二役/二股/二枚舌をする者[一時凍結]   作:無の空間の存在維持

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澪がパンドラに入ってから数ヵ月が経つ。だが、あまり馴染めていないせいか、ほとんど一人でいることが多い。そのため、保護した希乃がそれなりに面倒を見ることになった。

 

本当は兵部に頼まれて保護したのだが、兵部の立ち位置上、忙しい身である。兵部はパンドラのリーダー格。すなわち、ボスである。

 

だが、希乃もよく澪に構えられる立場ではない。希乃の立ち位置は幹部だ。さらに、真木 司郎という男性より上の立ち位置のため、長く澪と一緒にいられるわけではない。だが、澪は兵部と希乃に関しては異常なほど親近感を抱いているのも事実。なおかつ、兵部に関しては親近感以上の気持ちを抱いている。

 

そのため、大きく時間が空いていれば、澪といることにした。それ以外に、方法はなかった後に、あの戦場の近くにいた男性、ヤマダ・コレミツを保護し、似た場所にいたためか、澪は例外的にそのヤマダとは他の人とは仲が良い。

 

希乃はヤマダに澪の後見人として頼み、ヤマダはそれを受け入れる。ヤマダも澪に対して、気にしていたようだ。これで、澪はヤマダが面倒を見ることになり、一先ず希乃は安心する。

 

さらに数ヵ月後、兵部が仮の溜まり場を見つけたという事を希乃は聞いた。希乃はその話を島の中の兵部専用の部屋で聞いていた。兵部は椅子に座り、目の前に机がある。希乃は対称面に立っていた。

 

「それはつまり、次の行動を起こすの?」

 

「そう、彼女たちの様子見さ。これを見たまえ」

 

兵部は目の前にある机の引き出しから三枚の紙を希乃に渡す。希乃はそれを受け取り、黙読をする。その紙には三人の小学生の個人情報だ。

 

三宮(さんのみや) ()()野上(のがみ) (あおい)。そして、明石(あかし) (かおる)…」

 

「彼らの様子見さ。いずれ、クイーンとして迎え入れるための。まずは会いに行かなくてはいけないからね」

 

「そうなんだ…。となると、私も付いて行くの?」

 

「いや、会うだけだ。別に急いでいる訳じゃない」

 

「そう、分かったよ」

 

三人の資料を兵部に返す。

 

「では、これで失礼するね」

 

兵部から離れ、ドアを開ける。そのままこの場を去ろうとする。

 

「少し待ってくれるかな?」

 

「なに?」

 

「いつも自由にしているけど、たまには相談しなよ?何かあれば、連絡をしてほしいね」

 

「うん、分かった」

 

そのやり取りをすると、希乃はその場から去る。兵部は何を思って、希乃に質問したのかが定かではない。が、希乃自身は気にすることはなかった。

 

ある程度あの場から離れると、トンネルを出す。希乃はそのままトンネルに入り、奥へと歩み進める。トンネルはその場に残すことなく、消える。

 

 

 





〈原作との相違点〉

・筑紫 澪とは別の時に、ヤマダ・コレミツを救助する。

・パンドラ内で、澪とヤマダが仲良くなり、ヤマダが澪の保護担当者になる。

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