Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第54話「思わぬ事態」

轟沈判定が出てから数分後 1247 伊401艦内 機動部にて

 

勇人「……チッ!ギヤやシャフトがボロボロだ……」

 

勇人は伊401のエンジンを見て、頭を抱えながら答えると群像は先程の勇人の『無茶ぶり』に怒っているのか、少し強い口調で聞いた

 

群像「……直るのか?」

 

勇人「当たり前だ……と言いたいが、ギヤは溶接、矯正をすれば直るんだが、シャフトの場合は真っ二つに『折れて』いるからな……『応急処置用のシャフト』を作らないとな」

 

群像「作る?一体どうやって?」

 

群像は勇人に聞くと勇人は画面に写っている伊400と伊402を指差した

 

勇人「『あれ』の機体の部品を使って『作る』、そして、あの二人を『助ける』」

 

イオナ「ッ!?無茶な事は止めて!いくら勇人でも『水圧』で……」

 

群像「はぁ~……また無理難題を……」

 

イオナは勇人の無茶ぶりに止める様に強い口調で言うと、勇人は真剣な表情でイオナに言った

 

勇人「だが、姉妹として『助けてやりたい』んだろ?どうなんだ、イオナ?」

 

イオナ「……助けたい」

 

イオナは握り拳を作り、自身の思いを勇人に伝えると、勇人は立ち上がり、艤装を展開した

 

勇人「……決まりだな」

 

群像「だが、一体どうやって助けるんだ?イオナも言ってたが、俺達もそうだが、機体は『海底』に座礁……『水圧』も馬鹿にならない位、かかるぞ……」

 

群像は勇人に聞くと、勇人は鼻で笑い、群像の質問に答えた

 

勇人「水圧位ならファイヤーミラーを展開し続けば『ほぼ無重力状態』になるからな」

 

群像「……成程な、ファイヤーミラーなら水圧を『吸収』し、水圧を返す『反動』で機体を海面に押し出す訳か……」

 

勇人「そう言う事だ、イオナ、ハッチを開けてくれ」

 

イオナ「ハッチ開放……勇人、無理しないで」

 

イオナはハッチを開けると水圧でハッチ部分のみ海水が入り込み、海水が満たされたら、勇人はハッチの開口部から泳いで伊400、伊402に向かった

 

 

場所は変わり 軍艦『高雄』にて

 

金剛「嘘……テートクが……」

 

比叡 榛名「……」

 

高雄 霧島「……あれほど馬鹿な事をするなと言っていたのに……」

 

愛宕「ヒック……提督……群像君……イオナちゃん……」

 

摩耶「馬鹿野郎……」

 

鳥海 瑞鶴 龍鳳「……グス……」

 

三笠元帥「そんな……」

 

一航戦、そして三笠以外の艦娘達は勇人達が『沈んだ』……『戦死』した事に俯き、中には泣いていた艦娘もいた

 

だが、勇人達が『生きている事』……『死んだ事』を認めない人達がいた

それは……

 

柏木「テメェラ!何メソメソ泣いているんだ!!アイツが、そう簡単に『くたばる』訳が無ぇだろ!!泣いている暇があるんなら早く救出しろ!!」

 

加賀「僧君!アクティブソナーの反応は?」

 

僧「今のところ反応無しです!杏平!」

 

杏平「今、辺り周辺を捜索中!」

 

赤城「皆さん!しっかりして下さい!艦娘の『轟沈』とは違って『潜水艦』の轟沈なので『生きている可能性』があります!!提督の『しぶとさ』はゴキブリ並だと言うのを忘れていませんか!?」

 

三笠「確かに、勇人のしぶとさはゴキブリ並だが……酷くない?」

 

勇次「確かに……まぁ良い!ヨタロウ!ハルナちゃん!タカオちゃん!デコイで救助してくれ!」

 

キリシマ「今やっている!!それに私は『キリシマ』だ!ヨタロウじゃ無い!!」

 

恵「……この海域は『海洋プレート』があるから早めに見つけないと……」

 

ハルナ「ああ……飲み込まれたらお仕舞いだ」

 

タカオ「艦長……イオナ……お祖父様……」

 

そう、柏木や一航戦、勇次、恵、三笠そして蒼き鋼全員が勇人達が『生きている』のを信じ、捜索、救助し続けると、ヒュウガとハルナは何かを察知したのか、真剣な表情で柏木に伝えた

 

ヒュウガ ハルナ「……見つけた!」

 

柏木「本当か!?アイツらは無事か!?」

 

ヒュウガ「ええ!潜水艦はボロボロだがサーモグラフティーで艦内に『人と思われる熱源』を探知した……え!?ちょっ……」

 

ハルナ「嘘だろ……」

 

