インフィニット・ストラトス ~迷い込んだイレギュラー~ 作:S-MIST
第172話 情報の開示と宇宙人との会談に向けて(イラスト有り)
晶と束は相談した末に、まずは更識楯無にNEXTのセカンドシフトや宇宙文明との接触を話す事にした。
2人の裏を担う彼女にはある程度知ってもらっていた方が、何かとやり易いからだ。だが全てを話した訳ではない。ざっくりと言えば“惑星圏内での全力稼動が難しいほどの超々高性能機であること”、“ワープ可能であること”、“宇宙文明からの接触があり、送られてきた星図を元に
なお絶対に外部に漏れてはいけない話のため、束の自宅に彼女を呼んでの説明だ。
「――――――という訳なんだ」
晶の言葉に、楯無が額を押さえながら答えた。
「スケールが大き過ぎて、頭がパンクしそうだわ」
「だろうな。一応、証拠もみせておこう。ISを展開してくれ」
「え? ああ、良いわよ。はい」
楯無のIS、
そしてスターゲートを展開してくぐると、そこは既に月面だった。
「えっ!?」
驚きの表情。だがある意味で当然だろう。束と晶の2人以外にとって、未だ宇宙は苦労して行く場所なのだ。それがこれほど簡単に。この意味が、分からない楯無ではない。意識しなければ冷静を保てないほど彼女は驚いていたが、辛うじて取り乱すことなく言葉を発した。
「前々から規格外だったけど、もっと規格外になったわね」
「まぁな。じゃ、話を続けるから戻ろうか」
再度スターゲートを通り、束の自宅に戻った2人はISを解除した。
今度は束が話し始める。
「という訳で
「難しいこと言ってくれるわね」
「出来ないの?」
「出来るわよ。ただハッキリ言って、優秀な人員を揃えて強固な組織を作る、なんて王道的手段だけじゃ限界があるわよ」
「分かってる。だからね、これくらいの支援はしようと思ってるよ」
楯無の眼前に空間ウインドウが展開され、束の考えている支援が表示された。
・更識に提供している
・H-1ユニットによる経済動向の予測。
1つ目は単純な武力強化だ。基本フレーム、バッテリー、装甲素材、アビオニクス系の全面的な見直しに加え、エネルギーシールドや熱光学迷彩システムの改良、跳躍ユニットも更に高出力化している。このアップグレードによる戦闘力を分かり易く例えるなら、装甲車両に匹敵する防御力と戦闘ヘリを上回る機動力だろうか。またアビオニクス系の全面的な見直しによる副次効果として、強力な対電子戦能力も得ている。地球圏の勢力が相手なら負ける事は無いだろう。
だがこの程度は、2つ目に比べれば大した事はない。
何故ならH-1ユニットによる経済動向の予測というのは、
だが
「この予測。どれくらい信用できるのかしら?」
当然の質問として反応を予測していた束は、ニヤリと笑いながら答えた。
「そうだねぇ。元手100万円をH-1ユニットの言うとおりに投資して、1ヵ月後に100倍になってなかったら、晶を1ヵ月間更識家本邸に住まわせてあげる。で、その間は私がそっちに出向いても良いよ」
「絶対の自信があるってわけね」
「じゃなきゃ、ここで出したりしないよ」
「分かったわ。でも賭けはいいわ。こんな自信満々な貴女と勝負しても、結果は見えてるもの」
「え~。私が勝ったら、暫くウチでメイドさんしてもらおうと思ったのに」
「晶のメイドなら良いけど、貴女のメイドなんてまっぴらゴメンよ」
「え? ご主人様にお仕置きされるメイドさんプレイとかしたくないの?」
「したいに決まっ………ゴホン。何言わせるのよ。私は当主代行なのよ。そんな事したい訳ないじゃない」
「今、ちょっと本音出なかった?」
「出てないわよ」
因みに話を聞いていた晶は、“2人に”似合いそうなメイド服を妄想していた。想像力豊かな男である。
―――閑話休題。
「まぁ話がちょっと脱線したけど、支援するから勢力を伸ばしてってこと。
「見合うレベルって事は、将来的に宇宙文明に………仮に企業のような存在があったとして、そこで企業活動ができるレベルってことよね」
「もっちろん」
「ならそうね。ちょっと起爆剤が欲しいわね」
「どんな?」
「キサラギの強みは技術研究力だけど、そこの人間が将来を確信して熱中できるような“何か”ってないかしら?」
「ふむ」
束は暫し考え、カードを一枚切る事にした。
先日宇宙文明から受けた依頼の報酬を開示したのだ。
「これ、多分宇宙文明では普遍的に使われているありふれた物だろうけど、地球の技術レベルからしたらちょっと信じられないもの。それあげるから、突っ走らせてみて」
キサラギ重工研究部門のデスマーチが決定した瞬間だった。尤も、変態技術馬鹿の集団にとっては最高のご褒美である。
「………どうやって入手したのかは聞かないけど、コレ、表に出たら大変じゃないの?」
「機密管理ができると思ってるから渡すんだよ。裏切らないでね」
「任せて。まずはキサラギを地球圏最高の企業にして、そして宇宙経済圏でも戦える企業にしてあげる」
