スーパーヒーローウォリアーズ   作:ドラグナイトモン

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歴史を改変を目論む歴史修正主義者と戦う時の守りを命とする刀剣男士達、
ある日突然の来訪者、そして謎の敵がその姿を現し襲い掛かる。
その時愛染国俊の身に大きな変化が訪れる…!


刀剣大戦 スーパーヒーローウォリアーズ外伝 完成版

過去か未来か遠い時代の平原、

その地に浴びせられた戦の血がそこで何があったかを物語っていた。

 

まさに戦場、その地で時の記憶を捻じ曲げようと暴れ回る者達こそが。

 

短刀・丙「シャァァァ!!」

脇刺・丙「キェェェッ!!」

 

口先に小さな短刀を加えて飛び回り襲い掛かる蛇の様な怪物数匹、

蜘蛛みたいな多脚を持つトカゲ頭の身体から人間の様な上半身が生えた怪物も数匹が迫りくる。

 

ガキィッ!ズバァ!!ズシャァァァァッ!!

 

岩融「でりゃぁぁぁぁっ!!!」

 

ドバァッ!!

 

今剣「えいっ!!」

 

シュタッ!ザシュッ!

 

子狐丸「ハッ!!」

 

ズバァァァ!!!

 

ある者は地にその足を力強くつけ薙刀を振りかざし飛び掛かる怪物達を薙ぎ払い、

そこから小さき者が飛び跳ねその手に持った小さな刃で確実に切り裂いていった。

そして大きな太刀を持つ者達がそのパワーで押し切っていく。

 

三日月宗近「…今日も切れ味は良好か。」

 

石切丸「厄落としだっ!!」

 

ズバァァァァァ!!

 

更により大きな大太刀を持つ者が一気に三匹の怪物を切り裂いていく。

 

加州清光「これで終わりってね!!」

 

ズバァッ!

 

脇刺・丙「ギャァッ!?」

 

最後に残った怪物を打刀で切り裂く者がいた。

 

加州清光「もう任務終わり?つまんないなー。」

今剣「あんがいたいしたことなかったですね♪」

岩融「ハッハッハッハッ!!さては俺に恐れをなして身を隠したか!」

 

表が黒で裏地が赤のロングコート、赤い襟巻をした青年の口元にはほくろにダイヤのイヤリング、手の爪には紅を塗った姿をした打刀・加州清光。

明るく元気な天狗の様な少年の短刀・今剣。

かの武蔵坊弁慶の様な体格の僧兵の出で立ちをした巨体の薙刀・岩融。

 

石切丸「こらこら、本丸に帰るまでが出撃任務だよ。」

三日月宗近「さて、帰ったら茶が飲みたいの。」

子狐丸「ん…?」

 

緑の着物を着た鳥帽子の祈祷師の様な風貌の落ち着いた性格の大太刀・石切丸。

三日月の模様のある着物の平安貴族の様な優雅さを持つ太刀・三日月宗近。

妖狐の様な妖しさに紳士的な物腰の太刀・子狐丸。

 

彼らは刀剣男士。

歴史の改変を目的とする歴修正主義者を追伐の為、

遠い時代の刀剣から付喪神・刀剣男士となって生まれた者達である。

彼らの主である審神者と共に「全ての時空の守り」の命の為今日も戦い続けていたのだ。

 

しかし戦闘が終わった直後、子狐丸の耳の様な髪が揺れ何かを察知した。

 

今剣「ああっあれみてください!!

石切丸「黒い裂け目…!何かくる!」

加州清光「はぁまた!?」

 

バジッバジッ…バァァァァッ!!!

 

刀剣男子太刀の真上に黒い裂け目の様な空間が切り開かれた。

そしてそこからまず黒い飛龍の様な巨体が降ってきた。

 

キィィィィ…ドォォォォ!!!

 

子狐丸「!?」

三日月宗近「ほお…あれは一体…」

 

 

???「ぐっ…」

 

黒い飛龍の様な巨体には誰かが乗っていた黒いマントを羽織った黒いマスクの様な顔した…人型であるが人間とはいいがたい種族の出で立ちであり、腹には丸いビー玉の様な水晶を持っている。

 

???「くっ…デバスターヒリューも限界か…!」

???2「アチョォ~!!」

 

黒い飛龍の機体には黒い羽根のドラゴンも同乗しており、そのパイロットである黒い男にすぐさま駆け寄った。

 

今剣「だれかのってるよ!ねえだいじょうぶ!?」

???「くるなっ!奴らがくるぞ!」

今剣「やつら?」

 

すぐさま今剣が飛び跳ねて飛龍の機体にいた黒い男に駆けつけたが逆に警告された。

そしてすぐさま。

 

ズシィィィ!!

 

加州清光「げっ!?」

岩融「ほお!」

 

 

ジェガン「…」

量産型ゲシュペンストMK‐Ⅱ「…」

機械獣ガラダK7「ガォォォォォ!!」

機械獣ダブラスM2「グァァァァ!」

メカザウルス・サキ「キシャァァァァ!」

メカザウルス・ザイ「ギャォォォォ!!」

 

シールドとビームライフルを持つモビルスーツ・ジェガン、

パーソナルトルーパー・量産型ゲシュペンストMK‐Ⅱ、

頭部に二つの鎌を持った骸骨の様な顔の機械獣ガラダK7、

トカゲの様な首の頭部を二つ持つ機械獣ダブラスM2、

両腕に大きな爪を持つメカザウルス・サキとスティラコサウルスの様なメカザウルス・ザイ。

かの巨大ロボット兵器の軍団が黒い裂け目から飛龍の機体を追って来たかの様に現れたのだった。

 

三日月宗近「ほほう、中々面白い連中が出てきた者だ。」

加州清光「何処が!つーかあいつらも歴史修正主義者!?」

石切丸「…否、あれは明らかに違う。」

 

機械獣ガラダK7「ガァァァ!!」

メカザウルス・サキ「キシャァァァ!!」

ジェガン「…!」

 

ズシィズシィズシィ…!!ドシュゥゥゥ!!

 

身構える刀剣男子達に向けて前進を開始する機械獣、そしてジェガンがビームライフルを放ってきた。

 

ドゴォォォォ!!

 

子狐丸「うおっ!?」

今剣「わわっ!!!」

???「ぐっ!」

 

子狐丸等はすぐさま回避したが彼らが未知のビーム兵器など

食らえば一たまりもないだろう。

 

岩融「ハハハハハ…いいぞ、面白い!狩りつくしてくれる!!」

三日月宗近「どれ、もうひと頑張りといくかの…!」

 

???「やめろ!!お前達でかなう相手じゃない!!!」

 

量産型ゲシュペンストMK‐Ⅱ「!!!!」

 

ゴォォォォ!!

 

更に量産型ゲシュペンストMK‐Ⅱが左腕に装備したジェットマグナムを構えて突撃してくる。

 

石切丸「くっ…やるしかない!!」

 

ズバァァァァァ!!!!

 

量産型ゲシュペンストMK‐Ⅱ「!?!!?!?!?!」

 

石切丸は自身といえるその大太刀を構え足を大きく踏み込んで自分より何倍もの大きさのゲシュペンストMK‐Ⅱを迎え撃ち、振り上げた。

彼に向けて殴り掛かる寸前、量産型ゲシュペンストMK‐Ⅱは石切丸の刃で真っ二つに切り裂かれていった。

 

機械獣ガラダK7「ガォォォォ!!」

子狐丸「ぬぅっ!!!」

 

ガギィィィィ!ギィィィィ…!!

