二役/二股/二枚舌をする者[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
ある部屋に到着し、中に入ると、可愛らしい部屋になっていた。だが、横に窓があり、隣の部屋が見えるような構造になっている。そこにオバサンがいるため、古奈はこの部屋をよく思わなかった。この部屋の中に例の子たちがいる。
案の定、各自で暇を弄んでいる。そこにはlevel7の三人であり、兵部が出した資料に書かれていた子供。三宮 紫穂と野上 葵、明石 薫がいる。
「
その声に紫穂と葵、薫が反応し、古奈に気付く。各自、していたことを止め、古奈に近寄る。まず薫が古奈に声をかける
「古奈じゃん!何処に行っていたんだよ」
「能力確認です」
次に声をかけたのは葵。
「それにしたって、遅過ぎちゃうない?」
「私の能力は異色なので、どうしても正確な特定を図るために時間を有するんです」
最後に、紫穂が声をかける。
「ご飯は食べているのかしら?」
「いつも通りですよ」
このまま古奈は3人から次々と質問される。が、この部屋に設置されているスピーカーから隣の部屋にいるオバサンの声が聞こえる。
「おい、危険な危険な化け物」
この声で騒がしかった古奈たちの声が収まる。古奈は薫たちから視線を変え、窓越しにいるオバサンに睨むかのように向けながらそれに答える。
「何でしょうか」
「事件の頼みだろ。雑音を発せないで、サッサと準備をしろ。特に、”異色な化け物”も付いて来るんだろ」
「ええ」
間を開けずに即返事をする。
「だったら、サッサと他の化け物を命令しろ」
命令的に話しているのだが、古奈は落ち着いた声で答える。
「久しぶりに会ったんですから、賑やかに話し合う時間も必要だと思いますよ」
「そんなものはいらない。化け物同士が話し合う話なんて、ろくでもない話だ。そんな事よりもすぐに準備をしなさい」
古奈はそれを無視して、薫たちの方へ向く。このまま言い争っていても仕方ないため、事件解決へと優先する。
「…さて、この事件が落ち着いたら、また話し合いましょう」
それが合図となり、薫たちは各自準備をし始める。だが、古奈は先ほどの事を何事もなかったかのように無視したため、女性は納得がいっていなかった。
女性は古奈を隣の部屋に呼び出し、薫たちの準備が完了するまで、古奈に対して叱り、文句を言い続けた。