インフィニット・ストラトス ~迷い込んだイレギュラー~   作:S-MIST

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ついに250話到達!!
まさか、ここまで書き続けられるとは思っていませんでした。
これも読んでくれる読者様がいればこそ。
今後とも宜しくお願い致します。
そして今回は宇宙(そら)の艦隊戦が、どんなものかを書いていきたいと思います。
ワープが発達した文明ではそれを用いた奇襲戦術が発展するのは当然として、絶対的な逃走手段であるワープを妨害する手段も発達しているのです。
アリコーンの観察からすぐに戦闘シーンに入りますので、状況を覚えていない方は前話を読んでからの方が分かり易いと思います。


第250話 第9回外宇宙ミッション(後編)(IS学園卒業5年目の6月)(イラスト有り)

  

 空間潜行で別次元に隠れているアリコーンの中で、艦長の静寐は考えていた。

 “獣の眷属”の救助艦隊は、どのように来るだろうか? まず前提条件として、この星系はスターゲートネットワークに接続されていない。なら恐らくは、スターゲート艦を用いたホットドロップだろう。

 では戦力は? 観測出来ているのは40隻だが、母艦や別動隊がいないとも限らない。母艦が1隻とは限らないし、別動隊も複数いる可能性がある。

 暫し考えて思う。

 襲撃者への攻性艦隊と救助に向かう艦隊の2ヶ所同時ホットドロップだろうか? 襲撃者の総戦力が不明な現状を考えれば、後詰でもう1つか2つくらい欲しいところだが、可能だろうか? “獣の眷属”全体としてはあるだろうが、スターゲート艦3隻以上を此処に投入可能かどうかは別問題だ。

 この星系の開発には“獣の眷属”王家の後押しがあるので、投入可能な下地はあるが………。

 考慮しなければならない事は、他にもある。

 開拓船団側のタイムリミットだ。

 何故なら開拓船団がいるワープ不可能領域は、船の耐熱限界を超える灼熱地獄。積載していた水を冷却用の触媒として使う事で、どうにか耐えている状態だ。“獣の眷属”側の動員能力次第だが、十分な数を集めてからでは間に合わない可能性もある。まして此処は、スターゲートネットワークに接続されていない領域外なのだ。

 地球の攻撃3倍の法則が宇宙(そら)でも通じるかは分からないが、仮に通じるとした場合、集めなければいけないのは120隻となる。母艦や別動隊の存在を考慮しないで、だ。

                               

 ―――色々考える鷹月静寐(22歳Ver)―――

                               

 

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 ―――色々考える鷹月静寐(22歳Ver)―――

                               

 ここまで考えたところで、晶からコアネットワークが接続された。

 

(静寐。現時点での観測情報が欲しい)

(分かった)

 

 送ってから、静寐は続けた。

 

(スノーさんからの要望?)

(そうだ)

(なら、そろそろだね)

(多分な。観測よろしく)

(勿論。しっかり記録して、みんなに共有するね)

(頼む。あと、気をつけてな)

(ありがとう。遠足は帰るまでが遠足だもんね)

(そういうこと。こっちからは以上だが、何か聞いておきたい事とかはあるか?)

(今のところは無いかな)

(分かった。交信終了)

(うん。交信終了)

 

 ミッション中なので簡単な会話だけで終わり、また暫しの時間が経った頃。

 通常空間に放出している観測ユニットが、次元境界面の変化を捉えた。

 微細な反応が一気に拡大して、次元の扉がこじ開けられる。

 襲撃者達の直上3キロに“獣の眷属”の艦隊がホットドロップ。

 総数――――――40隻!? 襲撃者達と同数!?

 想像していたよりもずっと少ない。何故? 軍事的な常識に照らし合わせれば、確実に奇襲を仕掛けられるシチュエーションで、態々同数にする理由など無い。正規軍と襲撃者では練度面で大きく違うかもしれないが、それでも数で圧倒した方がより少ない被害で、かつ素早く制圧出来るのは間違いない。なのに、何故? 最上位の一角(ランクA)が、十分な戦力を用意出来なかった? そんな筈は無いだろう。

 理由はすぐに思いついた。先ほど十分な数を集めてからでは間に合わない可能性を考えたが、こちらが予想したよりも、船団の限界が遥かに近かったという事だろう。何せ開拓船団の派遣元なら、船の限界性能を知っている。積載している水の総量も知っている。これにこちらから提供した観測情報を合わせれば、タイムリミットを算出できる。想像する事しか出来ないが、それなら十分な理由にはなる。

