そしてちょっとしたネタばらしですが、今回の話で原作キャラの一人がオリジナル解放形態の一つを披露します。
今回も『これでいいのかなぁ・・・』とかなり不安ですが、どうぞご覧ください。
――三人称サイド――
「ハアァッ!!」
狂気の混じった笑みを浮かべて振り下ろす更木剣八の一閃を巨大なトンファー型の剣で受け止め、ハングは鍔迫り合いに入る前に力任せに押しのける事で接近した剣八を強引に引き剥がす。
「お前邪魔だぞ~!其処を退くんだぞ~!」
「つれねぇ事言うなよ。殺り合おうぜ」
苛立ちを露わにして独特の口調で喋るハングに対し、剣八はニヤリと口元を歪めて言う。
「それなら力ずくで退かすてやるぜぇ~!」
吠えたハングはトンファー型の剣を消し、両の掌を剣八に向けた奇妙な構えを取り、その両の掌の間に冥力によって生み出した水球を発生させた。
「くらえぇっ!」
声と同時に水球から一気に放出させた水流が剣八の胸板にぶち当たり、見るだけで相手を威圧する剣八の巨躯を浮き上がらせた。
そのまま水流は留まることなく放出され、浮き上がった体を押しやって塀の壁へと叩き付けた。
だが――
ザッ!
水流を身に受け、壁に叩きつけられたのを物ともせず、剣八は地に足を踏みしめてその場で仁王立ちにしていた。
その顔に狂気の笑みを浮かべて。
「面白ぇ!少しは楽しめそうじゃねぇか!」
ゴッ!!
剣八の歓喜の感情に呼応する様に強大な霊圧がオーラとなって立ち上る。
「はっはぁ!」
「お前しつこいぞ~!」
哄笑を上げて地を蹴り、飛燕の如き速度で地を駆ける剣八にハングは何度も水流を放つが、剣八は刀を振るってその全てを斬り伏せていった。
「なぁっ!」
刹那の動揺。緩まる迎撃。剣八はその隙に一息で間合いを詰め――
ザンッ!!
剣八の袈裟斬りに振り下ろした刃は、受け止めようと構えたトンファー型の剣ごとハングの肉体を斬り裂いた。
「が・・・あ・・・」
僅かな呻きだけを口から漏れていくと共にハングの体の輪郭が崩れていき、やがてその体は水風船が割れた後の様に水溜まりとなって石畳の上に広がった。
「けっ。つまらねぇ・・・これで終ぇかよ」
失望を隠そうとせずに吐き捨て、剣八はハングを斬り裂いた刀を軽く振るって、刀身に付いた液体を落とす。
だが、その液体が地に落ちた瞬間。液体は石畳に染み込まず、まるで意志を持っているかの様に先程までハングだった水溜まりに向かって移動し、やがて一つとなる。
「剣ちゃ~ん。このお水面白いよ!」
「あぁ?」
近くの塀に飛び移っていた草鹿やちるがそれを指摘し、剣八が視線を水溜まりに向けた。
その時――
ザザァァッ!
