時は飛んで12月。
私──彩芽はあれから毎日欠かさず魔法の訓練と武具の作成をしている。
おかげで私の魔力コントロールはかなり精密なものになったし、異空間の武具も数えるのが億劫なほどになった。
まあ、スペアというかダブりもたくさんあるけどね。
ミオンの主人格は翼というか結局ブレスレットにあるから、壊れて底が尽きないためにも多いに越したことはない。
そうそう壊れるようなものでもないけど・・・。
あ、私の両親は現在絶賛旅行中です。
結婚記念日に今までどこも出かけてないって言ってたから、“今年は行ってきたら?”って提案したら泣いてた。
良くわかんないけど、喜んでもらえたならそれでいいかな。
とか思ったり思わなかったり。
何はともあれ二ヶ月は帰ってきません。
閑話休題
今日は土曜日。
私は今日も訓練をするために家を出発する。
ま、気分転換にいつもと場所は変えてるけど。
「ここら辺でいいかなぁ・・・っと?」
【Some reaction Mage, is one.】
「(魔導師・・?こんなところに?)」
【Can not say that of others, you also master.】
「(確かに・・・。)」
苦笑いするしかない。
ちょっと厳しくない?
私はそっと木の陰から覗く。
そこには私と同じくらいの年の女の子が居て、シューターで空き缶を撃っていた。
「ふぁ~。うまいもんだね~。」
「ふぇ!?」
あ、失敗した。
声出したら、ばれちゃうじゃん・・・。
「誰なの?」
あっちゃあ・・・・。
【Please the idea.】
「わ、私は私立聖祥大付属小学校3年、式城彩芽ですっ。」
少してんぱったけど、一応名乗っておく。
「あ、私はなのは。高町なのはだよ。私も私立聖祥大付属小学校の3年生なんだ。」
「同じ学年なんですね。」
「うん。ええと・・・見た?」
「はい。ばっちり。」
大きくため息をつく高町さん。
そして真剣な目で私を見据えてきた。
「レイジングハート。どうしたらいいと思う?」
【How about you try to talk to Ms. Lindy and Chrono once?】
「そうだね。と、いうわけで、ちょっと着いて来てくれないかな?」
と、私に振られても・・・。
「(これって逝かなきゃだめだよね?)」
決して誤字ではないと思う。
【Please give up.】
「(ちなみに断った場合は?)」
【It would be use of force.】
私も大きなため息をつく。
「わかりました・・・。」
「じゃあ、ついて来て。」
しばらく歩くと、とあるマンションにたどり着いた。
そしてエレベーターに乗り込み、上層階に到着。
高町さんがインターホンを押す。
『はい。』
「あ、リンディさん。」
『なのはちゃん?どうしたの?』
「ちょっと問題が・・・。」
『わかったわ。とりあえず開けるから待ってて。』
数分後。
「あなた・・・見ちゃったのね・・・。」
どうやら魔法は見てはいけないものらしい。
っていうか、私も魔法使うんだからあんまり関係なくないですか?
「困ったことになったわね・・・。」
一般人に魔法見られるとそんなに困るの?
なら早めに解決してあげようかな。
「あの?」
「あ、ごめんなさいね。何だったかしら?」
「魔法って、こういうことですよね?」
私は人差し指を立てて、極小さな魔力球を生成する。
するとリンディと呼ばれた女性と高町さんは目を見開いていた。
「え・・・嘘・・?魔法?」
「彩芽ちゃんって魔法使えたの!?」
「誰も使えないとは言ってないけど・・・。じゃあついでに。ミオン。」
【Open a small amount of magical power.】
二人はさらに驚いた顔をする。
「魔力!?うそ・・。さっきは全く感じられなかったのに・・・。」
「そりゃあ普段は抑えてますしね。駄々漏れじゃまずいでしょ・・?」
「そうだけど・・・。」
「まぁこれで民間人じゃないってことは分かっていただけたと思いますし、これで失礼してもいいですか?」
「え、ええ。ごめんなさいね。」
「いえ。では失礼します。」
私は家に戻る。
「ミオン・・。魔導師がこの町にはいたんだね。」
【Would have been noticed even master.】
「そりゃそうなんだけど。こんなに近くにいるとは思ってなかったし。」
流石に同じ学校だとは思ってなかった。
しかも学校の四大美少女の1人だなんて。
「人は見かけによらないものだね。」
【Master's remarks will not be satisfied with an explanation as to me.】
「どういう意味かな?」
【It is this sense.】
やっぱり毒舌だね。
舌ないけど。
───その晩
【Emergency occurs.】
「結界・・・?行くよ!」
【All right.】
私は家を飛び出す。
「魔力反応!?大きい・・・!」
【How are you do?】
もちろん決まってる。
「ドミニオン。セットアップ。」
【Standby ready, set up.】
刹那、例の紅黒い魔力に包まれて一瞬でバリアジャケットの展開が完了する。
そして、ドミニオンの主格部である翼を用いて、一気に飛翔する。
「いた!戦闘中か・・・。」
【Master.】
「わかってる!」
高町さんと赤いジャケットの子が戦っていた。
現在は明らかに高町さんが危険。
「とりあえず、あの赤い子を打ち落とす!ミオン!」
【Jet move】
翼を畳んで急加速。
一気に距離をつめる。
「アイシクルショット!」
【Icicle shot】
「シュートッ!」
【Fire】
今まさに高町さんを襲おうとしている赤い子に極低温の冷気の塊を撃ちだす。
直撃。
「何だテメェは・・・。」
防御された上に、怒らせてしまったようです。
さてどうしましょうか・・・。
無茶な物語の進め方をしてしまいました。
あ、最終決戦では主人公はいない予定です。