Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第10話「成功そして……」後編

三笠「……ったく、あの馬鹿息子!施設を壊して……もう……」

 

武蔵「いやいやいや!寧ろ壊してくれて感謝したい所です!ってか何故、提督が三笠さんに?」

 

武蔵は三笠の出現に戸惑いをしつつ、三笠に聞くと三笠は勇人の行動に頭を抱えながら言った

 

三笠「まぁ此処に着任する前に研修で呉の方に行ってた時にね……話は勇人から聞いてって………クサッ!!何なのよ!この臭い!!」

 

武蔵「……三笠さん、此処は……」

 

三笠「分かっているわ……前任専用の娯楽室みたいなモンでしょ……吐きそう……よく勇人は耐えていたわね……」

 

武蔵「……何か訓練の時とは随分ギャップがありますね」

 

三笠「私だって素になりたい時だってあるわ!」

 

武蔵「……うん、完全に提督の素の性格だ……流石親子ですね」

 

三笠「……ゴホン!さぁ早く救助に行くぞ!」

 

武蔵は三笠を見て納得し、三笠は恥ずかしそうに咳をし武蔵と共に部屋に入って行った

 

 

 

 

同時刻 執務室にて

 

霧島「オロロロロロロ!」

 

夕立「あー臭かったッポイ……」

 

鹿島「……」←気絶

 

比叡「うわ……」

 

羽黒「お疲れ様です霧島さん……」

 

大和「ヴッ!?臭いが……」

 

ジョイ「……赤城、提督からの伝言でガスマスクを装着次第、突入開始だって」

 

 

ジョイは赤城に伝言を伝えると、赤城は鼻を摘まみながら言った

 

赤城「分かりました……では皆さん!ガスマスクを着けたr……妙高「もう着けてます!後は赤城さんだけです!」……分かりました!では突入開始ィ!」

 

赤城は自作のガスマスクを装着し、隠し部屋……もとい前任専用の隠し娯楽室に向けて突入した

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り 前任専用の隠し娯楽室にて

 

三笠「これは……」

 

武蔵「……」

 

二人が見たものとは……

 

ポニーテールのショートカットの女性『伊勢』「う……」

 

桃色のポニーテールをした少女『不知火』「貴女が……今度の提督は同性愛者ですか……」

 

黄色の着物を着た女性『飛龍』「……殺せ!一思いに殺せ!」

 

金剛「ッ!?貴女は……」

 

神通「……ヒッ!?止めてください!私達を……」

 

ドイツの軍服を着た金髪の女性『ビスマルク』「……ッ!!」

 

そう、前任が解体扱いとして捕まっていた艦娘達は身体は傷だらけ、精神は完全に衰弱しきっていて、人身共にボロボロだった

中には……

 

伊勢と同じ服装をした女性『日向』「………」

 

伊勢「ほら!日向!新しい提督が来たよ!日向!ねぇ起きてよ!日向!日向ァァァ!」

 

糞尿を垂れ流し、精神が崩壊し顔が青ざめて既に死んでいる艦娘も多数捕まっていた

 

三笠「……武蔵!今すぐ救助活動をするぞ!!おい!伊勢!私だ!三笠だ!大丈夫か!」

 

武蔵「了解!!」

 

三笠は死んだ日向を起こそうとした伊勢に近付き、安否を聞くと伊勢は『日向が死んだ』と言う現実を受け止めたく無いのか、震えながら言った

 

伊勢「……み……三笠……まさか三笠元帥?」

 

三笠「残念だけど『そっち』じゃない!まぁ貴女は見た感じ少し衰弱しているが大丈夫そうだな……日向は……ッ!!」

 

伊勢「失礼しました三笠教官!日向は……日向は大丈夫なのですか!?」

 

三笠は日向の首元を触った途端、俯いた

 

三笠「……間に合わなかったか……すまない伊勢……」

 

伊勢「嘘……日向……日向ァァァ!」

 

 

三笠は頭を横に振り、伊勢に謝罪すると伊勢は姉妹の死を受け入れたのか日向に寄り添い号泣した

日向の死によって捕まっていた艦娘は不安、絶望した表情になっていた

 

そう『明日は我が身、そして姉妹達が……』と……

 

 

三笠「……お前達、私の話を聞け!」

 

艦娘達「!?」

 