この後、2人を裏から支える更識と表の手足であるキサラギ重工は、ますます繁栄していく事になる。そしてそう遠くない未来、キサラギ重工は宇宙文明圏において、地球圏を代表する超々巨大企業として認識されていく事になる。これに合わせてキサラギと協力関係にあったデュノア社も、地球圏を代表する巨大軍需企業として成長していくのだった。また裏の組織である更識は、地球文明圏と宇宙文明圏の裏側で、敵対は死を招く凶悪な暴力装置として認識されていくのだった。
◇
時間は一週間ほど進み、束・楯無・晶の3人は十分に時間をかけて今後の対応を協議した結果、ある程度の情報を公開する事にした。
まずNEXTのセカンドシフトについては、セカンドシフトした事と姿形だけを公開する。その他性能的な事は一切非公開。理由は今後宇宙文明からの諜報活動が考えられるため、情報秘匿の観点からとした。これはある意味で、特に軍事関係者にとっては理解できる理由であった。純粋な武力で退けられたなら、敵の情報を分析して弱点を突くのは極々自然な考えで、それを防ぐ為に情報を秘匿するというのも極々自然な考えだからだ。尤も理解はしても、何かと理由をつけて公開を求める声は多かった。只でさえ単体戦略兵器と言われ、隔絶した性能を持つNEXTのセカンドシフトだ。その力が人類に向かない保証はない。だから対抗策を考える為に情報を得ようというのだ。勿論、素直にそんな事を言う馬鹿はいない。表向きは現実の見えていないクソッたれな平和主義者共が、シビリアンコントロールの必要性とか、情報公開の原則とか、耳障りの良い事を腹黒い権力者に扇動されて騒ぎ立てていた。
が、束と晶はそんな声を一蹴していた。
―――お前達は、束がISを発表した時に何をした?
―――NEXTがこれまでどんな貢献をしてきた?
―――
束がISを発表した後、各国から狙われて身を隠さなければならなかったのは周知の事実だ。そしてNEXTは、今や人類への貢献度から聖母とまで言われている束博士を守り続け、対
その不都合な事実に、何でも公開すれば良いというクソッたれな平和主義者共は、声を小さくせざるを得なかったのだ。
尤も多くの者は、すぐにクソッたれな平和主義者共を相手にしなくなった。
しかし新しい時代を感じて喜びこそすれ、人類は浮かれ過ぎなかった。政治的な意味で宇宙環境がどれほど厳しいものか、
現時点ではハッキリと明文化されている訳ではなかったが、いきなり滅ぼされかけたという事実は、人類の記憶に強烈に残ったのだ。
故に、束博士の発表を受けた各国の反応は早かった。
機能不全が謳われて久しい国連では、宇宙文明と接触する為の窓口となる機関が作られる事が速やかに可決され、人類として一致団結して今後の対応を決めていく事になったのだ。
そして束は、今後多くの問題が間違いなく起こるのを承知の上で、コンタクトのあった宇宙文明に以降の接触は国連の窓口を使うように伝えたのだった。勿論、宇宙文明とのコンタクトを独占して地球圏での主導権を握る、という選択肢もあった。が、束の夢は個人の宇宙進出ではなくて、人類全体の宇宙進出である。ならば独占というのは違うだろう。大体、全てをコントロール下におくのは、規模的に不可能だ。今は昔よりも遥かに多くの事が出来るようになったが、それでもリソースは有限なのだ。このため後は政治に任せよう―――勿論、おかしな事をしていたら引っ叩く(物理)つもりではあったが―――という判断だったのだが………
「晶。ちょっと………面倒な事になりそう」
束の自宅。研究室に呼ばれた晶が部屋に入ると、束が随分と困った表情で振り向いた。
「どうしたんだ?」
「これを見て。例のアクセスポイントから」
彼女が指差した壁面の大型ディスプレイには、何やらメッセージが表示されていた。
『そちらが今後の交渉の窓口として、統一政府の存在しない地球における準統一組織、国際連合を指名した意図は理解する。だがそれとは別に、当方は篠ノ之束博士と薙原晶の両名が地球文明に与える影響力を鑑み、今後もこのラインを維持したい。また、確かな理性と実行力を持つ2人には、宇宙文明の歴史を簡単に纏めた物をプレゼントしたい。今後の行動方針を決める際の参考にして欲しい』
メッセージを読み終えた晶は、ISの基本機能の1つである思考加速を使って、宇宙文明の歴史をざっくりとだが把握していく。そうして出てきた言葉が………。
「マジか」
次いで、ふかぁぁぁぁぁぁぁぁい溜め息。まず、ラインを維持したい等と言われて、素直に喜べるほど2人は能天気ではない。大体、「地球文明に与える影響力を鑑み」なんて言っている時点で、こちらを便利に使う気満々だろう。もしかしたら穿ち過ぎな考えかもしれないが、国連と交渉―――文明格差を考えれば平等な交渉になるとは極めて考え辛いが―――を持ちながらこちらとのラインを維持するなど、ダブルスタンダードする気満々ですと宣言しているようなものだ。面倒事がダース単位で転がり込んでくる予感しかしない。
また送られてきた宇宙文明の歴史には当然のように戦争の記録もあったが、流石というか何というか。スケールが違う。それなりに古い記録のようだが、千を超える星系が消滅し、万を超える星が砕け、その数百倍のコロニー群が破壊され尽くした銀河大戦なんてものもあったようだ。
