時は正午にさしかかる。
徹平やユーキにマト達やワッ太達の住む街の郊外の丘の隣に立つ、
地球連邦軍第79極東基地、外の輸送機から2体の大型戦闘機と思わせる白を基調とした
機体が格納庫へ搬入されてきた。
地球連邦軍第79極東基地・格納庫。
高次「すまないな、お前に戦闘訓練のコーチを無理言ってもらって。」
ギャリー「構いません、自分も彼の事放っておけなくなったんで…。」
高次「徹平の様子はどうだ?ここ数日で大分戦い方が上達してる様だが。」
ギャリー「あの子達チームの連携戦も中々上達してます、この間も魔…いやちょっとアクシデントもありましたけど訓練の甲斐あって無事に解決しましたし…」
高次「そうか、後は身の守り、生き延び方だな…」
ギャリー「ユーキは冷静な判断が出来るけど、あの子ったら時々無茶する事もあるのよねぇ…おっとと、だからそれも教えないと…。」
高次「徹平の奴は一度決めると止まらない部分があって、時々溜め込む癖もある。出来ればその辺りも見てやってはくれんか?」
ギャリーで徹平達に戦闘訓練のコーチをしているのは徹平の父・高次の計らいでもあった。
彼は息子が戦いに出る聞いた後、生きて帰って欲しい願いで徹平と親しかった部下のギャリーにそれをお願いしていたのだ。
ギャリー「分かりました!そういえば…これってモビルスーツかしら?リ・ガズィとかとはなんか違う気がするけど…」
高次「違うな。コイツはマオ・インダストリー社が連邦軍の委託を受け独自に開発したパーソナルトルーパー、その試作機の一種である可変型のビルドラプターだ。」
この基地でパイロットを務めているギャリーがビルドラプター2体の前でその機体を見渡す。
そんなギャリーの横から、この基地で整備員を務める徹平の父・高次が答えて来た。
ギャリー「パーソナルトルーパー?」
高次「アナハイムエレクトロニクス社で開発されている様なモビルスーツとはまた違ったロボットのシリーズだな。しかし驚くのは1年前に連邦軍がマオ社に委託したんだがその1年と言う速さで初のパーソナルトルーパー・ゲシュペンストを開発したというから驚きだ。」
ギャリー「1年でぇ!?ちょっとそれ大丈夫なのかしら…あ、いや違う違う、大丈夫なんですか?」
高次「しかし実際のテストでは地上・宇宙共に対応した性能が高評価を受けている。ただ一番の課題は大気圏内においての飛行能力だ。空戦はジャンプや短時間の滑空といった限定的なものぐらいだ。」
ギャリー「そこはモビルスーツと同じなのね、ギガノスのメタルアーマーは飛行可能な戦力が多いみたいだけど…じゃなくて同じなんですか。」
高次「そんでもって連邦軍の主戦力をかけて今マオ社とアナハイム社である意味ロボット開発での対立も起きている、噂で聞くとギガノスに対抗して連邦はオリジナルのメタルアーマーも開発してると言う事だ。」
ギャリー「段々ややこしくなって来たわねぇ…」
高次「惑星Ziから導入されたゾイドに関してはパワーと特化した反応率はモビルスーツより上だがまだそう多く普及されていないからな。」
ギャリー「実際の生き物と同じで獣型のゾイドは野性的感覚が人型兵器よりも優れてるって事なのね!あ、いや…」
高次「ギャリー…別に自分の好きな口調で構わんぞ。」
高次はギャリーがオネェ口調だと知ってした様だ、ギャリー本人は階級差もあるこの仕事内では自分の口調にはなるべく気を付けているようだが。
ギャリー「おそれいりました…それはおいといて、このビルドラプターはパーソナルトルーパーじゃ初めて…」
高次「ああ、地上型のゲシュペンストで残した課題をクリアしたのが、この可変機能を搭載したビルドラプターだ。」
ギャリー「で、それがこの基地に搬入されたのは…」
キョウスケ「この基地でその機体調整のテストが行われるという事になりますね。」
ギャリー「ってアンタだれよ!?」
キョウスケ「申し遅れました、自分は今日この基地に配属されたキョウスケ・ナンブ曹長です。このビルドラプターのテストパイロットも務めております。」
ギャリーの隣に現れた男、キョウスケ・ナンブ。
この極東基地に配属されたパイロットだ。
ギャリー「あら、アタシと同じ階級じゃない。ギャリーよ、よろしく。」
キョウスケ「それなら遠慮はいらないか…こちらこそ、ギャリー。」
ギャリーとキョウスケが握手を交わした。
高次「しかし来て早々テストとは大変だな。」
キョウスケ「命令と言われればやるまでです。そこに命を懸ける事も異論はありません。」
ギャリー「結構真面目なのねぇ…」
高次「言い忘れたがギャリー、もう一機のビルドラプターにはお前が乗る事になってるぞ。」
ギャリー「早く言って下さいよ!ちょっとアタシ、パーソナルトルーパーなんて初めて乗るんだけど…」
高次「心配はない、コイツのマニュアル全て頭に叩き込んどけば基本的な動作はバッチリだ。」