水溜まりの水が突然盛り上がり、その水はまるで先程の映像を逆再生するかの様に見覚えのある輪郭を帯びていく。
そして水が形を作っていき、色が付いていった後には――
「ヘヘヘヘ・・・」
その体に傷一つ付いていないハングが下卑た笑いを上げて立っていた。
液状化
人ならざる力を持つヴァンデルの中でも水の冥力使い手のみが持つ一際異彩な能力である。
そしてこの能力は剣八にとって最悪の相性ともいえる能力ともいえた。
剣八は死神の戦闘法である斬術・鬼道・歩法・白打の四つの中で斬術のみを・・・否。極限まで高められた戦闘本能と野生の直感を武器に剣を振るう死神である。
攻撃手段が斬魄刀による斬撃のみの剣八と、物理攻撃を完璧に無効化してしまう能力を持つハング。
剣八が不利なのは火を見るよりも明らかだ。
こういった状況の場合、普通は自らの斬魄刀の能力や使える鬼道等を駆使して策を練り、状況を打破しようとするだろう。
だが先程も述べたように剣八は本能と直感で戦う死神である為、そういった戦い方は不得手・・・というより、そういった考えを最初から放棄してしまうのだ。
現に第5十刃(クイント・エスパーダ)ノイトラ・ジルガとの戦いでは、解放形態となり増えた腕の対処を考えてはいたが、最終的には考えを放棄して『腕を全部斬ればよし』という結論づけで終わっている。
唯一策を練ったといえる戦いといえるのは、東仙要の卍解。鈴虫終式閻魔蟋蟀の中にいた時位だろう。
尤も。わざと相手の斬撃をその身で受け、その瞬間を狙って相手の腕を掴んで捉えるなど、一般的な死神ならば考え付きはしても絶対に実行に移そうとは思わない策といえるだろうが・・・。
閑話休題
ともかく、そんな決定的に相性の悪いハングを前にしても、剣八は――
「まだくたばってなかったのか・・・丁度良い!物足りなかった所だ!」
歯を剥き出しにして笑みを浮かべ、ハングに斬りつけた。
液状化の能力でダメージが無いのも委細構わず、斬撃の嵐を浴びせ続ける。
「効かないって言ってるだろ~!いい加減にするんだぞ~!」
如何にダメージが無いとはいえ、好き勝手に斬られて愉快な道理は無く、ハングが吠えて水流を放つ。
「はっはぁっ!!」
だが剣八は放たれる水流を全て躱し、歪んだ喜色満面の顔で哄笑を響かせて更に斬撃のスピードを上げて斬りつける。
高まる感情に呼応する様に上がっていく霊圧によって斬撃の威力は増してはいたが、その刃も液状化したハングの体を通過するだけであった。
しかし剣八はそれがどうしたとばかりに更にスピードを上げ、霊圧を高めて刃を振るう。
高まる霊圧は留まる事を知らず、肌をチリチリと焦がす程に辺りの大気が灼け始め、常軌を逸した速度で何度も振るわれる刃の閃きが、光の線を幾重にも重ねていく。
「だぁ~っ!だから効かねぇって言ってるだろ!いい加減にするんだぞぉ~!!」
鬱陶しくなったハングの振るった拳を避ける為に、剣八は一旦後ろに跳んで間合いを開けた後に不満を隠そうともせずに吐き捨てる。
「けっ!なんだよ。全然斬れねぇじゃねぇか」
「剣ちゃん剣ちゃん」
「なんだよ?」
「後ろ後ろ」
「あ゛?」
塀の上に立つやちるの指差す場所。己の背後を振り返ると、其処にはワニの様な口と尻尾を持ち、馬の様な外見のその身に青い炎を纏うモンスター。青炎馬が石畳を蹴って蹄を鳴らし、剣八を目掛けて突進していた。
「・・・ったく」
だが剣八はまるで身に纏っている炎など無いかの様に、平然と突進してきた青炎馬の首を刀の持っていない方の手で鷲掴みにし――
「邪魔だあ!!」
ハングに向けてぶん投げた。
「なぁっ!」
まさか自らの方に投げてくるとは思いもしなかったらしく、文字通り飛んできた青炎馬をハングは驚愕に顔を染めて危なげながらもなんとか避ける。
「あ?」
剣八はそのハングの行動に不審に感じ、ハングと先程投げた青炎馬(消えていない所を見る限り、まだ生きているようだ)を交互に見た後に歯を剥き出しにした笑みを浮かべ――
ダンッ!
地響きが聞こえると錯覚する程に一気に地を蹴り、再びハングに接近し――
「はあっ!!」
名も無き斬魄刀を携えた右手を振るう。
だがその一閃も、液状化したハングの体を通るのみに終わる。
「だ~から効かねぇって言っ・・・がああああっ!!」
ハングの余裕を含んだ言葉は、すぐに苦悶の絶叫へと変わった。
「へっ・・・やっぱりか」
剣八は歪めた笑みを浮かべて、間髪入れずに振るった左手に握られた『それ』に視線を向ける。
剣八の視線の先。其処には先程ハングの方にぶん投げて気を失っている青炎馬の姿だった。
剣八は間合いを詰めて剣を振るうと同時に気を失っている青炎馬の脚を握り締め、液状化したハングに叩き込んだのだ。
先程も述べたが、青炎馬は常に青い炎を身に纏っている為、その肉体は高温となっている。
そんな高温の塊を液体に叩き付ければどうなるか。答えは既にハングの身に起こっていた。
ジュウウゥゥ!
