Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第34話「弱味の真実」

3時間後 佐世保鎮守府 正門にて

 

憲兵「お疲れ樣です!赤城さんに総司令官!お久し振りです上城少尉、そしてショートランド拍地の艦娘の皆さん、ようこそ佐世保鎮守府へ!」

 

勇人「ん?あれ?柏木は?」

 

勇人は普段、佐世保鎮守府に居る時は憲兵の待機部屋に居る筈の柏木と龍鳳がいない事に気が付くと、憲兵は少し残念そうに答えた

 

憲兵「柏木大将と龍鳳さんなら先程、呉に戻られましたよ……私達の憲兵隊も総司令官や柏木隊みたいに強くなりたかったのに……」

 

憲兵(……ぶっちゃけ、柏木大将が備前の姿をもう一度見たかったです……あのエロい姿を……)

 

勇人「そうか……ならショートランド拍地の一航戦の演習が終わったら鍛えるか?」

 

憲兵「はい!是非!!出来れば総司令官の『Aegis ver.2』でお願い出来ますか?」

 

憲兵(そうすれば総司令官の大人のエロスが見れる……)

 

勇人「オイ、あれは今の加賀にとっては地雷だから『Aegis ver.2』は無しだ、分かったか?」

 

憲兵「……残念です」

 

勇人「残念がるな!!エロ憲兵!!」

 

憲兵「どうして分かったのですか!?」

 

勇人「……本音が顔に出てたぞ」

 

憲兵「ッ!?失礼しました!!920事件の後始末で遊びに行けなかったので……」

 

勇人「……休みの日に遊びに行けよ、俺が上に言っておくから」

 

憲兵「総司令官自らですか!?ありがとうございます!」

 

勇人「……羽目を外さん様にな」

 

勇人は憲兵に呆れるとバスは鎮守府本部へ向かった

 

 

 

 

 

 

数分後 鎮守府本部にて

 

摩耶「ん~……ようやく着いたな……って!?」

 

赤城「ええ……ッ!?」

 

赤城は本部の前に人影がバスに向けて弓を構えていたのだ

その弓を構えていたのは……

 

加賀「……」

 

艤装を着けた加賀が弓を引いて構えていたのだ

 

勇人「あの馬鹿!?バスごと……赤城!減速して右に旋回……流しても構わん!!お前達もバスが倒れない様に艤装を着けて移動しろ!!」

 

高雄型 金剛型「分かりました!!」

 

蘭側の赤城「え!?ちょ!?待って下さい!」

 

蘭側の加賀「赤城さん!何をしているのですか!!早く艤装を!先代!お願いします!!」

 

赤城「分かりました!!」

 

加賀「……沈みなさい」

 

パシュ!!

 

加賀は爆撃機を赤城達が乗ったバスに向けて攻撃を仕掛けたが……

 

赤城「……見切った!!」

 

ガゴン!!

 

ブォォォン!!

 

ギャャャャャャ!!

 

勇人「みんな!右に移動しろ!!」

 

赤城は加賀の爆撃機を避けるようにバスを減速し、シフトダウンによる荷重移動により、右にドリフトし、勇人はバスが横転しない様に高雄達に指示を出し、バスはドリフトした状態で加賀の爆撃機の攻撃を避けた

 

蘭「おっとと……これは想像以上に深刻だな」

 

蘭側の加賀「提督!?呑気に言っている場合ですか!?」

 

勇人「赤城!そのまま加賀の回りをドリフトで旋回!蘭側の一航戦!今すぐバスの上に上がって爆撃機で応戦しろ!」

 

蘭側の赤城「ええっ!?この状態で……ですか!?」

 

蘭側の加賀「上城中将!流石に私達の練度では無理です!」

 

赤城「私は出来ますが、今は運転中なので無理です!」

 

蘭側の一航戦「出来るのですか!?」

 

蘭側の金剛型4姉妹 高雄型4姉妹「私達も無理です(デース)!!」

 

勇人「……仕方無ぇ、俺がやる!高雄!摩耶!左側の窓から副砲で威嚇射撃で加賀の注意を惹き付けろ!蘭達は右後ろの非常口から脱出、愛宕に鳥海は蘭達を誘導しつつ脱出しろ!!」

 

摩耶「了解!!」

 

高雄「分かりました!!」

 

愛宕「……無茶しないでね」

 

鳥海「提督に赤城さん、姉さんに摩耶、後は御願いします……ヤァ!!」

 

ドカッ!!