 

ガラダK7が右手に鎌を振りかざし子狐丸に向けて襲い掛かる。

しかし子狐丸も太刀を振り上げその巨体な刃とぶつかり合いになる。

だがそこからガラダは口部分からミサイルを放った。

 

子狐丸「なっ!!!」

 

チュドォォォォォン!!

 

加修清光「しっかりしろって!」

子狐丸「申し訳ない…!」

 

すかさず清光が駆けつけミサイルの直撃を受ける寸前の子狐丸に飛び込んだのだった。

 

メカザウルス・サキ「キシャァァァァ!!」

 

ガキィンガキィ…ブォン!!

 

今剣「わわっ!こっちですよ~!てりゃっ!」

 

メカザウルスサキがその両腕の爪の様な鎌を振り上げ今剣に狙いを定めた、

しかし今剣もその小柄な体と俊敏性を生かして飛び跳ねて翻弄、サキの肩部分に着地し自身の短刀を構えサキの目元に向け飛び跳ね切り裂き、地に着地した。

 

ズバァァァァ!!

 

メカザウルス・サキ「ギャァァァッ!?」

今剣「へへーん~ってまた!」

メカザウルス・ザイ「ウガァァァ!!」

 

石切丸「今剣!」

三日月宗近「今行こう!!」

 

機械獣ダブラスM2「ガォォォォ!!」

ジェガン「!!」

 

ビィィィ!!ドォォォォ!!

 

メカザウルス達に追われる今剣、

三日月宗近と石切丸が助けに入るが横からジェガンが接近を仕掛け、

後ろからダブラスM2が二つの首から放つ破壊光線が大地を叩き割り炸裂した。

 

加州清光「どわぁっ!?」

子狐丸「ダメです!あの様な巨人兵器相手では…!」

岩融「俺に逃げろというか!?」

 

機械獣ガラダK7「グァァァァ!!」

 

ガキィィィ!!ドゴォォォ!!

 

ジェガン「!」

 

ドシュゥゥゥ!!ズパァァッ!!

 

三日月宗近「ぬんっ!」

 

追撃をするジェガンのビームライフルのビームの弾道を宗近は振り向きざまに太刀で振り上げてビームを切り裂いて攻撃を防いだ。

 

???「くそっ!!動けデバスターヒリュー!!」

???2「ガゥ~!!」

 

巨大ロボット達の奇襲と猛攻に次第に追いつめられていく刀剣男士達、

その様子を見てられまいと黒い男は自らの損傷した機体をもう一度起動させ残りのエネルギーを振り絞った。

 

ゴォォォォ…!ドォッ!

 

くろボン(デバスターヒリュー)「お前達!!乗れぇーっ!!!」

ヒリュー「アチョ~!」

 

三日月宗近「!」

今剣「!」

子狐丸「…行きましょう!」

石切丸「ああ!」

岩融「くっ!」

加州清光「…本丸までよろしく!!」

 

その飛龍の機体・デバスターヒリューが急降下で飛び加速してきた、

刀剣男士達は彼の呼びかけに答えここは撤退する事を決めた。

一気にデバスターヒリューの機体に乗りかかった彼らを乗せデバスターヒリューは何処か彼らの場所へと向かう様に開いた時空の裂け目へと入り消えていった。

 

ジェガン「…」

機械獣ガラダK7「…」

メカザウルス・サキ「グゥゥゥ…!」

 

その古き時代に取り残された巨大兵器達、一度は動かなくなったが…周囲を見渡し始めたのだった。

 

そしてこれが彼ら刀剣男士にとってかつてない大規模な戦いへの幕開けであったのだった…。

 

 

西暦2205年の時代

 

ある地域にその本陣と言える規模の大きい和風の屋敷が聳えたっていた。

それこそが刀剣男士達の拠点であり彼らの住居である本丸である。

 

 

本丸・中庭。

 

愛染国俊「ふぁ~…なんか面白い事ないかな~祭りとかさぁ~…ふぁ~」

 

中庭でジャージを着た赤髪の少年と同じくジャージの白髪の少年が明るい日差しの空の下選択籠から衣服を取り出し竿に乾していた。

赤髪の少年は刀剣男士短刀・愛染国俊、白髪の方は刀剣男士大太刀・蛍丸である。

 

蛍丸「真面目に仕事しろよ、俺だって早く終わらせたいんだからさ。」

愛染国俊「けどさぁ、最近俺達ずっとこればっかだぜ。飽きちまうよ。」

蛍丸「あれ?」

 

シュゥゥ…キィィィィ…ドォォォォ!!!

 

愛染国俊「なんだなんだ!?さては花火か、祭りかぁ!!!」

蛍丸「おい国俊、多分違うぞ!」

 

蛍丸が見上げた先には青空を黒い空間が切り開きそこから黒い飛龍の機体、デバスターヒリューが不時着してきた。

 

愛染「なんだこりゃ!?」

 

三日月宗近「いやー無事到着だな。」

加州清光「嫌ボロボロじゃん!!」

今剣「ぼくもうへとへとです…」

岩融「くう次こそは狩つくしてくれようぞ…!」

石切丸「い、今の衝撃で肩が…」

子狐丸「同じく…」

くろボン(デバスターヒリュー)「ここがお前達のいる時代か…う」

 

バタッ

 

ヒリュー「アチョー!?」

 

出陣した6人とくろボンは中庭に不時着したデバスターヒリューから降りてそのまま倒れてしまった。

 

蛍丸「大変だぁ!おいみんな!!」

愛染国俊「お前らしっかりしろよ!…で誰だ?」

くろボン「…」

 

すぐさま他の刀剣男士達が負傷した加州達を担ぎ彼らの傷を治す手入れ部屋へと運んでいった。

そしてくろボンも別の部屋で一度休ませる事になった。

心配そうにヒリューもついていく。

 

本丸・一室。

 

くろボン「…うっ…ここは…」

薬研藤四郎「よっ。」

一期一振「お目覚めになられましたか。」

くろボン「お前達に助けられたと言う事か…礼を言わねばな。」

一期一振「それはこちらも同じです、貴方が来てくれなければ加州達もどうなっていた事か…」

 

寝室の布団でしばらく寝ていたくろボンが目を覚ました、

そこにいたのは青髪ショートの好青年の太刀・刀派粟田口のまとめ役である一期一振、

同じく白衣を着た黒髪ショートの粟田口の短刀の少年、薬研藤士郎だ。

 

くろボン「あいつらはどうした?」

薬研藤四郎「加州・三条組は手入れ部屋で傷を癒してる、しばらく次の出陣は無理そうだ。」

くろボン「…そうか」

一期一振「お目覚め早々に申し訳ないのてすが、本題に入らせて頂いてよろしいですか?」

くろボン「…」

 

少しだけ一安心したくろボンに一期一振はある質問を問い始めた。

 

一期一振「貴方は何者で何処から来たのでしょう、そして加州達の前に現れたと言う巨大兵器の軍勢…あれについて何かご存じではないですか?」

くろボン「…俺の名はくろボン、ビーダマンと言う種族だ。」

薬研藤四郎「びーだま?そのお腹の奴か?」

一期一振「私は一期一振、そして弟の薬研藤士郎です。我々は刀剣男士・遠い昔に造られた刀の化身といった所でしょうか。」

くろボン「刀剣男士か…聞いた事がある、歴史の改変を目論む連中と戦っているそうだな。」

薬研藤四郎「俺達の事知ってるのか。どうしてまた?」

くろボン「…」

一期一振「…答えられないであれば構いません、ですが今回現れた敵についてだけ知ってるのであれば教えて頂きたいのです。奴らはまだ加州達が出陣した時代に取り残したまま

…このまま放っておけばその時代の人々に危害が及ぶ、だから我々は早急に対策を立てねばならないのです。」

薬研藤四郎「その為お前にはそいつらに関する情報を教えてもらわないとな。」

 

