Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第44話「龍虎の新たな力」

慧音が勇人の身体について説明している頃 龍光会北陸支部内の研究所にて

 

李「フフフ……群像の世界の戦艦『三笠』にコピーした『メンタルモデル』の設計図にナノマテリアル……そして昨夜、横須賀に保管された『心臓』と上城家の墓にあった『上城蘭花の人骨』を使って復活させた『上城蘭花』……これさえあれば……」

 

李は不敵な笑みをし、呟くとモニターに映し出された全裸の女性が眠る様に保管されていた

 

李「流石『佐世保の龍』だ……たった『半年』で心臓を造り上げるとは……さて、そろそろ始めますか……彼女……メンタルモデル『ミカサ』の誕生を……」

 

李は格納庫に保管されていた群像の世界の軍艦『三笠』に向けて足を運び、そのまま格納庫に閉じ籠った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 神城会総本部 客間にて

 

三笠「……嘘でしょ……」

 

榛名「そんな……」

 

三笠を初め榛名含む全員が慧音の事に動揺し、落ち込むと柏木は慧音に聞いた

 

柏木「なぁ先生……それって勇人が『相当無茶』しなければ出ないんだよな?」

 

慧音「……ああ、だが……」

 

勇次「……ヤバイな」

 

柏木「ああ……アイツ、群像達の為なら『無茶』しそうだ……あの『爺馬鹿』っぷりは……」

 

三笠「爺馬鹿って……そんなにか!?」

 

三笠は驚き、柏木に聞くと柏木は「直接会いに行く位だしな……」と肯定すると金剛達は「……提督ならやりかねませんね」と勇人の行動に納得すると柏木は先程、三笠達が怒鳴っていた経緯について聞いた

 

柏木「所で、さっき怒鳴り声が聞こえたんだが……何かあったのか?」

 

勇次「あ!?そう言えば……」

 

三笠元帥「実は……」

 

三笠元帥は二人に『軍医時代の勇人の境遇』と『イオナ似の少女が墓を荒らし、蘭花の骨壺を盗んだ事』を説明すると二人は先程の呆れた表情から一転し、勇次は怒りを通り越して殺意に満ちた表情になり怒鳴り、柏木は冷静ではあるが怒りを含んだ低い声で答えた

 

勇次「……クソッタレ!!アイツら……ふざけた事を!!今すぐに……」

 

柏木「待て勇次……気持ちは分かるが落ち着けって……ちなみに三笠『警察』には……」

 

三笠元帥「通報してないわ……」

 

勇次「なら今すぐに……」

 

勇次はスマホで警察に通報しようとした途端……

 

勇人「待て、警察に通報するな」

 

勇次 艦娘達「兄貴(提督)!?」

 

龍鳳 三笠元帥「中将!?何時から居たの(ですか)!?」

 

勇人「……姉貴の骨が盗まれた辺りからだ」

 

柏木「……無理すんなよ」

 

勇人「分かっている……」

 

三笠「……訳を話して」

 

三笠は手術から目が覚め、包帯を巻かれた左腕を露にした勇人に聞くと、勇人は少し麻酔が効いているのか眠たそうに答えた

 

勇人「……サツは今、龍光会に『脅されているんだ』」

 

柏木「はぁ!?どういう事だ!?」

 

柏木は勇人の言葉に驚き、質問すると勇人は龍光会が警察を『脅している訳』を話した

 

勇人「細かく言うと県警の『御偉いさん達』が神城会(ウチ)とは無関係……どちらかと言うと対立しているアジア系のマフィアと裏で繋がっており、そのマフィアに『武器の売買』や『不正入国した外国人の関与』や深海棲艦に『海軍や陸軍』更に『神城会(ウチ)桜花連合(優花の所)等のデカイ裏組織に関する情報』を流したり……そして外国(他所)から押収した『麻薬(ヤク)』の『横流し』等をやっていたんだ……そして、その『仲介者』が……」

 

柏木「……龍光会って訳か」

 

三笠元帥「上層部()が腐っているのは何処も変わらないね……」

 

