Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第53話「予期せぬ誤算」

1150 日本海の海中 伊401艦内 司令部にて

 

勇人「……随分、近未来的な内装だな」

 

群像「そうか?俺達にとっては『シンプル過ぎる』んだが?」

 

イオナ「……勇人、私の『身体(潜水艦)』に何を仕込んだの?」

 

イオナは自身に感じる『違和感』を感じ、その事を勇人に聞くと、勇人は答えた

 

勇人「ん?ああ……昨日、弾道ミサイルの整備の『ついで』に、ちょっとばかし『超重力砲』を弄った」

 

群像「……ちなみにどんな風に?」

 

群像は勇人に聞くと勇人は軽い口調で答えた

 

勇人「俺の艤装と同調し、タカオに壊された車のパーツを使って、威力を『底上げ』した」

 

群像「ッ!?イオナをぶっ壊すつもりか!?そんな事をしたらイオナが持たない!」

 

勇人「安心しろ、耐久性も底上げしている」

 

イオナ「……成程、通りで少し『重たく』なった」

 

群像「……いおりの気持ちが分かった気がする……イカれている」

 

勇人「お前なぁ……」

 

勇人は呆れるとイオナは何かを発見したのか、急いで勇人に伝えた

 

イオナ「ッ!?敵発見!味方識別信号(IFF)から察するに……」

 

群像「……お祖父ちゃん」

 

勇人は二人の報告を受け、確認すると……

 

伊400 伊402「……」

 

そう、モニターには伊400と伊402が写っていたのだ

 

勇人「……群像、俺は超重力砲が配置している艦首部に移動するから、高雄にいるハルナ、キリシマそしてタカオにデコイ用の潜水艦を排出、そして遠隔操作で二隻を翻弄してくれ」

 

群像「分かった、柏木さんに伝えておく」

 

勇人は艤装を展開し、走って艦首に向かった

 

数分後……

 

勇人「艤装との同調そして配置管理した、群像……そっちは?」

 

勇人は艤装を展開した状態で超重力砲が配置されている装置に艤装を変形させ、伊401の全装置に接続し、同調させ、廃車になった部品を使っているのか、座席やハンドル等が現れると勇人は座席に座り、無線で群像に聞くと群像は冷静に答えた

 

群像「……今、タカオ達がデコイを操作して、アイツらを翻弄させている」

 

イオナ「……全制御権を勇人に移行する」

 

勇人「了解……さて、時間も惜しいから早めに決着(ケリ)付けるぞ」

 

勇人はハンドルを握り、アクセルを踏み、二隻に向かって突進し始めた

 

伊400「……無駄な事を……」

 

伊402「超重力砲……スタンバイ」

 

二隻は突進してくる伊401(勇人)に向けて超重力砲を展開し、照準を合わせるかの様に艦首を勇人の方に向けた

 

群像「……やはりデコイとは違う『動き』をしているからバレてしまったか……」

 

勇人「……むしろ『この方』がやり易い……艦首を開けるぞ」

 

勇人も超重力砲を発射させる為に艦首を開けると、伊401の模様か勇人と同じ『模様』に変わり、勇人は慧音から貰った籠手『ファイヤーミラー』を装着し、装着した左腕を超重力砲の発射口に突っ込んだ

 

そして……

 

伊402「超重力砲……」

 

伊400「発射」

 

二隻は伊401(勇人)に向けて、けたたましい轟音と共に超重力砲を発射すると、勇人は見切ったのか、目が据わり、言った

 

勇人「ファイヤーミラー!展開!」

 

勇人はファイヤーミラーを起動させると、籠手が蒼白く発光し、二隻が放った超重力砲を籠手で『吸収』されるかの様に吸い込まれて行った

まるで龍が超重力砲を『飲み込んでいる』かの様に……

 

伊400「なっ!?」

 

伊402「そんな……」

 

イオナ「え!?」

 

群像「はぁ!?」

 

勇人の籠手の力を間近に見た四人は驚き、声が出なかった

勿論、タカオの船でも……

 

杏平 僧 W三笠 ヒュウガ「な!?」

 

いおり タカオ 瑞鶴 勇次「何じゃこりゃー!!」

 

霧島 一航戦「あ……あり得ない……」

 

金剛「what's!?」

 

静 高雄型四姉妹 龍鳳「嘘……」

 

Wハルナ キリシマ「凄い……」

 