ギャリーは自分の乗ると聞いて思わず表情が変わってしまう。
高次はそう言ってギャリーにパーソナルトルーパーの操縦マニュアル、ビルドラプターの資料等を手渡した。
ギャリー「…これ覚えられるかしら?」
キョウスケ「俺も手伝おうかギャリー。」
ギャリー「助かるわ~。」
ギャリーはこの後キョウスケと共にテスト操縦に向けてパーソナルトルーパー・ビルドラプターの操縦の予習に励んだ。
高次「さて、あいつらの為にビルドラプターの整備せんとな!いくぞお前等!」
コブリモン「はい!」
ハヌモン「了解!」
高次達整備班はビルドラプター2機のメンテナンス作業を開始した。
そんな彼らの様子を監視カメラで指令室から、
この基地の指揮官であるハンス・ウィーパー中佐が何か不満そうな顔で眺めていた。
ハンス「月美中尉…ギャリー曹長、そしてキョウスケ・ナンブか…どうもこの基地の連中は気に入らん。まあいい…あの機体は三輪長官から欠陥機を押し付けられたのだからな、マオ社に負い目を作る絶好の機会…アナハイム社で開発されている核弾頭搭載型の試作機の正式搬入を優位に進める為、まずあの2人には生贄となってもらわんとな…ククク…」
ハンスは何か不敵な笑みを浮かべ指令室からギャリー達の様子を眺めていた。
同じ頃。
徹平達やマト達が通う学校、給食時間であった。
この時間、主にグループ事に机を並べて会話をしながら食べてるのが主流で、
マト、ヨミ、カガリ、ユウは4人机合わせており、その隣で徹平とオルタンスが机を並べていた。
オルタンス「徹平様や天馬様はここ最近訓練でお忙しいのですか?」
徹平「しかも毎日放課後だからね、甲児兄ちゃん達や正太郎君も一緒でチーム連携の訓練もしてるんだ。」
オルタンス「甲児兄ちゃんとは…兜様の事ですか?」
徹平「いやぁ一緒に訓練してる内に甲児兄ちゃんとはいろいろ気が合っていつの間にか…」
オルタンス「とても仲がよろしいのですね、それにしても…魔法少女と言うのは…」
徹平「あれは不思議だったよ…以前会ったプリキュアの人達とはイメージが大分違う感じがしたし…」
オルタンス「では徹平様方はまた不思議な体験をなされたのですね。」
徹平「突然光に引き込まれたかと思ったら、なんか凄い不気味な病院みたいな場所でさらにはお菓子な魔女と戦ったり…ん、お菓子?おかしなお菓子…俺今上手い事言ったかな?」
オルタンス「え…そ、そうでしょうか?(洒落と言う物でしょうか…)」
徹平「けどあの後ルキアさん、何か変だったんだよな…もう一人の魔法少女みたいな子見るなりグルンガスト弐式でそのまま飛んでいったりして、あの後戻って来たみたいだけど。」
オルタンス「…(もう一人の魔法少女…まさか?)」
徹平「オルちゃん?」
オルタンス「いえ…別に。」
制服姿のオルタンスはパンを両手に持ちながら魔法少女の話を聞いた時、
何かに反応する様な表情を見せた。
徹平は一瞬キョトンとするがそのままシチューの飲みながら、2人は楽しく会話を続けてた。
その様子に何か不満そうにイラッとして顔で見ている者が一人いる事も知らず。
カガリ「…」
徹平「さて、今日の砂漠ディッシュは、月光町の名産品とされる月光プリン!一度食べて見たかったんだよね!」
にやけた徹平は月光プリンを開封しスプーンを入れようとした時だった。
バシッ!
徹平「えっ?」
カガリ「…。」
オルタンス「か、カガリ様?」
徹平とオルタンスの会話の間に突如自分の席から立ってカガリがスプーン持って乱入。
いきなり徹平の持った月光プリンを取り上げたのだ。
ヨミ「か、カガリ何してるの!?」
カガリ「…グッ…はむっ!」
徹平「あっ!ちょっと俺の月光プリン!」
カガリ「…!」
徹平「あの、今それ俺が食おうとしてたんだけど…返して?」
カガリ「やだ。」
徹平「ダメ?」
カガリ「ダメ。」
徹平「たのみますぅよ~、そのプリン返してもらわないと今日の訓練やっていけないのでございますのぉ~!!お願いですよぉカガリ様ぁ~!」
徹平は土下座する勢いで必死にカガリから月光プリンを返してもらおうと説得を心見るが、
カガリは徹平の食べるはずだった月光プリンを持っていたスプーンで平らげてしまった。
マト「ちょっとカガリ!?」
カガリ「うっせー…」
徹平「な、何がうっせーだよ…俺のプリン月光プリン!食べるともしかしたら脳みそが月までたぶん吹っ飛ぶかも知れない月光プリンなんで食べたモゴォッ!?」
徹平は反論するがその口はいきなりカガリからのぐちゃぐちゃ色したマカロンを押し込まれてふさがれてしまった。
カガリ「ぐちゃぐちゃ色のマカロン、お前はそれ食ってろ。」
徹平「モグモグ…もう怒ったよ、俺もう怒ったよ!御天と様は許してもふんどしの神様は絶対許してくれないよ!!」
ユウ「…ふんどしの神様…;?」
マト「マカロンは何気に食うんだ…。」
オルタンス「あ、あの…;」
カガリ「うっせぇぇぇぇぇ!!」
ドッ!!