「本当に、どうしようか?」
束は晶が情報を確認したのを見計らって声をかけた。
「あちらさんが友好的に接してくれている限りは、こちらも友好的に接すればいいさ」
「そうじゃなかったら?」
「殴ってどうにかなりそうなら殴る。じゃないなら………やり返せる機を伺うしかないだろうな」
「それしかないかぁ~」
束は椅子の背もたれに体重を預け、天井を見上げながら同意した。
「歴史を送ってきた意図は、選択を間違えばこうなるっていう警告かな?」
「多分、そうじゃないかな。ま、有り難い忠告だと思って受け取っておこうか」
束の言葉に晶は肯き、今後の対応を考える事にした。
「話を戻して、メッセージに対する返答はどうする?」
「後々このやり取りが他にバレても良いように………こんな文言で返してみようか」
手元のキーボードがカタカタと叩かれ、メッセージが入力される。
『互いが互いを尊重できる良き隣人でありたいと思う』
この文面なら仮に外部に漏れたとしても、下手な勘ぐりを受ける事は無いだろう。地球人類の道徳観念的に、互いの尊重というのは友好関係を築く上での基本事項だからだ。宇宙でもそうだと思いたいが………これで駄目なら、付き合い方そのものを考える必要があるだろう。
晶が肯くと、束はメッセージを送信した。
こうして2人は宇宙文明との直接コンタクトをとれるラインを保持する事になったのだが、これは予想通りの面倒事を、そして予想以上の利益を運んでくるようになるのだった。
◇
一方その頃、地球とコンタクトをとった宇宙文明の1つである“首座の眷族”は、篠ノ之束と薙原晶の活用方法を考えていた。活用方法とは少々ネガティブな印象を与える言葉だが、“首座の眷族”的には間違いない。というのも2人の基本的調査が終わり、これまでの行動と地球文明に与えた影響を分析すればするほど、国際連合と開星*3の交渉をするよりも、こちらと交渉した方が話の通りが早いと思われたのだ。そして成熟した知性と文明を持つ種族と言えど、異文明との交渉には気を使うし、話の通りが良い方と話をしたいと思うのは仕方の無いことだろう。このため“首座の眷族”としては、表向きは宇宙文明の標準的な開星手続きとして定められている、「対象文明の統一政府、又はそれに準じる組織と交渉する」というのに従いつつ、2人に地球側の開星準備を後押ししてもらおうという青写真を描いていた。
「―――以上が、あの2人を使った地球の開星計画になります」
地球風に言えば、“秘書”にあたる者が“議員”にあたる者へと報告していた。なお高位文明であれば高度に発達した精神ネットワークやサイバーネットワークでほぼ一瞬の内に大量の情報伝達が可能だが、総じてどの文明でも口頭によるコミュニケーションというのが残っていた。コミュニケーションを疎かにする種族は衰退する傾向にある、というのが統計的に分かっているからだ。
「ふむ。概ね問題は無いだろう」
“議員”にあたる者は、篠ノ之束と薙原晶の協力という点では余り心配していなかった。元々あの2人は人類の宇宙進出の為に動いていた、という調査結果が出ているのだ。そんな人間が他文明の存在を知って、地球に閉じこもるような選択をするとは思えない。以前送られてきたメッセージ、『互いが互いを尊重できる良き隣人でありたいと思う』というのを尊重している限りは、理性的・理知的な付き合いが出来るだろう。むしろ心配の種は、表の窓口である国際連合の方だった。一応統一政府に準じる組織として扱ってはいるが、内情は単なる国際協力機関であるため、意思決定に時間を要するのが目に見えていたからだ。
そして1つの文明を宇宙文明に迎え入れる開星という手続きは、控え目に言って膨大な仕事量になる。何故なら宇宙に出るという事は、生まれも育ちも見た目も価値観も何もかもが違う存在と接触する可能性があるということだ。全ての問題を避けれる訳ではないが、知っていれば避けれる問題、決まり事があれば避けれる問題、というのはあるのだ。そして個人同士であればその量は少なくて済むが、1つの文明分となれば膨大な量になるのは自明の理だろう。国際連合はこの膨大な作業を処理できるだろうか? 率直に言って厳しいだろう。だが“首座の眷族”としては、この開星に時間をかける訳にはいかなかった。というのも
なお余談となるが、開星手続きの開始は銀河惑星連合の総意である必要はなく、加盟している文明単独の判断で行える。が、銀河惑星連合に開星手続きを開始したという報告は必要であった。この規定は銀河惑星連合発足当初は無かったが、自勢力を強引に拡大しようと未成熟な文明を強引に開星させる(=搾取)という事態が相次いだため、他文明の保護と第三者による監視という意味で制定されたのである。また余りに低レベルな文明を加盟させた場合、その文明が成熟するまで面倒をみなければならず、かつ他文明から政治的失点としてかなり抉られるため、下手な開星は推進した文明にも相応のダメージとなる。因みに今回の地球に関して言えば、“首座の眷族”は開星手続きの開始だけを報告して、ランクA文明撃退の件は“調査中”として詳細を伏せていた。しかし1つの文明が、不自然な隕石の大量落下で致命的損害を受けたことから多くの勢力が調査を始め、結果として