青炎馬の高温の体が液状化したハングの身体を蒸発していく。
「こ・・・のおっ!!」
ハングは自らの蒸発を防ぐべく液状化を解き、後ろに跳んで距離を開けようとするが、それよりも速く剣八は斬魄刀を一閃させ、実体となったハングの腹部を切り裂いた。
「があ゛あ゛あ゛っ!!」
「やっとてめぇを斬れたなぁ!」
ハングの叫びと剣八の狂喜の咆哮が重なる。
自らの体が斬られるという想定外の事態に、ハングは反射的に液状化の能力を使って斬られた部分を回復させようとした。
だがその行動は悪手以外の何物でもなかった。
ジュウウゥゥ!!
ハングが液状化した瞬間に叩き付けた青炎馬がハングの体を更に蒸発させていく。
「ア゛ア゛ァァァ・・・」
自らの失策に気付いた時には遅く、ハングの体は既に水蒸気となっていた。
「けっ・・・一回斬れただけかよ」
朦々と立つ蒸気に吐き捨て、剣八は手に持っていた青炎馬を投げ捨てた後に辺りのモンスター達を掃討しつつある隊士達に声を張り上げた。
「隊を後ろに下げろ!後は俺一人でやる!」
「「「はっ(はい)!!」」」
下がる隊士達を追ってくるモンスター達に向けて、剣八は自らの周りで漂っている先程までハングだった水蒸気を視線で刺し、吠える。
「頼むから・・・こいつみてぇに一振り二振りで終わってくれるなよ!」
ダンッ!
地響きが鳴る程に強く地を蹴り、一気に間を詰めようとした――が、剣八の足が突然止まり棒立ちとなってしまう。
「隊長!」
「どうしたんですか!?」
突如として起こった剣八の異変に、隊士達が駆け寄って身を案じる。
だが剣八はその言葉に返す事無く、携えた斬魄刀を振るった。
モンスター達のいる前方ではなく―――
『横』に!
ザンッ!
「ぐあぁぁあぁっ!」
その身を斬り裂かれ、駆け寄った隊士の叫び声が上がる。
「た、隊ちょ・・・」
あまりに突然に起こった出来事に理解が追い付かず、呆然としている駆け寄ってきたもう1人の隊士に、剣八は些少の躊躇いを見せる事も無く返す刀を一閃した。
ザシュッ!!
「ぎゃあぁぁぁっ!!」
「ゲヘヘヘ・・・」
隊士の叫び声を聞き、歪んだ笑みを浮かべる剣八の口から、聞き覚えのある薄気味の悪い笑い声が紡がれた。
☆
ギィンッ!
「くっ!」
予想よりも遥かに重い一撃をまともに受け止め、顔をしかめて呻きを漏らす砕蜂のその右頬には、僅かだが確かな切り傷があった。
「ヒャアァ~ハハアァッ!」
受け止められた事に欠片程のも見せず、ストローガは狂喜の声を上げて両手の甲から伸びる肉厚の両刃の剣を、受け止めている斬魄刀の刀身に何度も何度も叩き付けた。
ギッ!キンッ!ギンッ!
