一回戦が終わり、自分は生き残った。
そしてここには好奇心で参加した事を後悔している者、すでに覚悟を決めている者など様々な人たちに分けられた。
そしてそんな思いをよそに、運営側は事務的に告知を始めた。
魔術師達の生存競争…二回戦が始まろうとしていた。
「見てください、マスター」
セイバーが指をさした所には次の自分の対戦相手が表示されていた。
「…ふむ。君か、次の対戦相手は」
マスター#ダン・ブラックモアVSマスター#岸波白野
この老騎士が…次の自分の対戦相手…
「若いな…実戦の経験はないに等しい、相手の風貌に臆するその様が何よりの証拠だ」
駄目だ、この老騎士は確実に幾多の修羅場をくぐりぬけている、今の自分を完璧に見破られてしまっている…
「それに君の眼、迷っているな。 そのような状態で戦場に赴くことになるとは…不幸なことだな…」
…何も言い返せなかった。
自分の全てを一瞬にして見抜かれることがこんなに恐ろしいことだとは思いもしなかった。
「では、失礼する、決戦日に君と正面から向き合うためにも君の迷いが晴れていることを祈っているよ」
「と、言うわけだせっかくの一騎打ちだしお互いフェアにな、回りくどい手はナシでいこうぜ」
フードを被った一人の男が現れた、この老人の背後に控えているということは彼がサーヴァントということだろう。
「一騎打ちなら望むところですが、その言葉は信用できませんね、あなたは真っ当な一騎打ちをするタイプには見えません」
「あらら、随分と警戒されたもんだ。ま、信用して欲しいとも思わないがねぇ…」
〜〜〜〜
「白野くん」
声がした方を向いてみるとそこには遠坂がいた。
「あ、遠坂。おはよう」
「おはよう…ところであなたの二回戦の相手、聞いたわ。もう現役じゃないけど、ダンは名のある軍人よ」
やはりか、対峙しただけで分かるほどの重圧を感じた。
…あれはいくつもの修羅場をくぐり抜けてきた本物の強者の眼だ。まさか軍人だったとは…
「ほふく前進で1キロ以上進んで敵の司令官を狙撃するとか日常茶飯事、とにかく並みの精神力じゃないのは確かね。
たとえあんたの宝具がどんなに強くてもこのままじゃあっさり殺されるわよ? 対策はできているのかしら?」
「いや、遠坂、俺は宝具なんて使ったことないよ?」
「は…はあ!?宝具を使わないでライダーを倒したっていうの!?」
どうしたのだろう、そんなに驚いてというか遠坂はアドバイスをしてくれたのだから宝具を使えないことくらいてっきり気づいているのかと思っていた。
「そんなこと分かるわけないでしょ!?…私はてっきりあなたのサーヴァントの宝具が桁違いに強いからかと…
そういえばライダーも宝具を使わないで倒したって言ってたわね…使わなかったんじゃなくて使えなかったんだ…
…いくら私がアドバイスしたからって…ふぅん、実力で勝ったんだ、少し見直したかも」
「ふっ」
「な、なによアーチャー何か言いたいことでもあるわけ?」
「いやなに、我がマスターのお人好しに、呆れて思わず笑みがこぼれたというだけだよ」
「アンタも失礼ねアーチャー…それに私は別にお人好しじゃないし」
どうやら遠坂と遠坂のサーヴァントは仲がいいようだ。 二人とも軽口を叩き合うほどお互いのことを言い合っていた。
さて、ここはアーチャーに任せて自分達は二回戦の相手の対策を練りに行くとしよう。
〜〜〜〜
ザッ…ザッ…
「ごきげんよう」
遠坂と別れた後、現れたのは褐色肌の女の子だった、いきなり話しかけられたが自分はこの子に会ったことがあるのだろうか?
「私はラニ…警戒しないでください、私はあなたの対戦者ではないのですから」
「初めまして、だよね…俺は岸波白野、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします…」
…気まずい。
この子は何か自分に何か用があったのだろうか?
「…あなたを照らす星を見ていました。 …他のマスターも同様に詠んだのですが、貴方の過去だけが…雲に隠れた存在…どうか答えて下さい…貴方は何なのですか?」
どうしよう、質問の意味がわからない…星を…見た? まさか俺の過去を知りたいという事だろうか? 自分のことは俺が一番知りたいところなのだが…
「正体を隠すのですか?ブラックモアの前ではあんなに無防備だったのに」
「見て…いた?」
おかしい...あの場所には自分とあの相手しかいなかったはず、どうして自分のいた場所がわかるのだろうか。
「見ていた…というのは正確ではありません、星が語るのです…あなたのことを」
星?いったい何のことだろう?要は占いのようなものなのだろうか?