勇人「……全くだ、おかげで無関係の神城会(ウチ)まで疑惑を掛けられる始末だ……」

 

三笠「……何か良い手は無いのか?」

 

三笠は今の警察の上層部の状態に頭を抱えながら勇人に聞くと、勇人は策があるのか微笑みながら言った

 

勇人「……俺達には警察より『強い権限』を持った連中の『トップ』がいるじゃねぇか」

 

勇人は悪意のある笑みをし、柏木を見ると、柏木は察したのか溜め息をつき、答えた

 

柏木「……本当に群像のお祖父様か……まだ千早群像(お前の孫)の方が可愛げがあるぞ」

 

柏木は勇人に悪態をつくと三笠も勇人の策の内容を察し、答えた

 

三笠「あ!?成る程……柏木の権限を使えば最近、『輪島分屯基地跡地』を使って新しく出来た海軍基地『輪島拍地』の憲兵を使って……」

 

三笠は最近出来た海軍基地『輪島拍地』を思い出し、勇人の策の内容を察すると勇人は頭を横に振り、答えた

 

勇人「いや、あそこの憲兵だけでは『技術力』も『人員』も足りねぇ……『使う』のは『陸軍』……まぁ此処から近い所でなら……」

 

柏木「確か……元『陸上自衛隊』の『金沢駐屯地』で今は『陸軍憲兵学校』の一部である『陸軍憲兵養成学校金沢基地』だったよな……ふむ……成る程!あそこなら俺の『管轄内』だから権限が使えるし、人員的にも技術的にも申し分無ぇし、龍光会にバレねぇ!そして……」

 

勇次「上城財閥(ウチ)の『お得意様』だ♪『2つの権限』があれば、直ぐにでも動けるな♪」

 

三笠元帥「中将……何故その『情報』を知っているの?」

 

三笠元帥は勇人に警察の『裏情報』の入手先について聞くと勇人はタバコを咥え、左手でライターに火を着け、タバコを吸いながら答えた

 

勇人「ふぅ……警察にも『俺達側のスパイ』がいるからな」

 

柏木「………マジで?」

 

勇次「……アイツか」

 

龍鳳「『アイツ』って?」

 

龍鳳は勇次に聞くと勇次は怖がる様に震えながら喋った

 

勇次「……ズイチャン、怒らないでくれよ……」

 

瑞鶴「……内容によるけどね」

 

勇人「霧島、これはお前も『ある意味』関わりのある内容だ……俺達側のスパイの正体は勇次の元『許嫁』で石川県警の『暴力団対策課(マルボウ)』所属の警視正で親父の所の『元艦娘』の『霧島』だ」

 

艦娘達「ハァ!?」

 

柏木「なっ!?」

 

三笠 慧音「あぁ……あの子ね」

 

瑞鶴「うそ……霧島さんが……許嫁ぇ!?」

 

勇人の言葉に三笠と慧音は思い出し、それ以外は驚くと瑞鶴は勇次の胸ぐらを掴み怒鳴った

 

瑞鶴「ユージン!!一体どういう訳!」

 

勇次「待て待て待て!!それはズイチャンと付き合う前に解消しているんだ!」

 

勇人「そうだ、勇次は『お前の事が好き』だから許嫁の件を断ったんだよ!」

 

柏木「ストレートに言うな」

 

霧島「……でなければ瑞鶴さんとは、お付き合いしてないでしょ?」

 

瑞鶴「……分かっているけど……」

 

瑞鶴は霧島、加賀そして赤城の豊満の胸を見て……

 

霧島「な……何ですか……」

 

一航戦「?」

 

 

ボイン♪

 

 

瑞鶴「………」

 

 

ペタン………

 

 

瑞鶴「………ハァ~」

 

瑞鶴(翔鶴姉ぇみたいに『大きくなりたい』……)

 

……色んな意味で絶望しきっていた

 

慧音「まぁ『胸の格差社会(乙女の事情)』で落ち込んでいる瑞鶴は置いといて……柏木、艤装を展開してみなさい」

 

