仮面ライダーナスカ RETURN AtoZ/運命のガイアメモリ   作:零六五五

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前回が原作のまんまだったので今回は視点を変えるっていうやり方で。



酷評募集してまっす。別に褒めまくってもいいんよ?


Nの帰還/風とナスカと最強コンボ

「こいつ、発射プログラムを書き換えて止めてやがる。」

 

光を失ったエクスビッカーも元でフィリップは必死にもがく。地球の本棚を展開させて、その本を見つけ出した。本の名は「MEMORY STOP」。

 

「エターナルメモリの力を壊せばまた僕達のメモリが使える!」

 

即座にその状況に気付いた大道克己はフィリップの元へ歩み寄る。

 

「させるか!」

「こっちの台詞だ!」

 

翔太郎は克己に組み付き動きを止めようとするも、はね飛ばされてしまう。

 

「お前らの相手はこいつだ。」

 

大道克己は右腕を振ってエネルギー体を放つ。その固まりはそれぞれが独立したマスカレイド・ドーパントへと変化する。

 

「いくぜぇ、霧彦!」

「あぁ、左翔太郎!」

 

霧彦と翔太郎、迫り来る敵を蹴る、殴る、投げ飛ばす。掻き分けるように進むが、大道克己は既にフィリップの元へとたどり着いていた。

 

壊れたラジオを叩いて直すかのようにフィリップの椅子を殴り、プリズムビッカーを再起動させる。

 

ようやくたどり着いた二人は力を合わせて大道克己に拳を振るう。だが怪我を負ってる上に度重なる戦闘の疲労。簡単に右へ左へと吹き飛ばされる。

 

 

 

高笑いを上げる大道克己。苦しそうに目を背けていたマリアは覚悟を決めたように克己に近寄る。

 

「やめて、克己!」

 

マリアは素早くコネクターを奪い、克己に赤い液体を注入する。信じれないように自分の身体を見る大道克己。

 

「まさか・・・、細胞分解酵素を・・・。俺の邪魔をするなっ!!」

 

引き抜いたハンドガンで克己はマリアに、二発の弾丸を放つ。自らの母へ、自分を最期まで愛し続けていてくれた人へと、自らの手で引き金を引く。

 

 

フィリップはマリアに心を寄せかけた。いや、もう寄せていた。そんな人が目の前で命を落とそうとしている。フィリップは心の底から力を放った。ゾーンメモリよりも遙かに強い力で26のメモリをはじき飛ばし、エクスビッカーを停止させる。

 

 

―――――――――

 

 

「さようなら、母さん。」

フィリップはゆっくりとマリアを横たえて立ち上がる。

「そして・・・・どうして生きてるんだい?えっと・・・義兄さん。」

 

霧彦は優しく笑うと、背を向けた。

「フィリップ君。この件については後回しだ。まずは彼を倒しに・・・・・!?」

 

眼前に迫っていたのは流星だった。天井を突き破り狙っていたかのように霧彦に激突する。そのまま押し出されるように空中へと身体が飛ぶ。そこから地面に向かって落下を始めた。

 

「霧彦ぉぉぉぉぉ!!」

 

翔太郎は一瞬遅れて叫ぶもその時には彼は既に遠く離れた場所へと行ってしまっていた。

 

「翔太郎、落ち着きたまえ。彼ならナスカメモリを持っていただろう?ここから落ちたとしても空を飛べるナスカなら問題は無い。それにすぐに超高速をこちらに使い追いつくはずだ。」

 

「あぁあ、そうだな。悪りぃ。」

 

「行こう、翔太郎。大道克己を止めに。」

 

 

だがその時に二人は気付いていなかった。確かにこの時霧彦はナスカメモリを持っていた。だが、ガイアドライバーはこの中層部に置き去りにされていたのだ。つまり彼は変身できない。

 

「くっ!!」

 

空中で必死に打開策を考える霧彦。だが地面までそう距離は無い。どうする?右手に握られてたナスカメモリ。ドーパントにはなれない。左翔太郎が助けに来るというの期待出来ないだろう。ここで自分は終わるのか。