三笠「私達は、お前達を助ける為に来た!だが日向みたいに『死んだ者を生き返らせる』事は出来ん!だが死んだ者の願いや思いは受け継ぐ事は出来る!人間に復讐?んなもん大いに結構!死んで行った友や姉妹の為に生きろうとは思わないのか!」

 

武蔵「三笠さん……」

 

三笠は死んだ目になっている艦娘達に活を入れるために大声で艦娘達に言った

 

飛龍「当たり前です!三笠教官に言われなくても……」

 

不知火「……三笠教官、ありがとうございます!目が覚めました!」

 

薄い紫色の髪をした女性『衣笠』「……青葉……うしっ!」

 

三笠の活により目が覚めたのか、はたまた信頼のある教官が来た事による喜びなのか、殆んどの艦娘達は目に力が入り、ふらつきながらも立ち上がったりしていた

 

そう全員ではなく『殆んど』だった、そう……たった一人だけ死んだ目のままの艦娘がいた

 

その艦娘は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛「……私は生きる資格がありまセン……さぁ三笠、私を殺してくだサーイ!」

 

そう三笠と同じ金剛型一番艦『金剛』だったのだ

 

三笠「貴様は何を言っているのだ!生きて比叡達と会いたいと思わないのk……金剛「確かに会いたいデス……but(しかし)私は……貴女の息子の傷を抉り、殺してしまったのデス……」………ッ!?まさか貴様!半年前の……」

 

三笠は金剛の胸倉を掴み怒鳴ると金剛は何故『自殺(自沈)』したがる訳を三笠に言うと、三笠は半年前の事件後、金剛が左腕が無くなった勇人に暴行していた事を思い出した

 

そう……半年前、勇人に暴行を行っていたのは他でもない、三笠の目の前にいる艦娘……前任が当時秘書官だった『金剛』本人だったのだ

 

三笠「……金剛、それは比叡達を人質に……」

 

金剛「それは分かっていマス!だけど……だけど……」

 

三笠は半年前のケジメとして金剛を殴りたい気持ち……いや『殺意』があったが、彼女の事情を勇人の五感や記憶を通じて知ったので自分の感情を押し殺して説得をし始めたが金剛は三笠の言葉に一切聞く耳を持たなかった

 

金剛「私はyou(貴女)の息子でもありブッキー(吹雪)の提督を殺しt……三笠「馬鹿者!勝手に勇人を殺すな!彼は生きているぞ!」……what's!? realy!? Is he alive?(へっ!?本当に!?生きているの?)

 

三笠「yes!(ああ!)

 

金剛は勇人が生きている事を三笠から聞くとホッとしたのか、安堵し、泣きながら三笠に聞いた

 

金剛「良かった……ヒック……私は殺していなかったのですネー……三笠……彼は今何処に……」

 

三笠「……お互いの治療として私と融合しているんだ……細かい内容は特防秘扱いだから、これ以上は言えないが……」

 

金剛「了解デース!皆サーン!聞きましたか?」

 

飛龍「ええ!吹雪ちゃんの提督が……上城曹長が……この鎮守府に……三笠教官!ありがとうございます!」

 

不知火「もう不知火達は……こんな地獄から救われるのですね!」

 

三笠「ああ!それは保証する!ちなみに飛龍、上城曹長じゃなく上城『中佐』だ……」

 

飛龍「すみません……」

 

伊勢「なら!善は急げ……だね!日向の為に……みんな!動ける人は倒れている艦娘の補助に回って!」

 

武蔵「伊勢!あんまり無理はするなよ……」

 

伊勢「分かっている!無理して死んだら、あの世で日向に怒られるわ♪」

 

捕まっていた艦娘達は吹雪から勇人の意思や考えを聞いており、しかも生きている事を聞くと生きる活力が甦った……そう身体はボロボロだが精神面では完全では無いが『復活』したのだ

 

三笠「所で金剛、吹雪は?」

 

金剛「それなら彼処に……」

 

金剛は壁の端に踞っている少女と鹿島と同じ服装をした金髪の女性がいた

 

金髪の女性『香取』「貴女が……」

 

セーラー服の素朴な印象がある少女『吹雪』「三笠教官!勇人さんは本当に生きているのですか!?……痛っ!」

 

香取「吹雪さん!あまり無茶は……」

 

セーラー服の少女『吹雪』は人身共に衰弱している身体を鞭を打ってまで三笠に近付いた

 

三笠「ああ……今は訳ありで私になっているのだけどな……」

 