 静寐の考えは的を射ていたが、正解という訳ではなかった。何故なら開拓船団の内部環境は、彼女の予想を遥かに超えて危機的だったからだ。

 船内温度は既に200℃を超え、排出しきれない熱によって各システムにダメージが入り、稼働効率が落ち始めている。

 最重要の冷却システムは言うに及ばず、主機関、推進機関、重力制御、シールドシステム、どれもこれもがコンディションレッド。主機関が熱暴走してエネルギー供給が止まればアウト。推進機関や重力制御が止まれば白色矮星の重力に引かれてアウト。シールドシステムが止まれば赤色巨星のエネルギー放射の直撃を受けてアウト。状況的に乗員全員が宇宙服を着用、または生体装甲を使用しているだろうが、冷却システムが止まれば大差無い。

 この状況を“獣の眷属”宇宙軍は、正確に予測出来た。シミュレーション結果も変わらない。算出されたタイムリミットは、地球時間で240分。たったの4時間。そしてこれまでに経過した時間は、アリコーンが現場に到着するまでの2時間、観測に使った1時間、メッセンジャーとして逃げてきた船が積み替え用ステーションに入港して、カラードが動くまでに要した時間。既に40分を切っているのだ。あと80分あれば3倍の戦力を集めて襲撃者どもを一気に叩き潰す事も出来たのだが、時間という制約がそれを許してくれなかった。

 また良いか悪いかは別として、軍部には「確実に勝てる戦力の集結を待ってから行動を起こすべき」或いは「少なくとも数で上回ってから」という意見もあった。軍人にも命があるのだから当然の意見とも言える。しかしこれが却下された理由は、スノー大使経由で上がってきた観測情報にあった。他文明の者が現場にいて、現場の危機的状況が既に観測されている。動かなければ、自国民を見捨てた軍という事になってしまう。

 更に付け加えるなら、スノー大使は王家に連なる者なのだ。傍系であり直系からはかなり遠いが、間違いなく王家に連なる者なのだ。本人は控え目な性格でそれを振りかざすような人物ではないが、現王や正妻・側室から信を得ている者の情報を軽んじたとなれば、様々意味で今後に響く。

 その結果が、襲撃者と同数のホットドロップであった。母艦の存在が強く疑われる状況下だけに、戦術上の愚策と言われる戦力の逐次投入に近い。

 だが今回に限って言えば、そう悪い手ではなかった。ホットドロップの第二陣が準備中であるため、相手の動きを誘発したところで、次の一手をぶち込む、という後だしジャンケンが出来る。

 

 ―――閑話休題。

 

 静寐は観測情報を分析し始めた。

 船の詳細な情報を持ち合わせている訳ではないが、宇宙(そら)では基本的に次のように分類されている。

 全長100メートル以下がフリゲート級。小型、軽量、高速を特徴とする最小の戦闘艦。

 100~200メートルが駆逐艦級。フリゲートなどの小さな目標を掃討するための艦だが、装甲は薄くて大型艦には弱い。

 200~300メートルが巡洋艦級。最も需要の多い艦種。高速で打撃力のある艦が揃う。あらゆる艦隊の花形。

 300~600メートルが巡洋戦艦級。防御と打撃力を増した巡洋艦。重巡洋艦とするか軽戦艦とするかは運用方法次第。

 600~900メートルが戦艦級。強力な火力と装甲を有する大型戦闘艦。

 あくまで基本であり用途別に特化した艦などはまた違うが、多くの艦に当てはまる共通事項と思って良い。

 これを前提条件として、この場にいる戦力を見ていく。

 襲撃者側の戦力はフリゲート級6。駆逐艦級4。巡洋艦級25。巡洋戦艦級5。計40隻。

 “獣の眷属”側の戦力はフリゲート級8。駆逐艦級なし。巡洋艦級27。巡洋戦艦級4。戦艦級1。計40隻。この内、観測情報だけで役割の分かる艦が2つあった。戦艦級と巡洋艦級の2隻だ。

 戦艦級からは、スターゲート展開時に観測される反応が強く出ている。つまり、アレがスターゲート艦だ。そしてこの場に一緒に飛んできたという事は、アレ自体が相当な打撃力を持つ攻撃艦という事だろう。

 巡洋艦級の2隻からは、半径20キロのワープ妨害フィールドが展開されている。つまり直径40キロの球形状のワープ妨害フィールドが2つだ。

 これによって襲撃者達の32隻がワープ妨害フィールドに捕らわれ、即時離脱が不可能になっていた。残る8隻も“獣の眷属”フリゲート級から指向性のワープ妨害照射を受け、即時離脱が不可能になっている。更にステイシス装置(強制減速装置)で対象の加速力を大幅に引き下げ、物理的な回避も難しくしていた。

 奇襲の初手として、惚れ惚れする程の練度だ。

 敵直上という、正面よりも攻撃密度と物理装甲が薄いと予測される場所への位置取り。“獣の眷属”のホットドロップした艦隊は、艦首を敵側に始めから向けている。これだけで攻撃側と防御側の差は決定的だ。閃光が走る。

 敵のフリゲートや駆逐艦が次々と爆散。小物が片づけられた後に、巡洋艦へと火力が集中されていく。

 初手が綺麗に決まったせいか、圧倒的優勢に見える。いや、事実優勢なのだろう。“獣の眷属”側に被害らしい被害は出ていない。このまま決まるだろうか?