 

 

 

いやだ。このまま終わりたくは無い。私もこの街を守りたい。愛する雪絵や冴子が住むこの街の未来が見れないなんて嫌だ。死にたく無い。必死に握りしめる右手。地面がもうすぐそこに、終わり?・・・・そんな、まだ、私は!その思いは天には通じなかった。

 

 

 

 

だが、彼女には通じた。

 

 

 

 

閉じたまぶたを開ける。死んでいない。抱きかかえられているような姿勢であることに気付いた霧彦は上を見上げる。目に映ったのはナスカ・ドーパントだった。それも橙の。

 

「君は・・・・。まさか・・・・。」

 

園崎冴子。それがRナスカ・ドーパントの本体の名だ。Rナスカは投げるように霧彦の身体を地面に下ろし言い放った。

 

「加頭順の言っていた通り。やはり過去から来たのね・・・。」

 

霧彦は立ち上がり、傷を庇いながらも風都タワーへ向かおうとする。その前に園崎冴子は立ちはだかった。

 

「どこに行く気かしら?」

 

「もちろん彼らの元へ、さ。」

 

霧彦は答える。街に蔓延る悪は倒さねばならない。

 

「ドライバーは無いのよ。諦めなさい。」

 

「どうして僕が戦おうとするのを止める?僕を心配してくれているのかい?」

 

その言葉に冴子はフッと笑い、背を向ける。そして突き放すように言った。

 

「言われたのよ。貴方がここで死んで過去に戻らないと、私にナスカメモリが渡らないって。つまりあなたは即刻過去に戻って貰わないと私が困るの。」

 

どういうことだろうか?やはり自分は時間を飛んだのか?疑問は増えるばかり。

 

 

 

突如 轟音を立ててて風都タワーの先端がエターナルによって切断されて、落下していく。それに巻き込まれた仮面ライダーは共に落下する。霧彦は、いや、その瞬間を見ていた全ての風都市民は息を呑んだ。

 

 

だがそれと同時に霧彦は気付く。先端の落下地点に多くの風都市民がいることに。このままではたくさんの犠牲が出てしまう。霧彦は走った。背後から冴子の静止が聞こえるが彼は走る。

 

「まだ、手はある!」

 

くるくると回しながら白い拳銃を取り出す。それにナスカメモリをセット。そしてうなじに零距離で打ち込んだ。首筋に生体コネクタが浮かび上がり、そしてそこにナスカメモリが差し込まれる。

 

 

『NASCA』

 

それが何を意味するかは霧彦も理解していた。これ以上ナスカに浸食されれば本当に命は無い。ましてや直刺しなど。

 

翼を広げて仮面ライダーナスカは飛ぶ。かなり大きな破片だ。下に居る人々は逃げ始めているまでの時間を稼がなくては、押し返すか?いや、ナスカにそんなパワーは無い。なら、破壊する!

ナスカブレードを振るい、目にも止まらぬスピードで切り刻んでいく。十数個の破片することには成功した。だが、まだだ。さらに分解しなければ被害がでてしまう。

 

 

その時、瓦礫が一人の人間に迫る。急降下。ナスカはその女性を拾い上げ、地面に下ろす。

 

「怪我はありま・・・!?」

 

 

 

須藤雪絵。彼が抱えて人間の名だった。一瞬戸惑うも彼は嬉しかった。妹がこの街に戻ってきている。

 

「雪絵、私だ。霧彦だ。帰って来ていたんだね・・・。嬉しいよ。」

 

「誰、ですか?」

 

雷が落ちたようにナスカの動きは止まった。なぜだ?別人なのか?だが雪絵に間違いは無い。

その事情を知ることは彼にとって残酷過ぎる。霧彦は怖かった。なぜ妹が自分のことを知らないのか。

 

「すまない。人違いだったようだ。早くお逃げなさい、さぁ・・・。」

 

ナスカは雪絵を地面に下ろし、落ちてくる破片を見上げる。

 

 

 

―――――

 

風都タワーの一角から、瓦礫が落ちていく様を火野映司=仮面ライダーオーズとアンクは見ていた。

 