柏木「分かった……艤装展……あ!?忘れてた……」

 

慧音「ん?どうした?」

 

慧音は柏木に指示を出すと、柏木は『ある疑問』が浮かび、慧音に聞いた

 

柏木「勇人みたいにイージスシステムを展開するための『合言葉(セキュリティーコード)』があるのか?普通に展開すると『普段の艤装』になってしまうが……」

 

柏木は慧音に聞くと、慧音は「ああ、その事か……」と納得し、答えた

 

慧音「……初期のイージス起動のセキュリティーコードは『battle mode Aegis』で『アイツらと同じシステム』……いや柏木の『切り札』の起動コードは『battle mode Ars nova』……奴らのシステムコードを流用した。ネーミングが嫌なら後で変更すれば良い」

 

柏木「分かった……んじゃ先ずはイージスシステムで……艤装展開!『battle mode Aegis』!」

 

柏木(備前)はイージスシステムを展開すると勇人と同じ『Aegis ver.3』と極似した外形になった

 

備前「うわ……如何にも『ガン〇ム感』が出ている艤装だな……」

 

慧音「……このモードは勇人の『Aegis ver.3』と同じく『飛行走行』が可能で『VLS』『トマホーク』『ハーブーン』『CIWS』更には『電磁砲』『ATフィールド』が使えるのだが……それを運用する資材が『大和型の2倍』だから計画的に運用してくれよ」

 

勇人「ATフィールドってエ〇ァかよ!?もう少し違うネーミングにしなかったのか!?」

 

慧音「……面白いじゃないか!〇ヴァは!」

 

勇人「確かに面白いが、そのままパクるのは良くねぇぞ」

 

備前「まぁまぁ……それじゃ本題の……『battle mode Ars nova』」

 

備前が宣言すると艤装は変化し、イージスシステムの他に小型化した『浸食魚雷』に主砲である『重力砲』が追加され、艤装には緋色の虎があしらった茨模様が発光し浮かび出た

 

柏木「おぉ~♪これが群像の所のシステムか……」

 

龍鳳 三笠元帥「格好いい……って提督(疾風)!?」

 

柏木「ん?どうした?」

 

龍鳳達は今の『備前の姿』を見て驚いた

何故なら……

 

龍鳳達「『女性化』してない!?」

 

柏木「あ!?そう言えば……先生、俺は何故『女性化』せずに艤装を展開出来るんだ?」

 

柏木の質問に慧音は淡々と答えた

 

慧音「……『イージスシステム』は兎も角『アースノヴァシステム』は艦娘の姿……いや『備前』にとって『洒落にならない位の強烈な負荷』が掛かるから、負荷の小さい『本来の姿』で艤装を起動させた方が戦闘する上で都合が良いからな……これは勇人にも言えるが『アースノヴァシステム』は物凄く負荷が掛かるから『制限時間』を設けたんだ」

 

柏木「制限時間?」

 

勇人「ちなみに何秒だ?」

 

二人は慧音に聞くと慧音は目が据わり答えた

 

慧音「柏木は『120秒』勇人は『100秒』だ……それに艤装展開する際の『タイムラグ』が『0.1秒』だから……」

 

柏木「つまり俺は『119.9秒間』アースノヴァシステムが使えて……」

 

勇人「俺は『99.9秒間』……って、まるで某魔戒騎士みたいなシステムだな……」

 

柏木「言えてるな♪」

 

勇人は呆れ、悪態を付くと柏木は勇人の愚痴に同意するかの様に笑って答えた

 

勇人「それじゃ……俺も……艤装展開!『battle mode Ars nova』!」

 

勇人もまた新たなシステム『アースノヴァシステム』を起動し艤装を展開すると勇人の艤装もまた、柏木同様の装備になり、艤装には蒼色の龍があしらった茨模様が浮かび出た

 

勇人「……まるで改造車のステッカーみたいな模様だな」

 

慧音「そう言うなって、お前の場合は柏木とは違って背中の刺青に使った深海棲艦の血とナノマテリアルが共鳴反応を起こしているんだ……文句言うな」

 