 そんな事を思った瞬間だった。

 通常空間に新たな反応6。分離した物体6。高エネルギー反応。何かが投射された? 分析する間もなく爆光。

 強烈な反応を観測した後、奇襲による優勢は一気に消し飛んでいた。

 “獣の眷属”側のフリゲートが全て消し飛んでいる。巡洋艦の大半がシールド半減。ワープ妨害フィールドを展開している巡洋艦2隻は、元々の耐久性能が高かったのだろうか? 他の船よりはシールド減衰が少ない。が、如何せん他の艦のダメージが酷い。

 巡洋戦艦にもスターゲート艦にもダメージが入っている。

 静寐は今起きた事について考え、すぐに推測出来た。

 なんて事は無い。晶が大好きな、それこそ元3年1組の面々なら、嫌という程に味わったシチュエーションの艦隊戦バージョンだ。

 ステルスで戦闘領域に元々隠れていて、敵が優勢を確信した瞬間に横合いから思いっきり殴りつけて心をへし折る。如何に優れた装備だろうと、使い手が怯んでしまえば本来の性能を発揮しない。そして確実にへし折る為に、“獣の眷属”の次の一手を織り込んだ、更なる一手も用意しているだろう。

 晶にコアネットワークを繋いで、観測情報を送る。反応は思った通りだった。

 

(なるほど。こういう手を用意している奴らなら、もう二手、三手くらいは仕込んでるだろうな)

(どうしようか。このままだと、多分押し切られるよ)

 

 晶は思った。カラードの基本方針は、仲良く出来る隣人とは仲良くする、だ。そしてこちらは既に、情報提供という形で協力している。襲撃者や開拓船団、その他現場で観測した様々な情報だ。作戦立案に必須な内容だから、これで十分と言っても良いだろう。

 しかし、だ。現場にいるのに劣勢な隣人を眺めているだけ、というのはどうだろうか? 無論、理由あっての事だ。こちらは単艦。如何に高性能であっても、複数艦でタコ殴りにされたら沈む。貴重な人員(大事な仲間)と装備を、こんな不確定かつ劣勢が予測される状況に投入するのは、愚か者のする事だろう。では別の手段なら? 例えばアリコーンのスターゲートで、カラード宇宙艦隊をホットドロップさせる。浮かんだ考えを、即座に却下。練度や装備の性能面で、かなり不安がある。無駄死にさせる可能性が高い。つまり介入させない。

 だが、本当にそれで良いのだろうか? 合理性で考えれば確かにそうだが、それはイコール、現場にいる彼女達に劣勢な隣人を見捨てろ、と言っているに等しい。

 非常に甘い考えだが、彼女達には日の光の当たる道を歩いて欲しいと思ってる。誰かに後ろ指を指されるような行動を命令したくはない。彼女達自身にも、後ろめたい思いはさせたくない。

 実際の時間は刹那だが、思考加速で考えた晶は介入を決断した。

 アリコーンに搭載されている機材を使えば、隠れている奴を炙り出せる。不意打ちの可能性を減らせる。武器ではないが、道具は使い方だ。

 

(静寐。惑星探査用の衛星セット。幾つ残ってる?)

(7個)

 

 アリコーンの平常時の任務の1つに、開発予定星系の調査というのがあった。候補となる星系へ行き、衛星を設置しての情報収集だ。超光速通信機能が搭載された親機となる衛星1つと、通常の通信機能を持つ5つの子機で構成されたセットだ。不慮の事故を避ける為に非武装で、防御手段はデブリ対策のシールドくらいしかない。悪意ある何者かの細工対策として、不正な接触があった場合は自壊するようになっている物だ。

 

(全部放出してアクティブセンサー全開。さっき突然現れた6つの反応は、恐らくステルス艦だろう。炙り出してやれ。“獣の眷属”側に伝える時は、通信回線を開かなくていい。衛星から広域発信で座標データをばら撒いてやれば、後は向こうで勝手にやるはずだ)

 

 これに静寐は思った。相変わらず悪辣。無論誉め言葉だ。ステルス艦にとって、広域発信で座標データをばら撒かれるなんて悪夢でしかない。

 

(分かった。でもここまでやるなら、横から物理的に殴っても良いよね)

(十分に距離を取って、一方的にならな)

(心配してくれてありがと。じゃあ、始めるね)

 

 こうして状況は、目まぐるしく変わり始めたのだった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 一方その頃。ホットドロップした“獣の眷属”の艦隊。

 戦艦級のブリッジにいる屈強な体躯を持つ犬耳の艦隊司令は、ダメージコントロール、状況把握、陣形再編、反撃指示、全てを同時進行で処理しながら思っていた。

 まさか、ステルス爆撃艦とは!!