徹平「おわっ!?」
ディグモン先生「おい、何を騒いでるんだ!?」
カガリが徹平を突き飛ばした途端、教室内はやや騒ぎとなり教卓で給食を食べていたディグモン先生が駆けつけて問題を止めに入った。
その放課後。
学校の帰り道の河原にて。
徹平達が河原の道を歩いていた。
なおこの河原は高次やギャリーのいる連邦軍第79極東基地前や、みゆき達の住む隣町の七色ヶ丘の町と繋がっている。
徹平「それから結局俺まで怒られた…」
ユーキ「それは大変だったね、けど徹平君ももう少し彼女の気持ちを理解して上げてもいいんじゃないのかな?」
徹平「理解って…毎日変な嫌がらせ受けて、今日はプリン取られた上でどうしろと…?」
マト「まあ今日はちょっとやりすぎかもしれないけどねぇ。」
カガリ「…」
ヨミ「カガリ…そういえば徹平君にあの時の事、ちゃんとお礼言った?」
カガリ「まだ。」
ヨミ「言い出せないのは分かるけど…そこはちゃんと言わなきゃ、ね?」
カガリ「…」
ユウ「やっぱりちゃんと言わないと伝わらないと思うよ?」
オルタンス「私何かよくない事してしまったのでしょうか…?」
ヴィオレット「そんな事ありません、オルタンスが気にする事ないですよ?」
徹平やマト達、それにユーキやヴィオレットに、
マトとユウの所属するバスケ部の一年先輩である小幡アラタの姿もある。
アラタ「ふっふ~ん、月美!こうなるとお前の将来明るいかも知れないんだぞ?」
ヴィオレット「と、申しますと…?」
徹平「一体何処が…ちょっと分からないかも。」
アラタ「なんで?」
ユーキ「そういえばみんなにはまだ言ってなかったね、僕達これから…」
徹平とユーキがマト達の前で自分達のデジヴァイス・Dドラグーンを出して打ち明けようとした時。
徹平達の前に河原からマジンガーZ、アフロダイA、ボスボロット、
上空から鉄人28号、Gホークが着地と同時にグルンガスト弐式に変形してやって来たのだ。
甲児(マジンガーZ)「よお徹平、ユーキ!!」
徹平「甲児兄ちゃん!?」
ユーキ「どうしてここに?」
弓さやか(アフロダイA)「今日もこれからみんなで訓練に行こうと思ってね、私達の方から迎えに来たの。」
マト「ま、マジンガーZ!?」
アラタ「こんな所にスーパーロボットが!?あっちは変形したし!」
ユウ「…時代錯誤…」
甲児達が降りて来て、徹平達と合流する。
マト達はいきなりのスーパーロボット達の登場に動揺を隠せない。
すると甲児はふとマト達に目を向けた。
甲児「ん、君達はたしかこの間の…」
ヨミ「あの、兜甲児さんですね?この間は本当にありがとうございます!」
甲児「気にすんなよ、お礼なんて照れくさいからさっ。」
カガリ「…。」
ヨミはこの間、この街を襲った闇軍団を倒して危機を救ってくれた事を改めて甲児にお礼を述べた。
カガリはそのヨミの姿を見て顔を少し下に下げた。
そしてマトが携帯でマジンガーZを撮ろうとしている。
マト「ねえねえ、せっかくだしマジンガーZや他のスーパーロボット達写真に撮っていい!?」
甲児「お、いいぜ!ジャンジャン撮ってくれよ!」
弓さやか「もう甲児君たらっ調子に乗って…」
ルキア「グルンガスト弐式は少し困るかも…」
ヴィオレット「ルキア様、調子はいかがですか?」
ルキア「うん…あれから甲児さんやさやかさん達の助けもあってグルンガスト弐式の性能、最初の時よりも引き出せる様になったよ。」
オルタンス「ルキア様、まるでグルンガスト弐式と心が繋がっている様ですわ。」
ルキア「なんとなくだけどね。僕には分かるんだ。」
ユウ「2人の知り合い?」
ルキア「うん、よろしく!」
ユウ「こちらこそ!」
ルキアは、オルタンスとヴィオレットと話込みながらグルンガスト弐式を見渡た。
そして今度は正太郎がマトに話しかけてくる。
正太郎「黒衣マトさんですよね?」
マト「そうだけど…なんで私の事知ってるの?」
正太郎「僕は金田正太郎って言います。実はマトさんの弟のヒロ君や竹尾ゼネラルカンパニーのワッ太と同じクラスなんです。」
マト「うそぉっ家のヒロやあのワッ太と!?」
徹平「そういえば俺とマトやユウも去年まで緑ヶ丘小学校だったの忘れてた…。ん?あれユウってたしか最近…はて?」
マト「じゃあ君もワッ太と同じくスーパーロボットに…?」
正太郎「いえ、僕の場合はこのVコンであの鉄人28号を動かして戦っています。」
鉄人28号「…」
マト「すごーいそのリモコンで!?…じゃあ私にもやらせてよぉ!!」
正太郎「え…そ、それは困ります!」
アラタ「なんだよ~少しくらいやらせてもいいじゃん!」
マトとアラタが河原に立つ鉄人28号を姿を見た後目を光らせ、
正太郎の持っているトランク型のコントローラーVコンを手に取ろうとするが、正太郎は困り顔で後ずさりする。
そこからボスが割り込んで来た。
ボス「ちょいとちょいと、誰か大切な誰かを忘れていませんかってんだっ!」
徹平「ボスボロット…?」
ボス「そうよ、マジンガーや鉄人にも負けない強さを秘めたスーパーロボットがここにいるじゃないのさ!!」