「師は言いました、人形である私に命を入れるものがいるのか見よ、と。 …師が行ったことの意味を知るためにはもっと人間を知る必要があるのです...あなたも、ブラックモアのことも。
…協力を要請します。アトラスの最後の末裔として私はその価値を示したい、ブラックモアの星を私にも教えてください」
「教えるって言ってもいったいどうすればいいのか…」
「何か彼の遺物を見つけたら私に見せてください、星の巡りがいい晩に詠むことができるでしょう」
(マスター、これはチャンスではないでしょうか? 必要以上にこちらの情報を教える必要はないと思いますが、 ブラックモアの情報はかなり有益なものとなるでしょう。 私は協力には賛成ですが、どうしますか?マスター)
うん、確かにそれはそうなんだけど…流石に二つ返事でOKは出せない。 まだラニには出会ったばかりだし。
「えっと…ラニ、少し考えさせてくれ」
「わかりました、良い返事を待ちしています…それでは」
その時、ふと風が吹いた。
そしてラニのスカートがめくれ上がり…
……はいてなかった。
「ごきげんよう」
って、ちょっとまったあ!
「「は…はいて…ない?」」
「合理的では…ありませんので…」
ゴウリテキデハナイ?…頭が混乱してきた。 くっ…セイバーの前だと言うのに鼻血が止まらない。
「マ、マスター! あ、あれが現代の衣装なのですか!?
マ、マスターもあの人のような感じが好みなのですか!?マスターも私があのような格好したら嬉しいのですか!?あれってファッションなんですよね!?現代の!」
まずい、セイバーは突然の事で混乱してしまっている、というか自分もさっきから混乱して脳内処理が追いついていない…流石はアトラスの末裔というだけはある、先を行き過ぎていて自分には全く理解できない。
流石にノーパンがファッション何て有り得ない。 そんなファッションが流行るとしたらそれは人類は相当な末期だろう。
「とりあえず落ち着いてセイバー!君は今混乱しているんだ!マイルームに帰って頭を冷やそう!」
「ではマスター!協力関係はどうするんですか!ここでうやむやにするんですか!」
「そうじゃない!一度頭を冷やしてから考えるんだ!」
焦ってるセイバー、ノーパンの少女。 セイバー、ノーパン。 え? セイバーがあの服装(ノーパン)だって?
………また鼻血が…って何を考えてるんだ俺は。
まずい、自分には収拾がつけられなくなってきた、予想外の展開すぎてこのままでは頭がパンクしてしまう、早くマイルームに帰らなければ…
そしてその様子を一人の男が隠れて見ていた。
「なーにやってんだか…色男。そんなに隙だらけだと誰かに狙われちまうぜ?…回りくどい手はナシ、このとおりまっすぐ勝負を決めに行く…オレゃあ、嘘はいってないぜ?」
そのまま放った弓は真っ直ぐ相手の頭を狙う。
「よし!一丁あがりだ!」
そしてこの弓矢で勝負が決まる…はずだった
「やっばーい!早く購買部に行かなきゃ、肉まんの半額セールが終わっちゃう!」
「ぐばあ!」グキボキッ
「ふ、藤村先生!?あの…マスターが死にかけているのですが…」
「ごめんね岸波くん!今急いでるから!」
「マスター!大丈夫ですか!すごい鈍い音がしましたが大丈夫ですか!あれ…今何か飛んできたような気がしましたが…」
「う…うう…」
「マスター?だ、大丈夫ですか…軽く10mは吹き飛びましたが…」
…セイバーの顔がこんなに近くに…ああ、可愛いなぁ。…え?天使?
…なるほど、俺にもついにきたか…じいちゃん、今いくよ…あとさ、じいちゃん、俺わかったよ。本当の人類の在り方…ってやつがさ。
「やっとわかったよ…人類は始めからみんな…ノーパンだったということだね…?」
「マスターぁぁぁぁ!!今保健室に運びますからね!もう少しの辛抱ですよ!」
「な、なんじゃそりゃ…まさかあんな形で逃げられるとは…」
〜〜〜〜
「桜さん、マスターは助かりますか?」
「後少し来るのが遅かったら危なかったかもしれませんがもう大丈夫ですよ、できる限りの治療を施したので」
「よかったですね、マスター」
(それにしても…あんなに恥ずかしい死に方をしなくてよかったですね、体が逆方向に曲がってあんなに綺麗なくの字を描くとは流石は私のマスターですね…ぷぷぷ)
「セイバーさんも結構ひどいですね…」
「桜さん今私の心読みました!?」
どんどん増えていく文字数...全然まとまらない...他のみなさん凄いですね、自分も、頑張らなければ