二役/二股/二枚舌をする者[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
story7
数十分後、古奈はとても高いビル、B.A.B.E.Lへ到着し、中に入る。目の前には受付の人からは挨拶される。
「あっ、お久しぶりです」
古奈に声をかけたのは
「お久しぶりです。常盤さん、野分さん」
古奈は野分 ほたるにも挨拶する。そのままエレベーターに乗り、上がって行く。ある階まで上がると、身分の高い部屋へ入る。そこにはこのビルである局長の
直後、局長が両手を広げ、古奈へ走って来た。古奈は走ってくる局長をスゥッと避ける。局長は停まり切れずに壁へ激突する。
この光景に柏木と古奈は頭を抱えて、呆れる。局長が古奈に会うたびに同じことを繰り返しているため、古奈は半ばこのやり取りに慣れてしまっていた。
「何をしてるんですか?局長」
柏木は局長に心配する要素なしに、質問をする。局長は即復活し、柏木の隣りに立つ。
「いや~、最近見ていなかったからね。挨拶をしに来たんだ」
「挨拶代わりに、突進する人は局長さんしかいませんよ」
古奈も局長の行動に反論する。が、これで局長の行動が収まるわけではない。ここで気を取り直して、古奈は局長に質問をする。
「それで、私を呼んだのは、どういう要件ですか?」
「ふむ、君にはある事件の解決を手伝ってほしいんだね」
古奈は『ある事件』と言われても、まったく理解できなかった。そこで、柏木が代わりに説明をする。
「つまり、観測された時間が昨日で、約21時間後に起こることが夕方に判明しました。そこから15時間後となると、今日のお昼過ぎに発生する模様です。今は8時なので、5時間後には事件が現実となってしまいます」
「でも、ここにはいくつものエスパーがいますし、レベル7が3人もいますよね?」
「ええ…」
「だが、あの子たちは君と同じようにまだ幼い」
「なら、私が出る幕はないと思いますが…」
局長が言っていることは、古奈も幼いならば、事件へ向かわせるのはおかしいということだ。局長が自分で言って、自分で自爆している。
「…そ、それは…。」
「それは私たちも承知の上です。ですが、貴女はあの子たちよりもしっかりしています。そこで、貴女はあの子たちの指揮を任せてほしいんです」
「…あのオバサンは」
「付いて行きます。本当ならば、もう1人来るのですが、その方はまだ到着しない様子です」
ここでようやく古奈がするべきことを理解する。だからこそ、局長たちに確認を取る。
「つまり、事件が発生する前にあの子たちとオバサンと一緒に事件を解決に行くと。それで、もしあのオバサンとはぐれた場合は代わりに私が指揮をするという事ですか?」
「ええ、そういう事よ。それに、あの子たちを説得できるのは、貴女の方が良いの」
古奈は考えることもなく、すぐに局長の頼みを承諾する。
「分かりました。確かに、私はオバサンよりは良い関係を持っていますし、何度も世話をし合いましたからね」
「では、よろしく頼みます。私たちはすぐに向かいますので、準備ができ次第、すぐに出動してください」
「了解」
古奈はこの部屋から出て、例のあの子たちがいる場所へ向かう。