くろボン「俺はある人に頼まれて異次元世界を廻る任務を与えられた、そいつらを追う為にな。」

一期一振「…」

 

くろボンの重い口が開く。

 

くろボン「そいつらの名はパラレルマーケット、次元商業団体と言われる組織だ。」

薬研藤四郎「次元商業団体だって?」

くろボン「奴らは次元と時間を飛び越えてそれぞれの異次元世界の人間に別の世界の技術や兵器を売りつけて異世界間の混乱を引き起こしてる。その目的の真意こそは不明だがこのまま放っておけば厄介な事になるのは間違いない。」

一期一振「我々の敵である歴史修正主義者とは別な意味で厄介者ですね…」

くろボン「俺は奴らの本拠地を掴む為追跡していたが勘付かれた結果今に至る話だ…」

 

くろボンの口から謎の敵の存在が明かされた。

一期一振も薬研もこの言葉に同様を隠せない、彼らにとっても新たな敵となる可能性があるからだ。

 

くろボン「ある人のおかげで俺のビーダアーマー・ブラックデバスターに異次元空間を移動出来る機能を搭載してもらって今は行き来しているが…俺のビーダアーマーとヒリューはどうした?」

薬研藤四郎「あの黒いデカ物と一緒にいた黒ドラゴンの事か?デカ物はとりあえず庭に置きっぱなしでドラゴンの方は多分他の皆の遊んでるんじゃないのか。」

くろボン「…。」

一期一振「もう起きられるのですか?」

くろボン「世話になった。すぐに任務に戻らねば…」

 

くろボンは布団から起き上がり、立ち上がった。

そして白い引き戸を開き外へ出たが。

 

厚藤士郎「すっげぇなこれ!」

後藤藤四郎「なあこいつどうやって動かすんだ!?」

獅子王「うぉ~乗ってみてぇ~!」

 

ヒリュー「アチョー!ホアチョー!」

秋田藤四郎「わあ、とっても上手ですね!」

五虎退「拳法得意なんですね。」

ヒリュー「アチョ♪」

 

くろボンの相棒である黒ドラゴンのビーダロン、ヒリュー。

自慢のカンフー奥義であるドラゴン流拳法を披露していた。

粟田口の小柄な少年達である、癖の強いピンク髪の短刀・秋田藤士郎、

少々泣き虫だが心優しく五匹の虎を連れている短刀・五虎退がヒリューにカンフー技に見とれていた。

そして不時着したまま放置のブラックデバスターのライドモード形態のデバスターヒリューはすっかり、

ちょっとやんちゃな黒髪ショートの短刀・厚藤士郎、

ツリ目と茶色と紫のメッシュの入った髪色をした後藤藤士郎、

更には金髪のポニテヘアーの少し子供っぽい太刀・獅子王等に囲まれていた。

 

博多藤四郎「これ売ったら儲けもんたい!」

くろボン「おい。」

博多藤四郎「ぎょっ!じょ冗談たい!;」

 

赤メガネの栗色髪で博多弁の短刀・博多藤士郎の後ろからくろボンが通った。

 

くろボン「どけ。」

厚藤四郎「おっ目覚めたか!」

獅子王「なあなあ、これどうやって動かすのか教えてくれよ!」

後藤藤四郎「一回ぐらい乗せてもらってもいいだろ!?」

くろボン「断る、それに修理の邪魔だうっとうしい。」

 

厚藤四郎「なんだとぉ!」

獅子王「誰が助けてやったと思ってやがんだ!」

後藤藤四郎「生意気だぞてめぇ!」

くろボン「ふん。」

 

くろボンはデバスターヒリューを囲んでいた厚達に去れと追い払い、

厚達もそのくろボンの態度にカチンと来た様だ。

 

くろボン「…なっ…!どいつもこいつも…!」

明石国行「いや~こらおもろいもんですわ~こここう動かすんですかなぁ?」

 

来派の眼鏡をかけた少しのんびりしていそうな青年風の太刀・明石国行がいつの間にかデバスターヒリューのコクピット部分であるビーダカプセルに座っており、起動してないにしろ勝手にレバーを弄繰り回していた。

 

ドガッ!

 

くろボン「でてけっ!!」

明石国行「あらら~そらないわ~!」

 

ドサッ!

 

流石のくろボンも思わず彼を蹴り飛ばすのであった。

 

蛍丸「何やってんのさ国行…」

明石国行「ちょいと好き勝手してたら飛ばされましたわ~。」

愛染国俊「国行ぃ~…」

 

くろボン「ヒリュー!」

ヒリュー「アチョッ!」

 

ようやく修理に取り掛かったくろボンはヒリューを呼びつけ手伝わせるのであった。

 

一期一振「ほらあまりくろボン殿を困らせるんじゃない。」

厚藤四郎、後藤藤士郎「へーい。」

獅子王「ちぇっ…」

秋田藤四郎「いっちゃいましたね。」

五虎退「もう少し見てたかったな…」

 

一期一振「くろボン殿、弟達や仲間がとんだ御無礼を…;」

 

くろボン「邪魔さえしなければいい。」

 

一期一振はくろボンに厚達の無礼を変わって謝罪した、

最もくろボンもすぐに修理に入って聞き流していた様だ。

 

愛染国俊「あいつなーんかツンツンしてんなぁ。」

 

その後ようやく静かになりくろボンとヒリューはしばらくデバスターヒリューの修理をするのだった。

 

くろボン「…くっ…こんな時に次元転送システムがいかれるとは…!」

ヒリュー「アチョー!アチョチョ…」

くろボン「これが直せない以上俺達はこの次元から移動できなくなったぞ。」

 

愛染国俊「はっそれまずくね!?」

くろボン「まだいたのか…」

 

くろボンが修理している内にある事に気づいた。

デバスターヒリューに搭載してるはずの次元を移動する為の転送システムが故障していたのだ。

これでは他の次元世界へとの移動は不可能になったのだ。

ヒリューもこれに焦り始め、ずっと様子を見ていた国俊も驚きを隠せない。

 

愛染国俊「お前、それじゃあ元の世界に帰れないって事だろ!?」

くろボン「だったらお前はどうするつもりだ?」

愛染国俊「俺も手伝おうか!」

くろボン「やめろ、失敗して爆発が目に見えている。」

愛染国俊「じゃあどうすんだよ。」

くろボン「うるさい!さっきから目障りだ、俺はすぐに奴らを追わなければならないんだ!」

愛染国俊「お前こそさっきからなんなんだよ!人が気にしてやってんのにその態度はよ!」

 

ヒリュー「アチョ…」

 

国俊とくろボンがとうとうもめ始めた。

その様子をヒリューはただ不安そうに見ていたが。

 

乱藤四郎「えい!」

 

バコッ!