 有効範囲が完璧に計算されていたのだろう。こちらの被害は甚大だが、襲撃者達に被害は無い。奇襲の優勢が、一瞬で消し飛んでしまった。

 タイムカウントを確認してみれば、ホットドロップの第二陣まで幾許かの時間がある。このままでは第二陣が来る前に押し切られてしまう。

 そんな時に、報告が上がってきた。

 

「本宙域に、正体不明のセンサー反応と広域発信情報があります。発信源は20」

 

 “獣の眷属”側が知る由も無い事だが、潜行戦隊の面々は衛星セットの親機―――超光速通信機能が搭載されているもの―――をパッシブ運用、5つの子機をアクティブ運用にしていた。小手先の技だが、子機を統括する親機が撃破されると色々と支障が出てしまうため、子機を目立たせて親機の存在を隠す為だ。いずれバレるだろうが、すぐにバレるよりは良い。

 またステルス艦の探知は確かに難しいが、通常空間(三次元空間)にいるなら多方向からアクティブセンサーを全開にして、観測情報を統合して誤差を割り出していけば、発見出来ない事はない。そして一度差異を見つけてしまえば、後はそれを手がかりにして追い続けられる。

 

「なに? 内容は?」

「座標情報です。これは襲撃者達の配置座標? いえ、殆どの座標はこちらが把握しているものと一致していますが、こちらが捕捉していないものがあります」

「なるほど」

 

 粋な支援だ。艦隊司令は続けて尋ねた。

 

「数は?」

「10です」

「座標はリアルタイムか?」

「5秒ごとの継続発信」

「砲手。受信データをFCSに連動。一番近い奴に偏差射撃でブチ込め。それで確認する」

「了解」

 

 そうして放たれた一撃が何もない空間を突き進み、突如として何かに着弾した。

 直撃を受けた艦の光学迷彩が解除され、フリゲート級という小型艦の姿が一瞬だけ露わになって爆散する。

 艦隊司令の判断は早かった。

 

「各艦。広域発信されているデータをFCSに連動。こちらが捕捉していない奴を優先的に狙え。そいつが我々を横合いからぶん殴ってくれたステルス艦だ」

 

 こうして戦況は再び“獣の眷属”側に傾いて――――――いかなかった。

 ステルス艦の存在を見破られた襲撃者達が、次の一手を繰り出してきたのだ。

 白色矮星の裏側に隠していたスナイパー艦隊。実体弾を惑星の重力で曲げた曲射弾道。

 この攻撃を“獣の眷属”の艦隊が認識したのは、実に巡洋艦4隻、巡洋戦艦1隻を沈められてからだった。

 遅い、というのは流石に酷だろう。

 敵の至近距離にホッドドロップして乱打戦の最中、しかもステルス爆撃艦で広域攻撃を貰って幾許も経っていないのだ。むしろたったこれだけの被害で、良く気付けたと言うべき早さだ。

 しかし、気付けたところで対処出来なければ同じこと。

 繰り返しになるが、今はホッドドロップして乱打戦の最中。つまり襲撃者側も、“獣の眷属”の艦隊に対してワープ妨害とステイシス装置(強制減速装置)を仕掛けている真っ最中なのだ。

 “獣の眷属”の艦隊司令は悩んだ。

 この艦には超光速通信機が搭載されている。ホットドロップ第二陣に連絡して、白色矮星の裏側にホットドロップさせるか? ダメだ。正確な座標が分からなければ奇襲にならない。直近にドロップ出来なければ、一方的に狙い撃たれる事になりかねない。何よりスナイパー艦しかいないというのは楽観的過ぎるだろう。母艦の存在も示唆されている。どうする?

 悩んでいる間に、味方の巡洋艦がまた1隻沈んだ。しかも更に悪い報告がオペレーターから上がってきた。白色矮星の裏側にいるスナイパー艦隊が使用している弾頭は、簡易的な誘導弾頭。完全な曲射弾道ではなく、途中で1、2回、弾道が変化している。

 クソが!!

