Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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皆さん、大変お待たせ致しましてスミマセンでした

私は今現在『とある企画』の為に同じ艦これの二次小説を執筆している某作者の代筆を行っております

尚、今回の最後付近に、その某作者が執筆している作品の主人公をシークレットゲストとして参加させていますので、よろしくお願い致します

後、分かっててもシークレットゲストのネタバレは御遠慮を御願い致します

後、軽いアンケートもあるので、もし良かったら御答えして頂ければ幸いです


第95話「平行世界の艦船との邂逅」

1900 舞鶴鎮守府 食堂内の厨房にて

 

ワイワイ……

 

ガヤガヤ……

 

武蔵「オーイ大和!これを持っていってくれ!」

 

美奈「此方も出来上がりました!勇次さんに(ちぇん)ちゃん御願いします!そして未来!これを平行世界の大将……いえ彼方に待機しているビスマルクさんに渡して!!」

 

勇次「はいよ!!」

 

大和「分かりました!」

 

2つの尻尾を着けた少女『橙』「分かりました!皆さん退いて下さい!!」

 

未来「分かったよ!!」

 

ワーワー!!

 

今、舞鶴鎮守府の厨房及び食堂は朝の通勤ラッシュの如く忙しく、そして戦場のような緊迫感のある雰囲気を醸し出しながら宴の準備をしていた

 

何故なら……

 

赤城「皆さん、早くしてください!!彼方の艦娘……『平行世界(アズールレーンの世界)』の『艦船(わたし)達』が、もうそろそろ此方に来ます!!加賀さん!!この料理を彼方の世界に待機しているグラーフさんと千川少佐に送って下さい!!」

 

加賀「分かりました!『にとり』さん、彼方のネット回線の状態は?」

 

水色の整備服を着た女性『川城にとり(以後 にとり)』「もう既に終わっているよ!!後はコッチのと同調するだけだよ!!」

 

……平行世界の艦船達が此方に訪問するからだ

 

赤城は厨房で調理し、完全した料理を加賀に渡したり、にとりは自前の通信機材を彼方の世界に繋いだりと今の舞鶴鎮守府は完全に修羅場になっていたのだ

 

そして……

 

翔鶴「はぁ……はぁ……皆さん!!彼方の私達が来ました!!今、群像君達と一緒に来ますので至急、祝福準備を御願いします!!」

 

美奈「もうですか!?では皆さん!作業を中断して下さい!!」

 

全員「はい!!」

 

美奈は翔鶴の報告を聞き、作業(調理)中の艦娘達及び幻想郷の住人達に命令すると全員が作業及び調理を中断し、急いで食堂の出入口に集まると、犬と思わせる獣耳にミニスカの白い軍服そして黒髪のポニーテールの女性が異世界の環境に戸惑っている艦船達の先陣を着る様に堂々とした足取りで食堂に入り、美奈達に自己紹介をした

 

尚、平行世界の艦船もといアズレンの艦船は『AL〇〇←名前』と表記します

 

黒髪の女性改め『AL高雄』「此処が上城殿の世界か……皆様、御初目に掛かれます……拙者は『重桜(じゅうおう)艦隊 佐世保鎮守府』に所属する『高雄』と申す……以後、お見知り置きを……そなたが此処の世界の拙者か?」

 

高雄「え!?ええ……此方こそ宜しくお願いします……アッチの私ってタカオさんとは真逆で何か侍っぽいわね……」

 

摩耶「……そうだな、しかも性格だけではなく胸も()()()……」

 

高雄「ちょ!?摩耶!!」

 

AL高雄「ん?何がデカイのだ?」

 

摩耶「何でもない、此方の話だ……私は摩耶様だ……宜しくな平行世界の姉貴」

 

AL高雄「う……うむ、此方こそ宜しく頼む……アッチの摩耶は上城殿までとは行かないが口が悪いな……それに何が()()()のだ?全く以て分からぬが……」

 

高雄は『AL高雄(平行世界の自分)』に対してのイメージがタカオと同じく『現代的(ギャル)な高校生風のラフな性格』だと思っていたのか、自身の憶測(イメージ)と目の前に居るAL高雄の性格とのギャップに摩耶と共に戸惑っていると愛宕が艦船達の緊張を解す為に微笑みながら自己紹介を始めた

 

愛宕「へぇ~貴女がアッチの高雄ね……私は愛宕、アッチの私みたいに『肉食系ヤンデレ』では無いし、上城少尉が元居た世界の『娼婦(ヤリ〇ン)な私達』じゃないから安心してね♪」

