Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第90話「舞鶴大異変 part 1」

1730 舞鶴鎮守府 食堂にて

 

美奈「……皆さん、晩御飯の途中ですが、大将の『作戦』の内容を伝えます」

 

勇次「作戦?という事は……」

 

一馬「未来の説得に『成功』したんだな?」

 

美奈は食事中の艦娘、上城一家そして千川と柊に勇人の作戦について言うと、勇次と一馬は烏龍茶を飲みながら聞くと、美奈は頷き、勇人の作戦について言った

 

美奈「はい、未来は一時的ではありますが、艦娘に戻る事になり、ショートランドの照月さんと初月さんは作戦終了後は舞鶴に配置する事になりました」

 

蘭「……まぁ妥当な判断だな」

 

朱里「んで、何時『攻める』の?それに出撃メンバーは?」

 

朱里は作戦の要である『時間』と『出撃メンバー』について紅茶を飲みながら聞くと、美奈は何かを隠す様に少し目を反らしながら言った

 

美奈「……先ずは大(・)将(・)以(・)外(・)の佐世保鎮守府の艦娘達、コンゴウさん、そして朱里さんと私が出撃します」

 

朱里「……勇人抜きの『連合艦隊』か……」

 

千川「……大丈夫なのか?いくら上城に改造されたからって……」

 

千川は美奈を戦場に行く事を反対しているのか、心配しながら美奈に聞くと、美奈は千川の心配を払拭する様に笑顔で答えた

 

美奈「大丈夫です、大将が私の為に大(・)将(・)が(・)昔(・)使(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)『敷島型の艤装』を改造し、大将の艤装モード『Ars nova』に近い装備……確か……『鬼夜叉』という艤装モードとして私にくれました」

 

朱里「……マジかよ」

 

美咲「お母さん……その『鬼夜叉』モードって?」

 

美咲は美奈が言っていた艤装モード『鬼夜叉』について触れると、美奈は少し考え、みんなに言った

 

美奈「これは『見せた方が早い』ので、お見せします……艤装モード『鬼夜叉』……」

 

美奈は艤装を展開するためのセキュリティーコード(合言葉)を言うと、美奈の身体は発光し、数秒で光が収まると美奈以外『全員』が驚き、美奈に言った

 

千川「なっ!?こ……この戦闘服……」

 

一馬「……あの馬鹿、短期間で此処まで改造をして……」

 

コンゴウ「……相変わらず良い仕事をしていますね……艦長……」

 

朱里「成る程……主砲を『超重力砲』と『荷電粒子砲』のハイブリッドタイプに改造、接近戦用としてM87光剣を美奈さんの背丈に合わせて『アップグレード(大規模改造)』をしたのか……そして……何故に『バット』?」

 

勇次「おいおい……兄貴、何故間宮ちゃんの戦闘服を『白装束』にしたんだ……縁起が悪過ぎるぞ……」

 

柊「……イカれているよ、アンタの兄貴は……」

 

沙耶 蘭「……全くです」

 

そう、美奈の戦闘服……否、艤装モード『鬼夜叉』としての姿は、あの時、勇人とコンゴウが『縁起が悪過ぎる』と理由にボツにしたのは『死に装束』と言われている着物『白装束』だったが、彼女(美奈)自らの懇願で仕方なく採用したのだ

そして武装に関しては、腰にM87光剣とナノマテリアル製の野球用のバット、そして艤装の外見は金剛の艤装と『瓜二つ』だが、超重力砲と荷電粒子砲の2つの機能が持ち合わせている『勇人特製』の『艤装』を装着された姿だったのだ

 

まるで美奈の『覚悟』と『決意』そして『怒り』を表したかの様な姿だった

 

美奈の艤装モード『鬼夜叉』を見た全員が縁起の悪い戦闘服や魔改造された艤装を見て、驚きながら呟くと美奈は作戦内容の説明を再開した

 

美奈「……皆さんの御気持ちは分かります……だけど、私はこれを選んだので、文句は言わないで下さい……話を戻しますが、この作戦の要は『軍医としての大将の腕』と『時間』そして……朱里さんと紫ちゃんの二人が要になります……出撃は0000(午前0時)の予定です」

 