勇人「……マジかよ」

 

金剛「ちょ……テートク?」

 

榛名 高雄型 一航戦「……提督?」

 

比叡 霧島「司令?」

 

瑞鶴「うわ……」

 

勇人「何だ?」

 

勇人は少し不満そうに答えると金剛は勇人の姿を見て驚きながら聞いた

 

瑞鶴「外見が……群像に似てる!?」

 

柏木「というより『若返っている』ぞ……いや、より『チンピラ感』が出てると言った方が良いな」

 

摩耶「うわ……柄悪っ!?」

 

鳥海「摩耶が言える立場では無いんだが……」

 

加賀「……正直言って関わりたく無い風貌ですね」

 

霧島「私は好みですが……」

 

比叡「ヒェェェェ……」

 

金剛 榛名 高雄 愛宕「……これは無いですね……怖くて近寄り難いです(デース)」

 

三笠「……よりによって『学生時代』の外見に……」

 

三笠元帥 龍鳳「中将の学生時代の姿!?ヤンキー感半端ない!」

 

皆、勇人がアースノヴァシステムを起動した姿を見て霧島以外『悪い意味で』驚くと勇人は皆の反応に違和感を覚え、赤城に指示を出した

 

勇人「……赤城、鏡持ってこい」

 

赤城「化粧用の手鏡でしたら……」

 

勇人「ありがとう……なっ!?」

 

赤城は化粧用の携帯型の鏡を勇人に渡すと勇人は鏡を見て溜め息をつき、呆れながら答えた

 

勇人「……よりによって『学生時代』の姿になるとは……泣けるぜ」

 

そう、アースノヴァシステムを起動した勇人の姿は顔つきは勇人の孫である『千早群像』に瓜二つだが髪型は短髪のツーブロックのウルフヘヤー、そして服装は金剛型の白の胴着、黒の袴ではなくブーツ型の艤装の靴に黒のカーゴパンツ、鼠色のTシャツに赤のロングコートを羽織った姿になっていたのだ

 

正直言って怖さ的に『ヤバい』外見になっていたのだ

 

柏木「……名〇の方のダ〇テだな……」

 

勇人「〇倉言うな!」

 

慧音「勇人は兎も角、柏木……もうそろそろ『時間』だ」

 

柏木「もう終わりか……なら」

 

勇人 柏木「艤装解除……ん?」

 

二人は艤装を解除すると勇人は身体に違和感を感じたのか少しストレッチをし違和感の『原因』を確認すると柏木は痛みを訴える様に表情が歪み、慧音に聞いた

 

勇人「何だ?身体が少し鈍っている様な感覚は……」

 

柏木「イテテテテテテ!!何だ!この『痛み』は!?」

 

三笠元帥「疾風!?どうしたの!?藤原先生!これは一体……」

 

慧音「……安心しろ、これはアースノヴァシステムによる身体に負荷が掛かり、『筋肉痛』が発生したのだ……じきに収まる」

 

勇人「……通りで懐かしい違和感……いや『痛み』を感じた訳だ」

 

柏木「……俺としては、もう味わいたくない『痛み』だ……強烈過ぎる」

 

勇人はアースノヴァシステムの起動時間が短かったのか、然程問題が無く、軽いストレッチで済ませたが、柏木は起動時間が長かった為、筋肉痛を起こし、地面に膝をついた

 

勇次「待てよ、筋力を上げればアースノヴァシステムの負荷に耐えられ、起動時間が増えるのか?」

 

慧音「概ね正解だ、まぁ勇人の場合は体内にある『D-cell』も活発するから、あまり起動時間が増えないが……」

 

勇人「つまりアースノヴァシステムは『一気にケリを着けたい時の最終兵器』って訳か」

 

慧音「そう言う事だ」

 

柏木「呑気な事を……誰か……湿布か携帯型高速修復剤を……」

 

柏木は地面に這いつくばる様に勇人に近付き、筋肉痛と戦いながら勇人に要求したのは言うまでもなかった

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