―――閑話休題。
このため地球には、必ず他文明からの接触があるだろう。しかし地球には、こちらの勢力として銀河辺境の安定に寄与して欲しい。可能な限り横槍の無い状態で地球側に準備させる為にも、開星という事務手続きに時間をとられたくないのだ。勿論並行作業で進めていくという案も検討されていたが、開星手続きが完了する前にあからさまに自勢力として扱い宇宙文明の技術を流入させてしまえば、今後開星手続きそのものが有名無実化してしまうだろう。銀河惑星連合の盟主としては出来ない行いだった。
そんな事を思っていると、“秘書”にあたる者が口を開いた。
「ふと思ったのですが、開星という手続きに拘る必要はないのかもしれません」
「何故かね?」
「地球文明にはランクA文明を退けたという実績があります。滅ぼされかけたという経験も。ならば開星手続きの主目的の1つ、避けられる問題を可能な限り避けられるように教育する、というのは満たしていると思いませんか? 何せあの文明は安全の保障された研修ではなく、失敗すれば滅ぶ実務で学んでいるのですから」
「………続けてくれ」
「はい。確かに対外的に開星手続きは重要でしょう。アレは新しい文明、可能性を守るために必要なものですから。ただ地球文明に関して言えば、既に教育期間を終えていると判断しても、文句を言う者はいないのではないでしょうか。仮にもしいたとしても、ランクA文明を退けたという実績を前に、声高に反対意見を言うことなど出来ないかと」
“秘書”にあたる者の発言は、宇宙文明に属する者なら理解を得られるであろうものだった。何故ならランクF文明の定義は、“辛うじて星の重力を振り切り、母星に極々近い場所でのみ活動する低レベルな文明”だ。これに対してランクA文明は、“幾つかの星系にまたがる星間国家が樹立しており、かつその影響力が銀河惑星連合でも広範囲に及ぶ”だ。つまり常識的に考えて、あらゆる要素を考慮しても、普通は侵攻を退けるなど不可能だ。だが地球はやってのけた。しかもその後、誰もが不自然と思う形でランクA文明の本星やその他重要拠点が滅んでいる。軍事的傾向の極めて強い文明の防衛機構が飽和するほどの流星雨など、どんな冗談だ。
だが上記のような実績―――隕石の流星雨については、どこも真相を把握していない―――があっても“首座の眷族”が開星手続きを重要視した理由は、地球の成熟度にあった。通常、開星が行われる文明は事前に厳しく調査され、開星基準を満たしているかどうかが判断される。下手な開星は推進した文明の失点として、他文明からつけ込まれる要因になるのだから当然だろう。そして地球をその判断基準に照らし合わせた場合、基準に全く届いていないのだ。単純な例え話にすると、100の調査項目があったとして、満たしているのは10項目以下。赤点も赤点である。だがランクA文明の侵攻があったお陰で宇宙文明の存在を認識しており、超天才がワープ技術を独力で実用化させ、更に奴らの残骸から宇宙文明の技術も入手している。放っておいた場合、侵攻したランクA文明に対する認識がそのまま宇宙文明への認識となり、銀河辺境を荒す要因になりかねなかった。だから“首座の眷族”は、基準を満たしていないのを承知で開星手続きに踏み切ったのだ。
「かもしれんが、地球が基準を満たしていないのは動かしようのない事実だ。それを無視した場合、他勢力への示しがつかない」
「はい。ですが各文明固有の情勢は考慮されるべきでしょう」
「どのような?」
「地球文明を調べればすぐに、篠ノ之束博士と薙原晶の存在なくして、奴らの侵攻を跳ね除ける事は不可能だったと分かります。また文明内における2人の影響力の高さも分かるでしょう。なので今後開星の手続きを行うにあたり、そのような重要人物と我々が公式に、直接会って話をする事は非常に重要でしょうし、極々自然な成り行きと言えるのではないでしょうか」
この提案は、事前に作成されていた2人を使った地球の開星計画とは根本的に異なるものだった。
というのも事前に作成された計画で2人の扱いは、あくまで地球内部の状況を纏める為に動いてもらう裏方的なものだ。だがこの提案は違う。開星手続きの段階で公式に特定の人物を指名して会うという行為は、「宇宙文明はあなたという存在を認識し、重要視していますよ」というメッセージに他ならない。銀河惑星連合の歴史でそういう事が無かった訳ではないが、対象となったのはいずれも統一政府のトップであったり、元々その文明内部において絶大な権勢を握っていた王族や皇族などで、イレギュラーな事*4にもある程度対応できる者達だった――――――と“議員”にあたるものは思い出したところで思った。あの2人なら、大丈夫ではないだろうか? 確かに統一政府のトップでもなければ王族や皇族でもない一般人だ。しかし、あの2人を一般人と呼んでもいいものだろうか?
