Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第90話「舞鶴大異変 part 7」

0400 幻想郷内の竹林にて

 

勇人が道中達に処刑されるまで残り『4時間』

 

紅いカーゴパンツを履いた白髪の女性「……眠い……」

 

黒髪の女性「……なら一勝負する?妹紅(もこう)

 

紅いカーゴパンツを履いた白髪の女性改め『妹紅』「……()()()()に無駄な体力は使いたく無ぇよ『輝夜(かぐや)』」

 

黒髪の女性改め『輝夜』「……それもそうね」

 

紅いカーゴパンツを履いた女性『藤原妹紅(ふじわらのもこう)』は早朝でまだ眠気が取れて居ないのか、はたまた寝ていないのか、喫煙し、眠たそうに黒髪の女性『蓬莱山(ほうらいざん) 輝夜(かぐや)』に言うと、輝夜もまた、外の世界(勇人達の世界)の状況を察しているのか、残念そうに呟くと二人の前に隙間が現れ、隙間から勇人とコンゴウが出てきた

 

勇人「久しぶりだな妹紅、輝夜」

 

コンゴウ「……此処が幻想郷か……」

 

妹紅 輝夜「ッ!?は……勇人!?アンタ(貴方)……何で隙間を!?ってか、アンタ(貴女)誰?」

 

二人は勇人が隙間を使って現れた事に驚愕しているのか、ハモりながらコンゴウに聞くと、コンゴウは一礼し、微笑みながら答えた

 

コンゴウ「妻の由香奈です……旦那が世話になっています」

 

妹紅 輝夜「あ!?此方こそお世話に……って!()()()()ぁ!?結婚したの!?」

 

二人はコンゴウの発言に驚き、動揺していると勇人がコンゴウの発言を訂正した

 

勇人「そんな訳無ぇよ!部下のコンゴウだ!オメェも何言ってんだ!!」

 

コンゴウ「……ただの茶目っ気だ」

 

勇人「……冗談に聞こえなかったぞ」

 

妹紅「何だ……良かった、フリーで……」

 

輝夜「……それで、何故勇人も隙間を?」

 

二人は隙間から勇人とコンゴウが現れた事に驚き、動揺しながら聞くと、勇人は輝夜に簡潔に説明し、()()()()()を輝夜にした

 

勇人「昔の能力を再び手にしたんや……輝夜、朝早くから悪いが今すぐに()()を呼んでくれ、人手がいるんや」

 

輝夜「……分かったわ!」

 

勇人は二人に『永琳』という人を呼んで来る様、御願いすると、輝夜は慌てて永琳という人を呼びに走って呼びに行った

 

妹紅「……しっかし、お前が、()()()()()()()()()()()を再び手にするとはな……どういう風の吹き回しだ?」

 

妹紅は5年前を思い出したのか、呆れながら聞くと、勇人もまた、5年前を思い出したのか、少し俯きながら答えた

 

勇人「……前世とは言え()()()()()()()に……な」

 

妹紅「家族……ねぇ……アンタの口から、()()()()を聞くなんてな……槍でも降ってきそうだな」

 

妹紅は5年前と今の勇人の性格の変化に戸惑っているのか、悪態を吐くと、勇人とコンゴウは微笑みながら妹紅の悪態を返した

 

勇人「槍では無く、砲弾(爆弾)なら日常茶飯事に降っているが?」

 

コンゴウ「フッ……確かに……」

 

妹紅「……馬鹿、物理的な意味で言ったんじゃねぇよ……なぁ勇人、本当に……人間を辞めた事を後悔してないよな?」

 

妹紅は勇人が現人神……人間を辞めた事についての心情を聞くと、勇人は鼻で笑い、他人事の様に微笑みながら答えた

 

勇人「フッ……何を今更……俺は1年前に()()()()()()()()()()んだ……後悔なんて、するかよ」

 

妹紅「フッ……そうだったな、すまん……いらん事を言って……」

 

勇人「気にするな」

 

妹紅は勇人に謝罪すると、懐から赤色のパッケージが特徴の煙草『Marl boro』を取り出し、煙草を一本、口に咥え、勇人とコンゴウに薦めた

 

妹紅「吸うか?一服する時間はあるだろ?」

 