 

AL高雄「肉食系って……まぁ強ち間違ってはいないな……しかし平行世界とは言え自分自身の事を娼婦って……酷くないか?」

 

高雄「……言い(ツッコミ)たい気持ちは分かるけど、私達としては『アッチの艦娘』と一緒にしたくないから言っているのよ……艦船の私」

 

AL高雄「……承知した……後、出来れば名前で呼んで頂きたいのだが……平行世界とは言え同じ艦船(なまえ)だから致し方無いか……」

 

幼稚園児風の服を着た茶髪の少女「ほ……本当に指揮官(しゅきかん)を苛めた方の『悪い艦娘』では無いの?」

 

AL高雄は愛宕の自虐染みた……もとい『平行世界(陰の世界)自分(愛宕)』を罵った説明に少々呆れると自身の後ろに隠れている幼稚園児風の服を着た茶髪の少女こと『AL睦月』が舌足らずな口調で不安そうに聞くと愛宕はAL睦月の背丈に合わせる様に中腰になり持ち前の天真爛漫な笑顔を溢しながら答えた

 

愛宕「ええ♪だから怖がらなくて大丈夫よ♪えーっと……名前は?」

 

AL睦月「む……睦月……」

 

AL睦月は愛宕を見て少し警戒心が解けたのか愛宕の笑顔に釣られたかの様に少し笑みを溢すと愛宕は笑顔を溢しながら言った

 

愛宕「睦月ちゃんね♪それじゃ『お近づきの印』に()()をやりましょ♪佐世保鎮守府所属の駆逐艦達及び高雄型に深海女帝ちゃん、そしてスカーレット姉妹、全員しゅーごー♪」

 

勇人側(佐世保組)の駆逐艦達及び深海女帝「はーい♪」

 

高雄 摩耶 鳥海「え"!?私達も!?嫌だなぁ……」

 

レミリア「……泣けるわね」

 

フランドール「ほぇ?」

 

AL睦月「アレ?」

 

AL高雄「『アレ』って言うのは何だ?それに……何故、駆逐艦達が?」

 

二人は愛宕が言っていた『アレ』について首を傾げると愛宕に呼ばれた睦月と叢雲が二人に近付き、睦月は微笑み、叢雲は苦笑しながら自己紹介を交えて説明した

 

睦月「大丈夫だよ艦船の私、凄く簡単な動作だけで元気が出る『おまじない』みたいな事だよ♪あ、私も睦月だから宜しくね♪」

 

叢雲「叢雲よ、まぁ『アレ』の動作は恥ずかしいかも知れないが……お付き合い願おうかしら」

 

AL高雄「う……うむ……承知した」

 

AL睦月「おまじない……なら睦月もやる♪」

 

愛宕「それじゃ始めるわよ♪では両手を『ばんざーい』して……」

 

AL高雄は叢雲の言葉を聞き少し不安そうに戸惑い、AL睦月は睦月の『おまじない』だと聞いて子供特有の高揚感を全面的に出すかの様に胸を踊らせながら答えると愛宕はAL睦月みたいな幼稚園児の服を着た駆逐艦達……もとい『平行世界(アズールレーン)の睦月型達』に分かり易く教え、そして『アレ』のメインである『とある台詞』を高々と、そして祝うかの様に満面な笑みで叫んだ

 

その『台詞』とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛宕「そして、こう叫んでね♪せぇーの……………パンパカパーン!

 

勇人側(佐世保組)の駆逐艦達及び深海女帝「……パンパカパーン!

 

フランドール「パンパカパーン!!」

 

電 美咲「パンパカパーン……なのです」

 

高雄 鳥海「……パンパカパーン………って摩耶!!貴女達もやりなさいよ!」

 

摩耶「絶ッ対嫌だ!!こんな羞恥プレイみたいな事を誰がやるんだ!!レミリアさんも何か言ってくれよ!!」

 

レミリア「パンパカパーン……あら?意外と楽しいわね……今度、ウチの妖精メイド達にやらせみようかしら……」

 

摩耶「……泣けるな」

 

AL睦月型全員「パ……パンパカパーン」

 

愛宕「声が小さいわよ……もう一回、せぇーの……」

 

AL睦月型全員「……パンパカパーン!