ボス、ヌケ、ムチャの三人が胸を張ってボスボロットの存在を知らしようとしたが。
マト達はボロットのいかにも間抜けそうな姿を見ていい顔はしなかった。
マト「え~あのポンコツみたいなのが?」
アラタ「な~んか間抜けそうだな~」
ヨミ「そ、それはちょっと可愛そうだよ!」
ボス「ヒドイ!あんまりだわよん!」
ムチャ「ボス~…」
ヌケ「やっぱりボロットの魅力伝えるなんて無理ですよ~」
ボス「んもう!何よもうっ!」
オルタンス「…そういえばボロットって何で出来てるのですか?」
ボス「えーとな、洗濯機に冷蔵庫に掃除機だろ、あと鉄板貼り付けてOKだわさ。」
ヴィオレット「…???」
アラタ「…は?」
マト達はボロットの素材を聞いた途端にどうしてそれで動けるのかと頭が混乱してしまいそうだった。
ユーキ「けどあの時はボロットのお蔭でマミ君も助かった訳だし。」
ボス「ユーキ~お前は分かってくれるのねぇん!」
徹平「そういえば甲児兄ちゃん、今日の訓練って…。」
甲児「ああ、その事なんだけど今日ギャリーさんが試作機のテストがあるから今日は付き合えないって連絡来たからさ。俺達だけでやろうかって迎えに来たんだ。」
正太郎「出発の日も近いですからね。」
マト「出発って?」
ユウ「最近徹平君とユーキ先輩、学校終わったらすぐ帰っちゃうみたいだけど…」
徹平「その事なんだけど俺達、しばらく学校これなくなるから。」
カガリ「え?」
徹平とユーキはマト達に自分達がデジモンガーディアンズの一員になった事、
そしてスーパーロボットチーム等と共にアメリカ、アジア方面にて侵略者退治の特別隊に参加する事、当分帰って来れない可能性を伝え、
その内容を知ったマト達は思わず顔色を変えていく。
ヨミ「じゃあ2人共…」
ユーキ「そう、早い話戦いに行くって事。」
徹平「俺もユーキ先輩もこのデジヴァイスとDSCのお蔭でもう普通の生活には戻れなくなったからさ、まともに学校いけなくなるかもしれないんだ。」
カガリ「…!」
マト「けど侵略者退治なんて軍がすればいい事じゃん!どうして2人がいきなきゃいけない訳!?」
弓さやか「気持ちは分かるわ、けど連邦軍のゼンガー司令官が言うには私達民間のスーパーロボットのパイロットや徹平君やユーキ君の民間チームの力も必要になっているの。」
正太郎「連邦軍は今世界各国の侵略者達に対する迎撃で精一杯でパイロットも人手不足に陥ってんです。」
マト「訳分かんない…」
オルタンス「あの、その事なんですが私とヴィオレットも…」
ヴィオレット「お二人やルキア様のお手伝いについて行くことにしました。」
ヨミ「2人も!?」
カガリ「…なんで…!?」
さらにオルタンスとヴィオレットの2人まで徹平達に同行すると言う事でさらに驚きを隠せないマト達。
また違った形でカガリが反応し徹平の方に振り向いた。
アラタ「なんだよこの急展開は…」
ユウ「けど徹平君達が決めた事なら、私達に止める権利はないよ…。」
ユーキ「ありがとうユウ君。僕達はこの世界や脅かす侵略者達を倒す為に行く。」
徹平「必ず帰ってくるからさ、それまでみんな待っててほしいんだ。」
マト「…そうだよね、この世界を守る為に戦うって…それって私達じゃ出来ない事をしようとしているんだよね。」
ヨミ「だから2人共必ず生きて帰って来てね!」
徹平「分かった…!」
アラタ「て、事はみんなしばらく学校休むって事か…そういえばウチのクラスでも今2人ほどなんか諸事情でちょくちょく休んでるのがいるっけ。」
正太郎「やっぱり徹平さんとユーキさんも大変だな…。」
甲児「俺も出発までに一度学校で花村や里中達に顔出しておいた方がいいな。」
ボス「モロ金に会うのは尺だけどよぉ。」
マト達もやっと理解してくれた様だ、
だが一人だけどうしても突然の事で感情を抑えられない者が出てきた。
カガリ「…行くってどういうことだよ…」
徹平「…え?」
カガリが声をだしながら徹平の元へ歩み寄る。
カガリ「何勝手に来なくなるとか言ってんだよ!お前このままもし…もし帰って来なかったらどうするんだよ!!」
カガリが感情的になりながら徹平の首元を両手で掴みかかって来る。
徹平「うわ、またいきなりっ…!?」
ヨミ「ちょっとカガリ…!?」
カガリ「ふざけんなぁ!!お前っ!お前のせいで、お前のせいでカガリの頭の中無茶苦茶になってんだよ!!それなのに勝手にカガリの前からいなくなるとかほざくんじゃねぇぇぇ!!」
徹平「うがっ…ぐ、カガリ…首…!!」
甲児「お、おい落ち着けって!!」
ユーキ「カガリ君!」
マト「カガリ!」
カガリ「うっせぇうっせぇうっせぇぇぇぇぇぇ!!」
徹平「うわぁっ!!?」
カガリは徹平をそのまま地面に押し倒し叩き付けた。
そして徹平のポケットから露出したデジヴァイスを見て、怒りが込みあがった。
カガリ「こんなのがあるからだ…」
徹平「あっ!」
カガリ「こんなものぉぉぉぉぉぉ!!!」
ルキア「!」
オルタンス、ヴィオレット「ああっ!!」
…ドボォン!
