以外の上城一家「……やれやれ、どうなっても知らないぞ……」

 

勇人は紫に頼むと紫は神妙な表情になり「腹は括ったようね……」と呟き、片手を隙間に入れ、探り、隙間から大量の御札が貼られていた骨壺が取り出され、机の上に置いた

 

紫「……これが勇人の能力が封印されている壺よ、解放の方法は知っているわね?」

 

勇人「ああ……んじゃ……」

 

パシッ!

 

勇人「あぁ?」

 

勇人は壺の蓋に貼っていた札を剥がそうとしたが、紫は札を剥がそうとした勇人の手を折り畳んだ扇子で軽く叩き、慌てながら言った

 

紫「待って!貴方……()()()()で能力を解放させる気?」

 

勇人「……あ!?そうだった、艤装展開『battle mode Ars Nova』……それじゃ………フン!!」

 

勇人は艤装を展開し、再度、札を剥がし、蓋を解放させた直後、壺の中に右手を突っ込み、顔を歪ませた

 

勇人「ウグッ……これはキツいぜ……」

 

未来「お父さん!!」

 

勇人「来るな!!能力に巻き込まれるぞ!!」

 

未来「しかし……」

 

美奈「未来、ここは大将を信じましょ……ね?」

 

未来「……うん」

 

未来は勇人の事が心配で近付くが、勇人は苦しそうに一喝し、痛みに耐えながら、能力を吸収して行った……

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「スゥ……ハァッ!!」

 

パリーン!!

 

勇人は壺に入った右腕を力むと、壺は割れ、勇人の右腕が血塗れになり、勇人は痛みに耐えながら座り込んだ

 

勇人「痛っ………」

 

日向 夕張 明石 一航戦「ッ!?提督!?」

 

美奈 照月 初月 舞鶴の艦娘達 深海棲艦達「大将!?」

 

優花「勇人君!?」

 

吹雪「司令官!?」

 

瑞鶴「提督さん!?」

 

未来「お父さん!!」

 

朱里 一馬 蘭花「勇人ォ!!」

 

勇次 蘭 沙耶「兄貴(兄さん)!!」

 

傷を負った勇人を介護しに、その場に居た全員が勇人に向かったが、勇人は痛みが残っているのか、辛い表情になりながらも怒鳴った

 

勇人「………来るな!!全員離れろ!!まだ抑えきれてねぇんだ!!」

 

美奈「しかし……」

 

紫「彼の言う通りよ!まだ能力と身体が完全に馴染んでいないわ!藤田……いえ赤城さん、高速修復材を持ってきて!少しでも身体に馴染ませる為に!!早く!!」

 

赤城「分かりました!」

 

千川側の赤城「私も手伝います!!」

 

W赤城は紫の指示を受け、急いで舞鶴鎮守府の『資材保管室』に向かい、勇人は痛みに耐え続けていた……

 

 

恩人や仲間の為に……

 

そして、娘分である未来を助ける為に……

 

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