 

愛宕「はい♪上手に出来ました♪」

 

AL高雄「な!?そ……その様な事を……拙者も行えってのか!?流石に恥ずかしくて出来ぬぅ!!」

 

……愛宕の代名詞である『あの台詞(パンパカパーン)』であった

 

AL高雄は愛宕の『おまじない(パンパカパーン)』を見て茹で蛸の様に赤面しながら答えるとAL睦月は先程の『おまじない(パンパカパーン)』が大変気に入ったのか、楽しそうにAL高雄に言った

 

AL睦月「楽しいね♪これを指揮官(しゅきかん)に見せれば指揮官(しゅきかん)も元気が出るよ♪高雄お姉ちゃんもやって♪」

 

AL高雄「駄目だ、拙者には出来ぬ……それに今の指揮官の前で『コレ』は()()だ……」

 

摩耶「……うん、コレは今の上城少尉には、やらない方が良いな……これは姉貴の『代名詞(お決まり)』みたいな台詞だしな……後、チビスケ達……『それ』を上城少尉……チビスケ達の指揮官の前では絶対やるなよ、再びトラウマが再発してしまうからな」

 

摩耶はAL睦月達に『平行世界の勇人』の前で『おまじない(パンパカパーン)』を行わない様に忠告をするとAL睦月達は不満そうに「はーい……」と了承すると後ろに待機していた群像が先程のやり取りを見て微笑ましかったのか、笑みを溢しながら美奈に聞いた

 

群像「アハハハ……所で美奈さん、今何処まで進んでいるのですか?」

 

美奈「一応、一通りの宴会料理が出来上がりましたが平行世界の……いえ重桜の佐世保鎮守府の食堂が壊滅状態になっていますから運搬には時間が掛かりますね……何せ大将……群像君のお祖父ちゃんの方の赤城さん達のせいで彼方の食堂が滅茶苦茶になりましたから……」

 

千川側(舞鶴組)の一航戦「え!?本当ですか!?どうしてくれるのですか!?これ以上、一航戦(私達)の品位を落とさないで下さい!!」

 

勇人側(佐世保組)の一航戦「……ご……ごめんなさーい!!」

 

群像「マ……マジかよ、重桜の皆さん……身内のせいで彼方にご迷惑をお掛けしてスミマセンでした!!」

 

群像は美奈から今現在の彼方の佐世保鎮守府の食堂の現状を知り、顔面蒼白になりながら重桜の艦船達に頭を下げると狐耳に銀髪のボブカット、銀色の九尾そして白と蒼を基調とした和装の女性(艦船)『AL加賀』は群像の善意ある謝罪を聞き、微笑みながら答えた

 

AL加賀「……もう過ぎた事だ、気にしてない……それに私達は上城さん……お前の祖父に助けて貰ったんだ、その恩義を返す為に宴会準備を手伝いしに来たんだ……すまないが今、誰が宴会の指揮を取っているのは?」

 

美奈「私です……あ!?自己紹介が遅れましたね、私は『補給艦 間宮』本名は『岡部 美奈』よ……手伝いしに来たのは悪いけど、後は料理を貴女達の世界に運搬するだけだから適当に座っててね」

 

美奈は微笑みながら言うとAL加賀は「し……しかし……そうなると上城さんに助けて貰った私達の立場(恩義)が……」と申し訳無さそうに言うと三笠元帥が仕入れた大量の酒が入っている段ボールを肩に担ぎながら厨房に運んでいる長門と二航戦の三人がAL加賀の言葉を聞き、微笑みながら美奈の真意を伝えた

 

長門「気にするな、八雲さんの気紛れとは言え、お前達は平行世界の提督を助けて貰った恩人達だ……」

 

飛龍「だから美奈さんは貴女達を『客人』として迎え入れたのよ……ねぇ蒼龍」

 

蒼龍「そう(りゅ)う事……モグモグ……」

 

美奈「……蒼龍さん、摘まみ食いは厳禁ですよ」

 

美奈は摘まみ食いをしたであろう蒼龍に優しく一喝すると蒼龍は口に入っている食べ物を飲み込み、美奈に弁解した

 

蒼龍「モグモグ……ゴクン!違いますよ、私が食べているのは『おやつ(満〇バー)』なので摘まみ食いなんかしてません!」

 

美奈「……泣けますね、それじゃ()()さん、その段ボールを武蔵さんに渡してくれませんか?」

 

艦船達「ッ!?」

 

長門「分かった……」

 

長門は美奈の指示に従い、段ボールを担ぎながら厨房に入ろうとした途端……

 

AL高雄「……貴様が指揮官を!!」

 

バッ!!