勇人「……フッ、懐かしいな……昔()()()()()()()な……貰おうか」

 

妹紅「アンタ……えーっと……由香奈、アンタも吸うか?」

 

コンゴウ「いや、煙草は苦手なのでな……それに『コンゴウ』で構わない」

 

妹紅「……残念だ」

 

勇人と妹紅は喫煙し、コンゴウは煙草の煙が苦手なのか、少し顰めっ面になっていると永琳を呼びに行った輝夜と『仮〇ラ〇ダーW』のヒー〇ト〇ガーモードみたいな配色の医者服(ドクターコート)を着た銀髪の女性が少し息を切らしながら勇人に近付いて来た

 

輝夜「ハァ……ハァ……呼んできたわ」

 

銀髪の女性「ハァ……ハァ……何なのよ……相変わらず人使いが荒いわね……勇人……」

 

勇人「貴女にだけは言われたく無いです……お久し振りです、八意(やごころ)先生」

 

勇人は銀髪の女性『八意(やごころ) 永琳(えいりん)』に一礼をすると永琳は勇人の言葉に驚いているのか、少し戸惑いながら言った

 

永琳「え?何時もは私の事を『呼び捨て』で……紫から聞いた話だけど、本当に貴方も医者(同業者)に?」

 

永琳は勇人が自身の職業である『薬師』……今で言う『医者』になっていた事に少し驚きつつ、勇人に聞くと、勇人は微笑みながら自身の肩書きについて簡潔に答えた

 

勇人「はい、今は『佐世保鎮守府総司令』兼『軍医』として勤務しています」

 

永琳「佐世保鎮守府総司令って……一番偉い人じゃないの……それで、その『新米の軍医』さんが私に何の用?」

 

永琳は勇人を茶化す様に要件を聞くと、勇人は永琳の『新米』という言葉に少し苛ついたが、直ぐに冷静になり、要件を簡潔に答えた

 

勇人「単刀直入に言うと『手を貸して』頂きたい……今、行っている作戦には多くの負傷者が発生する可能性がありますので……御願いします!」

 

コンゴウ「私からも御願いします!」

 

勇人とコンゴウは永琳に頭を下げると永琳は少し考え、そして考えが纏まり、勇人に聞いた

 

永琳「……私だけで()()()()()()()鈴仙(れいせん)も呼ぶ?」

 

永琳は人員増加の為、助手である『鈴仙』という人も呼ぶ事を提案すると、勇人は鈴仙の事を知っているのか、嬉しそうに答えた

 

勇人「ッ!?是非!御願いします!」

 

妹紅「なら私達は『慧音』と『命蓮寺』の連中を呼んでくるわ!人員が多い程、それに越した事は無いだろ?」

 

勇人「本当か!?頼む!」

 

コンゴウ「有難い……ん?慧音?藤原先生なら佐世保に……」

 

二人は頭を下げ、感謝すると、コンゴウは妹紅が言った『慧音』という人を聞き、勇人の恩師である『藤原慧音』の事を思い出したのか、首を傾げると妹紅はコンゴウの考えを察したのか、溜め息を吐き、簡潔に答えた

 

妹紅「違う違う……藤原慧音(勇人の恩師の方)ではなく、幻想郷(私達の方)の慧音だ……本名『上白沢(かみしらさわ) 慧音』だ……人里で教師をやっているんだ」

 

コンゴウ「……ややこしいな、同じ名前がいると……」

 

コンゴウは少し混乱しながら呟くと妹紅もまた「全くだ」と同意すると永琳は勇人に急かす様に言った

 

永琳「人員に関しては私達に任せて、勇人達は舞鶴に戻って家族を救う準備をして!姫様から聞いたが()()()()()のでしょ?」

 

勇人「ああ!それでは御願いします!行くぞコンゴウ」

 

コンゴウ「分かりました、では頼むぞ……八意先生」

 

勇人達は永琳に任せ、隙間を使い、再び舞鶴に戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 道中のアジト付近の海域にて

 

朱里「オラァ!」

 

美奈「ヤァッ!!」

 

ブォン!

 

道中「甘い!」

 

カキーン!

 

ドカッ!