カガリは徹平からデジヴァイスを奪い取り、そのまま河原の奥まで思い切り投げ飛ばす。
川に落ちたデジヴァイスはそのまま流されてしまった。
徹平「…うそ…」
カガリ「…!」
甲児「おい、何処まで流されたんだよ!?」
徹平達が茫然とする。
そしてそんなカガリに腹を立てた徹平が声を上げた。
徹平「一体なんなんだよ!プリンは盗む!俺のプラモは時々引っぺがす!俺を突き飛ばす!俺のせいでとか滅茶苦茶言う!かと思ったら汚いマカロン食わせて腹を壊させる!挙句は席の後ろからペンで思い切り突いてくる!お次はデジヴァイス投げると来たわ!!今日なんかお前が騒ぐと俺までディグモン先生に説教される身だ!一体俺が何したのか逆に教えて欲しいわ!!!」
ユーキ「そこまでされてたのか…;」
カガリ「…」
徹平「もう頭に来たぞぉ!なんてことしてくれたんだよ!!」
徹平が言いたい事を全て吐き出した。
マトや甲児、オルタンス達は皆それぞれ不安そうな表情でそのやりとりを見ていた。
対してカガリは。
カガリ「お前なんてそのまま死んじゃえばいいんだ!!!カガリの…なんも分かってないお前がいなくなっちゃえばカガリだって清々するんだぁぁぁ!!」
ヨミ「カガリ!?」
徹平「…ああそうかい分かったよぉ!俺だってもう毎日お前に嫌がらせされてウンザリしてんだ!!」
カガリ「…っ!」
圧倒される徹平や一同を残して、
カガリはそのまま向こうへ走ってしまった。
マト「カガリ…」
ルキア「徹平君大丈夫かい?」
徹平「まあ…」
正太郎「でも大変な事になりましたよ、あれがないと徹平さん…!」
ユウ「あれって凄く重要な物なんでしょ?」
ユーキ「まずいな…デジヴァイスとアルティメットブイドラモンのDSCを無くしたってマルスモン隊長が知ったら怒られるどころじゃすまない…」
ユーキの口からデジヴァイスに関する非常に厄介な言葉が出てきた。
徹平は徐に立ち上がり、制服についたほこりを払う。
次に首にかけていたゴーグルを着用し、
ポケットから以前病院に入院した時の包帯で作った白いハチマキを出して頭に締めた。
マト「徹平?」
徹平「みんな先に行って、俺はデジヴァイスを探してくるから。」
ボス「探すたってよ、何処まで流されたんだか。」
ヴィオレット「あ…」
徹平はそのままデジヴァイスが流された方向へ遠くまで走っていった。
甲児「しかしあのカガリって子もとんでもない事やらかしてくれたよな。」
弓さやか「けど私はなんとなく分かる気がするわ、だって甲児君も鈍い所あるものね。」
甲児「さやかさんまでなんだよ~」
マト「…私カガリ追いかける、あのままじゃ放っておけない!このまま徹平が出発じゃ絶対ダメだよ!」
ヨミ「マト、私も行く!」
ヌケ「ねえ、俺達どうすんの?」
ムチャ「どうするってさぁ…」
アラタ「とにかく!まずは2人を仲直りさせることが先決じゃないかな?」
オルタンス「私も小幡様と同じです。」
アラタ「小幡様って…こはっちでいいんだけどな;」
オルタンス「は、はぁ…」
ユーキ「デジヴァイスも見つけないと、徹平君もう行っちゃったけど僕らも探した方がいいだろうな…。」
正太郎「手分けして探しましょう。」
マトとヨミがカガリを追いかけて行った。
他の皆はひとまずこの状況を解決しようと案を考え始める。
その頃、徹平は河原の大分奥までたどり着いて徹平は、
カバンを草むらに置いて川の浅瀬まで脚を進めてデジヴァイスを探していた。
徹平「ここにもない、あっちにもない、何処まで流されたんだ…全くカガリの奴…」
徹平はぶつぶつと言いながらくまなく必死にデジヴァイスを探す、
上着を茂みに置いて水にゴーグルをした顔を着けて見渡したりもした。
そこへ何者かが徹平に忍び寄って来た。
???「よぉ、川で水遊びかぁい?」
徹平「いや探し物…え?うわぁぁぁっ!?」
一方カガリは河原の丘を降りて、住宅外の前まで来ていた。
カガリは後ろを振り返る、
そこから遠くでもさっきまでいた場所に聳え立つ身長50mもあるグルンガスト弐式の上半身が目線に映った。
そこへ。
マト「カガリー!」
カガリ「マトにヨミ…」
ヨミ「やっと追いついた、カガリ…やっていい事と悪い事があるのは分かっているよね?カガリがした事、アレはあの時と同じ事をしてるんだよ?」
カガリ「…う。」