 艦隊指令は叫びたかったが、叫んだところで問題は解決しない。

 惑星の裏側から戦闘中の艦船に命中弾を叩き込めるカラクリは分かった。曲射弾道で撃った後、最終誘導は目の前にいるこいつ等だ。普通に動いている船には当たらなくても、今はステイシス装置(強制減速装置)で大幅に速度が落ちている。加速力が落ちている最中に頻繁に転舵なぞしないから、FCSの偏差射撃演算はさぞ楽だろう。確証はないが、これが一番考えられる。ならまずは、目の前の奴らをどうにかするしかない。横から殴られながらだが、やるしかない。

 そう決めた時だった。

 オペレーターからの報告が耳に入った。

 

「本艦に指向性通信。発信源は、先ほど情報をばら撒いていたやつの1つです」

「内容は?」

「白色矮星裏側の座標データと、遠距離からの光学観測及び放出エネルギー量です」

 

 捕捉されていた衛星の1つが、ブリッジモニターで強調表示される。

 

「艦種の分析」

「やってます。――――――出ました。概ねのサイズです。詳細までは流石に」

 

 艦隊司令は決断した。

 超光速通信ON。

 

『こちら第105辺境警備艦隊司令のトイテリア。送った座標にホットドロップしてくれ。白色矮星の裏側から曲射弾道で砲撃されている。このままでは船団の救助に向かえない。繰り返す――――――』

 

 こうして戦況が二転三転する中で、“獣の眷属”は次の一手を打ったのだった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 一方その頃。

 ステルスワープ―――アクティブステルスと光学迷彩で姿を消した上で、空間的な痕跡を残さない特殊なワープ―――で、白色矮星の裏側に回り込んだアリコーン。

 そのブリッジモニターには“獣の眷属”ホットドロップ第二陣と、スナイパー艦隊との交戦状況が映し出されていた。

 距離があるので観測情報をCG処理した模式図だが、これでも十分に分かる。優勢だ。

 また移動する前に置いてきた衛星がまだ生きているお陰で、第一陣側の様子も分かる。スナイパー艦隊の援護が無くなった分だけ、“獣の眷属”側に傾いている。この分なら、2ヶ所とも勝てるだろう。

 だがモニターを見る静寐と清香の表情は、全く警戒を緩めていなかった。

 

「………どう思う?」

 

 静寐の問いかけに、清香は簡単に答えた。

 

「相手の目的次第かなぁ」

「やっぱりそう思うよね」

 

 極々真っ当に考えるなら、襲撃者は戦術的に敗北している。だが、どうにも腑に落ちないのだ。開拓を妨害するだけなら、開拓船団に打撃を与えた時点で既に達成している。すぐに離脱した方が安全なのに、何故その場に留まったのだろうか? 天然のワープ妨害フィールドに捕らわれた開拓船団が、美味しそうな獲物に見えたのだろうか? ここまで仕込んでいる相手にしては、どうにも行動に一貫性がない。チグハグな感じが拭えない。

 なので静寐は、とある仮説を立ててみた。

 

「ねぇ。もしもだよ。襲撃者の狙いが開拓船団じゃなくて、出てきた“獣の眷属”の艦隊だったら?」

「狙う理由は?」

「私も詳しい事情は知らないから殆ど想像の産物なんだけど、ここの開拓って“獣の眷属”王家の後押しがあったんでしょ。失敗して欲しい人っているんじゃないかな?」

「“獣の眷属”の保有恒星系って400だっけ。それだけ大きければ一枚岩じゃないよね」

「でしょ」

 

 静寐の返事を聞いた清香は、何故かふと思い出した。

 IS学園時代に皆で行っていた放課後の訓練。

 救出ミッションのシミュレーション。厳しい時間制限。焦る自分達。どうにか妨害を乗り越えて要救助者の所まで辿り着いた瞬間――――――待ち伏せトラップの集中砲火でボコられた。それはもう盛大に。ケッチョンケチョンに。そして終わった後に、晶くんがこの上なくイイ笑顔で言ったのだ。

 

「人の思考なんて簡単に誘導されるからな。焦ってると自覚出来たなら、焦っている自分がやられてイヤな事を想像してみると良い。頭の良い敵は、それをやってくる」

                               

 ―――色々と思い出す相川清香(22歳Ver)―――

                               

 

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 ―――色々と思い出す相川清香(22歳Ver)―――

                               

 今の状況、良く似てないだろうか?

 目の前には救出を待つ開拓船団の人達。船がいるのは耐熱限界を超える場所。冷却用触媒として水を使っている。使い切った時点で終わり。1分1秒を争う。

 背筋がゾワッとする。モニターを見る。襲撃者を掃討した第一陣が、開拓船団に真っ直ぐ向かっている。何故、襲撃者達はあの位置で待機していた? 仮に何らかの理由があったとしても、ホットドロップが実用化されている宇宙(そら)で、その場で待機し続けるのが危険というのは誰だって分かるだろう。

 嫌な考えが過る。もしも、あの位置に“獣の眷属”の艦隊をホットドロップさせる事が目的だったら? 敵の立場に立って考える。もしも、出現位置が分かっていて、救出対象の位置も固定だったら? 時間制限があれば? 移動ルートは直線になる。目の前に限界ギリギリの救出対象がいて、明確に敵の存在が確認出来ていないなら、迂回ルートを取る者はいない。