 

愛染国俊「あだっ!?何しやがんだよ乱!」

乱藤四郎「くろボンさん、おにぎり持ってきたけど、食べる?」

 

長い髪のどうみても少女と間違えしまう姿をした短刀・乱藤士郎が仲裁に入り国俊の頭をしゃもじで叩きながらくろボンに更に乗ったおにぎりを進めてきた。

 

くろボン「…」

 

グゥ…

 

ヒリュー「アチョ~♪」

乱藤四郎「はいはーい、ドラゴンさんにもあげるね♪」

くろボン「…頂こう。」

愛染国俊「あっじゃあ俺も!」

乱藤四郎「国俊はおあずけ!」

 

乱藤士郎が仲裁に入った形になり収まった。

その後なんだかんだ国俊はくろボンの手伝いを進んで行い、デバスターヒリューの装甲を拭いたりした。

 

愛染国俊「なあ、お前って変わってるな。」

くろボン「今更なんだ。」

愛染国俊「お腹にビー玉ついてたりさー足音もピョコピョコ言うしー」

くろボン「悪いか。」

愛染国俊「いやそーじゃなくてさー…これってさ、お前以外乗れねぇの?」

くろボン「ビーダアーマーは俺達ビーダマンのお腹にあるビー玉エネルギーとシンクロする事により動く。ビー玉を持っていないお前では無理だ。」

愛染国俊「ビー玉でねぇ…なあ。」

くろボン「なんだ。」

愛染国俊「お前って厨二病?」

くろボン「…。」

愛染国俊「今絶対反応したろ!ずぼしだろ!!」

 

国俊はくろボンにそんな事を問い詰めるがくろボンは無視して修理を続けていた。

 

愛染国俊「…ここのネジ取れてないか?」

くろボン「ん、ああたしかに。」

愛染国俊「へへっ。」

 

くろボンは無言ではあったが国俊に礼を言う様にうなづいてはいた。

 

くろボン「…似ているな。」

愛染国俊「誰に?」

くろボン「何処かのしろいバカにだ。」

愛染国俊「は?なんだそれ?」

くろボン「だが、そのバカが中心となって俺も大切な者を救う事が出来た。そんな奴だ。」

愛染国俊「…??んーまあよくわかんねぇけどいい奴なんだな!」

 

蛍丸「なんだあの2人?」

乱藤四郎「仲良くなってるみたい♪」

 

大和守安定「みんな大変だよ!すぐ集まって!!」

 

愛染国俊「!?」

くろボン「!」

 

そこへ黒髪ポニテの水色着物姿の少年である沖田組の打刀・大和守安定が呼び出しに来た。

ただならぬ雰囲気になってきた。

 

本丸・審神者部屋。

 

こんのすけ「加州達を襲った謎の勢力がその時代で動き出し始めました、山や森林を破壊しております。歴史に悪影響が及ぶ前に奴らを倒さねばなりません!」

一期一振「現在主様も他の者達も遠征等で留守にしており今戦えるのは我々しかいません…!」

 

刀剣男士達を仕える存在と言われる審神者と言われる存在は留守にしている状態であった。

その変わり、審神者のサポートを務める二頭身くらいの丸っこい狐であるこんのすけと留守を預かっている一期一振りが状況を伝えた。

 

愛染国俊「行こうぜ!!こんな時主さんなら悪を絶つ剣となり倒して来いっていうさ!」

明石国行「えらい気合入ってるどすなぁ国俊。」

大和守安定「僕も行くよ、加州の仇…アイツらの首で取らせてもらうから。」

 

加州清光「勝手に殺すなっての!!!」

 

国俊と安定が名乗り出て、安定の誤解を招く言葉に手入れ部屋にいた加州が突っ込んだ。

 

くろボン「俺も行かせてくれ、ブラックデバスターなら十分戦力になるはずだ。」

乱藤四郎「でもまだ完全に直ってないんでしょ?」

愛染国俊「くろボンがそう言ってるんだ!俺からも頼むよ!」

一期一振「愛染殿…」

こんのすけ「ふむぅ…」

 

蛍丸「いいんじゃね、相手は巨大ロボなんだろ?」

明石国行「自分らだけで行って踏まれでもしたらたまりませんわ。」

 

一期一振「分かりました、部隊は私が指揮をとります。出陣です!」

くろボン「ヒリュー!」

ヒリュー「アチョ~!」

 

愛染国俊「うおっ!?」

 

くろボンの呼び声でヒリューの首元のビー玉が光りだし、くろボンのお腹のビー玉も共鳴する様に光った。

その瞬間ヒリューはくろボンの身体に纏う様に鎧へと変化、ブラックメイルとなりくろボンに装着された。

 

蛍丸「すげぇ…」

乱藤四郎「鎧になっちゃった…」

 

こうして隊長・一期一振、大和守安定、乱藤四郎、明石国行、蛍丸、愛染国俊。

プラスくろボンで巨大ロボ軍の現れた時代に出陣したのだ。

 

 

獅子王「俺達の出番はなしかよ!」

厚藤四郎「ちぇっ留守番か。」

こんのけすけ「まあまあ。…」

鳴狐「…」

狐「鳴狐も感じおります、まだ何か起こりそうだと。」

 

口元を黒い面で覆っている無口な少年で会話は全て首元にいるお供の狐が代理を務めているの打刀・鳴狐もどうも胸騒ぎがしていたら様だ。

 

 

 

 

巨大兵器等が現れた過去の時代。

 

ドォォォォ!!ゴォォォォ…!

 

機械獣ダブラスM2「ガォォォォ!!」

機械獣ガラダK2「グァァァァ!!」

メカザウルス・サキ「ギャォォォ!」

メカザウルス・ザイ「グゥゥゥ!!」

ジェガン「…!」

 

ズシィズシィズシィズシィ…!!

 

山や森を焼き尽くしながら巨大兵器達は進軍し人里に迫ろうとしていた。

このまま進軍を許せば人々に危害が及び歴史に悪影響を及ぼすだろう、

そしてそれを阻止するべく上空から時空を切り開き、刀剣男士達がデバスターヒリューの背に乗ってやって来た。

 

くろボン(デバスターヒリュー)「お前達と一緒ならば俺のビーダアーマーもついていける様だな。」

明石国行「いやぁ空を飛べるってほんまいいもんですわぁ。」

一期一振「のんきな事は後にして下さい、敵は5体…気を引き締めますよ!」

乱藤四郎「いつでもいいよ!」

愛染国俊「おう、祭りの始まりだぁ!」

 

キィィィィィ!シュタッ!

 

蛍丸「さあこいよ!」

大和守安定「僕らが相手だ!!」

 

ジェガン「…!!」

機械獣ガラダK7「…ガォォォ!」

メカザウルス・サキ「キシャァァァ!!」

 

巨大兵器達が標的を刀剣男士達に変えた。

 

ズシィズシィズシィ!!

 

乱藤四郎「うっ…流石に近くでみると大きい…」

一期一振「我々の刃でどれだけ奴らに通用するかは謎ですが…!」

くろボン(デバスターヒリュー)「まずは俺にやらせてもらう!見ていろ!!」

愛染国俊「うおっ!?」

 

ガシィン!!ガシャン!!ドォ!!!

 

ライドモードのデバスターヒリューは変形を開始しアーマーモードのブラックデバスターへと変形した。

 

くろボン(ブラックデバスター)「まずはお前だ!!」

愛染国俊「す、すげぇぇぇ!!」

 

ゴォォォ!!

 

ブラックデバスターが両肩のウイングを広げ低空飛行で高速移動を開始した。

ジェガンは対抗しビームライフルを構え放つがブラックデバスターは難なく回避しながら突撃してくる。

 

機械獣ガラダK7「ガァッ!?」

ジェガン「!?」

 

くろボン(ブラックデバスター)「カッターウイング!!」

 

ズバァ!!ズバァ!!

 

ジェガン「!!!」

機械獣ガラダK7「ギャァァァ!?」

 

ブラックデバスターは両肩のウイングを広げてジェガンと機械獣ガラダK7のすれ違う瞬間身体を一回転させ、2体の脚を切り裂いていった。

 

くろボン(ブラックデバスター)「デバスターカノン!!」

 

ドドォ!!ドドォォ!!

 

更にブラックデバスターの胴体の2つの発射口からビー玉をニ発同時に発射しジェガンとガラダの腹を貫いた。

 

チュドォォォォォォォ!!!チュドォォォ!!

 

メカザウルス・サキ「キシャァァ!!」

くろボン(ブラックデバスター)「消えろ!!」

 

ドドォドドォ!!ズァァァァ!!