調査結果をもう一度見直しながら考えてみる。結果は、すぐに出た。
「そうだな。では今の方針で計画を立て直して欲しい。可能な限り早くな」
「分かりました」
こうして束と晶の全く与り知らぬところで、2人のところに面倒事が持ち込まれる事が決まったのだった。
◇
場所は変わって地球。束自宅の研究室。
例のアクセスポイントから送られてきたメッセージに、2人は揃って頭を抱えていた。
『今後地球の開星手続きを行っていくにあたり、当方は地球の重要人物である篠ノ之束博士と薙原晶の両名と話をしたい。また地球文明は他文明に侵攻された経緯がある事から、宇宙人の接近や惑星圏内への降下にはアレルギーがあるだろうと予測している。このため惑星への接近や会談方法、及び場所の指定はそちらに任せたいと考えている。――――――なお本件は開星手続きの一環であり、国際連合の窓口にも同様のメッセージが送信されている。篠ノ之束博士と薙原晶の両名には前向きな回答を期待したい』
未だ幼い人類が、宇宙人からこんなメッセージを受け取ったらどんな反応をするだろうか? 想像するだけで面倒事が山のように………そんな事を思っていると、早速第一波が来た。カラードにいる秘書さんからの緊急コールだ。晶が束の自宅にいる事は、事前にしっかりと伝えてある。にも関わらず緊急コールで呼び出しとなれば、面倒事以外は有り得ない。
空間ウインドウを展開すると、カラードの制服に身を包んだ美人な秘書さんが映し出された。いつもはキリッとしていてクールな感じだが、そんな秘書さんが“落ち着こうとしている”というのが分かるほど感情が表情に出ている。
『どうした?』
晶はあえて、何も問題は起きていないという雰囲気で尋ねた。
『社長。つい先程、国際連合から開星手続きに進展があったと発表がありました。その中で、接触のあった宇宙文明からお二人を指名して会談を持ちたいという話がありまして、この発表を受けて社の方に問い合わせが殺到しています。ですので事態鎮静化のため、会見をお願いしたいのですが』
『分かった。国連と相談する事があるから明日、いつものホテルで会見すると発表しておいてくれ。ああ、そうだ。国連と相談する事がある、という部分もしっかりと発表しておいてくれ。軋轢というか面倒事は避けたい』
『分かりました』
そうして通信を終えた晶は、束に尋ねた。
「ラインを維持したいってだけなら便利屋扱いをしたいのかと思ってたけど、ここまで大々的に俺達を指名した理由はなんだろうな?」
「ん~、なんだろう? 地球文明の事はある程度調べてるだろうから………影響力、かなぁ? 宇宙文明なら技術的なことはそうでもないはずだし………。私達に表舞台に出て欲しい? でも知性ある相手なら、こんな一大イベントで個人を指名する危険性が分かってない訳ないだろうし、う~ん」
束の脳裏に幾つもの考えが浮かんでは消えていく。だが答えは出ない。どうしたって予測の域を出ないのだ。まぁこれまでのやり取りを考えると思考形態は近そうなので、予測可能なものではあるだろうが………。ここまで考えたところで、束は閃いた。
「もしかして、開星手続きを急ぎたい?」
「理由は?」
「いやね。地球人の立場から見ると宇宙文明ってすごーーーーーい大きな括りで考えがちだけど、送られてきた歴史を見る限り、宇宙文明が複数の文明で構成されていることは間違いないでしょ。なら当然利害関係もあるはず。そこで宇宙文明から見た地球を考えてみたら、こうならない? 未開の文明でありながら、宇宙文明の侵攻を退けた訳の分からない星。仲間にしておけば色々使えるかもしれないって」
ここまで言われれば、晶でも分かる。
「ああ。なるほど。時間をかけて、横槍を入れられたくないのか。だから国際連合という正式な窓口があるにも関わらず、影響力を考えて俺達を引っ張り出して、手続きを早く進めようとしている」
余人が言えば自意識過剰かもしれないが、2人がこれまで成してきた事を考えれば、過大評価と言える者は多くないだろう。何せ束がアンサラーを作っていなければ地球は滅んでいたし、
「多分ね。で、仮にそうだとした場合、どう動くのが良いかな?」
「初めから何かを要求するなんて悪手も悪手だからな。まずはどんな世界を夢見ているかを語って、隣人との付き合い方で注意すべき点とかを教えてもらうような感じが良いんじゃないかな。これなら向こうのスタンス、地球を宇宙文明に加えようって立場を考えたら、何か代償を要求されるとは考え辛い」
「そうだね。まずは仲良くやっていこうって意志を見せるのが大事かな。あとは………いや、初めからアレコレ言うべきじゃないか。隣人との付き合い方を色々聞くだけでも、時間はあっという間に過ぎるだろうしね」
「だな。会談方法と場所はどうする?」
直接会う。オンライン形式にする。どちらにもメリットとデメリットがある。
「私と晶ならISが使えるから、宇宙で良いんじゃないかな。ああ、でも宇宙空間にプカプカ浮かびながら会談っていうのは恰好がつかないね。なにか会談っぽくなるようなセットがあった方がいいかも」
「それは言えてるな。あ、あと形に拘るなら、VOBで