美奈は作戦内容を伝えると朱里は作戦の要の一人になっている紫の行方について聞いた

 

朱里「……肝心の紫は?」

 

美奈「ッ!?そう言えば……」

 

美奈は今、舞鶴鎮守府に居ない紫に気付き、辺りを見ると……

 

 

 

 

 

クパァ……

 

 

 

 

 

紫「お待たせ、作戦内容なら聞いていたわ……」

 

美奈「紫ちゃん!!一体何処に行っていたの!!」

 

美奈は行き先を告げないまま隙間を使って席を外していた紫に怒鳴ると、紫は微笑みながら答えた

 

紫「なぁに、私達も幻想郷のメンバーを集めていたのよ……今回の作戦にピ(・)ッ(・)タ(・)リ(・)なメンバーをね」

 

朱里「ピッタリ?」

 

朱里は紫が集めて来たメンバーについて聞こうとした途端

 

 

ガチャ!

 

 

群像「……ご無沙汰しています、ひいお祖母ちゃん」

 

早苗「お久しぶりです、オバサマ」

 

朱里「群像!?それにサナチャン!?」

 

朱里は群像と早苗を見て驚くと、一馬は群像を見て、学生時代の勇人と被っているのか、懐かしそうに聞いた

 

一馬「君が勇人の孫の……」

 

群像「千早群像です、貴方が俺の『曾祖父』の……」

 

一馬「……上城一馬だ、宜しくな……そして久しぶりだな東風谷ちゃん」

 

早苗「お久しぶりですオジサマ……ハヤチャンは?」

 

一馬「……知らん」

 

美奈「大将なら軍艦『金剛』に……えーっと……貴女が大将の『元カノ』の……」

 

早苗「東風谷早苗です……彼(・)氏(・)がお世話になっています……『美奈』さん」

 

美奈「ッ!?どうして私の名前を!?」

 

美奈は早苗の発言に驚きつつ質問すると、早苗は微笑みながら答えた

 

早苗「紫さんに教えて貰いました」

 

紫「そりゃ……私達の味方だから、名前くらいは把握しといた方が良いでしょ?」

 

美奈「そうでしたか……宜しくね、早苗さんに群像君」

 

早苗 群像「はい!宜しくお願いします!」

 

美奈と早苗そして群像は互いに頭を下げると、優花は早苗の『あ(・)る(・)言(・)葉(・)』に頭に来たのか、怒りの含んだ強い口調で早苗に問い質した

 

優花「ちょ!?アンタ!!勇(・)人(・)君(・)の(・)彼(・)女(・)って、どういう事!!」

 

優花は早苗の爆弾発言に対して怒りの含んだ強い口調で問い質すと早苗は優花を小馬鹿にする様に微笑みながら答えた

 

早苗「そのままの意味ですよ……まぁ貴女には関係の無い事ですので……」

 

優花「んだと……」

 

早苗「……やりますか?」

 

優花「上等よ!此処でアンタの顔面整形をやってやらぁ!!」

 

早苗「奇遇ね、私も同じ事を考えてたわ……掛かってこい!!」

 

千川「ちょ!?優花君、少し落ち着いて!」

 

群像「早苗さん!お祖母ちゃんに喧嘩を売ってどうするのですか!!お祖母ちゃん、この人は『お祖父ちゃんの元カノ』ですので、落ち着いて下さい!!」

 

優花 早苗「二人は黙ってて!!」

 

群像 千川「ヒイッ!?は……ハイィィィィ!!」

 

群像と千川は二人の険悪……というより一触即発な状態を解決しようと仲裁に入ったが、二人の殺気に当てられ、萎縮すると、美奈は朱里と紫に聞いた

 

美奈「……紫ちゃんに朱里さん、ちょっと二人を黙らせたいので、粛正の許可を貰っても?」

 

朱里「……構わないわ、優花の処(・)分(・)は勇人に任(・)せ(・)る(・)から……」

 

紫「……お願いね」

 

朱里と紫は美奈の考えを察したのか、少し呆れながら答えると、美奈は早苗と優花の間に入り、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴン!!