 

メカザウルス・サキ「ギャァァァ…!!」

 

サキの顔面を発射したビー玉で木端微塵にし一気に3体を撃破したのだった。

 

蛍丸「すっげぇ…」

明石国行「おやおや、自分等の出番ないとちゃいます?」

 

機械獣ダブラスM2「ギャォォォ!!」

メカザウルス・ザイ「ガォォォォ!!」

 

大和守安定「いや、負けてられないよ!」

愛染国俊「おう!!いくぜぇぇぇ!!」

乱藤四郎「ちょっと!」

一期一振「いけません勝手に!!」

 

国俊と安定が真向から走り出して刀を引き抜きダブラスとザイに向かっていった。

 

機械獣ダブラスM2、メカザウルス・ザイ「ガォォォォ!!」

 

ゴォォォォ!!

 

ダブラスのふたつの口、ザイの口から火炎放射が放たれ国俊と安定に襲い掛かった。

 

愛染国俊「わっあっあっちい!!」

大和守安定「うっふ、服が…!」

 

炎に囲まれる2人、そこへ。

 

蛍丸「でりゃぁっ!!」

 

ブゥゥゥンッ!!シュゥゥゥゥ!!

 

蛍丸の振りかざした大太刀が一瞬で火を消し去った。

 

シュタッ!

 

一期一振「参ります!」

明石国行「気楽に行きましょう…!」

 

ズバァァァ!!ズバァァァ!!

 

機械獣ダブラスM2「!?!?!?!?!」

 

飛び上がった一期一振と明石国行がダブラスの首の懐で刀を引き抜いて互いにすれ違い、地面に着地。

その同時にダブラスの2つの首は切り裂かれた。

 

チュドォォォォ!!

 

メカザウルス・ザイ「ギャォォォ!!」

愛染国俊「今度こそ!でりゃっ!」

 

ガキィィィ!!

 

国俊はその短刀を振り上げと飛び跳ねザイの鼻部分の角とぶつかり合う、

しかしながらザイの振り上げが強く跳ね返されてしまった。

 

愛染国俊「どぎゃっ!?」

乱藤四郎「もう国俊は~、まずは目をやらなきゃ!」

 

シュタッ!

 

メカザウルス・ザイ「!?」

乱藤四郎「えいっ!」

 

ズバァァァ!!

 

突撃を仕掛けるザイに乱が素早く飛び跳ねて翻弄し空中で一回転しながらザイの目元に向って短刀を向け落下する様に切り裂いていった。

 

メカザウルス・ザイ「ギャァァァ!?!?!」

蛍丸「任せろ!」

大和守安定「首落ちて…死ね!!」

 

ズバァァァァ!!ズバァァァ!!

 

乱藤四郎が着地すると同時に蛍丸がザイの真下に突撃し大太刀がザイの腹を大きく切り裂いていった。

そして安定がその打刀でザイの首を切り裂いていった。

 

メカザウルス・サキ「ギャァァァ…!?」

 

ドォォォォ!!!

 

愛染国俊「な、なんだよお前ら!」

明石国行「何言うて…みんな倒したに決まってますわ。」

愛染国俊「で、出番が…」

一期一振「一番の使命は誰一人欠ける事なく帰る事ですよ。」

愛染国俊「けどよぉ…俺の出番無かったし…」

くろボン(ブラックデバスター)「何はともあれ、これで全部か…。いや、ずいぶんあっけない…妙だな。」

 

この時代に出現した巨大兵器群は撃破した、しかしくろボンには疑念が残っていた。

 

愛染国俊「はあ~」

乱藤四郎「国俊いい加減に…ん?」

 

ヒュゥゥゥ…

 

この時乱は何かを察知した自身の髪が乱れ、風を切り裂きそれが迫る事を。

 

ゴォォォォ!!!

 

ピピッ!

 

くろボン(ブラックデバスター)「まだ来るぞ!!全員避けろ!!」

 

ブラックデバスターのレーダーが察知した。

 

ゴォォォォォォォ!!!

 

乱藤四郎「国俊!!」

愛染国俊「えっ?」

 

ガシッ

 

ドォォォォォォォォぉォォォ!!!

 

蛍丸「うわっ!?」

明石国行「どぉっ!?」

大和守安定「うわぁっ!!」

一期一振「…乱!!」

くろボン(ブラックデバスター)「くっ…メタルビーダマ…まさか!?」

 

上空から降りかかった一発の巨大なメタルビーダマが襲い掛かった。

爆風で一瞬何が起こったか分からなかったが蛍丸達を吹き飛ばし、

乱と国俊に命中した様にも見えた。

 

愛染国俊「うっ…み、乱…!?」

乱藤四郎「うう…」

 

乱はその時国俊をかばい盾となっていたのだ。

メタルビーダマが直撃してはいなかったが至近距離だったためその破壊力で巻き起こった地の破片が飛び散り乱が重傷を負ってしまった。

 

愛染国俊「乱!おいしっかりしろ乱!!」

一期一振「乱!!乱!!どこのどいつだ…!出てこい!!」

 

その時、刀剣男士達とくろボンの前に4体の巨大な影が現れた。

ビーダアーマーに近い形状である。

 

ドラーケン(鋼蒼龍)「プリティーにカッコいいドラーケン!!」

ティーゲル(鉄白虎)「ぬんっ!力のティーゲル!」

シュリンゲ(翼朱雀)「魅惑のシュリンゲ!」

シルドーク(鎧玄武)「ヌァッハッハッハッシルドーク!!」

 

ドラーケン、ティーゲル、シュリンゲ、シルドーク「我らダークビーダ四天王!ここにけんざん!」

 

蛍丸「だ、誰だお前ら!?」

明石国行「またエラく名乗りましたなー…ダークなんとか。」

くろボン(ブラックデバスター)「ダークビーダ…どういう事だ!?お前達はあの時…」

大和守安定「知ってるの!?」

くろボン(ブラックデバスター)「かつて俺と俺の仲間達が戦った邪悪な存在ダークビーダ…あの時の決戦で奴らは滅びたはずだった…!何故お前等がここにいる!?どうやって復活した!?」

 

ダークビーダ四天王、

卑劣な作戦を好む頭脳派ドラーケン、愛機は竜頭の様な腹を持つダークアーマー鋼蒼龍。

力任せに暴れる戦法を好むティーゲル、愛機は虎頭に似た腹部のダークアーマー鉄白虎。

紅一点の傲慢な態度を持つシュリンゲ、愛機は巨大な翼を持つダークアーマー翼朱雀。

野心家で力で圧倒するシルドーク、愛機は亀の甲羅の様な装甲を持つダークアーマー鎧玄武だ。

 

愛染国俊「てめぇらよくも乱に…ぜってぇゆるさねぇ!!」

一期一振「分かります…ですが…流石に我々もこれ以上は…!」

乱藤四郎「ううっ…」

 

???「悪いが逃がさないよ。」

 

ズシィィィ!!!