 

鳥海「さ、皆さん!今のうちに!」

 

鳥海は非常口のドアを蹴り飛ばすと、非常口のドアは吹き飛ばされた

 

蘭側の金剛型4姉妹「うわ~……随分ワイルドな鳥海ですね(デスネ)……」

 

蘭「ああ……一体どんな教育方針でやっているのだ……」

 

愛宕「……提督の影響よ」

 

蘭側の金剛型4姉妹「デスヨネー」

 

鳥海「無駄口を叩かないで下さい!!さ、上城少尉!私に捕まって下さい!」

 

蘭「ああ……では頼むぞ鳥海……」

 

鳥海「分かりました!しっかり捕まって下さい!!」

 

蘭は鳥海の艤装に股がり、艤装の一部を捕まると鳥海はそのまま非常口から飛び降り、地面に滑り込む様に着地し、加賀にばれない様に本部に入って行った

 

愛宕「では金剛さん達も………えい!」

 

ドカッ!!

 

蘭側の金剛型4姉妹「え!?」

 

蘭側の一航戦「ちょ!?」

 

愛宕もまた、蘭側の金剛達を非常口に向けて蹴飛ばし、脱出させた

 

ドカッ!!

 

蘭側の赤城「ブッ!!痛た……」

 

蘭側の金剛「Ouch!!」

 

蘭側の比叡「ヒェェェェ!!」

 

蘭側の榛名&霧島&加賀「……痛っ!」

 

愛宕「よっと!あら~……ちょっと強引だったかしら……」

 

蘭側の霧島「……なら、もう少し優しく脱出させてください」

 

愛宕「ごめんね……んじゃ早く逃げるわよ」

 

蘭側の金剛型4姉妹そして一航戦は着地失敗したのか足を引き摺りつつも本部に向かって急いで避難した

 

勇人「……脱出成功だな……さて、反撃開始と……あれ?CIWSとシースパローが無い!?何処に……って!?」

 

勇人は蘭達が無事脱出したのを確認し、反撃しようと艤装を確認するとCIWSとシースパローが外されていた事に気が付き、探しながら摩耶達の様子を見ると……

 

摩耶「オラオラオラ!提督のCIWSを食らいやがれ!!」

 

高雄「馬鹿め!と言っt……勇人「オメェラ!!勝手に俺の艤装を使ってんじゃねぇ!!」……スミマセン提督……実は……」

 

摩耶「……すまん、弾……切れちゃった」

 

摩耶達は愛宕達を脱出中に弾切れを起こし、仕方無く勇人の艤装を使って応戦していたのだ

 

勇人「チッ……赤城、ちょっと弓を借りるぞ」

 

赤城「提督!?片腕だけで発艦させるのですか!?無謀過ぎます!!」

 

勇人「何とかなる!いいから貸せ!!」

 

赤城「ちょ!?」

 

勇人は赤城の弓を奪う様に持っていき、バスの天上の上に乗った

 

勇人「……」

 

グイッ!

 

バチバチッ!!