 

 

優花 早苗「痛ッ!!何するの!!」

 

二人は美奈に拳骨を食らい、頭を擦りながら美奈に聞くと、美奈は二人の『くだらない喧嘩』に一喝を入れる様に強い口調で怒鳴り付けた

 

美奈「アンタら!今『勇人君の取り合い(そないな事)』をしている場合か!!それは佐世保でやれや!!それに早苗さん!!今のはアンタが悪いんや!!優花ちゃんに謝りや!!そして優花ちゃん!!アンタは軍人やろ!!堅気相手に何キレているんや!!早苗さんに謝りや!!」

 

早苗 優花「なっ!?わ……私が!?何でコイツに!?」

 

美奈「はよせぇ!!見苦しいんや!!」

 

早苗 優花「………チッ」

 

美奈は謝罪を渋っている二人に一喝すると、二人は小さく舌打ちをし、渋々、頭を下げた

 

早苗「……分かりました、ごめんなさい」

 

優花「……ごめん、だけど……アンタの事を認めないから!」

 

早苗「ええ……今は休戦よ」

 

美奈「これで良し!」

 

美奈は二人の喧嘩が止まった事に安堵すると、勇次達は『佐世保の日常』と被っているのか、少し呆れながら呟いた

 

勇次「……はぁ……」

 

瑞鶴「……泣けるわ」

 

一馬「……やれやれ」

 

美咲「なのです……」

 

日向「それはそうと、何故群像達が此処に?」

 

日向は群像達が舞鶴鎮守府に来た理由について触れると群像は少し俯きながら答えた

 

群像「今のお祖父ちゃんでは道中に勝てないと思ったので……」

 

紫「親孝行ならぬ『祖父孝行』ね……良い心掛けだわ……」

 

群像「はい……えーっと……貴女は確か……俺の『実の曾祖母』の『上坂優香里』さん?」

 

紫「違うわよ!!ババアじゃないもん!!」

 

美奈「そ(・)っ(・)ち(・)じゃないですよ、紫ちゃん」

 

群像は紫を上坂と勘違いをし、紫はキッパリと否定し、自己紹介を始めた

 

紫「そうだったわね……ゴホン……私は幻想郷を統括している者……言わば『幻想郷の長』の『八雲紫』よ……貴方が勇人の孫の千早群像ね……本当に学生時代の勇人に瓜二つだわ……」

 

群像「あの人の孫ですからね……それより、今の現状を知りたいのですが……」

 

紫「……早苗が言った通りよ、勇人は早苗と同じ現人神……いえ付喪神になり、今、勇人が考えた作戦について説明している所よ」

 

群像は今の舞鶴の現状について紫に聞くと、紫は簡潔に答え、緑茶を飲むと、群像は微笑みながら言った

 

群像「……俺達は『良いタイミング』に現れたのですね」

 

紫「フフッ……ええ……これは良い意味で予想外な事よ……まさか『蒼き鋼』が参戦するとはね……」

 

紫は群像の考えを察したのか、悪巧みをするような笑みを溢しながら呟くと手術を終えた勇人が少し疲れているのか、栄養ドリンクを飲みながら食堂に入って来た

 

勇人「あ"~……漸く終わった……お!?群像、来てたんか?」

 

群像「ああ……って!?大丈夫か!?ゾンビみたいに『酷い顔』になっているぞ!?」

 

群像は大人数相手に手術をしたせいで、誰から見ても『疲労困憊』になっている勇人を心配すると、勇人は疲れ切っているのか、覚束無い足取りで席に座り、群像を安心させるかの様に微笑みながら答えた

 

勇人「ゾンビって……李のアレよりかはマジだろ……」

 

群像「確かにな……」

 

勇人「……んで、お前が来るって事は未来で何かあったのか?」

 

群像「いや……タカオの船の様子を見に来たんだ」

 

勇人「そうか……」

 

勇人と群像は久々の再会に嬉しいのか、緑茶を飲み、微笑みながら雑談をすると、早苗は勇人を見て、嬉しそうに言った

 

早苗「久しぶり!ハヤチャン!」 

 

勇人「ブーッ!?な……何でオメェが居るんや!!」

 

優花「勇人君!!」

 

勇人は早苗の登場に緑茶を吹き溢し、驚愕しながら聞くと優花は先程のトラブルに頭が来ているのか、勇人の胸倉を掴み、問い質した

 