 

くろボン(ブラックデバスター)「!!」

明石国行「ん!?」

大和守安定「また!?」

 

乱の負傷、ダークビーダ達の登場。

流石に不利判断した一期一振りが乱を抱きかかえながら撤退を命じようとした瞬間、後ろからそれを阻む様に赤い魔装竜が現れた。

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「君達を捕まえろと命令されているからな、おとなしくしろ。」

 

赤い魔装竜の異名を持つティラノサウルス型ゾイド・ジェノブレイカー、

それを駆る冷徹な目を持った青年レイヴンが立ちはだかった。

 

蛍丸「おいあいつもダークビーダって奴か!?」

くろボン(ブラックデバスター)「…いや俺もアイツは初見だ…!」

 

一期一振「我々を捕える…!?」

愛染国俊「一体なんなんだよてめぇら!?」

 

ドラーケン(鋼蒼龍)「クールなドラーケン様が説明しよう、我々はそのくろボンが言う通りかつて戦いに敗れた、だがある時ある方の力で我々の邪悪な魂が復活を果たし今に至る…!」

シュリンゲ(翼朱雀)「それで今はその方の命令でアンタ達を捕えようって訳!」

レイヴン(ジェノブレイカー)「お前達の戦っていた時代にわざとそのビーダマンをこっちにくるように仕向けて一網打尽にするはずだったが少し時間がかかったな。」

シルドーク(鎧玄武)「どういう訳かお前らの本丸とやらがある世界にいこうにも次元の壁に弾き返されてしまってな!」

ティーゲル(鉄白虎)「まあちまちまとお前等を呼び寄せた!誰でもよかったのよ!!さあ覚悟してらおうか!!」

 

明石国行「絶対絶命といいますか…!」

一期一振「くっ…なんて事だ…!」

蛍丸「俺達を捕まえるだって…!?」

大和守安定「罠って事か…!!」

くろボン(ブラックデバスター)「…すまん、俺のせいだ…!」

愛染国俊「くろボンは悪くねぇ…!あいつらが何者かしんねぇがやる事はかわんねぇだろ!」

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「やるというのか?僕らと?バカか。」

ドラーケン(鋼蒼龍)「生身で我々に挑もうなんと1000万年早い!カッコいいドラーケン様がケチョンケチョンにしてくれる!」

 

こうして戦いはダークビーダ&レイヴン対刀剣男士&くろボンに変わっていった。

 

ドラーケン(鋼蒼龍)「ダークメタルショット!!」

 

ドドォォ!!!ドドォ!!

 

大和守安定「うわぁっ!!」

 

鋼蒼龍の竜頭の腹部からメタルビーダマ二つを放つ主砲のダークメタルショットが

安定に襲い掛かかる。

 

ティーゲル(鉄白虎)「メタルビーダマ・プライマリ!セカンダリ!」

 

ドォォォォ!!ドォォ!!

 

一期一振「乱…!!」

乱藤四郎「…」

 

鉄白虎の虎頭の腹部から放つメタルビーダマ・プライマリと頭部の大砲から放つメタルビーダマ・セカンダリの同時発射攻撃で乱藤四郎を抱き抱える一期一振を追いつめ、

一期一振も負傷した乱と抱えて避けるのに精いっぱいだった。

 

シュリンゲ(翼朱雀)「ヘキサメタルショット!」

 

ドォドォドォドォ!!!ドォォォ!!!ガキィィィ!!

 

蛍丸「くっそぉ!!つーかメタルビーダマってそれビー玉じゃねぇだろ!!」

 

上空から襲い掛かる翼朱雀の頭部から発射するピーコックカノンと腹部のダークビーダカノンに両肩四か所あるショルダーバルカンから放つ合計六ヶ所の同時ショットのヘキサメタルショットの猛攻に蛍丸は傷つきながらも大太刀を振り上げながら必死に抵抗した。

 

シルドーク(鎧玄武)「メガメタルカノン!!」

 

ドォォォォ!!チュドォォォォ!!

 

明石国行「がばぁっ!っ~あきませんなぁ…!」

 

鎧玄武の頭部から放つ巨大なメタルビーダマのメガメタルカノンが明石国行を狙い撃ち、明石は瞬時に太刀を盾にして防ぎに入るが破壊力が大きく吹き飛ばされるだけでもダメージは大きく彼の掛けてた眼鏡にもヒビが入った。

 

くろボン(ブラックデバスター)「くっ貴様…!!」

レイヴン(ジェノブレイカー)「悪いがお前にはこれ以上勝手な真似はさせられないんだよ!」

 

ガギィィィィ!!

 

ジェノブレイカーの背中に装備された二つのフリーラウンドシールドに搭載されたシザー・エクスブレイカーがブラックデバスターの両腕を封じ込めていた。

 

くろボン(ブラックデバスター)「ならばこれだ!デバスターカノ」

レイヴン(ジェノブレイカー)「させるか!!」

 

ドスゥッ!!

 

ブラックデバスターが腹部のデバスターカノンをジェノブレイカーに向けてゼロ距離発射を決めようとした時、ジェノブレイカーは頭部に装備されたレーザーチャージングブレードを展開し突き刺したのだ。

 

ドゴォォォォ!!

 

くろボン(ブラックデバスター)「がぁっ!!」

愛染国俊「くろボン!てめぇぇぇ!!」

 

ガキィィ!バゴォォォ!

 

愛染国俊「どぎゃぁっ!?」

レイヴン(ジェノブレイカー)「子供一人がそんな小さな刀でジェノブレイカーに勝てると思うな!」

 

怒り全開の国俊が力強く短刀を振り上げてジェノブレイカーに挑むが巨大な尻尾に振り上げられ弾かれてしまう。

そしてブラックデバスターを投げ放し、ジェノブレイカーは倒れる国俊に迫りくる。

 

愛染国俊「負けるかよ…たかが背中にカニ乗っけた奴なんかに…!」

レイヴン(ジェノブレイカー)「カニだと?僕を怒らせるには冗談にもならないな。」

愛染国俊「ここからが本番だぜ…それにこれ以上俺の仲間を傷つけさせる訳にはいかねぇ!」

 

ティーゲル(鉄白虎)「貴様1人で何が出来る!一気に俺がギッタギタにしてやる!」

シュリンゲ(翼朱雀)「そもそも刀一本でアタシ達に挑もうって考えが間違ってんのさ!ホホホのホー!」

シルドーク(鎧玄武)「周りをよく見て見ろ!!貴様らは負けたのだ!」

 

愛染国俊「なっ!?」

 

シルドークの言葉に反応を見せた国俊は周りを見渡すと、

 

明石国行「くぅ…っ」

蛍丸「あぅっ…!」

大和守安定「っ…!」

乱藤四郎「いちに…い…みん…な…」

一期一振「大丈夫だ…乱…がっ…」

くろボン(ブラックデバスター)「ぐっ…動け…まだ動けるはずだ…!」

 

一期一振達にくろボンも既に重傷を負って動けなくなっていた。

国俊は思わず皆に駆け寄るがもう一度振り返るとダークビーダとジェノブレイカーに完全に追いつめられていた。

 

シルドーク(鎧玄武)「お前1人で俺達に勝てると思うのは大間違いだ!それでも挑むという貴様はアホだという事だ!!」

ドラーケン(鋼蒼龍)「何ならプリティーでカッコいいクールなドラーケン様と崇拝するなら許してやってもいいぞ?」

 

愛染国俊「んなもん絶対言うか!…みんなしっかりしろ!国行!蛍!安定!一期さん!乱!くろボン!」

 

ズシィ…!!