柏木「どうしたんだ?」

 

ヒュウガとハルナは『ある者』の熱源を察知すると、狼狽え、驚くと柏木はヒュウガに聞くと、ヒュウガは驚きを隠せないまま焦る様に答えた

 

ヒュウガ「大変よ!海底に『人と思われる熱源』を探知したわ!しかも轟沈した伊400、伊402に向けて移動しているわ!!今、映像を流すわ!」

 

ヒュウガは驚きを隠せないまま、今の映像をモニターに移すと……

 

柏木「……何を考えているんだ!!あの馬鹿!!」

 

三笠「ッ!?あれは……」

 

勇次「死にてぇのか!あの馬鹿兄貴!!」

 

恵「自殺行為だぞ!ん?あれはファイヤーミラー……成程な……」

 

赤城「全く……本当に無茶をする人ですね……」

 

加賀「……良かった」

 

いおり「……本当に人間なの?海底を泳いでいるなんて……」

 

金剛「ッ!?テートクが……」

 

艦娘達「生きていたァーーー!!」

 

柏木、勇次、恵そして蒼き鋼全員が海底の映像……勇人がファイヤーミラーを展開しながら伊402、400に向かって泳いでいるのに驚愕し、怒鳴り、三笠含む艦娘達は勇人が『生きている事』に喜んだ

 

キリシマ「今から救助に向かう!タカオ!ハルナ!」

 

ハルナ「了解だ」

 

タカオ「言われなくても!」

 

三人はデコイを遠隔操作をし、勇人達の救助に向かった

一方 伊400、伊402が座礁した海底付近では

 

勇人(……見つけた!)

 

勇人は泳ぎながら伊400、伊402を見付けるとファイヤーミラーの効力である『反発力』を利用し、少しずつ軌道を修正しながら伊400の内部に潜入し始めた

 

勇人(……何処か酸素が残っている場所は……あった!)

 

ザバン!

 

勇人「ハー……ハー……死ぬかと思った……マジで禁煙しようかな……ん?あれは!?伊400か……容態は……」

 

勇人は空気が残っていた場所を見付けると、其処に向けて上昇し、機体内部に上がると、倒れている伊400を発見し、直ぐ様、脈拍と呼吸の有無を確認した

 

勇人(……心拍数正常、呼吸は有り、そして内部及び外部の損傷は無い……良かった、気を失っているだけだな、それに機体は……シャフトに耐えれる物すら無いな……少し『やり過ぎた』か……)

 

勇人「おい!起きろ!」

 

勇人は『自身のせいで』内部が『悲惨な状態』に頭を抱え、反省しつつ、伊400の顔を軽く叩きながら起こすと伊400は辛そうに起き上がった

 

伊400「うっ……私は……ッ!?佐世保の龍!?何故、此処に!?」

 

勇人「出〇並のリアクションがあれば大丈夫だな……さぁ!捕まっとれよ!」

 

伊400「え!?ちょっ!?」

 

勇人は伊400の質問に答えず、伊400を抱え込みながら再び海底の中に入った

 

勇人(……さて!軌道修正……伊401に身体を向けて………ファイヤーミラー!転射!)

 

ドゴン!

 

伊400「ゴボゴボゴボ………」

 

伊400(誰か助けて!溺れる!)

 

勇人は溺れている伊400をお構い無しで、身体を伊401に向け、ファイヤーミラーの反発力を使って、一気に伊401に向けて移動し、数秒後、伊401のハッチ部分に入って行き、機体をノックするとイオナは反応したのか、ハッチ部分の海水を抜き、勇人と伊400を出迎えた

 

イオナ「勇人!それに400!?」

 

伊400「……助かった」

 

勇人「……さて!後1人だ……行ってくる」

 

群像「本当に無茶をする『ジイサン』だな……」

 

勇人「……体力の無ぇ奴には言われたく無ぇよ『ル〇ージ野郎』」

 

群像「ッ!?この糞ジジイが……」

 

勇人「アァ?ヤんのか?コラァ!?」

 

群像「ッ!?俺だって……殺るときは殺るぞ!」

 

イオナ「此処で家族喧嘩しないで、勇人……お願い」

 

勇人「チッ……はいはい分かったよ……命拾いしたな、糞孫が……スゥー………」

 

ザブン!