 思考が更に進む。仮にそうだったとしても、そこまで手間をかける価値があるだろうか? 此処にホットドロップした艦隊なんて、“獣の眷属”の規模から見れば、ほんの一部の更に一部だろう。人命や人道云々は横に置いておいて、被害という一点で見れば、すぐに回復可能な範囲でしかない筈だ。

 しかし、すぐに思う。世の中には内容よりも、勝ったか負けたか、被害が出たか否か、その事実の方が重い事がある。

 仮に“獣の眷属”王家の開拓方針に反対する者がいたとして、被害が出たという事実は、非常に都合が良いのではないだろうか? この開拓地はスターゲートハイウェイに近い。想像でしかないが、“獣の眷属”のような巨大な文明で物流網が変われば、とてつもない額が動くだろう。良くも悪くも。それこそ今回の被害なんて、目をつぶれる程に。

 清香は連星系の概要図をモニターに表示させた。

 左に赤色巨星。右に白色矮星(はくしょくわいせい)。2つの惑星の間には天然のワープ妨害フィールドが形成されていて、更に白色矮星の超高重力で赤色巨星の水素やヘリウムが吸い取られ、天体規模の巨大なガスストームが常時発生している。開拓船団がいるのは、そのガスストームの手前だ。

 概要図を見て思う。母艦は何処にいるのだろうか? 白色矮星側は重力の影響が強すぎて考え辛い。となれば赤色巨星側だが、戦闘領域から離れ過ぎれば連携面で問題が出てしまう。位置的にはガスストームの中、赤色巨星寄りの何処かが良さそうなのだが、そこは天然のワープ妨害フィールドの中だから無理――――――と思って考え直した。

 天然のワープ妨害フィールドに居ても、ワープが絶対に不可能という訳ではないのだ。

 宇宙(そら)には可能にする装備がある。常時オンラインにしている必要があって、ずっとセンサー系への尋常でない負荷を受け続ける扱い辛い装備だが、対ワープ妨害用の装備があるのだ*1。それを使えばワープ不可能領域であっても、ワープする事が出来る。尤も、絶対確実という訳ではない。空間の荒れ具合が装備の補正能力を超えた場合はワープ出来ない、と束博士は言っていた。加えて対ワープ妨害用の装備では、ワープ不可能領域にスターゲートを開く事は出来ないとも。

 存在が予想される母艦の大きさは、恐らくキロメートル単位。少々装備が増えたところで、問題は無いだろう。センサー系への負荷を、帳消しに出来るだけの装備を積める筈だ。当然その分他の装備を積めなくなる訳だが、少なくともデメリット分は帳消しに出来る。

 更に考える。

 仮にワープ妨害用の装備を搭載していたとして、何処に位置取れば最も良いだろうか? ワープ不可能領域の奥に陣取ってしまっては、味方を回収し辛くなってしまう。となれば、境目付近ではないだろうか? その位置なら仮に存在が露見しても、ホットドロップによる奇襲を受けずに済む。味方の回収も行い易い。

 清香は今の考えを静寐に話して、更に続けた。

 

「さっき使った衛星群のセンサー。全部ガスストームに向けても良いかな。中間地点から赤色巨星側を中心に。白色矮星側は重力の影響が強くなって、巨大な船には厳しいと思うから」

「なるほど」

 

 静寐は有り得ると思った。

 そして彼女も考える。単なる境目付近では調査範囲が広すぎる。もう少し範囲を搾れないだろうか? しかし手がかりが全く無い。いや、ある。これまでの行動を見る限り、襲撃者の行動は戦術的だ。つまり思考がある。なら、こう考えるだろう。発見され辛くて、自分達は相手を観測し易い場所。あとは想像力で補わなければいけないが、母艦がそれなりの大きさと考えるなら、冷却性能もそれなりにあると仮定して――――――。

 

「赤色巨星側の低軌道(LEO)以下。場所は概要図の此処。ガスストームの手前側。この位置なら開拓船団の様子も、ホットドロップした第一陣の様子も丸見え。それでいて自分達は赤色巨星側からの強烈な光で、発見される確率を下げられる」

「確かに」

 

 清香の返事を聞いて、静寐は衛星群のセンサーを向けた。

 初期調査で行ったパッシブではなく、複数の衛星をアクティブに使った精密調査だ。

 そしてこの間も、“獣の眷属”の艦隊は全速力で開拓船団に向かっている。観測情報で見る限り、既に一刻の猶予も無い。冷却用の水が尽きたのか、既に放出は止まっていて、船のシールドが不規則に揺らぎ始めている。

 

 ―――何も発見されなければ良い。

 

 祈るような気持ちだったが、起きて欲しくない事は、起きて欲しくないタイミングで起きるのだ。

 センサーが不可思議な反応を捉えた。パッシブであればノイズとして処理されるような微細な反応だが、アクティブでの精密調査となれば違う。ガスストームの他の領域と比較して、そこだけ反応が大きい。