 

くろボン(ブラックデバスター)「国俊、お前はみんなをつけて撤退しろ!」

 

ブラックデバスターが再び立ち上がりくろボンは全力で操縦桿を握りながら叫んだ。

 

愛染国俊「くろボン!?何言ってんだお前!?」

くろボン(ブラックデバスター)「こいつらは俺の命と道ずれにしてでもまとめて打ち砕く!そうすればもうお前達をこの戦いに巻き込む事もない!行け!!(ヒリュー、ついてきてくれるか…!)」

ヒリュー≪アチョッ!!≫

 

くろボンは自らの命を道ずれにしてもダークビーダやレイヴンを倒そうと決めたのだ。

ブラックメイルとなったヒリューもその気持ちに応えている。

 

愛染国俊「ふざけた事言うなよ!!!お前を置いていけるか!!」

くろボン(ブラックデバスター)「そもそも俺はお前達から見たら部外者のはずだ!俺とは最初から出会ってなかったと思えばいい!!」

 

愛染国俊「この黒バカ野郎!!簡単にお前の事忘れられるかよ!!お前ちょっと面悪りぃけど見てるとなんか面白れぇしすっげぇメカ使ってるししかも強いだろ、お前が来た時…なんか楽しくなってきたんだよ祭りみたいにさ!」

 

くろボン(ブラックデバスター)「…。」

 

国俊はくろボンに対し思っていた事を全て叫んだ。

しかし国俊はそれに反対しブラックデバスターの頭部に飛びついた。

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「いつまでしゃべっているつもりだ?逃げるのかこのまま戦うのかはっきりしろ!」

シュリンゲ(翼朱雀)「もう勝敗は見えてるんじゃないの?さっさと決着つけちゃいましょ?」

ドラーケン(鋼蒼龍)「ふむ、ではここはそんな彼らに敬意を表し我々の奥義でトドメをさそうか!」

ティーゲル(鉄白虎)「いいだろう!」

シルドーク(鎧玄武)「上等だ!久々にやるか!!」

 

愛染国俊「なんだ!?」

くろボン(ブラックデバスター)「くっ!」

 

ガシャン!ガシィィ!ズシィィ!!グァァァァァァ!!

 

鋼蒼龍が龍の頭部となり、鉄白虎が上半身胴体、翼朱雀が尻尾、鎧玄武が下半身胴体へと変形していき、それぞれ合体していったのだ。

 

ドラーケン、ティーゲル、シュリンゲ、シルドーク(ダークネスドラゴン)「誕生!!ダークネスドラゴン!!!」

 

ダークビーダの4大アーマーが合体し、邪悪なドラゴン型のダークアーマー・ダークネスドラゴンとなったのだ。

 

愛染国俊「冗談だろ…!?」

くろボン(ブラックデバスター)「ダークビーダめ…!」

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「トドメだ!」

ドラーケン、ティーゲル、シュリンゲ、シルドーク(ダークネスドラゴン)「ダークネスボレイ!!」

 

ジェノブレイカーは尻尾と首元のハッチと両脚のアンカーを展開は口を大きく開いた。

その砲塔からエネルギーがチャージし喰らった物を粒子へと変える収束荷電粒子砲の体制を整える。

ダークネスドラゴンは全ての発射口から全方位に放たれるメタルビーダマ・ダークネスボレイを発動する。

 

愛染国俊「俺はまだあきらめねぇ…!!」

くろボン(ブラックデバスター)「国俊!?」

 

国俊は短刀を握りしめ、

ジェノブレイカーとダークネスドラゴンに向かって前へと一歩歩みだす。

その時の彼の黄色い瞳の奥はまるで赤い炎が滾る様に燃えていたのだ。

そして…国俊の右腕とその手に持った短刀の熱が上昇し炎の様な波動が放たれだし、

彼の身体を覆う様に炎が巻き起こったのだ。

 

ゴォォォォ…!!ゴォォォォ!!!!

 

愛染国俊「仲間を失う祭りがあってたまるか!!愛染明王の名にかけて!!愛と命を奪うお前達を俺は許さない!!ウォォォォォぉォォォ!」

 

ゴガァァァァァァ!!!

 

明石国行「んっ!?」

一期一振「あれは…!?」

大和守安定「国俊が…!?」

蛍丸「国俊の様子が…」

乱藤四郎「…国俊…その姿は…何…!?」

 

突如の国俊の変化に明石達も驚きを隠せなかった。

国俊が炎に包まれ、やがてそれ吸収する様に消えていき、彼の右腕が大きな炎のアーマーに包まれ胸部分も炎の様な装飾が出現。

そして頭のでこ部分にはかの愛染明王の浮き立つ前髪をかたどったような金色の装飾が施されていき、

自身の短刀は紅蓮の炎を纏うような刃に変化し巨大化していったのだ。

 

愛染国俊「吼えろぉぉぉ!!愛染明王!!!」

 

ドォォォォォォォ!!ドシュゥゥゥゥ!ドドドドドド!!!

 

ジェノブレイカーの収束荷電粒子砲とダークネスドラゴンのダークネスボレイに対し、

見たこともない炎を纏った姿の国俊はその巨大な炎の刃を振りかざした。

 

ドガァァァァァァ!!ゴォォォォ!!

 

その一撃は大地をも叩き割りそこから炎を巻き起こして突撃していった。

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「何っ!?」

ドラーケン、ティーゲル、シュリンゲ、シルドーク(ダークネスドラゴン)「なっなんだとぉぉぉ!!?!?」

 

ダークネスボレイと荷電粒子砲を炎が飲み込み消し去っていき、一気にジェノブレイカーとダークネスドラゴンを押し返していった。

 

愛染国俊「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

国俊の目は赤い炎に包まれた様に真っ赤に輝き、パワー全開の如く背中から炎の翼の様な波動が出現し炎の刃は更に巨大化した。

 

そして一度踏み込んで飛び上がった瞬間、物凄い超人的な能力を発揮し一気に神速の如く加速して飛び上がった。

その巨大な刃を振り上げ上空から急降下して突撃し2体に横切る様に1回転し切り裂いていったのだ。

 

ズバァァァァァァァァァ!!チュドォォォォォォォォォォ!

 

くろボン(ブラックデバスター)「…!!」

 

大和守安定「まさか…極!?」

一期一振「いえ…おそらく違います…!」

明石国行「よー分かりませんが…なんか国俊が家らとは違う世界に行ってしもうたんではないとかと思いますわ…」

 

 

ドラーケン(鋼蒼龍)「こっこんなバカな!?」

シュリンゲ(翼朱雀)「ちょっとあんなの聞いてないわよ!?」

ティーゲル(鉄白虎)「ダークネスドラゴンの合体を…」

シルドーク(鎧玄武)「破るとはなぁ…面白い…!」

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「くっ…なんなんだ今のは…うっ!?どうした動け!?まさか今の一撃で…!?くっシャドー!!」

 

ダークネスドラゴンの合体が解けたダークアーマ達は大破しジェノブレイカーも今の一撃の損傷で機能がフリーズした様だ。

 

ドラーケン(鋼蒼龍)「こうなれば退却だ!」

ティーゲル(鉄白虎)「なんだとぉっておいまて!?」

シュリンゲ(翼朱雀)「くぅ覚えてなさいよ!」

シルドーク(鎧玄武)「小僧、次に会う時は覚悟しておけよ!」

 

愛染国俊「ま、待て…うぐっ…」

 

バタッ…

 

蛍丸「国俊!!」

明石国行「こらいかん!」

 

ダークアーマー達は今の一撃で戦闘続行は不能と判断し次元を切り開いて撤退した。

そして国俊の身体を纏っていた炎の鎧は煙の様に消えていき国俊自身も全ての体力を使い果たした様に倒れてしまった。

蛍丸と明石国行はすぐさま駆け寄り肩に抱きかかえた。

 

くろボン(ブラックデバスター)「終わったのか…ん?」

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「あいつら…僕を置いていきやがった…」

シャドー「グゥゥゥ…」

 

レイヴンはダークビーダ達に置いてけぼりを食らってしまった様だ。

そしてジェノブレイカーの身体から飛び出す様に融合していた黒い竜の様なオーガノイド・シャドーが飛び出し来た。

 

一期一振「…今はすぐに引き上げましょう、乱。」

乱藤四郎「うん…僕ならもう立てるよ…」

大和守安定「で…あいつはどうする?」

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「…。」

 

明石国行「とりあえずこの時代に取り残すのはあきませんとちゃいます?」

一期一振「分かりました…それが今の最前と言えるでしょう。」

くろボン(ブラックデバスター)「来い!どうせ見捨てられたんだろ?」

 