「乗り物は、折角だから倉庫に眠ってるイクリプス*5を使おうか。アレに乗ってワープで現場に到着すれば、それなりに見栄えよく登場できるんじゃないかな」
「いいな。セットはどうする? イクリプス内部に用意する事もできるが、内部スキャンされる可能性を考えるとな」
「かと言って相手側の船に入るのも、万一を考えたらね。だから、作ろうと思う」
「作る?」
「うん」
「どんなのを?」
束はニヤッと笑った。
「ボタンをポチッと押したら、その場に瞬間的に部屋が出来て、内部は重力調整や与圧がされていて、惑星圏内と同じように過ごせる部屋ができるようなもの」
「なんだかすっごい夢の技術に聞こえるんだけど、大丈夫か? いや、出来る出来ないを心配してるんじゃなくて、開発期間は余りないと思うぞ」
「なに言ってるの。IS技術の転用で簡単にできるよ」
晶はちょっと考えてみた。部屋を作るのは? 物理装甲の量子転換技術で作れそうだ。重力制御や与圧は? ISの基本機能だ。
「ああ。なるほど」
因みに宇宙文明にも似たような物はあるが、当然ランクF文明に作れるような物ではない。
こうして2人は色々と話し合った後、国際連合との意見調整に入ったのだった。
◇
再び場所は変わり、“首座の眷族”。
“議員”にあたる者は、“秘書”にあたる者からの報告に耳を疑った。
「もう返信が来ただと?」
あの2人が影響力を持っている事は分かっていたが、それにしたって表の窓口である国際連合との擦り合わせで、336時間程度(約2週間)はかかると予想していたが、実質3日で返答が来た。
「はい」
「どのような内容なのだ?」
「会談場所は宇宙。場所は
「増やしたい人員の情報は送られて来ているか?」
“議員”にあたる者の前に空間ウインドウが展開され、情報が表示される。
―――追加人員情報―――
名前:ラナ・ニールセン
性別:女性
年齢:20歳
職業:ISパイロット
所属:
調査情報
カラード所属ISパイロットの1人。
シングルランカーで与えられているナンバーは9。
篠ノ之束が才能を見出した人物だが、過去の経歴は一切不明。*6
だが先の依頼*7に連れてきていた事から子飼い的な立場と
推測される。
―――追加人員情報―――
「構わない。しかし移動はどうするのだ? 先の依頼で超長距離ワープする反応は捉えているが、恐らくそれは向こうも公開したくない情報だろう」
「使う船の情報も一緒に送られてきています。そしてこの船の情報は秘匿されていなかったため、我々が調査した情報の中にもありました。篠ノ之束博士がワープドライブの公開実験をした時に使用した物のようです」
―――使用艦船情報―――
名 称:イクリプス
全 長:555メートル
航行能力:重力圏内・圏外のどちらでも航行可能。
ワープドライブ搭載。
調査情報
存在自体は秘匿されていないが、稼働情報が少なく詳細は不明。
ただし独力で様々な技術を確立させた人物が手掛けたことを
考えると、相応の性能と予測される。
―――使用艦船情報―――
「ワープドライブの公開実験? ああ、確か太陽まで跳んだんだったか」
「はい。
「しかし本当に、話を聞けば聞くほど信じられんな。ISという個人サイズにまで小型化された量子技術、重力慣性制御、自己進化、自己再生、ワープ技術。先進文明でも基礎理論の構築から実用化まで数百年。下手をすれば千年という時間を要した数々の技術が、辺境に生まれた一個人が、学ぶべき先達すらいない状態で基礎理論の構築から実用化まで僅か数年。いるのだな。本当の天才というものは」
「はい。だからこそ、こちらの勢力に取り込む必要があります。敵対的な文明に取り込まれれば、パワーバランスが崩れかねません」
「うむ。ところで、向こうは会談の時にどんな話をしてくると思う?」
「そうですね。宇宙進出という行動目的がハッキリしている人物なので、恐らく宇宙人の存在も予測していたでしょう。なのでもしかしたら、隣人との付き合い方、というのを聞いてくるかもしれませんね」
「それは大いに有り得る話だな。だがそれだけで話が終わっては少々つまらないと思わないかね」
「何を考えているのですか?」
“秘書”にあたる者は、“議員”にあたる者をジロッと見た。基本的に優秀な人物なのだが、時折ちょっとした悪戯心を出す事があるのだ。
「なに、宇宙文明の根幹を構成する物の1つ。スターゲートの話をしてあげようと思ってね。先日の海賊退治の時に色々と回収していたようだから、存在自体は把握しているだろう。だが公式的な意味で、地球はまだその存在を知らない。だから教えてあげるのさ。こちらの勢力圏の安全な宙域座標と一緒にね。そうしたら、後は勝手に向こうが作ってくれると思わないかい?」
「なるほど。悪い人ですね」
銀河惑星連合の長い歴史において、開星と同時にスターゲートを準備出来た文明は非常に少ない。宇宙文明の流通ネットワークの根幹を成す物だけに高い技術力を要求されるため、どの文明も長い時間をかけて技術を吸収し、その末にようやく作れるようなものなのだ。だが独力で数百年、千年に届こうかという時間を跳び越えた天才ならどうだろうか?