 

長門「……アッチの高雄は、かなりの好戦的だな、それに私は少尉を虐げていないんだが……」

 

AL高雄「うるさい!!拙者は……貴様が指揮官殿を『こんな目』に合わせた貴様が許さんのだ!!」

 

長門「……そうか」

 

AL高雄は先程までの戸惑いから一転し、素人目から見ても長門を殺すと言わんばかりの強い殺意を込めながら軍刀を抜刀し軍刀を長門の首に当てながら怒鳴ったのだ

 

長門はAL高雄に臆する事無く、普段の堂々とした振る舞いを見せながらも少し悲しい表情になりながら呟くと高雄と摩耶はAL高雄の行動に慌てながら仲裁に入った

 

高雄「ちょ!?アッチの私!?一体どうしたの!?何故、長門さんを殺そうとするのですか!?」

 

摩耶「何だか知らねぇが取り敢えず刀を仕舞えって!!」

 

AL高雄「うるさい!!それに拙者は平行世界とは言え()()()殿()()()()()()()()()()()()()()()()()()に施しを受ける程、腐っては無い!!」

 

摩耶「アァ?テメェ……平行世界の姉貴だからって調子に乗るな……なら私が相手にしてやるよ!!」

 

AL高雄「面白い……やってみろ!!」

 

高雄「落ち着いて摩耶にアッチの私!アッチの私、訳を説明して!!」

 

高雄は今にも暴れそうなAL高雄と摩耶を窘めながら説得すると長門はAL高雄が激怒した原因を知っているのか悲しい表情のまま二人に言った

 

長門「……高雄に摩耶、退いてやれ……これは平行世界とは言え()()……いや()()受けるべき『罰』だからな」

 

摩耶「はぁ?長門さんが受けるべき『罰』?それは一体……」

 

高雄「……長門さんは()()()()()のですか?アッチの私が激怒した原因について……」

 

長門「……ああ」

 

摩耶と高雄は長門が言っていた『罰』について首を傾げながら聞くと、AL加賀は長門に対しての強い怒りを抑え混む様にドスの効いた低い声を発しながら説明した

 

AL加賀「平行世界の……指揮官が曾て居た世界の方の長門(貴様)は常日頃から自身の不満をぶつけるかの様に指揮官を甚振(いたぶ)り続け、最後に自身の主砲で指揮官を瀕死の重傷を負わせたんだ……」

 

高雄「嘘………長門さんが……少尉を……」

 

摩耶「だが、それは『平行世界の私達』であって『此処の私達』に復讐するのは間違っているだろ!!」

 

摩耶はAL加賀の説明に異議を唱えると、AL高雄は先程の長門の言葉の真意を察し、それを蒸し返すかの様に長門に怒鳴った

 

AL高雄「だが長門(貴様)は『自身も受けるべき罰』だど言っていた!!貴様も平行世界の長門と同じく、自身の提督(指揮官)である上城殿に危害を加えていた卑怯極まり無い女だ!!どうなんだ!」

 

AL高雄は長門の言葉の真意である『勇人に危害を与えた事』を察し、怒鳴りながら聞くと長門は悲しそうに俯き、AL高雄の質問に答えた

 

長門「……ああ、私は曾て提督……勇人さんに危害を与えていたし『演習』と言いながら『殺し』まで行った大罪人だ……もし『この程度』で私の罪が無くなるのなら……やってくれ」

 

高雄「ッ!?長門さん!!それは、あの時『仕方無かった』んですよ!!それに……」

 

摩耶「ッ!?姉貴!!これ以上、火に油を注ぐのを止めてくれ!!今の平行世界の姉貴は……」

 

AL高雄「()()()()()()……だと!!貴様ァ!!」

 

AL高雄は長門と高雄の発言に完全に我を失い、そのまま長門に突き付けた刀を、そのまま長門の首に向けて振り下ろそうとした途端……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美奈「………このダボが!アンタ何、長門さんにキレているんや!!それに啖呵切る相手が()()()()()()やろ!!少しは頭を冷やさんかい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

AL高雄「痛ッ!!な……何をする!!」

 

高雄 摩耶 長門「み……美奈さん……」

 

美奈はAL高雄の暴走を止めるかの様に重い拳骨をAL高雄の頭に振り下ろしたのだ

 