レイヴン(ジェノブレイカー)「くっ…」

 

国俊の謎の覚醒によって戦況は逆転しダークビーダ達を退けた。

そして取り残されたレイヴンも一先ず刀剣男士達が引き連れる事にし本丸のある時代へと帰還するのであった。

 

 

 

 

何処かの貴重な文献を厳重に管理している施設の中。

辺りは暗かったがわずかな明るさで何か貴重な昔の文化財がショーケースの中に保管されているのが分かる。

 

その中にひとつの鞘に納められた短刀が丁重に保管されている。

 

タッ…タッ…タッ…スッ…

 

何者かの足音がする、短刀の保管されているケースの前にその者が足を踏み入れた。

そしてその手から何か熱く輝く様な心を現れした魂と思われる光を出す。

次の瞬間、その魂を保管されていた短刀にまるでその力を与えるかの様に静かにいれたのだ。

それを終えると何者かは再び姿を消していった。

 

 

 

西暦2205年の時代・本丸

 

愛染国俊「うっ…うぅん!?」

 

蛍丸「国俊!」

明石国行「よーやっと目覚めましたか…」

 

愛染国俊「蛍…国行…あれ?」

 

乱藤四郎「もう戦いは終わったよ、国俊のおかげでね。」

愛染国俊「へ?…そうだあの時…!う、うーん…」

 

手入れ部屋にて布団で横になっていた国俊が目を覚ましたと思ったらまた眠り込んでしまった。

蛍丸と国行に乱がずっと看病していたらしく、乱は特に心配していたようだった。

 

蛍丸「なあ国行…」

国行「はい。」

蛍丸「国俊のアレ…なんだったんだ?」

国行「分かりませんなぁ…ただ国俊の身に何か起きているのはホンマの様ですけど。」

一期一振「我々刀剣男士には練度を高める事でより強き姿となる極となる力があります。ですが愛染殿の場合は…それとは違う何かとしか言いようが…」

乱藤四郎「なんか怖いな…まるで国俊が別の何かになっていきそうで…。」

大和守安定「けどあの時、国俊が全力だしてくれなかったら危なかったよね。」

 

手入れ部屋で身体の傷を癒していた蛍丸達は今回の国俊の謎の変化に動揺していたのだった。

 

「お前達、ご苦労だったな。」

 

一期一振、乱藤四郎、明石国行、蛍丸、大和守安定「!」

 

そこへ一人の和服を着た筋肉質で銀髪に顔を仮面で覆った初老の男が入ってきた。

 

本丸 部屋の庭先。

 

 

レイヴン「…」

シャドー「グゥ…」

 

薬研藤四郎「あいつが…敵だった奴か?」

獅子王「冗談だろ…」

鯰尾藤四郎「大丈夫かな…そんな奴連れてきて…」

骨喰藤四郎「…。」

三日月宗近「まあ心配ないだろう。お主、名は?」

 

レイヴン「…」

シャドー「グゥゥゥ…」

三日月宗近「おーおーおー、これはまた元気そうな奴だ。」

レイヴン「やめておけシャドー。」

シャドー「…。」

 

庭先にずっと座り込んだままのレイヴン、

そして隣にいた彼のパートナーである黒い竜のオーガノイド・シャドーは宗近が近づくのを察知すると唸り声をあげるがレイヴンに止められて一歩下がった。

 

レイヴン「僕をここに置いてどうするつもりだ?すぐにでも隙を見て僕はジェノブレイカーに乗ってここを破壊する事だってできるぞ。」

石切丸「やれるものならやってみてもいいよ。けど今君がこの世界で暴れて飛び出すのは得策とは言えないと思うけどね。」

 

レイヴン「くっ…」

くろボン「お前はあいつらと…パラレルマーケットと一緒にいたな?」

レイヴン「…」

 

くろボンがレイヴンに追及を開始した。

 

レイヴン「お前が追っていた連中は元々次元偵察の部隊だ。こいつら刀剣男士達捕獲の為のな。そこへお前が乱入した。」

くろボン「…。」

レイヴン「くろボン君が来ていなければ我々は今頃…と言う事か。」

三日月宗近「敵陣に捕まっていればろくに茶も飲めはしなかったのぉ。」

 

レイヴン「僕とシャドーはある仕事を頼みたいと言われてそいつらの元へと来た、その仕事と言うのがお前達の捕獲のはずだった。あいつらとのかかわりはそれだけさ、それ以外は知らないよ。」

 

厚藤四郎「また生意気な奴が出たな…」

後藤藤四郎「目つきわりぃし。」

鯰尾藤四郎「君達人の事いえる?」

骨喰藤四郎「…帰ってきたみたいだ。」

 

他の粟田口より少し長身的な長い黒髪の脇差・鯰尾藤四郎が突っ込んだ。

そして同じく白い髪の何処か言葉数の少ない脇差・骨喰藤四郎。

骨喰はこの本丸の主である審神者が帰って来た事に気づいた。

 

ザッザッザッ…

 

「話は聞かせてもらったぞ。俺の入ぬ間、皆ご苦労だったな。」

 

秋田藤四郎「主君!」

薬研藤四郎「うっーす、お疲れ大将!」

 

先ほど国俊達のいた手入れ部屋にも顔を出した仮面の男である、彼こそがこの本丸の審神者であった。

 

くろボン、レイヴン「…。」

ヒリュー「アチョ…」

シャドー「…。」

 

奥武断「くろボンとレイヴンと言ったか、俺はこの本丸で刀剣男士達の主を務めている、奥武断だ。」

 

奥武断(オウダン)と名乗る審神者。

彼の風貌と存在感にただならぬ気を感じたくろボンとレイヴンは一瞬だけ威圧された様な空気を感じた。

 

くろボン「(…!?この男…)」

レイヴン「(なんだ…この威圧感は…!?)」

 

三日月宗近「主よ、相変わらず張りつめ取るのぉ。」

奥武断「俺はいつだって普通だ。時期に遠征連中も帰るだろう、それから話そう。」

 

本丸・審神者部屋

 

子狐丸「主様はどの様に思いますか、謎の敵…二人の来訪者、そして国俊が謎の力を覚醒させたとの報告もあります。」

 

奥武断「…!」

子狐丸「追いつめられた状況の最中、突然国俊が突然発火したかの様に炎に包まれ誰も見たこともない姿へと変化したと…」

こんのすけ「私もその様な事例については初めてでこざいます…」

 

子狐丸から報告される謎の力を発動させた国俊の件。

くろボン、レイヴン、そしてダークビーダをはじめとする謎の敵群。

今回だけで様々な謎と事件が本丸に舞い込んで来たが誰もが国俊の謎の力に動揺を隠せなかった。

 

奥武断「お前達にはこれから更に険しい戦いが待ち受けているだろう。」

子狐丸「!?それは…」

奥武断「国俊の変化…俺はその力に「覚醒進化」と言う名を与えよう。邪悪な者の手は徐々に我々の手にも伸びてきてる、俺は今後お前達に歴修正主義者と戦う以外の任務を与える。奴らもまた動きだす事だろう、その世界に。」

こんのすけ「なんだか胸騒ぎが強くなり…毛がそそり立ちそうです。」

子狐丸「同じく…」

 

 

奥武断が言う事はこの先更にとつてもない戦いが待ち受けているといわんばかりの予告めいた言葉であった。

そして彼が命名した国俊の謎の力「覚醒進化」その力の正体が一体どの様な物なのか、

それはまだ闇の中である。

 

刀剣大戦 完

 

スーパーヒーローウォリアーズ シーズン2へと続く。

 

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