 

朱里 美奈「クッ……」

 

朱里と美奈は自身の接近戦用の武器(刀とバット)を使い、道中に攻撃したが、道中は深海棲艦の艤装を改造した自身のアーマー(艤装)を巧みに利用し、二人の攻撃を防ぎ、そのまま力ずくで二人を押し返し、吹き飛ばした

 

美奈「アホみたいに硬いな……なら『大将が作った刀(M87光剣)』で……」

 

朱里「チッ……勇人の刀(ムラマサブレード)が刃こぼれを……これは一筋縄には行かんな、もう1つの刀(毘沙門剣)を使うか」

 

二人は道中の艤装の強度の高さに驚きつつ、気合いを入れ直し、宮本武蔵みたいに二刀流になり、構えると道中は二人を挑発するかの様に嘲笑い、主砲を二人に向けた

 

道中「あら~♪残念ね♪オバ様達の自慢の武器がボロボロに……可哀想に♪先ずは『()()()()』として、間宮の娘分である電から……」

 

ガチャ……

 

美咲「ッ!?」

 

美奈「美咲!!」

 

道中は嘲笑いながら油断していた美咲に主砲を向けると、美奈は道中の『この後の行動』を察したのか、直ぐに美咲に近付き、美咲を庇う様に抱き着いた

 

美咲「お……お母さん……」

 

道中「此処で死ねぇ!!」

 

ドカン!!

 

電「ッ!?」

 

美奈(チッ……せめて美奈(この子)だけは……)

 

朱里「美奈さん!電ァ!」

 

道中は勝利を確信したのか、嘲笑うかの様に二人に三式弾を放し、確実に二人を始末したいのか、何発、何十発の三式弾を二人に当て続けていた

 

ガチッ!

 

道中「……あら?もう御仕舞いなの?意外と呆気なかったわね♪」

 

朱里「嘘……私のせいで……」

 

そして、道中の三式弾が弾切れになり、美奈の周りには硝煙が立ち篭り、朱里は自分を責め、道中は勝利を確信したのか、嘲笑いながら硝煙が晴れるのを待っていると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美奈「……ウチと美咲は……()()()()様やな……流石、大将や……シールドだけではなく、道中(アイツ)の攻撃に耐えれる様にウチの艤装の剛性を底上げしていたんやな……でないとウチか死んでたな」

 

美咲「……ッ!?お母さん!?」

 

道中「何!?あれほどの弾をブチ込んだのに()()()()()だと!?」

 

朱里「ッ!?美奈さん!電!空砲を……放て!」

 

朱里は硝煙の中から美奈が安堵した声と美咲の驚いた声を聞き、急いで空砲を放し、硝煙を吹き飛ばすと煤を被っているが無傷の美咲と全身傷だらけの美奈が現れ、朱里は急いで二人に近付き、安否を確認した

 

朱里「二人共!大丈夫か!?」

 

美咲「教官……電は大丈夫ですが……お母さんが……」

 

美奈「ウチは平気や……そんなの掠り傷や……まだ戦えるで!」

 

朱里「……ホッ、良かった……」

 

朱里は二人が軽傷(小破)になっているものの、無事だと知り、安堵すると美奈の艤装から勇人の妖精であるレオンが硝煙を吸ったせいで咳き込みながら現れ、美奈に安堵しながら言った

 

レオン「ゴホッゴホッ!泣けるぜ、お蔭でクラインフィールドとATフィールドがオシャカになっちまったぜ」

 

美奈「スミマセン妖精さん、私のせいで……」

 

レオンは二人(美奈と美咲)が無事だった事に安堵しつつ、美奈に基本的な艦娘の戦い方(艤装の使い方)を簡潔に説明した

 

レオン「気にするな、それにレオンで良い……間宮……いや美奈は接近戦の武器があるとはいえ、無闇に近付き過ぎだ……此処は間合いを取って砲撃をかませながら攻撃をすれば良いんだ」

 

美奈「レオンさん……しかしワシは……あのダボを直接……」

 

美奈は道中の卑劣な攻撃に怒り、怒り(感情)をレオンにぶつける様に言うと、レオンは勇人の艤装の特性を熟知しているのか、美奈の怒り(感情)に触れない様に優しく、そして簡潔にアドバイスの真意について説明した

 

レオン「気持ちは分かる、だがアイツの艤装の『真髄』は接近戦じゃ無い……()()()()()()()()()()()()()()()が、アイツの艤装の真髄(強味)だ」

