FAIRY TAIL したっぱ評議院の苦悩   作:村六分

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まるパクり要素注意!!


序章 出合いのハルジオン7

「燻製になる覚悟があるやつさっさと出てこいや」

 

バキボキと指を鳴らしながらボラの手下達に歩み寄る。

 

「シン!待てよ、一人で美味しいとこ持ってかせるか……___ゲベボフェファファ。」

「ナツウウウウウ!?カッコ悪いよ……」

 

ナツは手を口に当ててなんとか嘔吐物(キラキラ)を押さえる。ルーシィは彼の急変に驚くも背中を擦って介抱する。

 

「ナツお前は休んでろ。ここは俺がやるから」

「ぉぉ…っっ……」

 

身震いをしながらなんとか手を上げてる。恐らく了解したということだろう。

 

「油断してんじゃねーよッ!!漫才してる余裕なんて与えるか!!」

 

大柄男が海賊風のサーベルを大振りに振り下ろし不意討ちとばかりに襲いかかる。

 

「警戒してない訳ないだろ。アホか」

 

軽く体を反らし体捌きで避ける。

 

ヒュンとしたっぱのサーベルが空振り勢い余って体勢を崩した。

 

「な、なかなかやるじゃねーの……。だったらこれはどうだ!」

 

力任せにサーベルを振り回しシンに回避の余地を無くすべく絶え間なく切りかかる。

 

しかし、それら全てを先程同様に体捌きで躱すか切り裂く寸前に柄を握る手を払いのけて往なしてゆく。

 

「な、なんで当たらねーんだよ……。蝶々みたいにヒラヒラ逃げ回りやがってそれしかできねーのかアアアン!」

「いや……。ゼエゼエ肩で息してるヤツに挑発されましても……。」

 

見掛けに寄らずどうやら体力が少ないのかたった少しの攻防で息を切らしている。「まだ90%の力しか出してない」とか言ってる

がそれじゃほとんどの変わらないんじゃないのか…。

 

「本を使わなくてもこんな奴等片付けれれるけど、ちまちまやるのはめんどくさいな……。しゃーねえささっと片付けるとしますか」

 

上衣の袖下からシンの自信源たる鉄鎖が巻かれた本……___、魔道書(グリモア)を取り出す。

 

乱雑に鉄鎖を振りほどき適当なページを開く。

 

すると文字が紫がかった光と供に浮かび上がる。

 

「我、魔道の深淵に愛でてし者。今宵我が呼び掛けに応えるならば、汝その封せし魔を解き放て」

 

シンの力ある言葉に応えるかように魔道書が一層目映く輝く。

 

「放てし魔、我が手によって変幻せよ!!」

担い手のイメージの形に開放された力の塊が集約し凝固する。

 

俺は魔法は使えない。しかし、それ故に魔力の流れ、質、等が敏感に感じられる。それに気づいたのだ。魔力が無くてもそれに干渉することは誰にでも出来ることに。干渉といっても魔法灯(魔力で動く電灯のようなもの)のように魔力のない一般人でも魔法であれこれ作ったり別のエネルギーへと還元することは出来るのだ。なら、外部からの膨大な魔力を触媒に物質を造ることが出来るのではないだろうか。簡単なことではないが試行錯誤の末、魔道書の魔力から武具を造ることに成功した。ここまでなら誰でも努力次第でたどり着ける。だが、俺は更に一歩踏み込んだことが出来るのだ。

 

基本は八節。

 

創造の内包を成算し、

基本となる肯綮を仮定し、

構成された材料を複製し、

制作に及ぶ技術を模倣し、

成長に至る経験に共感し、

蓄積された年月を再現し、

あらゆる過程を卓逸し尽くし――――

ここに、幻想を結び剣と成す――――!

 

 

 

「走れ、音速の白刀(ソニックリープ)

 

目映い光は白銀の太刀と化し月明かりに照らされる。

 

一同はその光景に目を奪われ数瞬動けなくなってしまう。

 

「綺麗な刀身……。」

 

半身に構え持ちうる剣技で最速の技を奮う。

 

十鬼(じっき)流、二の太刀『疾風(はやて)』」

 

疾風の玉となり取り巻き達が気づいた瞬間には既に一撃ずつ与える。

 

「ぐああああ。なんちゅう早さだ!」

「見えねえ……」

 

次で終わりにしようと再度構えるが……___。

 

「な、なんやこの揺れ!?地震か!」

 

いや違う地震にしては揺れが一定方向だ。

つまり、

 

「大津波だああああ!」

 

船を軽く呑み込んでしまいそうな大津波が眼前に迫ってくる。魔道書の力でどうにかならないかと考えたが生憎そんな大技を瞬時に放てるほどの技量はなかった。

 

ザッバババババンンッ-!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーメン……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海中呑まれる寸前に見慣れた金髪の少女と生足魅惑の……。じゃないけど人魚らしき影が見えた。

 

犯人はアイツか……。

 

そこで俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一連の様子を遠くの沖から傍観する者がいた。

 

『あれが、シン・シュバルダス。私と同じ鬼の子……』

 

この傍観者たる少女は触れれば簡単に壊れてしまうような真っ白い儚さを醸し出していたことを俺は忘れない。




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