マト「中々素直になれない気持ち分かるよ、私だって最初はヨミと友達になりたくても中々話かけられなかったし…。」
ヨミはカガリの肩を掴んで目を合わせて真剣に向き合った。
カガリ「けど…あいつ…」
ヨミ「本当は離れたくないんだよね、だからさっきあんな事しちゃったんだね?でもそれは間違ってるよ、あれは徹平君にとっても大切、それにカガリの事だって守ってくれた物でてもあるんだよ?」
カガリ「…。」
マト「それにさ、徹平もカガリの事嫌いって訳じゃないと思うよ。何気にちゃんとカガリのマカロン食べてるし。」
ヨミ「自分の気持ちちゃんと伝えよう?私達も応援するから。」
不安そうになるカガリの手をヨミが温かく握りしめる。
マトも肩に手を置いて励ました。
カガリ「ヨミ…マト…でも…」
マト「たしかにあいつ勉強出来ないし色々ぶっ飛んでるしねぇ;」
カガリ「…うん…だけどなんでカガリ…」
ヨミ「カガリはまだ気持ちの整理つかないかもしれないけど…今は言わなきゃならない事はちゃんと言おう?ごめんなさいと…ありがとうって。」
ヨミは最後にカガリに微笑みながら助言した。
まだ落ち着いていない様だが、カガリは返答した。
カガリ「カガリ…まず言わなきゃ…!」
マト「そうそうその意気!じゃあ戻ろ…」
ドォォォォォン!!!
ヨミ「えっ!?」
カガリ「!?」
マト「な、何この音!?」
遠くから大きな爆発音が響いた。
いや爆発そのものだ、復旧が進む街にまた現れたのだ。
侵略者が。
ストーンバードラモン達「ギェーーーーー!!」
マグマガルルモン達「ガゥゥゥゥ…!!」
市街地に闇軍団デジモンのストーンバードラモンとマグマガルルモンの大部隊が現れ、
街に進軍して来たのだ。
そして住宅街にも及び、沢山の民間人達が逃げ纏った。
民間人「うわぁぁぁぁ!!
エレキモン「くそっまた闇軍団かよ!!」
モチモン「もう侵略者なんてやだよぉ!!」
民間人「やっと街が復旧したっていうのにあいつら…!!」
ドォォォォ!!
河原の丘の上にいた甲児達もその事に気づいていた。
ルキア「あれは…」
ユウ「闇軍団だ…!!」
甲児「くそっこんな時に出やがって!!」
正太郎「行きましょう!」
オルタンス「皆様、どうかお気をつけて…!」
ユーキ「デジヴァイス起動・ロード!!」
甲児達はそれぞれ自分の機体に乗り込み、発進した。
正太郎はVコンのスイッチを入れて鉄人を起動させる。
そしてユーキはデジヴァイスを起動させてDSCデジモン・グリカウモンとなった。
アラタ「ゆ、ユーキ先輩がデジモンにぃ!?」
グリカウモン「驚かせちゃったね。」
ユウ「驚きます…!」
グリカウモン「君達はすぐに避難して!侵略者は僕達が引き受ける!」
正太郎「鉄人、発進だ!」
そういってグリカウモンも飛び跳ねて、闇軍団達の元へ向かった。
マグマガルルモン「てめぇら全員踏み殺してやろうかぁ!!」
民間人「うわぁぁぁぁ!?」
甲児(マジンガーZ)「冷凍光線!!」
ルキア(グルンガスト弐式)「ブーストナックル!」
マジンガーZの耳から放つ-150度の冷凍光線と、グルンガスト弐式の平手の両腕が噴射するブーストナックルがマグマガルルモン達に先制攻撃を仕掛けた。
冷凍光線でマグマガルルモンが氷漬けとなり、そこからブーストナックルで粉砕していった。
グリカウモン「早く逃げて下さい!」
民間人「あ、ありがとう!」
鉄人28号「ガォォォォ!!」
ストーンバードラモン「うがぁっ!?」
弓さやか(アフロダイA)「闇軍団、貴方達の隙にはさせないわ!」
マグマガルルモン「どぉっ!?」
上空から背中のジェットを噴射して鉄人28号がストーンバードラモン達の集団に突撃し、
アフロダイAが胸から放つミサイルで援護に入る。
ジャグラモン「ギャッハッハッハッハ!スーパーロボットの諸君、今日もお勤めごっ苦労さ~ん!」
ストーンバードラモン達の中に、
浮遊しているフードをかぶった爬虫類型デジモン・ジャグラモンがゲラゲラしながら姿を現した。
甲児(マジンガーZ)「そう言うなら街を襲うのはやめてくれよな!!」
ジャグラモン「前回はてめぇらにやられちまったが今回はそうはいかねぇ!この大部隊でムッカツクおまいらをギッタンギッタングッヂャ、グッチャユーゾウに殺してやるわぁぁぁ!!」