恐らく、いや確実に作るだろう。そして大事なのは、“地球が独力でスターゲートを作った”という事実だ。また宇宙文明の先輩としてスターゲートの話はするが、機密情報を流す訳ではない。あくまで宇宙文明の極々一般的な情報を、これから宇宙文明に加わる地球文明の人間に話すだけ。何もやましいところはない。
そしてスターゲートがこちらの勢力圏に繋がれば、後はなし崩し的に話が進むだろう。一度交流が始まってしまえば、開星手続きなど追認作業に過ぎない。
「法には触れていない。ただ辺境に生まれた人間が、ちょっと想像以上の働きをした。それだけのことだ。結果として地球文明は宇宙へと進出し、こちらは力強い仲間を得て、銀河辺境が安定する。どこも損をしないではないか」
「そういう事にしておきましょう」
「うむ。そういう事にしておいてくれたまえ」
こうして地球人と宇宙人の会談という、一大イベントが近づきつつあったのだった。
◇
時間は少しだけ遡る。晶が宇宙人との会談について会見する直前のことだ。
束博士から同行を命じられたラナ・ニールセンは自身の思考を分析し、困惑という感情が一番近いだろう、という結論を弾き出していた。
だからコアネットワーク通信が切られる前に質問する。
(
(ん? なにかな?)
(何故、私なのでしょうか? 単純に護衛戦力として活用するなら、私よりもセラフ、或いはIBISやパルヴァライザーを連れていった方が役に立つと思うのですが)
束はラナの対人インターフェースや推論機能が、有効に機能している事に満足感を覚えながら返答した。
(ああ、それはね。地球人類に対するポーズだよ。今回の一件は多くの人が注目している。それだけにどうにかして同行者を捻じ込もうとする輩が多くてね。で、ええっと、捻じ込もうとする理由だけど、まずは私達2人を凶悪かもしれない宇宙人から守るためでしょ、ジャーナリストとして世紀の瞬間に立ち合って後世に正しい記録を残していく必要があるでしょ。まぁ他にも色々とあったけど、こんなとこ。面倒だよねぇ。全部断っても良かったんだけど、世紀の瞬間の記録を残したいって思いだけは分からなくもないから、一般向けに公開可能な記録を取る記録係として、君を連れて行こうと思ったわけ。こっちでも記録は取るけど、後から公開用に編集するのも面倒だしね)
(なるほど。そういう事でしたか。あと、もう1つ聞いても良いでしょうか?)
(いいよ。どうしたの?)
(
(ヒント。国籍)
(なるほど。誰を選んでも出身国の意向が優先されてしまう可能性があって、誰かを選べば他が納得しない、という訳ですか)
(そう。こっち的にはそんな心配無いんだけどね。向こうが勝手に疑心暗鬼になってるだけ。それに対してラナは過去が一切不明。まぁ私が才能を見出した事になってるから私のヒモ付きではあるんだけど、少なくとも多くの人にとって、他国の人間が選ばれるよりはマシな人選っていうわけ)
(了解しました)
これで用件は終わり。ラナはそう思っていたが、束の方が別の用件を口にした。
(ああ、そうそう。話は変わるけど、そっちに傭兵以外の依頼が幾つかいってるよね? 受けてもいいよ)
許可を与えるような言葉だが、実質的には命令だ。また、ラナはこれまで傭兵以外の依頼を受けた事はなかった。というのもそれが最も自身の能力を活用できる手段であり、人の中で生活する人造人間のカバーとして有効に機能していたからだ。しかしマスターが命令したという事は、何らかの意図があるはず。故に推測し、結果を口にした。
(対人インターフェースの経験値を増やすため、でしょうか?)
(その通り。傭兵として人間と関わり、相手に違和感を感じさせない程度には洗練されてきているけど、人間の社会はそれだけじゃない。だから暴力以外にも経験を積んでいた方が、今後活動に幅を持たせられると思うんだよね)
(なにか、制約はありますか?)