優花「この女とは、どういう関係なの!!」

 

勇人「さっき言っただろ……元カノだって!」

 

早苗「違うわよ!私はハヤチャンの彼女よ!!」

 

勇人「オメェも何を言っているんや!!ってか、こんな事をしている場合じゃねぇだろ!!落ち着けや!!」

 

優花「……そうだったね、ごめんね」

 

勇人「はぁ……泣けるぜ……そして、早苗……」

 

早苗「ん?」

 

優花は勇人に一喝され、冷静さを取り戻し、謝罪しながら胸倉を離すと勇人は早苗に少し強い口調で質問した

 

勇人「何故、お前が居るんや?此処は、お前が来ても良い場所では無ぇぞ!」

 

早苗「……私もハヤチャンと一緒に戦いたいの!」

 

早苗は此処に来た理由を簡潔に答えると勇人と優花は早苗が戦場に行く事を反対しているのか、早苗に怒鳴り付けた

 

勇人「はぁ!?お前が!?馬鹿な事を言うのは止めろ!!これは遊びじゃねぇんだぞ!!」

 

優花「そうよ!!堅気であるアンタが来ても足手纏いになるだけよ!!今すぐに幻想郷に帰って!!」

 

勇人と優花は早苗に戦場の恐ろしさを体験させたく無い為に二人は早苗を幻想郷に帰る様に強く薦めると早苗は「嫌よ!」と否定し、勇人達に自身の強い意思をぶつけた

 

早苗「私だって五年前と比べて強くなったの!!あ(・)の(・)時(・)みたいに『みんなのせい』でハヤチャンを……傷(・)付(・)け(・)た(・)く(・)な(・)い(・)の(・)!!」

 

優花「傷付けた?アンタ……当時、彼氏だった勇人君を……攻撃したの?」

 

早苗「……ええ」

 

優花「ッ!?アンタ!それでも勇t……勇人「落ち着け優花、それに関しては後で説明する……あれは仕方無かったんや」……勇人君……」

 

勇人「……早苗」

 

早苗は昔、勇人を傷付けた事を暴露すると、優花は早苗の暴露に激怒し、早苗に問い質そうとしたが、勇人に止められ、渋々、引き下がると勇人はドスの効いた低い口調で早苗に言った

 

勇人「オメェ……戦場を舐めてんのか?そんな『ち(・)っ(・)ぽ(・)け(・)な(・)理(・)由(・)』で参加出来ると思っているのか?」

 

早苗「ちっぽけ!?私にとっては『と(・)て(・)も(・)大(・)事(・)な(・)事(・)』よ!」

 

早苗は勇人の『ちっぽけな理由』という言葉に癪に触れ、激怒し、怒鳴る様に反論すると、勇人は戦場で早苗を死なせたく無い為に敢えて強く、そしてドスの効いた怒鳴り声で反論した

 

勇人「たかが『一人の男を傷付けたくない』という小(・)さ(・)な(・)理(・)由(・)でか………ハッ!笑わせんな!!此方は『堅(・)気(・)』や『子(・)供(・)』そして『この先の未(・)来(・)』……『全(・)て(・)を(・)守(・)る(・)』為に命(タマ)張っているんや!!俺は早苗に『そ(・)ん(・)な(・)事(・)』をさせる為に能(・)力(・)を(・)与(・)え(・)た(・)んじゃ無ぇ!!」

 

早苗「ハヤチャン……」

 

優花「……」

 

早苗は勇人の反論に答えれず、悔しそうに顔を顰めると紫と美奈は勇人を窘めながら懇願した

 

紫「まぁまぁ……勇人に優花、もし早苗がヤバくなったら私の隙間で幻想郷に帰還させるから……此処は早苗の能力……いえ早苗を信じてあげて……」

 

美奈「……私も紫ちゃんの意見に賛成です、彼女……早苗さんの『気持ち』そして『覚悟』が痛い程『分かります』……だから……私からも、お願いします!」

 

早苗「紫さん……美奈さん……」

 

美奈と紫は勇人と優花に頭を下げると、勇人はドスの効いた低い口調で早苗に聞いた

 