 

美奈「コンゴウさんと()()()が……ッ!?そう言う事でしたか……流石、大将や……大将の『変態っぷり(魔改造)』には感謝せぇへんとな……ありがとうな!レオンさん!」

 

レオン「……Woman consuming care(泣けるぜ)

 

美奈はレオンの説明に勇人特製の艤装の『本当の使い方(戦い方)』が分かったのか、主砲を道中に向け、ドスの効いた声で道中に言った

 

美奈「仕返しや!!これでも食らえ!!電磁砲(レールガン)発射!!」

 

道中「ッ!?」

 

美奈は主砲を電磁砲(レールガン)に変え、道中に向けて発射すると、道中は電磁砲(レールガン)を回避する事が出来ないのか、艤装(アーマー)を盾の様に変形し、美奈の電磁砲(レールガン)から守ろうとしたが……

 

 

 

 

 

 

 

美奈「無駄や」

 

 

 

 

ドカン!!

 

 

 

道中「グハッ!!」

 

美奈の電磁砲(レールガン)の威力の高さに道中の艤装(アーマー)が破損し、道中ごと吹き飛ばしたのだ

 

美奈「さぁ、これでアンタの艤装はオシャカになったで……」

 

朱里「……覚悟は出来ているよな?」

 

道中は艤装(アーマー)が無くなった事で先程までの余裕が無くなり、腰を抜かし、美奈達に命乞いをする様に顔面蒼白になり言った

 

道中「ヒィッ!!お……お助けを……」

 

美奈「安心せぇ、()()()()()()()()()()()……」

 

道中「ほっ……なら私を見逃s……美奈「ただし……」……へ?」

 

美奈「()()()……取らせて貰うで、朱里さん、このケジメはウチにさせて!」

 

朱里「……分かったわ」

 

朱里は美奈の心情を察し、美奈は怯えている道中にゆっくりと近付き、道中に聞いた

 

美奈「……道中、ケジメを付ける前に聞くが、何回()()()()()()()()?」

 

道中「何回?私を……許すんじゃ……」

 

道中は震えながら聞き返すと、朱里は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のか、静かに美奈に言った

 

朱里「……気が済むまで、()()()()()……但し、殺さないでね」

 

道中「ッ!?まさか!?上城が花朗(旦那)にした事を……た……助けてくれ!!」

 

美奈「何言っているんや、これが道中(アンタ)()()()()()()()や!!これが私達(ワシら)の……」

 

道中は()()()()()()()()()()()が分かったのか、更に震え、泣きながら命乞いをすると、美奈は拳を作り、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美奈「『怒り』やァァァァ!!」

 

 

ドカカカカカカカカ!

 

美奈は道中に拳のラッシュを浴びせた

 

その拳には親としての()()、そして子供の()()()を一発一発、道中にぶつける様に突きつけた

 

美奈「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

 

美奈は道中に拳のラッシュを浴びせ、宙に浮いた道中に最後の拳をぶつける為、両手の拳に力を溜め、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美奈「これが………未来と美咲(ウチの娘)の怒りの分や!」

 

ドカッ!

 

道中「グハッ!!」

 

美奈は左手の拳で道中の腹部を殴り……

 

美奈「そして、この一発はウチからのオマケ(怒り)じゃぁぁぁぁ!!」

 

自身の力の全てを右手の拳に込め、ぶつける様に道中の顔に拳を与え殴り飛ばした

 

道中「グハッ……ガハッ……」

 

美奈「……ハァ……ハァ……」

 

朱里「……気が済んだ?みんな、さっさと舞鶴に帰るわよ」

 

朱里は疲労困憊な美奈に優しく言い、撤退命令を出すと美奈は朱里達にバレない様に無線機を使い、()()()()に連絡を入れた

 

美奈「此方、舞鶴所属の間宮……現時刻を以て道中の艦隊を()()()しました……後は御願いします……『大将』」

 

無線機の相手「……了解」

 

美奈は無線機を切り、倒れている道中を見ると、道中は既に()()()()()、美奈は、()()()()()()に覚悟を入れ、神妙な表情で道中のアジトを後にした

 

勇人が同期達に処刑されるまで、残り『3時間』……

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