桜セイバー in Fate/EXTRA   作:日向辰巳

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お久しぶりです!UAやお気に入りが増えていてとても嬉しいです!
評価してくれた人たちありがとうございます!
いつもおかしな文が目立つ作者ですがこれからも頑張るのでどうぞよろしくお願いします!


二十七話

 

「gain_agi(64)!油断するなよセイバー、奴の攻撃はまともにくらっちゃダメだ」

 

「わかりました、最善を尽くします」

 

セイバーにスピード向上のコードキャストをかける、これでスピードではこちらが上を行くだろう、だがあちらにはまだ透明化がある、いつ姿を消してこちらを殺しに来てもおかしくはない

...よし、あの作戦で行こう

 

「セイバー!相手に攻撃や透明化をさせるな!今の内に倒すぞ!」

 

セイバーは瞬時に間合いを縮地で詰め、アサシンに斬りかかる、だがアサシンは剣戟の嵐ともいうべき攻撃をすべて拳で弾き飛ばしていた

 

「なっ!剣を素手で弾くなんて...やはりあなたは並の武闘家ではありませんね...」

 

そして俺はセイバーが攻撃されそうな場面で防御のコードキャストを使い、アサシンの攻撃を防御する、だがこのままではジリ貧だ、いずれは押し切られてしまうだろう

...もうそろそろか

 

「よし!頃合いだセイバー!」

 

「ん?仕切り直しか?ふむ、ならば儂も遊びは止めて本業に移ると...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃げろぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………ポツーン

 

 

「「………………ハッ!?」」

 

〜〜〜〜

 

よしうまくいった、戦っている時にすごくいい雰囲気を作り、一瞬で台無しにして相手が驚いている隙に逃げる、という作戦だ、正直な所ここまでうまくいくとは思っていなかった

ふっふっふ、自分でも物凄くセコイと思うぜ...

 

「ふう…やりましたねマスター!この作戦を聞いた時はうわ...絶対うまくいかないだろ、この作戦とか思っていましたが案外うまくいくものですね!」

 

「そんなこと思ってたの!?ていうかセイバーは納得してくれてたよね!」

 

「あの時は何かいい雰囲気だったのでいえ!絶対無理です!諦めましょう!馬鹿なのとかいえる状況ではなかったというか…」

 

くっ...何気に罵倒しているのがかなり心にくる...そっか、上手くいかないと思ってたのか...いい作戦だと思ったんだけどなぁ…

 

「と、とりあえず二つ目の罠を設置しよう」

 

「あれ?一つ目の罠はもう設置したんですか?」

 

「うん、セイバーとアサシンが戦っている時にね」

 

そう、俺はセイバーとアサシンの戦いを見て次にどこへ移動するかを予測して罠を仕掛けた、だがアサシンがそこを通っても罠は何も反応を示さなかった、ということは装具...宝具などを用いて周囲に同化している、ということではないらしい

もうそろそろユリウス達も探しに来るだろう

 

「じゃあセイバー、あとは作戦通り頼む」

 

「任せてください、お気をつけて、マスター」

 

〜〜〜〜

 

「どうしたアサシン?」

 

「いや...大気がちときな臭い、だがあまりにも脆弱よ、これでは蚊も殺せまいて」

 

「…………。」

 

 

よし、もうそろそろだと思ったよ

そしてやはりアサシンは透明化を使い姿を隠している、ここはセイバーに罠の位置まで誘い込んでもらおう

 

「頼むセイバー、罠の位置は俺が指示するから何とか奴をおびき寄せてくれ」

 

「了解です」

 

〜〜〜〜

 

「チッ...岸波は何処に消えた...」

 

「どけぃ!!!ユリウス!!!」

 

突然アサシンに突き飛ばされ、何を...と言いかけた瞬間、先ほどまでいた位置に剣を振り下ろした岸波のサーヴァント...セイバーがいた

 

「ほう...真っ先に奇襲で我がマスターを狙いに来るとはな...随分と余裕がないと見える

それに今の躊躇いのなさは貴様はセイバーよりアサシンの方が適正があるのではないか?」

 

「...奇襲はただのお返しです、それに正々堂々戦え、なんて貴方達が言える立場ではないでしょう?」

 

「……ふん、死にかけていたのに威勢の良いことだ...マスターはどうした」

 

「いきなりマスターを狙われては叶いませんからね、ここからは私が相手をしましょう」

 

〜〜〜〜

 

順調だ、このままいけば奴はトラップにかかる、この対魔術トラップは魔術によって姿を隠蔽している場合に反応する、凛の予測ではこの対魔術トラップに反応するはず...

 

 

カチリ

トラップを踏んだ音がした、魔術によって透明化しているのならこれで姿が...見えない!?

