ー1269年。
ある1つの世界が、崩壊しようとしていた。
其れは、あまりにも残酷で非情な物語。
ストーリーは今、始まっていく…
1268年6月7日
「はあー。」
「どうしたんだ?アシス。何か嫌なことでもあったか?」
「嫌なことも何も、これの原因はほぼ全てお前にあるだろ、ミギア。」
「あはは…。あれのことか。まあそう気を落とすなって」
「ったく、せっかくレア食材が獲れそうだったのによー。」
こいつの名前はミギア。俺の相棒で、俺より20センメルも身長が高い。性別は男で、歳は16。まあまあ体格はいいけど、動きがノロノロしてんだよなあ…。
「でもアシスにはマリーが作った弁当があるだろ?羨ましい。」
マリーっていうのは俺の幼馴染だ。性別は女。
「おいおい惚気話はよせよ。気が散っちまう。」
「そうだったな、悪かった。」
ここは洞窟だ。少しでも気を散らして襲われたら死んでしまう。
「まあでも、ここはそんな低くないし大丈夫だろ。」
「まあな。だが万が一ってこともあるしな。」
この洞窟は100階層もあって、今俺達がいるのは3階だ。モンスターはそこまで強くないし、安全ではあるが…
「確かに。Sモンスターが出てきたらやばいね。」
Sモンスターっていうのは、ストロングモンスターの略だ。とにかく強いらしい。
「ああ。お前の装備重いしな。」
「ま、まあね。」
ズザッ
「おい、あれマンハントじゃねえか?」
「マンハント…じゃない、あれはシーマンだ。」
「ああ、ならよかった。」
「ちゃんと見ろよ。」
「ごめんごめ「おい後ろだ!」
ベチャッ
「…危なかった。ちゃんと気配らないと死ぬぞ!」
「ありがとう。気をつけるよ。」
「んじゃお前シーマンやっといてくれよ。俺はスライムのドロップ見てくるから。」
「了解。よいしょ!」
「ウグルルル…」
「すまんな、殺させてもらうぞ。」
ザシュッ
「ガウ…ア……」
「いっつも思うけど獣系はグロいな。」
「おい、もう終わったか?」
「今ちょうど終わったよー。」
「んじゃドロップ漁るぞ。ちなみにスライムからレアドロップのダークジェルが落ちた。」
「本当?使い道は後で考えようか。」
「だな。んじゃいくか。」
グシャ ペキッ
「南無南無…」
「おい、早く手伝ってくれよ。」
「おっとごめん、あまりにも残酷だからね…。」
「まあいいよ。とりあえず皮と…これはもしかして!」
「どうしたの?」
「おい見ろ、硬質爪だ!」
「嘘でしょ!これはかなり強力な武器が作れるね!」
「でも小さい…せいぜい作れて短剣だな。」
「集めておこうか。」
ドゥン
「ん?今何か音がしなかった?」
「俺は何も聞こえなかったぞ?気のせいじゃないか?」
ドゥン
「ほら、やっぱり何か音がしてる!まるで地響きみたいな…」
ドゥン
「確かにしてるな…。一体何が起こっている?」
ドゥン
「アシス…あれ…!」
「おいおいおいまじかよ!早く逃げるぞ!」
「う、うんわかった!」
ドゥン
「あれって…もしかして…トロール…か?」
「僕…は…わから…ないけど…ギガンテスかも…」
5分後
「はぁ…はぁ…」
「はぁ…危なかったね…」
「一歩間違えれば死んでいた…でも何であそこに大型モンスターが…?」
「さあね…。ん?あれ見て!」
『号外!号外!大型モンスターのギガンテスがアイスライト塔に出現しました!ランカーは注意して下さい!』
アイスライト塔っていうのは、俺達が行っていた洞窟のことだ。
「それにしてもなぜあんなところに大型モンスターが…?」
「あとでギルドに行って聞いてみよう。」
「そうだな。」
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