ジャグラモンが大声あげていやらしい顔で宣言する。
アラタ「なんだよあのデジモン、イライラするなっ!」
マト「ユウ、こはっち先輩!」
ユウ「マト、ヨミ、カガリも…!」
ヨミ「ユーキ先輩達はもう…」
正太郎「今行きました、僕達で闇軍団を追い払います!」
マト「けどあの数じゃ!」
カガリ「…。」
マト達がユウ達のいる河原の丘に戻って来た、
そしてその横で正太郎がVコンで鉄人を動かしている。
ワッ太(トライダーG7)「ビームキャノン・シュート!」
その時マト達の上空を竹尾ゼネラルカンパニーのトライダーG7が通り過ぎ、ビームキャノンでジャグラモンに狙い打った。
ジャグラモン「ギャッハッハッバギャァァァァァ!?」
正太郎「ワッ太!」
ヴィオレット「あれはトライダーG7ですわ!」
マト「ビックリした~」
ワッ太(トライダーG7)「侵略者退治も我が社にお任せ!男・竹尾ワッ太、いざ現場に急行!!」
グリカウモン「来てくれたんだね!」
ルキア(グルンガスト弐式)「君が小学生社長のワッ太君だね。」
ワッ太(トライダーG7)「お堅い挨拶はなしなし、みんなで早速闇軍団をとっちめてやろうぜ!」
ボス(ボスボロット)「よしきたっ!」
トライダーG7が両手を鳴らし、マジンガーZと鉄人28号、グルンガスト弐式が構えに出る。
マト「凄いよ!デジモンになったユーキ先輩や沢山のスーパーロボットがいればもう勝ったも同然じゃん!」
ユウ「けど、大丈夫かな…」
カガリ「…」
ヨミ「カガリ?」
カガリ「何か…嫌な予感するの…」
ストーンバードラモン「爆弾岩の空爆だぁ!!」
ヒュゥゥゥ…ドォンドォンドォンドォン!!
ストーンバードラモン達が口から爆弾岩を放ち、地上のグリカウモン達に空爆を仕掛けた。
グリカウモン「うわっ!?」
ボス(ボスボロット)「うわぁぁぁ岩が落下して来ただわさ!!」
ヌケ、ムチャ(ボスボロット・サブ)「ひぇ~!」
甲児(マジンガーZ)「光子力ビーム!!」
ストーンバードラモン「ギャァッ!?」
ビィィィィ!!ドォォドォドォドォ!!
マジンガーZが首を上に向けて振りながら、
目から放つ光子力ビームでストーンバードラモン達の攻撃していく。
グリカウモン「ビースト・ナックル連打!!」
マグマガルルモン「ゴォッ!?」
シュタッシュタッシュタッ、ドォドォドォ!!
突撃して来るマグマガルルモンの攻撃を避けながら、
グリカウモンは鳥の様な脚の瞬発力で飛び跳ねて翻弄。
マグマガルルモンの懐に飛びつき殴り掛かった。
ストーンバードラモン「なんとしても、あいつらを破壊するのだぁ!!」
オルタンス「ルキア様!」
ルキア(グルガスト弐式)「ぐっ…!!けどこれくらいなら!マキシ・ブラスター発射!!」
さらにビルの挟まれるかの様に間に立つ、
ルキアの乗るグルンガスト弐式はストーンバードラモン達の身体をドリルの様に尖らせて突撃して来る攻撃から防御して、胸からマキシブラスターを放ち前方に下がったストーンバードラモン達に反撃を仕掛ける。
さらに鉄人28号が援護に入り、グルンガスト弐式の真下から口からマグマファイアーで攻撃しようとするマグマガルルモン達を迎え撃つ。
正太郎「ルキアさん、援護します!」
ルキア(グルンガスト弐式)「ありがとう正太郎君!」
鉄人28号「ガォォォォ!」
マグマガルルモン「ギェェェェェェ!?」
ドォォォォ!バシィィ!!
鉄人28号が滑り込みキックを仕掛けてマグマガルルモン達を弾き、
今度は平手のチョップで一体のマグマガルルモンを押しつぶして倒した。
アラタ「よーしそこだぁいけぇ!」
マト「ガンバれぇー!!」
オルタンス「それにしても徹平様はどらちまで…」
カガリ「…」
オルタンスやカガリは徹平が戻って来ない事に疑問を感じ始めていた。
そしてその疑問はすぐに明らかとなるのだ。
ジャグラモン「へっへっへっへ…流石はスーパーロボットっていいたけどねぇ~今回はそう上手くいくと思った大間違いじゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ジャグラモンが叫ぶと地面が揺れ始めた。
ゴゴゴゴゴ…!!
弓さやか(アフロダイA)「地震!?」
ボス(ボスボロット)「すっごい揺れてるだわさ~!」
グシャアアアア!!
