器用貧乏が行く異世界転生記   作:ヤナセ コウ

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やあ( *・ω・)ノ皆さん久しぶり!
皆さんお待ちかね(待ってない)の最新話を持ってきたよ!メキ((殴
すみませんでした。調子に乗りました!(土下座)
予定より長くサボってしまいまことに申し訳ありませんでした。気長に待ってくれた読者さんには感謝してます。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
では!改めて最新話です!どうぞ(*・ω・)つ!


器用貧乏 試練

さて、駄作者のせいで前回までの話を忘れた人も多いと思うので、さらっと復習。

 

1.死んだ。

2.妹と異世界転生。

3.森の部族(仮)の儀式に突入。

4.なんやかんやあって仲良くなる。(適当)

5.親友と再会。

6.親友と俺の分の朝食を取りに行こうとしていた。←今ここ!

 

という感じだ。

 

…改めて振り替えるとなかなか濃い1日目だったな。

この調子で大丈夫だろうか?若干不安になってきた。

 

ん?説明の途中が適当?

…気のせいだ。

全部言うのがめんどくさいとか全然思ってない。

 

さて、なんで俺がぐだぐだとこんな下らないことを考えているのかと言えば単純に現実逃避だ。

 

「優兄!朝ごはん作ってきたよ♪」

 

「………あ、あぁ。ありがとう。」

 

「あ!似非勇者の分もあるよ!敵にもちゃんと作る私の優しさに感謝してね!」

 

「………お、おう。」

 

ヤバイ。言いたいことが多すぎてヤバイ。混乱が大き過ぎて俺の語彙力もヤバイ。

 

よし。落ち着け。とりあえず状況を整理しよう。

 

まず俺はユッキーと俺の分の朝食を取りに行こうとしていた。

 

そこへ美咲がゆっくりとした足取りでキツい異臭を放つ赤黒い物体を2つの木の板に乗せて持ってきた。

 

そして先ほどの台詞に繋がったと。

 

「……なあ。美咲?」

 

「ん?何?」

 

「……何を作ってくれたんだ?」

 

言えない。この臭いも見た目もヤバい物体は本当に食べ物なのか?なんて言えないっ!

 

だから、そんな今にも泣きそうな顔で俺を見るな!ユッキー!もっとはっきり言ってやれよ!って思ってるのがはっきりと分かる。

 

じゃあ、お前が言えよ!って無言で訴えたら儚い笑顔で無理(泣)って訴えられた。解せぬ。

 

俺達が不毛な押し付けあいをしていると、暫く考えていた美咲が思い付いた!って顔で嬉しそうにこちらを向いた。

 

「美咲特製ローストチキン~朝食version~だよ!」

 

「「…………。」」

 

結構安直なネーミングだな…。

 

…じゃない!

え!?ローストチキン!?これが!?

 

は、はは。冗談だよな?

という意味を込めて美咲を見ると、

…本気の顔だった。

 

…あぁ。うん。そうか。

そういえば、家事全般は俺がやってたからな。

 

美咲はやったことなかったか。

 

…って、いやいやいや!

それにしても流石にこれは酷すぎる!

学校で家庭科の授業とかあったよな?

成績見たけど特に問題なかったはずだ。

 

…本当に何をどうしてそうなった?

 

混乱の極致に立たされユッキーと2人で無言で固まっていると美咲が怪訝そうな顔でこちらを覗き込んでくる。

 

「どうしたの?2人して固まっちゃって。」

 

その声に反応して漸く再起動を果たす2人。

 

「…あ、あぁ。いや。何でもない。」

 

「…え?あ。おう。何でもないぞ。」

 

「…ふーん。なーんか怪しいけど、まあいっか。」

 

その言葉に2人揃ってホッとした。

 

直後に投下された爆弾発言によって2人揃って血の気が引いた。

 

「では、改めて私の初料理をご賞味あれ!」

 

せめてもの抵抗として優人は切り札を切る。

 

「あ、あぁ。…なぁ。美咲?これ、味見とかしたか?」

 