 静寐は確定情報を得る前に動いた。何かは分からないが、何かがいる。この状況で、こんな場所に。疑うには十分すぎる。衛星から“獣の眷属”の戦艦級に指向性通信を向けて叫ぶ。

 

『こちらカラード。潜行戦隊第1戦隊艦長の鷹月静寐。赤色巨星側の低軌道に何かいます。気をつけて!!』

 

 併せて観測情報を送信。

 事態が動いたのは、直後だった。

 巨大なエネルギー反応。測定値は“獣の眷属”戦艦級の5―――6―――7―――8―――9―――10倍以上!? 次元の扉を開けるスターゲート艦の10倍以上!?

 戦闘用のシールドを展開したのだろうか? 反応から全長が明らかになる。19キロメートル。

 宇宙(そら)の基準に照らし合わせれば軽空母。これで、軽なのだ。

 だが散々理不尽な経験を叩き込まれてきたアリコーンの面々は、思考を止めなかった。

 観測情報から軽空母のシールド耐久値を逆算。面倒な計算だが、ISの思考加速ならほぼ一瞬だ。結果は、辛うじて可能。カラード宇宙艦隊のミミックボックスは3隻。SDBMミサイル総数720発。3/4(540発)以上の直撃で抜ける。

 そしてここが、お互いにとって判断の分かれ目だった。

 カラードや“獣の眷属”にとっては知る由も無い事だが、襲撃者が依頼主から要求された事は2つ。開拓船団の無残な死と、“獣の眷属”の艦隊の無様な負け様だ。しかし、そのどちらも達成出来ていない。故に軽空母にいる現場指揮官は、予定には無い行動を取った。

 開拓船団へ直接攻撃だ。これで沈めた後にワープで離脱。別の宙域でスターゲートを開けば、安全に撤退出来る。

 船団まで少々距離があるが、搭載している大口径レールキャノンなら問題ない。

 地球の単位に換算して約27万5千キロ。レールキャノンの弾速は秒速3000キロ。着弾まで約91秒。

 

 ―――全砲門開け。

 

 ―――目標、“獣の眷属”開拓船団。

 

 ―――撃て!!

 

 静寐は思考加速で考えた。

 本来なら、見捨てるべき状況だ。しかし、確実では無いが助けられる手段がある。晶くんは、仲良く出来る友人とは仲良くしたい、と言っていた。世の中には、手を伸ばさなければ決して手に入れられないものがある。それに相手だって、カラードが支援しているというのには気付いているだろう。ここで何もせずに撤退したら、都合の良いようにその事実を使われる可能性もある。その場にいたのに見捨てたと。その部分だけ切り取って。

 尤も、悪い条件ばかりではない。ガスストームという荒れ狂う環境に潜む為に、周囲に護衛艦を配置していない。いや、護衛艦隊を2つに別けて、今回の作戦を実行していたのだろうか? 確かにカラードという介入が無ければ、上手くいっていただろう。

 静寐は決断した。

 

「アリコーン緊急浮上。通常空間に復帰後、対ワープ妨害用装備起動。ワープドライブ起動。ワープ不可能領域突入。射線に割って入ってバリアドローンを全機放出。その後再度ワープ。軽空母直近のワープ可能領域にワープアウト後、スターゲートを展開。カラード宇宙艦隊を投入してアレを叩きます」

 

 同時にコアネットワークでラウラに作戦プランを伝達。

 即座に許可が降りた。

 

「さぁみんな。やるよ!!」

 

 こうして“獣の眷属”開拓船団の救出ミッションは、急展開を迎えたのだった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 “獣の眷属”ホットドロップ第一陣の艦隊司令にとって、その光景は驚愕以外の何ものでもなかった。

 開拓船団と軽空母の間。射線上に何かがワープアウトしたと思ったら高エネルギー体が放出され、何かを弾いたのだ。

 

「まさか、護ってくれたのか?」

 

 指令の言葉がブリッジに響く。

 軽空母に搭載されている大口径レールキャノンは、直撃を受ければ戦艦級ですら無事では済まない。その射線に割り込んで、船団を護ってくれたのか?

 だが、驚きはこれだけでは無かった。

 ワープ不可能領域であるにも関わらず、その船は再度ワープ。これ自体は装備があれば可能な事だが、次に現れたのが軽空母の直近。ワープ不可能領域ギリギリのワープ可能領域。

 展開されたスターゲートから出現した船は6隻。

 戦艦級3。巡洋戦艦級3。

 軽空母を相手に、たったあれだけで何をしようと言うのだ?