勇人「……椛は何て言ってたんや?」 

 

早苗「……必ず生きて帰って来い……と……」

 

早苗は既に覚悟を決めているのか、目が据わり、芯のある強い口調で勇人の質問に答えると、勇人は溜め息を吐き、参ったと言わんばかりに呆れた表情になり、早苗に言った

 

勇人「……わーったよ、早苗は蒼き鋼……いや群像の指示に従ってくれ……群像、早苗を頼んだぞ」

 

群像「フッ……最初から『そ(・)の(・)つ(・)も(・)り(・)』だ」

 

早苗「ッ!?本当に!?」

 

勇人「ああ……但し、俺からも条(・)件(・)がある」

 

早苗「条件?」

 

勇人「ああ……その条件は……」

 

早苗は勇人の条件について聞くと、勇人は一呼吸を置き、神妙な表情で答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「『出(・)し(・)惜(・)し(・)み(・)を(・)す(・)る(・)な(・)』そして『暴(・)れ(・)て(・)こ(・)い(・)』……俺からの条件は、それだけだ……」

 

早苗「ッ!?うん!!」

 

優花「ちょ!?勇人君!アイツの参加を認めるの!?」

 

早苗は勇人の許しが出た事に嬉しそうに頷き、優花は早苗の参加を認めていないのか、声を荒げながら怒鳴ると勇人は優花に早苗の参戦を許可した理由を答えた

 

勇人「ああ……それにアイツの能力は、ある意味『俺(・)よ(・)り(・)厄(・)介(・)な(・)能(・)力(・)』を持っているからな……それに賭(・)け(・)る(・)しか方法が無ぇ……」

 

勇人は早苗の能力の『厄介さ』を知っている為、それに賭ける事を優花に伝えると、優花は勇人に聞いた

 

優花「能力?アイツの能力って?」

 

優花は早苗の能力について聞くと、勇人は溜め息を吐きながら早苗の能力をうち明かした

 

勇人「……早苗の能力は『奇跡を起こす程度の能力』だ」

 

優花「奇跡……だけど何故、勇人君以上に厄(・)介(・)な(・)能(・)力(・)と?」

 

優花は何故、勇人が早苗の能力を危険視するのか聞くと、勇人は危険視する理由を答えた

 

勇人「ああ、早苗が持っている能力の対象……いや奇跡の対象が自分含め『味方全員』しか発動出来ないんだ……つまり、逆に言えば敵にとって遥かに恐(・)ろ(・)し(・)く(・)、そして取(・)り(・)返(・)し(・)の(・)付(・)か(・)な(・)い(・)悪(・)運(・)し(・)か(・)起(・)き(・)な(・)い(・)……という訳だ」

 

優花「ッ!?……恐ろしい能力だね……分かった、アンタ……いや早苗さん……貴女の参加を認(・)め(・)る(・)よ……だから、私達の足を引っ張る様な真似は止めてね」

 

早苗「優花さん……分かったわ!」

 

勇人「……群像、早苗以外に参戦するメンバーを教えてくれ」

 

勇人は群像に聞くと、群像は緑茶を飲み干し、一呼吸を置き、答えた

 

群像「佐世保からはビスマルクさんに長門さん、金剛さん……幻想郷からは『博麗霊夢』さん『霧雨魔理沙』さん、そして『五十嵐』……いや『十六夜咲夜』さんが参戦する事になったんだ」

 

勇人「はぁ!?咲夜は兎も角、魔理沙そして霊夢までもか!?」

 

勇人は又従兄弟である霊夢が参戦する事に驚くと……

 

 

 

 

 

 

 

 

バン!