斬るというより押し潰すといった類の連撃の一つ一つを受けた後に、砕蜂は連撃の合間の一瞬の隙を突いてストローガの横っ面にカウンターのハイキックを当てるが、何故かダメージでぐらついているストローガに追撃は加えずに瞬歩で後ろに下がって間合いを取った。
「へぇ・・・勘が良くなったじゃねぇか」
「何度も見せられたからな」
ダメージを受けたのに余裕の口調のストローガと、攻撃を当てたにも関わらず苦い顔をして返す砕蜂。
状況と様子が一致しない2人。
その原因はストローガの両肩に生えているものにあった。
なんとストローガの左右の肩には、昆虫の脚を彷彿とさせる『腕』がそれぞれ二本ずつ。計四本生えていたのだ。
この『腕』は敵を斬り裂く鋭い刃にも、攻撃を防ぐ盾にもなり、それぞれがストローガの意志で自在に動かす事が可能となっている。
つまり腕の一本を使って敵の攻撃を防ぐと同時に、別の腕で攻撃するという攻防一体の動きをする事が出来るのだ。
実際に砕蜂の右頬にある切り傷は、ストローガの腕の存在を知らなかった為に接近戦を仕掛け、不意打ちを受けた際に付けられた物だ。
ならば先に腕を破壊すれば良いと考える者もいるだろう。
実は砕蜂は既にそれを試みたのだが徒労となって終わっていた。
なんとストローガは破壊された腕を自らの意志で分離させ、瞬時に新しい腕を生やすことが出来たのだ。
砕蜂は知らないのだが、此こそがストローガが『千の腕』の二つ名で呼ばれる所以だった。
体の中に無数の腕が埋め込まれている為、幾ら腕を破壊しても瞬時に新しい腕を生やす事が出来る特殊能力をストローガは持っていた。
腕による反撃を警戒し、攻める事に集中できない砕蜂と、その心情を知っているからこそ余裕を表に出しているストローガ。
今の2人の状況はこの様にあった。
(どうする・・・雀蜂を解放しても、腕以外の場所に当てなければ意味が無い。
雀蜂雷公鞭ならば腕の防御ごと奴を打ち抜けるが、奴の素早さを考えると避けられる可能性が高い。
ならば瞬閧か若しくは・・・)
「呑気に考えてる暇なんか無ぇぜっ!」
思案に暮れる砕蜂にストローガは肩から生える腕に雷光を纏わせ、一気に電撃を放ってくる。
「ちっ!」
舌打ちを一つして考えを一旦止め、砕蜂は跳躍して電撃を躱し、大気の霊子を足場にして空に立つ。
「・・・丁度良い。試して見るか」
砕蜂は呟いた後にチラリと自らの刀を流し見て斬魄刀を解放する。
「尽敵螫殺・・・雀蜂」
携えた刀が中指部分に長い爪がついた手甲に姿を変える。
「ふっ、随分と小さいな。そんな物で戦えるのか」
解放した雀蜂を見て鼻で笑うストローガに、砕蜂は何も返さず己の霊圧を高めていき――
「卍解・・・」
解放する。
「参色」
ゴウッ!!
刹那。砕蜂を中心に霊圧による風が渦を巻き、舞い上がった土埃が砕蜂の姿を覆い隠した。
「ちっ・・・鬱陶しいっ!」
舞い上がる土煙に苛立ち、ストローガは砕蜂のいた場所に電撃を放つ。
そして雷撃によって裂かれた土埃の中から現れた砕蜂は、先程と比べてさほど際立って変わらない出で立ちをしていた。
長い爪がついた手甲は消え、一枚一枚に傾斜が付けられた装甲を瓦葺きの屋根の様に折り重ね、蜂の腹部を思わせるデザインとなっている手甲と、野球の捕手が付けているプロテクターを彷彿とさせる同様のデザインの防具を足首から膝まで身に着けた姿となり、ストローガを見下ろしている。
「卍解と言っていた様だが・・・あまり変わっていないな」
皮肉を込めて言うストローガを受け流し、砕蜂は口の端を緩めた。
「気を付けるのだな」
「何?」
突然の忠告に、ストローガの目が細くなる。
「私はこの形態を見出して日が浅くてな。まだ上手く加減が」
言葉を切ると同時に砕蜂は瞬歩でストローガに肉薄し――
「出来ていない」
拳を打ち込んだ。
ドンッ!!
凄まじい衝撃音と共にストローガの身体は弾丸の様に弾かれ――
ドドドドドォンッ!!!