吹雪「……なら勇人さんが生きている証拠を見せて下さい!お願いします!」

 

香取「ちょ!?吹雪さん!?今そんな事を……」

 

三笠「分かった……艤装解除!勇人、ここからはアンタがやるのよ……」

 

吹雪の願いを聞いた三笠は、すぐに艤装を解除すると身体が発光し、元の姿である勇人の姿に戻った

 

勇人「……んなもん、分かっている……吹雪、待たせたな」

 

吹雪「本当に……勇人さん……ですか?」

 

勇人「あのな……俺が訓練生時代、同期達から『どんな扱い』されたか分かるだろ?『ふっちゃん』♪」

 

吹雪「ッ!?……そのあだ名………本当に………ヒック!勇人さぁぁぁぁん!!!」

 

勇人は吹雪に近付き、吹雪と目線を合わせる様に中腰になり笑顔で言うと吹雪は死んだと思われた慕っていた人が目の前に、そして生きている事に嬉しく泣きながら勇人に抱きついた

 

吹雪「遅すぎますよ!!半年間何をしてたのですか!もし、これが女の子とデートの待ち合わせなら確実に嫌われてますよ!」

 

勇人「フッ♪かもな♪」

 

吹雪「……けど良かったです、勇t……司令官が無事だったので……」

 

勇人「いや、無事じゃなかったから母さんと融合したんだ……まぁ……吹雪にみんな!遅れて本当にすまない!お前らが俺……いや人間を恨んで……伊勢「上城中佐……いえ『提督』!顔を上げてください!ここにいる私達は貴方の事を恨んでいません!」……なッ!!」

 

不知火「はい!私達は吹雪さんから司令の事を聞いていましたので……寧ろ仏のような司令を持った吹雪さんが羨ましい位です!」

 

ビスマルク「更に言っておくけど恨んでいるのは、あくまで前任である『堤下 督朗(つつみした とくろう)』少佐だからアドミラル(上城中佐)や人間達には恨みは無いわ♪」

 

飛龍「……あの豚野郎……『私達』の提督を……今度会ったら覚えていらっしゃい!!あーもう!腹が立つと、御腹が減った!提督!補給は?」

 

勇人「お前ら……本当にありがとう!!」

 

武蔵「提督……」

 

勇人は飛龍達の本音や勇人自身を提督……いや『仲間』として認めてくれた事に感謝し、頭を下げると……

 

ガスマスクを着けた赤城「皆さん!大丈夫ですか!」

 

勇人「赤城……それは……」

 

勇人は救助班として到着したガスマスクを着けた赤城達を見て絶句した

 

 

 

飛龍「……キャーーーーー!プレ〇ター!!」

 

吹雪「嫌…嫌だよ………赤城先輩のコスプレをしたプレデタ〇に連れていかれるなんて……」

 

伊勢「ごめん日向……今そっちに行くわ……」

 

不知火「ひっ!?大和さんや妙高さんのコスプレをしたジェイ〇ンが……」

 

金剛「Noooooo! Get out way!!」

 

ガスマスクを着けた比叡「ヒエーーー!久々の再会の第一声が『来るな』ですか!?金剛お姉様!酷すぎます!!」

 

金剛「……what's!?比叡!?」

 

『普通』のガスマスクを着けた榛名「……これは……」

 

武蔵「酷い……違う意味で……」

 

そう赤城達はガスマスクの外観を日米が代表するホラー映画の主役に瓜二つの外見をしたガスマスクを着けていた為、混乱が生じ、完全に全員救出そして治療を終えた頃には深夜になってしまったのは言うまでも無かった

 

そして深夜 勇人の個室にて

 

翔鶴「本当にすみませんでした!!!提督の車を壊してしまって……」

 

瑞鶴「翔鶴姉ぇを許してください!!」

 

勇人「………泣けるぜ」

 

翔鶴型の二人は色々と疲れきった勇人に追い討ちをかける様に悪報を伝えると勇人は某プロボクサーみたいに白く、色々と燃え尽き、凹んだのは言うまでも無かった

ちなみに翔鶴型の二人は故意で壊したのでは無く翔鶴の運の悪さ……つまりエンジンの寿命だったのは言っておこう……彼女と彼の名誉の為に……




やっと第1章が終わりました(*´∀`)♪
次回はコラボ兼サイドストーリーです(*´∀`)♪
相手先に迷惑がかからない様にしなければ……(^^;)))
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