「え?してないよ?そんなことより早く!冷めちゃうよ!」

 

が、失敗に終わった。

 

「…もしかして、私が作った料理なんて食べたくない、かな?」

 

そう言って泣きそうな顔になる美咲。

 

寧ろ状況は悪化した。なんでさ。

 

「「そんなことない!!」」

 

「「いただきます!((ここまできたら腹くくるしかない!))」」

 

「「っ!(南無三!)(どうとでもなれ!)」」ぱくっ×2

 

 

 

 

 

「「…………。」」しーん×2

 

 

 

 

「ど、どう、かな?」

 

 

 

「「…………。」」

 

 

 

「ねぇ。どうなの?」

 

反応しない2人に次第に涙目になっていく美咲をよそに、2人は目を見開いてフリーズしていた。

 

 

 

…なんだ、これは。

 

思ってたより凄く、いや。もの凄く!

 

 

 

 

「「…うまい!?」」

 

「ほんと!?やったぁ♪ちょっと焦げちゃったから心配だったんだよね~。ほんとよかった♪」

 

……は?え?何だ?何が起こった?

 

死を覚悟して口にいれたら今まで食ったローストチキン中で一番うまいんだが?

 

いや。兄馬鹿補正とかそんなちゃちなもんじゃないからな!?

 

見た目赤黒い塊(血の塊に見えた)なのに、外はパリパリで中からジュワっと肉汁が溢れでてくる。その癖まるで朝食であることを考慮したかのように肉は口にいれるそばから溶けるように消え、噛まずにさらっと流せる。

 

飲み込めば旨味を凝縮したような薫りが鼻を抜けて行き、しっかりと食べたという満足感を与えてくれる。だと言うのにいくら食べても胃もたれになる気がしない。

 

結論!

 

「「これ、ほんとにローストチキン?」」

 

「失礼ね!ちゃんと、こっちの鶏を捌いて貰って作ったんだよ?」

 

いやいやいや!ご冗談を。

俺達の知ってるローストチキンとはまるでかけ離れてますけど!?

 

つーかそもそもこれチキンなのか?

 

こっちの世界で鶏って呼ばれてる別の動物の肉じゃないのか?

 

…それとも何か?

 

俺達が今まであっちの世界でいつも食ってたのは鶏では無いとでも言うのか!?

 

は?大げさ?お前これ食ってからもう一度同じこと言ってみろ。…お前って誰だ。

 

「むぅー!そんなに信用できないなら食べさせてあげない!」

 

「「信用してます!してるから取り上げないで!?」」

 

 

絶品のローストチキン(仮)をこんなことで食いっぱぐれる訳にいかん!

 

死んでも離すか!

 

男が2人揃って必死になって皿になっている木の板を片手の握力で握り潰さんばかりにひっつかみ、どこぞのダ○ソンも真っ青な勢いで吸い込む。

 

片や異世界転生と元からの異常性で世界で十の指に入るであろう実力派救世主(予定)。

 

そして、もう1人は腐っても世界を混沌に貶める一助を担わされていた元勇者。

 

その上イケメンの2人が木の板に指を食い込ませ、血の塊にしか見えないローストチキン(仮)を必死に飲み込む。

 

その光景を見た美咲は後にこう語った。

 

『人って本気で何かを手に入れようとする時に大切な物を失うんだね…。』と。

 

この言葉を詳しい説明もなしに突然聞かされたこちらの世界の住人は 当然勘違いした。

 

この言葉を後に世界中に広がることになった『救世主の名言集』に載せてしまったのは当然の結果だった。




いかがでしたか?
久しぶりに書いたのでところどころミスってそうで怖いですね。

どこかミスってたら教えてくれると嬉しいです!

…いやはや、まさか勘違い要素が主人公だけじゃないなんてビックリだね!ゴス((アンブッシュ

げふんげふん。失礼。

あ。ちなみに2人が食べてる鶏だけど、こっちの世界では一般的に食用として育てられてる魔物の肉です。正式にはニールと呼ばれています。なんで鶏って言ってニールが出てきたのかは…察してください。

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