比叡 蒔絵「ヒェェェェ!?」

 

柏木「……これがファイヤーミラーの力だ、超重力砲を吸収し、それを『一万倍』にして返す籠手だ……しかし凄いな……」

 

恵「……これじゃ『俺達』の出番が無いんじゃ……」

 

柏木「止めろ、色々とメタ過ぎる」

 

柏木は説明をしていた頃にファイヤーミラーが起動した為、驚きながら言うとハルナは柏木の説明に『ある事』に気付き、答えた

 

ハルナ「だが、超重力砲を返す時に伊401は『持つ』のか?」

 

そう、ハルナはファイヤーミラーの能力『一万倍にして返す事』により、伊401の機体が保てるのか聞くと、柏木を含め、全員が「あ!?」と気が付き、焦り出した

 

柏木「多分、アイツ……『考えていねぇ』と思う……」

 

金剛「これじゃ『諸刃の剣』デース……」

 

摩耶「やべぇ……提督の事だ……」

 

鳥海「まぁ最悪、デコイで救出すれば……」

 

三笠「それが出来れば……な」

 

全員、勇人の事を心配し始めた……無茶な事をしない様に……

 

だが、その『心配事』が直ぐに起こるとは……

 

 

場所は戻り、伊401の艦首にて

 

勇人「くっ!?」

 

勇人(威力か強すぎて、俺の腕が『持たねぇ』……何処か威力を『消す』方法は……無いな……やっぱ返して『相殺』するしかねぇな……)

 

勇人は二隻から発射された超重力砲に耐えきれないのか、左腕が所々『出血』し、顔を歪めた

 

群像「お祖父ちゃん!?大丈夫か!?」

 

イオナ「勇人!」

 

勇人「大丈夫だ!俺が、あのガキ達に負ける筈が無ぇ!」

 

勇人は強がりながら群像とイオナに言うと、群像は勇人の左腕を見て、怒鳴った

 

群像「ッ!?嘘を付くな!お祖父ちゃんの左腕が『怪我』しているぞ!」

 

勇人「安心しろ、昨日付けたばかりだから『傷が開いた』だけだ!」

 

群像「だから!強がっt……勇人「群像!」……なんだ?」

 

勇人は群像に怒鳴り、黙らせると勇人は一呼吸を置き、群像とイオナに『ある事』を言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「今から『返す』から、しっかり捕まってろよ!タービンの出力『全開』!」

 

イオナ 群像「ま……まさか……」

 

勇人はアクセルを全開に踏み、タービンが鞭を打たれた競走馬の様に力強く動き出し、そして……

 

勇人「返すぜ!ファイヤーミラー!転射!そして超重力砲!発射!」

 

ドカン!!

 

勇人はファイヤーミラーが装着していた左腕で『押し返す』様に左腕を突き返すと、ファイヤーミラーが『溜め込んでいた』超重力砲と伊401の超重力砲の双方を発射した

まるで龍が『火を放つ』かの様に……

 

伊400「ッ!?クラインフィールド展開!面舵一杯!」

 

伊402「緊急回避!」

 

それを見た伊400、伊402は直ぐに気付き、クラインフィールドを展開しつつ、機体の向きを変えたが……

 

勇人「遅ぇよ」

 

ドゴン!

 

勇人が呟くと勇人が放った超重力砲は二隻のクラインフィールドを突き破り、二隻の司令部である艦首を残し、跡形も無く『消えて』しまった

そして……

 

バン!!

 

バチバチ……

 

勇人「ッ!?」

 

群像「な!?タービンと超重力砲が……」

 

イオナ「ブローした(壊れた)……」

 

勇人「あ!?悪ぃ……やり過ぎた……」

 

二人「沈めてどうするんだ!!糞爺ィ(勇人ォ)!!」

 

そう、勇人がファイヤーミラーを使って返したせいでタービンと超重力砲が耐えきれず、壊れ、三隻は走行不能になり、そのまま海底に沈んで行った

 

そしてタカオの所では……

 

柏木「……あの馬鹿」

 

タカオ「ッ!?嘘でしょ……」

 

金剛「Oh my god……」

 

ヒュウガ「……」

 

柏木達も伊401の状態を見て驚愕し、俯いた

何故なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三笠「伊400、伊401そして伊402が……『lost(轟沈)』……だと……」

 

そう高雄のモニターには、こう『表示』されていた

 

『I-400 I-401 I-402……Lost』と……

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