 

 

 

 

霊夢 魔理沙「こんのぉぉぉ……馬鹿勇人がぁぁぁぁぁ!!何で私達に相談しなかったのよ!!」

 

杏平「落ち着いて霊夢さんに魔理沙さん!!此処で暴れないで下さい!!」

 

長門「気持ちは分かるが落ち着けって!!」

 

僧「流石、お爺様の血縁者ですね……あのビッグ7の長門さんが簡単に引き摺られているとは……」

 

長門「感心してないで二人を止めろ!!」

 

僧「ッ!?そうでした!!二人共、落ち着いて下さい!」

 

霊夢 魔理沙「はぁぁぁなぁぁぁせぇぇぇぇぇ!!」

 

咲夜「全く……旦那様に奥様、そして皆様……大変お見苦しい所を見せてしまってスミマセン……」

 

一馬「お……おう……」

 

霊夢が扉を蹴り飛ばし、霊夢と魔理沙を押さえている長門、杏平そして僧を引き摺りながら勇人に涙声で怒鳴り付けると勇人は二人の覇気に少し臆しながら答えた

 

勇人「そ……それは……俺達の問題だ、幻想郷の連中に迷惑を掛けたく無かったんだ」

 

霊夢「だからって!何で独りで抱え込むのよ!!私達『家族』じゃないの!!そんなに私達の事が頼り無いの!?」

 

魔理沙「そうだ!!少しは『仲間』である私達を頼ったらどうなんだ!!」

 

優花「ん?仲間は兎も角……家(・)族(・)?」

 

優花は霊夢の発言に首を傾げると、咲夜が霊夢と勇人の関係を小声ではあるが、簡潔に答えた

 

咲夜「霊夢は御主人様……いえ勇人さんの又(・)従(・)兄(・)弟(・)なんですよ」

 

優花「ああ……成程ね」

 

優花は咲夜の説明に軽く頷き、納得すると、勇人は強い口調で二人に反論した

 

勇人「家(・)族(・)そして仲(・)間(・)だ(・)か(・)ら(・)こ(・)そ(・)、危険な目に遇わせたく無かったんだ!確かに霊夢と魔理沙は幻想郷の中でも相当強い事は俺(・)で(・)も(・)分(・)か(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)!だかな、それは『弾幕ごっこ』……言わば遊(・)び(・)の(・)中(・)で(・)の(・)話(・)だ!レミリアやフラン、咲夜、美鈴(メイリン)みたいに実(・)戦(・)に(・)慣(・)れ(・)て(・)無(・)い(・)だろ!」

 

霊夢 魔理沙「ッ!?私達だって、そ(・)れ(・)な(・)り(・)の(・)修(・)羅(・)場(・)は味わっているわ(ぜ)!!」

 

長門「……提督、魔理沙の実力は分かりませんが、霊夢は常に提督と共にしていたので実力は申し分有りません……だから……霊夢と魔理沙を作戦に加わってくれませんか?私達も二人をカバーしますので……」

 

霊夢「長門……」

 

長門は勇人に助言を出すかの様に控え目にお願いすると勇人は呆れ、舌打ちをし、機嫌悪く答えた

 

勇人「……チッ!わーったよ!……長門、二人……いや三(・)人(・)を頼んだぞ」

 

長門「了解しました」

 

魔理沙「漸く分かって貰えたか……馬鹿勇人……」

 

優花「漸く落ち着いて……ん?三人?」

 

勇人「咲夜の事だ」

 

優花「成程ね……」

 

群像「……それで作戦内容は?」

 

美奈「それは私が説明します……」

 

群像は場が落ち着いた事に安堵しつつ、作戦内容について聞くと、美奈は作戦内容を簡潔に説明した

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍崎「……大将に八雲さん、少しお話がありますので御同行を御願い出来ますか?」

 

勇人「ん?分かった……」

 

紫(ッ!?とうとう『ア(・)レ(・)』について話すつもりね……)

 

勇人と紫は龍崎の願いを受け、席を外し、食堂を後にした

 

 

 

 

数分後 出撃ドックにて

 

龍崎「……此処なら誰にも聞かれないな」

 

勇人「オイ龍崎、何故此処に連れてきたんだ?」

 

勇人は先程の騒動で少し機嫌が悪いのか、怒りの篭った口調で聞くと、紫は龍崎が勇人を呼んだ理由を察したのか、一呼吸を置き、答えた

 

まさか、その理由は勇人にとって『有り得ない事』だったのだ

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「……龍(・)崎(・)の(・)魂(・)の(・)片(・)割(・)れ(・)で(・)あ(・)る(・)勇(・)人(・)の(・)謝(・)罪(・)……でしょ?」

 

勇人「ッ!?片割れ……だと……」

 

勇人と同一人物(魂の片割れ)との再会だった事に……

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