「まずいよ、あれ!あのままだとたくさんの人々が・・・。アンク、クワガタとカマキリ、早く!」

 

「おい、映司!まさかコンボを使う気じゃないだろうな!」

 

「今彼らを助けられるのは、あれしか無いだろ!俺はこの街の人々の手を掴みたい!」

 

「ふん、ほっておけ。あんな人間など。」

 

「あの中に欲望の大きな人がいるかもしれない。あの中にアンクのコアがあるかもしれないよ?」

 

「そんな小さな可能性に掛けられるか!」

 

「分かったよ、アンク・・・・。アイス各種味五本ずつ!」

 

「おい、今言ったこと後から嘘だとかは言わないよな。」

 

「もちろんさ。」

 

 

アンクは右腕に緑のメダルを二枚握り、オーズに手渡す。それを流れるようにドライバーにセットして再スキャン。

 

『クワガタ、カマキリ、バッタ!ガーッタ ガタガタキリッバ! ガタキリバ! 』

 

軽快な歌とともにオーズが走り出す。それと同時に緑色のオーズは二人、三人、四人、と分身していく。

 

その数なんと、50体。

 

空中へと落下していく破片。それに全員が全員、次々にキックを加えていく。

 

 

『スキャニングチャージ!』

 

 

「セイヤーッ!!」  「セイヤーッ!!」  「セイヤーッ!!」    「セイヤーッ!!」

     「セイヤーッ!!」              「セイヤーッ!!」

「セイヤーッ!!」「セイヤーッ!!」     「セイヤーッ!!」

 「セイヤーッ!!」                     「セイヤーッ!!」

                          「セイヤーッ!!」

「セイヤーッ!!」        「セイヤーッ!!」

 

 

 

逃げ惑う人々の頭上に振る風都タワーの破片。地面に到達するまでに全て吹き飛ばせるほどに十分な大きさだ。地面に到達するまでに全て初め飛ばせるほどに。仮面ライダーアクセルは手元にあるトライアルメモリを投げとばす。仮面ライダーナスカは翼を広げて飛び立つ。

 

『TRIAL MAXIMUM DRIVE』

 

「全て、振り切るぜ!」

 

「超高速ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

何も言わずに風都の人々はその様を見ていた。人々を救うためにに命懸けで戦う戦士達を見ていた。鳴海亜樹子は叫んだ

 

「仮面ライダー」

 

人々が口々に叫ぶその名。希望と想いを込めてその戦士は仮面ライダーと呼ばれていた。

 

 

自分はこうなれなかった。霧彦はどこか寂しく感じながらも、上を向いた。自分も今叫んでいる風都の人々の一員なのだ。そして落下している仮面ライダーWにこう叫ぶ。

 

「さぁ、立て。仮面ライダー!!」

 

 

 

人々の思いが風になって

 

「フィリップ、風だ。風都の風が!」

「僕達に力を!」

 

疾風と切札の風車を回す。

 

仮面ライダーの究極の姿「サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム」。黄金の翼を広げて、上へ上へと飛ぶ。

エターナルがもう一度緑の光弾を作り、仮面ライダーに放つ。それを空中で一回転。仮面ライダーは両足を構えてエターナルへ迫る。光弾を貫いて、両足の一撃を加える。

 

「そうかこれが・・・。」

「そうだ、それが死だ。大道克己。」

「死ぬのは久し振りだ。ハハハハハハハハッッ!!」

 

 

 

 

地上から歓声が聞こえる。霧彦はゆっくり地面におりて変身を解除する。。これで終わった。全てのT2メモリは砕かれた。

 

だが終わっていない。この事件は霧彦が居なくても十分解決する事件だった。ではなぜ自分がここにいる?

 

 

あの流星。加速するドーパントではない怪物。カブト虫の仮面ライダー。

 

 

まだ終わっていない。

 

 

 

 

 

 

『COSMIC』

 




次回は最終回の予定です。

オリジナル要素はなるべく出したく無かったけど、オリジナルメモリ出しちゃいます。

オリジナルキャラは出さん。
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