 

加賀「……爆撃機を飛ばすつも……なっ!?」

 

勇人「……クッ!」

 

勇人(イッ!?腕が……千切れそうだ……耐えてくれよ……俺の腕……)

 

ビリビリ……

 

摩耶「……なぁ姉貴、これって……ヤバくねぇ?」

 

高雄「……『ヤバくねぇ?』じゃなくて『ヤバい』のよ!!只でさえチートの塊みたいな提督が某戦闘種族みたいに凄い稲妻が発生しているのよ!!ヤバくない筈は無いわ!!」

 

摩耶「デスヨネー……」

 

赤城「ッ!?皆さん!衝撃波が来ますので、しっかり捕まって下さい!!」

 

勇人は弓を口で引っ張り、構えると勇人に稲妻の様な電気が弓に集まる様に流れていき、そして……

 

勇人「……hot scramble(緊 急 発 艦)Razgriz take off (ラーズグリーフ隊、発進)!!」

 

ドカン!!

 

高雄 摩耶「キャッ!!」

 

赤城「クッ!」

 

勇人は口を開けると激しい衝撃波と共に矢は射たれると、矢は発光し矢は戦闘機『F-14 トムキャット』2機、『F-15 イーグル』2機に変わり、加賀に向けて攻撃し始めた

 

加賀「なッ!?ステルス戦闘機!?」

 

勇人「……少しは頭を冷やせ、焼き鳥女が……」

 

F-14パイロット1改め『ブレイズ』「……FOX2!」

 

F-15女性パイロット改め『ナガセ』「FOX2」

 

F-15パイロット2改め『チョッパー』「アイツの艦載機は任せておけ!!後、霊夢……すまないな、ウチの仲間が二日酔いになってしまって……」

 

F-14パイロット改め『霊夢』「……気にしないで、さっさと倒すわよ……FOX2」

 

ドカン!!

 

加賀「……チッ!!」

 

加賀は勇人の艦載機の爆撃により、加賀の艦載機だけではなく、加賀の服や艤装が破壊され大破状態になった

 

摩耶「嘘……だろ……たった4機で……」

 

高雄「……只でさえ資材が無いのに……あんな無茶して……馬鹿め!と言っておきたいですね……」

 

赤城「……取り合えず加賀さんを入渠室に……」

 

赤城はバスを止め、加賀に近付き、容体を確認した

 

赤城「加賀さん!大丈夫ですか!?」

 

加賀「赤城……さん……まさか、昔ショートランド拍地に居た……」

 

赤城「そうです!その赤城です!今は提督……いえ上城中将の秘書艦として『生きています』!」

 

加賀は元同僚でもあり、相棒である赤城を見て殺意が無くなり、素である冷静な加賀に戻り、答えた

 

加賀「生きています……か、つまり赤城さんも……」

 

赤城「……一度、轟沈し、深海棲艦になり、提督によって再び『赤城』として復活しました」

 

加賀「……助けて貰ったとは言え、あの女の息子ですよ……復讐しようと考え無かったのですか?」

 

加賀の質問に赤城は少し黙り、真剣な表情で答えた

 

赤城「……勿論、提督が元副提督である上坂優香里の息子だと知った時は本気で殺そうと思ってました」

 

加賀「なら何故!?あの男を殺s……赤城「加賀さん!!話を聞いてください!私も『この事』を知ったのは、つい最近なんです!確かに貴女の気持ちも分かります!だが上坂優香里……いえ副提督もまた堤下に弱味を握られていたのです!当時、私達を守るために国際法を違反してまで……」……私達を守るために……ですか……それは一体……」

 

赤城「それは……」

 

加賀の疑問に赤城は少し俯き、勇人を見た

 

勇人「……分かった、この後の説明は俺がする」

 

勇人は赤城の心情を察し、バスの上に胡座をかき、座ると加賀に優香里の『弱味』の全貌を暴露した

 

勇人「お前らは、何故『深海棲艦』から再び艦娘になれたのか分かるか?」

 

勇人の質問に赤城は俯き、加賀は頭を横に振った

 

勇人「……お前らが再び艦娘に戻れるように和平派の深海棲艦達と裏で手を組んでいたからだ」

 

加賀「な!?深海棲艦と……」

 

勇人の言葉に加賀は驚き、勇人は続けて説明し始めた

 

