二役/二股/二枚舌をする者[一時凍結]   作:無の空間の存在維持

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 数十m先を進むが、先ほどの風景と変わらないため、声が聞こえた場所が何処なのかが、分からなかった。だが、聞こえた声がもし“探していた人”ならば、すぐに見つけ出さなければならない。

 

 一度目を閉じ、強く瞑り、目を開ける。すると、崩れ落ちそうな建物があり、そこに人がいた。が、その建物は他の建物とは違い、音を立てていた。

 

 ゴッ!

 

 ドドドドドドドドドォォッ!

 

 直後、一番上の瓦礫が落ち、大きな音を立てると共に崩れ落ち始める。下にいる人は動いているように見えない。

 

 「あっ!」

 

 すぐさまに走る。が、あまり走らないためか、ほとんど歩いているのと変わらない。瞬時、横に他の人が現われる。隣にいる人は希乃の速度に()()()()()()。希乃はすぐに人形に向かって、ジャンプをし、その人は希乃を落とさないように背中でキャッチをする。

 

 おんぶしてもらった希乃はすぐに指示を出す。

 

 「あの子を助けてっ!!!!」

 

 それに反応するかのようにその人は走る速度を上げる。建物が全壊する直前、その人は『目的の人』らしき人を持ち上げる。その子を抱え、その人はすぐに脱出をする。

 

 希乃は後ろを見ると、先ほどいたこのこの場所には瓦礫が落ちていた。最初は遠くて見ていたため、きちんと確認していないため、もう一度この子を見る。

 

 「…うん、例の子だね」

 

 その子を見て、一先ず安心する。余波の可能性があり、先ほどの崩れた後の風で、他の建物が崩れることを考え、安全な場所へ移動する。

 

 

 

 ある程度走り続けると、建物が少なくなってきた。希乃は周りを見渡し、安全確認をする。

 

 「もう大丈夫そうだね。止まっていいよ」

 

 また、その声にその人が反応し、走る事を止め、止まる。希乃が下り、この子を降ろすように伝える。その人はその子を降ろし終えると、止まる。

 

 「さて、もう帰っていいよ」

 

 瞬時、トンネルが出現し、その人はその中へくぐると、トンネルは消滅する。希乃は帰ったところを見終えると、この子が覚ますまで待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくすると、その子は目覚める。すでに暗くなり、隣には少女が寝ていた。半壊していた建物ではほぼ意識がもうろうとしていたため、さらに状況を読み込めないでいた。

 

 すると、眠っていた少女である希乃は目を覚まし、見つめ合う。

 

 その子はどう反応をすればいいのか分からずに、希乃から目を逸らす。希乃はその子が目を覚ましたことで、話しかける。

 

 「意識はしている?」

 

 「…しているわ」

 

 まずは安全な安否確認のためにその質問をする。

 

 「名前は言える?」

 

 「こ、子供じゃないから言えるわよ/// アタシは筑紫(つくし) (みお)。アンタは誰よ?」

 

 「私は文華 希乃だよ。貴女を拾いに来た」

 

 自己紹介をした直後、澪にとって意味深な言葉を聞く。

 

 「拾う?それはどういう意味よ」

 

 「そのままの意味。まぁ、保護とも言うよ。貴女はある方に頼まれて来たの。一緒に来てくれる?今後の貴女がどうなるかが知りたいでしょ?」

 

 「…酷いことはされないわよね?」

 

 「それは大丈夫。エスパーだけには何も危害を加えない方だから」

 

 スッと、ポケットから正方形の形をしたモノを取り出し、そこの中心のボタンを押す。直後、目の前にトンネルが出現する。案の定、この光景に澪は目開く。

 

 「さて、行くよ。まず頼まれた方と話し合わないといけないしね」

 

 「…分かったわ。それで助かったのなら、付いて行くわよ」

 

 「素直に聞いてくれて、助かるよ」

 

 希乃はそっと澪に手を出す。澪はその手を繋ぎ、トンネルの中へと入って行く。トンネルは残ることなく、消滅する。

 

 




〈原作との簡易的な相違点〉

・この話での澪は、感情は失っていないという所になっています。

・見つけたのは、『オリ主』ということになっています。



〈原作との相違点〉に関しては、誤解しやすい所を助言や補足を入れます。しかし、それが不必要な”時”や”場面”、ストーリー‥、と判断した場合は、省略します。

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