瀞霊廷内にある塀を幾つも壊しながら吹き飛んでいった。
そして拳を突き出した砕蜂の前方には、ストローガが吹き飛んだ事によって破壊された幾つもの塀が土埃を立てていた。
「す・・・凄げぇぇぇっ!!何なんすか隊長!そんな凄いのが「黙れ大前田。まだ終わってはいない」・・・へ?」
賞賛を上げて駆け寄る大前田希千代副隊長を砕蜂はストローガの吹き飛んでいった方から視線を外す事無く一言で黙らせる。
「ちょ・・・隊長何言ってるんスか!あんな凄い攻撃をモロにくらったんスよ!どー見たって「言っただろう。私はまだこの形態を使いこなせてはいない。それに反射的な行動か偶然かは知らないが、奴は出している全ての腕を盾にして今の一撃を受けた」!!」
砕蜂の言葉に大前田の顔色が変わる。
その言葉を示すかの様に、土埃の奥からガシャ・・・ガシャと破片を踏みしめる音が徐々に
近付いてきていた。
「私に構っている暇があるのなら、周りにいる雑魚共と戯れていろ」
「はっ・・・はいぃっ!」
砕蜂の見立てが当たっていた事を知り、大前田は一目散に遁走して行った。
そして程なくして・・・
「・・・やるじゃねぇか女」
土埃の中から歩み出たストローガは、ボロボロになった四本の腕と、身体のあちこちに擦過傷ができた状態で、憎悪と怒りを綯い交ぜた声で砕蜂へと投げた。
カラン・・・カラカララン
軽い音を立てて、ボロボロになった四本の腕が根元から落ち、瞬時に新しい腕が生える。
「腕の防御が間に合わなかったら相当やばかったぜ」
「別に間に合わなくても、私は良かったのだがな」
言葉を交わした後に、ストローガは身構え、砕蜂は一気に地を蹴って接近し、蹴りを一閃する。
ドンッ!!!
瀞霊廷に再び炸裂音が響いた。
☆
――ルキアサイド――
ズゥゥ・・・・・・ン!
もう幾度目なのか知れぬ程の揺れと瀞霊廷の彼方此方で上下している霊圧を感じ取りながらも、私は足を止める事無く一番隊舎の執務室へと続く廊下を走っていく。
浮竹隊長からの指示を受け、私は一直線に一番隊舎へと向かった。
途中で射場副隊長と伊勢副隊長の2人と合流はしたのだが、一番隊舎の前で多数のモンスター共に苦戦する隊士達を見て、2人はその場に残り隊舎の中にモンスター共が入らない様足止めをするのを選び、吉波の加勢を私一人に任せたのだ。
本音を言えば私も苦戦する隊士達に加勢したかったのだが、射場副隊長の『バウスっちゅう奴と一度直に会っとるのはお前だけじゃ!ワシらも情報は聞いちゃあおるが、実際に見とるか見とらんかで雲泥の差がある!ならここでこいつらの相手するのはワシらが適任や!』という言葉に、私はその場を2人に任せて一番隊舎の中に入り今に至っている。
後ろ髪を引かれる思いが無いと言えば嘘になるが、私はその思いを振り払い執務室を目指して駆けていく。
ドゴオォォォン!!
今までの様に遠い距離で起こったのとは明らかに違う爆音が響き、私の向かう先から来た衝撃波が私の体を貫いた。
「・・・っ!」
衝撃波をまともに受けて痺れる体を私は気力でねじ伏せ、全速力で執務室へと駆ける。
そして――
「吉波!!」
執務室に着いた私の視界に飛び込んできた光景は、部屋の彼方此方に突き刺さっている武器と十日前とは明らかに違う風貌をしているバウス。そして床に仰向けに倒れて吐血している吉波の姿だった。
という訳で、原作キャラの初披露は砕蜂でした。
因みにオリジナル解放形態が出来る原作キャラは砕蜂の他にもう一人います。
勿論近い内に披露するつもりなのでどうぞお楽しみに。
さて、次回から再び主人公側の戦いへと移ります。
次こそは一ヶ月を切れるように気合を込めて頑張ろうと思います!