ハイスクールD×D〜羅刹の君の異世界転移 作:焼き鳥食べたい
それではどうぞ
目を開けば、完全無欠の異世界だった。というか現在進行形で落ちてるんだが俺……。
「つか、此処は何処だよ」
落ちながらも俺はこの世界が何を原作にした世界なのか考え始めていた。普通、転移させる前に『ーーーを原作にした世界じゃよ』という説明ぐらいあってもいいだろうに。老神め、ほんの少しだけ恨むぞ。
でもまあ、普通の作品ならこんな風に転移先が地上からかなり離れた場所にはしないだろうからこの世界の原作は良い感じなのだろう。
「さて、一度状況整理をするか」
影の翼を生やし空中で停止してから俺は周囲を見回す。眼下には時おりどう考えても普通の生物のモノとは思えないような鳴き声が聞こえてくる広大な深い森が北の方へと広がっており、逆の南には山々が連なっている。そして空は紫色と少しいやかなり気持ち悪い。
「魔王名乗っているけど流石にこれはどうかと思う」
血とかは別に平気なのだが視覚的な問題で流石にこの空は好きになれないな。そんな事を思いつつ俺はなんとなく北の方へと翼をはためかせ飛んでいく。
何故、北の方へと飛んでいくのか、と聞かれても特に理由はないから答えられん。それにあの俺が望んだ以上の幸運を発揮してしまう幸運の特典のおかげできっと何か起きているような場所に着くだろうと俺は思っているからこうしてなんとなくで飛んでいる。
■◆■◆ーーー(∴)
しばらく飛んでいると翼の生えた小さい奴らが大きな赤い奴と白い奴に向かっていっては吹き飛ばされているのが見え始めてきた。よく見てみると翼が生えている奴らは白かったり黒かったりしており大きな二体はドラゴンの様な見た目だ。
赤い龍と白い龍が出てくる作品なんか割りとあるが……この世界いったい何の世界だよ。
「赤い龍……ルシファーとサタンしか出て来ないんだが」
いや、ルシファーもサタンも同じか。とりあえず赤い龍と白い龍だけじゃ作品がわからない。なら、あの小さい奴らーーといっても俺が遠くから見てるだけで俺ぐらいの大きさだろうがーーがなんだ?白い翼と黒い翼が生えているが……正確に言うと黒いのは二種類だな。片方は白いのと同じような翼だがもう片方は蝙蝠のような羽根だ。
鳩と烏と蝙蝠と言ったところか。さて、三種類の奴らと二体の龍が戦っている作品はなにかあったか?さすがに十八年も転生前の世界のライトノベルや漫画アニメを見ていないとわからなくなってくるな。
そういえばあの鳩の奴ら、なんだか前戦ったまつろわぬ神の奴に似ているな翼だけだけど。
えーとなんだったか、まつろわぬ……サ、サ、サリ、エルだったな確か。
サリエルといえば天使、じゃああの鳩が天使だとすればあの烏は堕天使か、なら蝙蝠は悪魔になるな。悪魔と赤い龍……赤龍……帝?赤龍帝って確か悪魔で赤い龍ドライグを……ここ「ハイスクールD×D」の世界か。
「少し無理矢理感を感じなくは無いが幸運の特典のせいだろう。にしてもハイスクールD×Dか、新巻が出る前に転生したから獣が復活したとこで止まってるんだが……」
そう、誰に言ってるわけでもない文句を口にしつつ俺は三大勢力と二天龍に片手を向けて解析の術式を広げる。二天龍はこの世界において上位の存在、その上に無限と夢幻、獣がいる。だから二天龍の実力が俺のいた世界と比べるとどれほどなのか調べるために解析するがこれでまつろわぬ神より強いとかだったら原作に関わりたく無くなるんだが……。
しばらくの間、解析のために三大勢力が二天龍に吹き飛ばされているのを見ながら待っていた。
「……解析が終わったか」
二天龍の解析の結果を 見て俺は安堵しつつも落胆してしまった。二天龍の実力はかつて、俺の同輩である『ロサンゼルスの守護聖人』が戦っていたという神祖アーシェラが化身した蛇神レヴィアタンと同じぐらいだという。無論ドライグは倍加、アルビオンは半減を使えばある程度違うだろうが、それでもまつろわぬ神には届かない。二天龍がこれならば夢幻と無限、獣はまつろわぬ神と同じぐらいの実力だろう。
三大勢力の実力についてはお察しなのでもう片方の術式、俺自身の解析に目を移す。
「なん…だと…?」
俺の解析の結果を確認してみるとそこには俺の権能の半分以上が封印されて使用不可になっている旨が記されていた。
「おいおい、巫山戯るなよ。えーと、使える権能は魔術と腐敗、十束剣に鏡と吸血鬼ぐらいしか使えないか」
封印されている権能の中には俺がよく使う事のある権能がチラホラあり、封印されていないモノの中には一度も使った事のない権能が多くあったが魔術と鏡が使えるのなら充分だろうし、大抵の敵には負けないだろう。まあ、メインの吸血鬼があるだけでも結構やばいんだがな。
「さて、どうするか」
解析によりこの世界での俺の実力とかが分かったわけだが、あの三大勢力と二天龍の戦いに乱入するべきかしないべきか悩むとまでは言わないがどうするか。まあ、乱入したとしても二天龍を叩きのめすのだろうが、その際に三大勢力に目を付けられるとのちのち面倒くさい事になるだろうな。
眷属でも召喚して乱入させるか?だがなあ、それで眷属が目を付けられても困るからな……。
設定ーー権能その一
吸血鬼:夜斗の魔術と鏡という権能以外に主に扱う権能を指す言葉。その吸血鬼という呼び名通り吸血鬼ドラキュラの元ネタであるまつろわぬヴラド三世から簒奪した権能。
夜斗の過大解釈、印象により普通ならば某運命のように槍を地面から生やしたりするような串刺し公らしいモノになるはずが一時的な吸血鬼化、身体から血液にも似た赤黒い杭を発生させたり、周囲の空間を夜へと染め上げたり、効果範囲内の存在から力を吸い取るなどのチンピラ中尉と同じモノになっている様子。
尚、吸血鬼の眷属を生み出す事も可能で既に複数人の眷属がいる模様。
正式名称:闇の賜物
聖句:Yetzirahーー闇の賜物
創造詠唱で創造能力発動
簒奪元:ヴラド三世
はい、どうだったでしょうか。これから最後には夜斗の権能を紹介していきたいと思います。
次回は来週の火曜日頃に投稿したいと思います
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