 

群像「こ……怖かった……『俺達の世界』のお祖父ちゃんより怖ぇ………イオナ、助かったぞ」

 

イオナ「……正直言って助けたく無かった……死にたくなかったの……そして、400が……」

 

伊400「……」←気絶

 

群像「……敵でさえ、オチたか……つくづく敵に回さなくて良かったと思うな」

 

イオナ「今は『ある意味』敵に回っちゃったけど……」

 

群像「……後で謝ろう」

 

勇人は群像に皮肉を入れつつ、再び海底に座礁している伊402に向けて移動し始めた

 

そして勇人よ……孫相手にマジギレは大人気無いぞ by うp主

 

 

 

 

 

 

場所は変わり 軍艦『高雄』にて

 

杏平「ハァ!?敵である伊400を『助けた』!?」

 

僧「まさか、お祖父様は敵である二人を……」

 

蒼き鋼全員は勇人の行動に驚くと、柏木は勇人の行動に呆れていた

 

柏木「確かに、コイツラを助ければ『李の策』が分かるのだが……リスクがデカ過ぎるぞ……」

 

勇次「李の策『以外』にも、危険を犯してまで『助ける理由』があるのか?俺なら、そのまま『海洋プレート』に沈ませるのだが……」

 

柏木「勇次、度を越えた『発言』を止めろ!『脅迫罪』で逮捕するぞテメェ!」

 

勇次「……冗談だ」

 

柏木「今の『間』は何だ?それに『冗談』には聞こえなかったぞ」

 

蒼き鋼全員「そこは激しく同意します!」

 

瑞鶴「ユージン、海洋プレートに沈ませるよりかは、人質として取り、『慰め物』として行えば?」

 

勇次「お!それも良いn……柏木「黙っていろ!この『鬼畜腹黒バカップル』が!人質を『拷問』してどうするんだ!」……わーったよ」

 

瑞鶴「はーい……」

 

高雄「コラッ!瑞鶴さん!すみません大将、私達の仲間が……」

 

三笠「すまない柏木、息子が……」

 

勇次と瑞鶴が『冗談に聞こえ無い』冗談を言うと、柏木は二人に叱り、高雄と三笠は二人の代わりに謝罪すると柏木は『叱るのに(ツッコむのに)』疲れ、ため息を付き、答えた

 

柏木「ったく……俺の所の瑞鶴とは『比べ物にならない位』脅しのレベルが洒落にならないのに……まぁ良い、キリシマ、勇人の状態は?」

 

霧島「え!?私?」

 

キリシマ「おいメガネ!お前の事じゃない、勇人なら伊402を救助するために再び海底に戻り、泳ぎながら向かっているぞ」

 

柏木「メガネって……分かった」

 

キリシマは怒鳴りながら霧島に言いつつ、柏木に報告すると霧島はキリシマの言葉にカチンと頭に来たのか、勇人みたいな『喧嘩口調』でキリシマに聞いた

 

霧島「あぁ?誰がメガネだ?ヌイグルミ野郎?」

 

霧島もまた、キリシマに挑発すると、キリシマもまた頭に来たのか、霧島同様『喧嘩口調』で返した

 

キリシマ「あぁ?ヤるのか?沈ませるぞ!」

 

霧島「上等!燃やしてやらぁ!!」

 

Wハルナ「霧島(キリシマ)!此処で喧嘩しないで(するな)!」

 

金剛「霧島、キャラが崩壊してマース!」

 

キリシマ「何を言っているんだ金剛!私は平常運転だ!」

 

キリシマは胸を張って金剛に言うと、金剛は慌ててキリシマに言った

 

金剛「shit!そう言えば同じ名前でしたネー……テディベアの方では無くて、メガネの方デース!」

 

キリシマ「て……テディベアぁ!?」

 

霧島「酷い!!金剛御姉様とは言え、酷過ぎます!!」

 

金剛「ならキャラを崩壊しないで欲しいデース!そして喧嘩しないで欲しいデース!」

 

Wキリシマ「……分かりました(分かった)」

 

柏木(いや、どちらかと言うと更に『安定した』様な……まぁ助かったぞ、金剛……)

 

柏木「ならキリシマ、伊400の機体をサルページしてくれ、そしてハルナは勇人が伊402を救出し終え次第、機体をサルページし、軍艦高雄(コレ)を使って伊401を引き上げるぞ!」

 

ハルナ キリシマ「分かった!」

 

柏木は金剛の説得に内心、感謝しつつ、キリシマ、ハルナに指示を出した

 

そして、また『新たな問題』が……

 

勇人「………ふぅ!二人目の救助、完了……って!寒っ!?オーイ!戻っ………ッ!?」

 

勇人は伊402を救助し終え、海水の温度で冷えきった伊401に戻ると……

 

群像「………」

 

イオナ「勇人……どうしよう……群像が……」

 

勇人は、群像が震えて意識が朦朧になっていたのに気が付き、容態を確認した

 

勇人「……ヤバいな、『低体温症』しかも『中度低体温症』を起こしている……」

 

そう、群像が寒さに耐えきれず低体温症を起こしている事に……

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