アサシンのスキルは装具にも魔術にも依存していないということか

 

「……!!!何か仕掛けているな!!岸波白野!!!」

 

「気付かれた!戻れセイバー!」

 

「そこか!奴を殺せアサシン!」

 

「マスター!そこから逃げてください!」

 

「もう遅いわ!英霊でもない小僧一人、殺すことなど赤子の手をひねるようなものよ!」

 

見えないがアサシンが猛スピードで迫ってくるのがわかる、俺は避けれない、いや、避ける必要がない

 

「……残念だったな」

 

バチバチバチッ

アサシンが俺に触れようとした寸前にトラップが発動する、これが最後のトラップ、対精神トラップだ

そしてアサシンの透明化が破られ、その姿が明らかになる

 

「小僧……貴様自分を餌にしおったな」

 

「……ユリウス程の実力者ならトラップは気づかれるんじゃないかと思ってたよ

なら罠を見破られることを見越してわざと標的になり、最後のトラップを俺の周りに仕掛けた...それだけだ」

 

「くハハハハハッ!小僧、貴様天地を返しおったな!面白くなってきたぞユリウス!

あやつらの知己には天仙までいるらしい!

いやぁ 儂の気功を儂に返すとはまさに神業、見よおかげでこの通り我が”圏境”が破れおった

…ここまで傷つけられては三日四日では治るまい!」

 

圏境、それは体術の究極、気配を完全に遮断する圏境と呼ばれる境地

中華の拳法家でも一握りの人物しか到達できないという完璧な達人の証だ

これでわかった、奴はやはり拳法家だ、セイバーに攻撃した時の技は打撃の瞬間に拳に乗せた魔力を相手の体内に巡らせ全身の勁脈を乱す技

 

「驚くのは早いぞアサシン、ついでにもう一つお前の正体を暴いてやる

お前の武術、中華の拳法だな?そして”圏境”

”二の打ち要らず”、この二つを持っている拳法家なんて歴史上一人しかいない...

……李書文、これがお前の真名だ」

 

「……応よ!儂の真名まで暴いてくれるとは愉快愉快、これまでの相手は戦いにすらならなかったからな!

くびり殺すならやはり子鼠より虎の首よ!儂もまだまだ悪行からはぬけだせん!さあ、殺し合いを再開しようか!」

 

「ここが正念場ですね、マスター

透明化が破れたところで相手が弱くなるということはありません、より一層気を引き締めて戦いましょう!」

 

「アサシンの真名を解いたところで互角になるとでも思っているのか!」

 

そしてアサシンが脚で地面を割り辺りに重圧がかけられる、そしてセイバーも突っ込みアサシンとの一進一退の攻防が始まる

 

「アサシン、サポートをする」

 

「させるかユリウス!shock(64)!」

 

この戦い、セイバーはほとんどのステータスで相手に負けているはずだ、ならこれ以上相手を強くするわけにはいかない、いつも以上にユリウスとセイバーの様子に気を配り妨害、支援を的確に行う

 

「もっと速く...速く、あの拳よりも速く!」

 

「くハハハハ!滾る滾る!我が技に距離も!

速さも関係ない!……ハァッ!」

 

「…かはっ…」

 

「…儂の拳はただ壊すもの、例外はない

……む?」

 

そこに攻撃を仕掛けてくると思っていた、セイバーのガードを崩したならまた勁脈をついて動けなくするはず、その後で殺した方が確実だろう、だが何とか間に合った…防御のコードキャストだ

 

「…お主らは強い!ここまでのどの敵よりもな!…だがまだ全力ではないな?

なぜ正体を隠す?宝具を開け、全力で挑んでこい、今のままでは儂には勝てんぞ」

 

 

「…マスター、私は貴方ともっと話したい、もっと戦っていたい...今こそ宝具を使う時!この私の真の力を見せてあげましょう!」

 

もちろんだ、俺もセイバーともっと一緒にいたい、もっと話したい、もっと戦いたい!

…ならこの戦いに絶対勝たなくてはならない!いくぞセイバー!

 

「俺の魔力全てを…セイバーに捧げる

宝具を開けセイバー!全力で勝ちに行くぞ!」

 

セイバーが羽織を装着し、いつも使っている刀が変化する、そして普段とは全く違う膨大な魔力に俺は目を疑った

 

「...我が宝具こそこの身に纏いし、誓いの羽織!

……我が真名は沖田総司!新撰組一番隊隊長沖田総司だ!」

 




もうそろそろ忙しくなってくるので少し更新ペースが落ちるかもしれません...ですが未完で終わらせる気は全く無いので更新していたらお、こいつ頑張ってるな、とでも思っていてください!w

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