 戦艦級を遥かに超える打撃力と防御力。あの距離なら軽空母の本来の打撃力、艦載機の攻撃もある。

 ブリッジにいる者達は恩人達が爆散する姿を想像したが、カラードの殴り方は想像を遥かに超えて凄まじかった。

 巡洋戦艦級(ミミックボックス)からミサイルが放たれる。その数が尋常ではない。100―――200―――300―――400―――500―――600を超えてまだ増える。

 軽空母の近接防御システムが稼働して次々と爆光が煌めいていくが、煌めく爆光が、普通のミサイルよりもかなり大きい。その爆発のせいだろうか? 或いは物量のせいだろうか? 始めは両者の中間地点あたりで迎撃出来ていたのが、瞬く間に軽空母側に偏っていく。

 1発が近接防御システムを抜けたのを皮切りに、次々と着弾。100を超え、200を超え、300を超え、400を超えても軽空母のシールドはダウンしていない。だが500を超えたところでシールドが揺らぎ始め、550でシールドが消えた。しかし、シールドが消えただけだ。本体の物理装甲は無傷――――――だが、カラードは織り込み済みとばかりに次の一手を打っていた。

 巨大な砲を6つ持っている戦艦級(ゴースロス)が、軽空母に向かって正面から突撃している。そしてすれ違った瞬間、おかしな機動をした。直線機動が、軽空母を中心とした円を描く機動に。緩やかな旋回じゃない。正確な円機動。ばかな!? 地球の技術で、あの巨体の慣性を完全制御!?

 そう思った時、オペレーターが超望遠の光学映像をモニターに出した。

 相当に粗い映像だが、謎を解くには十分だった。戦艦級と軽空母の間に、一筋の光る物がある。太い、チェーン? 錨だろうか? 確かに岩石に撃ち込んで船体を固定する為に使う事はあるが、敵艦に撃ち込むなど聞いた事がない。

 全長19キロの巨体が結びつけられた質量体の円運動で、強制的にバランスを崩される。

 この瞬間、軽空母が逃走の為に始めていたワープ演算が破綻した。何故ならワープを使う為には、設定したワープアウト座標に対して、艦首が正確に向いている必要があるからだ。

 つまり軽空母は、逃げる為の足を殺されたのだ。

 カラードの攻性は更に続く。

 前4門の主砲が火を吹く。“獣の眷属”の面々は知らぬ事だが、純粋水爆核融合弾4発だ。

 エネルギーシールド無し。物理装甲のみで受けるには強力過ぎる打撃に、船体の半分が抉り取られる。2隻を繋げていたチェーンが切れて、カラードの戦艦が吹き飛ばされていく。だがカラードの戦艦の戦意は、恐ろしい程に高かった。吹き飛ばされる途中、丁度推進機関が軽空母側に向いたところで、今度は後ろに配置されていた2門の主砲が火を吹き追撃。剥き出しの内部に、純粋水爆核融合弾がもう2発叩き込まれる。

 一際大きい爆発が確認された後、オペレーターが言った。

 

「け、軽空母の反応消失しました」

 

 艦隊司令は開拓船団に対する救助命令を改めて出した後、少しだけ考えて広域発信をした。

 

『こちら第105辺境警備艦隊司令のトイテリア。今は救助が優先故、言葉だけで申し訳ないが感謝申し上げたい。あなた方の協力が無ければ、開拓船団の者達を助ける事は出来なかったでしょう。正式な礼は後日、必ず』

 

 返信があった。

 

『こちらカラード潜行戦隊第1戦隊所属、アリコーン艦長の鷹月静寐。その言葉、ありがたく頂戴致します。そして開拓船団の人が命がけでこちらに辿り着き、希望された水ですが――――――今、来たようです』

 

 アリコーン2番艦がスターゲートを開き、水を満載した輸送船をこの星系に送り届けてきた。

 こうしてカラード初の艦隊戦は、どうにか勝利で幕を閉じたのだった。

 

 

 

 第251話に続く

 

 

                               

 ―――オマケ:潜行戦隊第1戦隊の残り4人(22歳Ver)―――

                               

 四十院神楽

 

【挿絵表示】

 

 谷本癒子

 

【挿絵表示】

 

 夜竹さゆか

 

【挿絵表示】

 

 鏡ナギ

 

【挿絵表示】

 

                               

 ―――オマケ:潜行戦隊第1戦隊の残り4人(22歳Ver)―――

                               

 

 

 

*1
第249話にて。




カラード初の艦隊戦。
如何でしたでしょうか?
ワープがあってワープ妨害があって奇襲があって環境があって、色々情報が多かったかと思います。
でも宇宙(そら)を舞台にするなら、こういうのがあっても良いと作者は思うのであります。
そして最後にゴースロスがやったアレは、はい。宇宙戦艦ヤマトがやったアレであります。
ロープデスマッチです。アレは見ていて震えました。是非やりたいと思っていたので、やれて大変満足な作者です。
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