(特に………いや、そうだね。大丈夫だと思うけど、可能な限りその業界にあった対応方法を身につけること。でも自身が害されそうな時は、ちゃんと自衛して良いからね)
(分かりました。ではお二人の会談が済んだ後から、傭兵以外の依頼も受けていきたいと思います)
こうしてラナ・ニールセンは今後、傭兵以外の依頼も受けていく事になった。
その内容は多岐に渡り、探偵の手伝い、戦場リポーター、IS学園の臨時教員etcetc。彼女は活動場所を徐々に増やし、結果としてH-1ユニットの情報蓄積に貢献していくのだった。
なお、ちょっとしたどうでもいい話。
近い将来、経験を増やす一環でモデルの仕事を受けるのだが、元々が束のマネキン人形という出自のせいか、美人ではあるが自己主張が薄く、デザインの良さを引き立ててくれるモデルとして、デザイナーに非常に好評なのであった。
第173話に続く
補足情報:現在のカラードランク
シングルランカー
ランク1
薙原晶
作者的メタ解説
割と好き放題やってる本作主人公。
今後も正妻や愛人達と一緒に突き進んでいく予定。
ランク2
セシリア・オルコット
作者的メタ解説
本作を書き始めた当初はこうなると思ってなかった筆頭。
ぶっちゃけヒロインズの中では全てを手に入れた勝ち組。
かつ束さんの中では“努力する凡人”と評価が高いため、
じみぃに弄られる苦労人。
ランク3
シャルロット・デュノア
作者的メタ解説
作者的お気に入りだが、善良過ぎる性格なせいで逆に出番を
作り辛いというジレンマ。良い子なんやが………。
腕の方は本人の器用さとオプションパーツを状況によって
使い分けるという機体特性がマッチしてかなり凶悪。
ランク3は伊達ではない、というところ。
ランク4
ラウラ・ボーデヴィッヒ
作者的メタ解説
原作の彼女は少々……なキャラだが、本作中では色々あって
お気に入り。腕の方は極めて実戦的で、勝てる戦いは堅実に
勝ち、隙を見せない戦い方はまさに軍人。
なお美女+軍人というブッ刺さる人間には超絶ブッ刺さる
属性なので、コアなファンが多い。
ランク5
織斑一夏
作者的メタ解説
最近出番がないですが晶くんの最初期からの弟子だけあって、
パイロットとしては普通に強い。
多分今なら姉ともガチで戦えるレベル。
そして性格も顔もスタイルもイケメンという超優良物件。
このためミッションで学園外に行くと非常にモテる。
ランク6
篠ノ之箒
作者的メタ解説
現在は姉からプレゼントされた紅椿を十全に使えるように
なっているので、ある種のチート。
現在の一夏の僚機が務まるくらいなので、腕の方も相当。
なお一夏がミッションの度に女の子からプレゼントをもらって
くるので、その日は色々と激しくなる。
ランク7
凰鈴音
作者的メタ解説
母国がアレな状態になってしまったが主人公勢の裏工作で、
今は日本国籍。
パイロットとしての腕は今の一夏とやり合えるレベル。
ぶっちゃけ現在の中国代表よりも確実に強い。
なお一夏がミッションの度に女の子からプレゼントをもらって
くるので、その日は色々と激しくなる。
ランク8
更識簪
作者的メタ解説
実力は他のヒロインズと同等レベル。
だが日本人という括りで見た場合、一夏と箒がいるため
一段下に見られてしまう点がちょっと不幸。
(セカンドシフトマシンと第四世代ISというのは、
一般人にとって非常にインパクトが強い)
しかし本人は
「2人を抑えて上に立っちゃったら面倒が増えて、
晶さんとの時間が減っちゃうじゃないですか」
と全く気にしていない様子。むしろ積極的に一夏と箒を
持ち上げて目立たせて、比較的自由に動ける立場をキープ
しようとしている辺り、やっぱり更識である。
ランク9
ラナ・ニールセン
作者的メタ解説
ぶっちゃけ彼女をランク9にしたのは完全に作者の独断と偏見。
ACシリーズで9は大事なナンバーですからねぇ。
そして一般のISパイロットにとっては、彼女に勝たないと上位
ランクに挑戦できないというある種のムリゲー。
本気で攻略するならAC世界でイレギュラー認定されるレベルの
腕が必要。
その他
ちょい役で出たあの人の今
ルージュ・リップ
IS学園3年生。元ネタはAC3の僚機から。
第137話~第140話まで一夏と行動を共にした専用機持ち。
腕の方はカラードランクの下の方だが、主人公やヒロインズ
という例外を除けば相当頑張っている方。
なお所属企業の多大な後押しと本人の熱意のお陰で、
一夏との泊りがけの共同ミッションが地味に多い。
関係性は本人達のみぞ知るところだが、本人は変な吹聴を
しようものなら、本妻の姉(=天災)に消されかねないと
分かっているので、対外的にはビジネスライクな距離感を
保っている。
レイラ・フェルト
妹を人質に取られて止む無く悪行に加担した過去を持つ
ISパイロット。序章で束&晶が戸籍情報を作り直し、
以降は探偵として活動中。
ちなみに新しい戸籍を渡された時にISも渡されているので、
IS持ちの探偵というかなりのチート。
使用機体はラファール・リヴァイヴ。AC準拠のオプション
パーツ群及びAC3SLのOPマシン準拠の装備なため非常に強力。
なお探偵としても優秀であり、たまに束さんから依頼がくる
くらい。
妹がIS学園に通っている。
リア・フェルト
上記レイラ・フェルトの妹。
IS学園ではクロエと五反田蘭の友達で、よく一緒にいる。
ユリユリしてるかどうかは読者様次第。
成績は中の上あたりで専用機持ちの選考ラインには入って
いないが、クロエと蘭の友人であるため、コネを持とう
という企業は多い。
なお偶然彼女の訓練を見たラウラが「粘り強い動きをする」
と評価した事があるため、意外なところから声がかかる
可能性がちょっとある。
―――楯無の妄想―――
XINN様より頂きました。感謝です!!
楯無さんが妄想した御主人様に御仕置きされるメイドさんプレイ
―――楯無の妄想―――
ついに話が地球圏から飛び出し始めました。
何処へ向かうか分からない本作ですが、これからも宜しくお願い致します。