勇人「ああ……俺も本人から聞いて驚いたが、深海棲艦にも海軍同様に二つの派閥があるんだ……海軍では艦娘達を奴隷の様に扱う連中『艦奴派』と艦娘達を家族や仲間として扱う連中『艦守派』の二つに分けられる様に深海棲艦もまた、人間や艦娘を殲滅し、深海棲艦が世界を武力で掌握する『過激派』と、専守防衛を撤し、人間や艦娘達との共存を訴える『和平派』の二つの派閥があるんだ」

 

摩耶「派閥……か……また面倒な事に……」

 

高雄「……それで提督、その和平派の深海棲艦達と上坂優香里そして赤城さんや加賀さんとは、どの様な関係に結び付くのですか?」

 

勇人「……摩耶には言ったが『ドロップ艦』の『本当の意味』を知っているか?」

 

高雄「ドロップ艦の本当の意味……ですか?」

 

摩耶「ッ!?まさか!?」

 

摩耶は先週の常田の退陣の時を思い出し、和平派の深海棲艦と赤城、加賀の関係性が結びついたのか、声を荒げると勇人は摩耶の考えが当たっているかの様に頷き、答えた

 

勇人「……そうだ、お袋は再び、お前達が艦娘……『一航戦』として復活出来る様に裏で回収し、ドロップ艦として深海棲艦に改造する様、取引をし、成立した……だが……」

 

摩耶「堤下の親父にバレて……弱味を握られ、堤下親子の飼い犬になり、艦娘だけでは無く、当時子供だった提督や勇次さん達を守る為に……わざと『あんな事』を……」

 

勇人は加賀達に説明し終えると、摩耶は優香里の行動の真意が分かり、俯くと本部から優花、長門、吹雪、二航戦が走って出てきた

 

優花「勇人君!?大丈夫!?」

 

長門「提督!?……良かった、無事だった様だな」

 

吹雪「ハァ~……司令官!!片腕で無茶して……もう……」

 

蒼龍「うわ~……派手にやらかしたわね……」

 

飛龍「……これは酷い……提督!あれほど無茶しないでって言ってたじゃないですか!?多聞丸も心配してたんだから!!」

 

小太りな中年の妖精『多聞丸』「全く……とんだヤンチャな提督だな……心臓に悪いぞ」

 

勇人「フッ……悪い悪い……長門達は至急加賀に入渠室に運んでくれ、バケツの使用は任せる、摩耶と高雄は……梯子を持ってきてくれ……降りれなくなった……」

 

勇人は艦載機を発射させた反動で腕や足がズダボロになり、恥ずかしいのか、申し訳無さそうに高雄達に指示を出すと長門達は呆れたのか溜め息をつき、答えた

 

長門「……ハァ~……分かりました」

 

高雄「……何か絞まらないわね……爪が甘い!と言って差し上げますわ……」

 

勇人「うっ!?……すまん……」

 

摩耶「ま、その『爪が甘い』所がウチの提督らしいんだけどな……ちょっと待ってろ」

 

数分後、勇人は高雄、摩耶の補助によりバスから降り、そのまま入渠室に強制的に入らされたのは言うまでも無かった

 

そして……

 

好青年の優男「あれが……佐世保の龍……『上城勇人』か……タカオ……」

 

青髪の気の強そうな女性『タカオ』「……ふん!あんなヤクザ染みた男がね……少しは骨がありそうだが、今は攻める時では無いわ……行きましょ艦長……」

 

佐世保鎮守府正門前にて勇人達を見て、勇人の実力が分かったのか、直ぐに車を発進させ、佐世保鎮守府を後にした

 

勇人(ん?車?それに……あの二人……何処かで……まぁいっか)

 

勇人はタカオそして艦長と言われた男を見て、面識があるのか、思い出そうとしたが、面倒臭くなり考えるのを止めてしまった

 

しかし、後に『深海棲艦』を上回る艦隊が勇人、柏木そして優花達に振りかかろうとは今の勇人には思っていなかった……

 

 

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