AL高雄は美奈の拳骨により少しではあるが冷静さを取り戻し、狼狽えながら美奈に聞くと、美奈は長門を殺そうとしたAL高雄の行動に強い怒りを露にしながらもAL高雄を諭す様に怒鳴りながら言った

 

美奈「……自分、今()()()()()()()()()()()()?艦船……いや軍人として『あるまじき行為(こと)』をしでかしたか分かっておるんか!!アンタの方の指揮官……『平行世界の勇人君』の為に報復したい気持ちも分かる!ウチや大将……いや、此処に居る全員がアンタラの気持ちに共感出来るし、今すぐにでも『平行世界(陰の世界)』にカチコミをしたい気持ちもある!!だが今アンタが行った事は『アンタの方の指揮官が曾て居た世界の艦娘達(ウチら)』と()()()()()()()()()に気付いていないんかぁ!!どうなんや!!」

 

AL高雄「ッ!?それは……その……」

 

AL高雄は美奈の迫力に圧され、完全に子犬の様に大人しくなるとAL高雄の背後から黒髪の巫女服風の和装をした少女がAL高雄を窘めながら申し訳無さそうに長門に謝罪した

 

少女「……高雄、御主の気持ちは分かるが今回に関しては此方に非があるぞ……『彼方の余』よ、仲間が大変無礼な事を……三笠様と指揮官殿の代わりに御詫び申すぞ……」

 

未来「……え!?」

 

長門「いや、それは……ん!?彼方の()!?つまり君が……彼方の()か?」

 

高雄「……流石にそれは無いんじゃ……」

 

美奈「……ねぇ嬢ちゃん、お名前は?」

 

長門と高雄そして美奈は少女が『彼方の長門』言わば『重桜(平行世界)の長門』だと聞き、先程までのシリアスな空気から一転し、悲しみと動揺等の雰囲気が立ち込める混沌な雰囲気に変わり、長門達は少し動揺し、美奈は動揺しながら聞くと『長門と名乗る少女』は先程までの申し訳無さそうな表情から堂々とした威厳のある神妙な表情になりながら自己紹介を始めた

 

そう、この少女が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女改め『AL長門』「余?余は『四代目重桜連合艦隊旗艦 ()()』である。上城殿の艦娘達よ……以後、お見知り置きを……」

 

重桜(平行世界)の長門』本人だった事に……

 

それを聞いた長門(艦娘)達は………

 

長門以外の艦娘達「………えぇーっ!!!彼方の長門さんは………()()ォ!?」

 

長門「………泣けるな」

 

美奈「と……取り敢えず長門ちゃん達は席座って寛いでいてね……聞いていないわよ、まさか彼方の長門さんが子供だったなんて……」

 

AL長門「う……うむ、皆の者……席に座って待機だ……分かったか?」

 

艦船達「は……はい」

 

……月まで吹き飛ばれたかの様な衝撃的な事実に動揺したのは言うまでもなかった

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空像「えぇーっ!?彼方の長門さんって……こんなに()っ子だったのか!?」

 

空牙「……兄さん、素が出ているぞ」

 

大鳳「……これは誰だって素が出ますよ……こんな月までぶっ飛ぶ様な衝撃に……」

 

敦「どうします少尉?」

 

『少尉』と呼ばれた緑色の服を着た少女「それ私に聞かれても困りますよ……どうします籃さん?この雰囲気の中で私達が出たら……」

 

準一「……更に混乱を招くかも知れないぞ」

 

翔一郎「……こんな時に限って……」

 

八雲「……仕方無い、彼方の勇人の所に行ってみるか、彼方なら手伝える所があるかも知れないしな」

 

椛「そうですね」

 

隼鷹「……マジかよ、だから愛宕は、それを『先読み』して我先に舞鶴に行ったのか……私、彼方の()を止めれる自信が無いぞ……」

 

今の舞鶴の状態を察し、勇人が居る『平行世界(アズールレーン)の世界』に仕方無く行ったのは言うまでもなかった……

 

ちなみに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃色の髪をした和装の女性「勇人ォ!何で私を誘ってくれないのぉぉ!!行きたいのに!!」

 

額に稲妻の様な傷痕がある朗らかな少年「先生、今授業中ですよ……それに先生が行ったら彼方の食料が無くなりますよ」

 

女性「だからって贔屓じゃないの!!狡いわ!!」

 

何処かの平行世界で宴の誘いが来なかった幻想郷出身の女性が嘆いていたのは言うまでもなかった


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