地面に亀裂が起こり、ジャグラモンを守るかのごとく巨大な影が現れた。
全長60mにも及ぶ両肩にレーザー砲を装備した鉱物型の巨人デジモン・レーザーゴーレモンが4体も現れた。
レーザーゴーレモン「グォォォォ…!!」
ワッ太(トライダーG7)「ぎぇっなんだあのデカいのは!?」
柿子路『社長、大丈夫ですか!?』
トライダーのコクピットに竹尾ゼネラルカンパニーからの通信が入る。
ワッ太(トライダーG7)「なんとか、けどとんでもないデカいのが出てきちゃったよぉ!」
ジャグラモン「ギャッハッハッハ~!!見よこれが闇軍団の新戦力、レーザーゴーレモンだ!お前等スーパーロボットに対抗してこちらも新たな手を編み出したって事よぉ!!」
マト「なんなのあの大きいの!?」
正太郎「闇軍団の新戦力…まさかこんな所に出て来るなんて!」
ユウ「こ、怖い…」
甲児(マジンガーZ)「てめぇふざけんな!んなバカデカいもんいきなり出してきやがって!」
ジャグラモン「この前、そんなデカい奴の攻撃でボッコボコにされた俺の気持ち分かってんのかぁ!?あぁん!?さ・ら・にぃ~パンパカパッカーン!」
ジャグラモンが右手から何か超能力のオーラを出して、
大きな黒い十字架を浮かび上がらせた。
そこに貼り付けられている者に皆驚きを隠せなかった。
徹平「…」
グリカウモン「徹平君!」
ヴィオレット「そんな!」
カガリ「…え、うそ…なんで…!?」
マト「徹平が…」
ヨミ「捕まってる…!?」
甲児(マジンガーZ)「てめぇ徹平に何しやがった!?」
ジャグラモン「これから始まる面白~い余興!河原にいたとこひっ捕らえて、こうしたのよん!もし俺を攻撃してみろ…その瞬間こいつの猪木…じゃない命はひでぶっだぁぁぁぁぁギャッハッハッハッハ~!」
徹平「…」
十字架に貼り付けられた徹平は気を失っているようだった。
甲児達はその様子を見てジャグラモンに大きな怒りを覚える。
アラタ「あの卑怯者!!」
オルタンス「このままでは徹平様の命が…」
正太郎「なんて奴だ…!」
ルキア(グルンガスト弐式)「どうしてそんな卑劣な事が出来るんだ…僕には…僕にもとても理解できない…!」
ワッ太(トライダーG7)「理解する必要なんてないね…あいつ等平気でこんな事仕掛けてくるんだ!」
ジャグラモン「まだまだサプライズは終わらないよーん、さてお次はそろそろ出てきてもいいんじゃない!?さあさあ!」
ボス(ボスボロット)「今度はなんだよぉ!?」
レーザーゴーレモンの影から三体の機影が姿を現した。
まるで滑る様に進軍してくる黒いモビルスーツがいきなり姿を現したのだ。
ガイア(ドム)「オルテガ、マッシュ!ジェットストリームアタックをかけるぞ!!」
オルテガ(ドム)「おう!」
マッシュ(ドム)「了解だ、ガイア!」
ジオンのモビルスーツで高起動を重視した3機のドムがジャイアントバズやビームサーベルを構えながらマジンガーZに突撃して来た。
甲児(マジンガーZ)「モビルスーツってうわぁぁっ!?」
ルキア(グルンガスト弐式)「甲児さん!!」
ガイアのドムがバズーカ型の武器、ジャイアントバズを至近距離でマジンガーZに放ち、
壱回転して後ろに回り、今度はオルテガのドムがビームサーベルで切り掛かる、
続いてマッシュのドムが胸部に装備された拡散ビームで攻撃を仕掛けて、三体はそのまま戻っていった。
甲児(マジンガーZ)「くっそぉなんなんだよいきなり!?」
グリカウモン「甲児さん怪我は!?」
甲児(マジンガーZ)「なんとか平気だ、けどあれって…」
ワッ太(トライダーG7)「ジオン軍のモビルスーツじゃないか!」
ガイア(ドム)「やはりスーパーロボットにはダメージは多く与えられなかったか。」
オルテガ(ドム)「モビルスーツ相手とは間隔が違うって事かよ。」
ジャグラモン「君達~、それがあの黒い3連星の実力なの~?」
マッシュ(ドム)「けっ…」
マト「く、黒い…?」
正太郎「黒い3連星…昔1年戦争で名を上げたジオン軍のパイロットチームの事だと聞いています…!」
ユウ「どうして闇軍団に…!?」
ヨミ「それに戦争はもうずっと前に終わっているのに…」
闇軍団の中にいた、三体のジオンのモビルスーツ・ドム。
そのパイロット達はジオン軍のエースパイロットの中ても1年戦争で名を上げたと言われるあの黒い3連星であった。
そんな彼はなぜか闇軍団の中で行動していたのだ。
カガリ「…どうしよう…」
ヨミ「カガリ…?」
カガリ「徹平が…カガリのせいだ…カガリがあの時…!」
ヴィオレット「カガリ様、落ち着いて下さいまし!」
カガリ「うわぁぁぁぁ!」
カガリは震えながらそのまま腰を抜かしてしまう。
その頃。
徹平達やマト達の通う学校では、
侵略者の攻撃を受けて避難した民間人達が集まっていた。
残っていた在校生の中の一部や教員らが避難誘導を行っている。
サヤ「押さないで、落ち着いて動いて下さい!!」
スクールカウンセラーの納野サヤやディグモン先生もその中に加わっている。
ディグモン先生「あちらの街は炎上している…闇軍団め…!」
サヤ「ディグモン先生…」
ディグモン先生「徹平達の姿がまだ見当たりません、一体何処に…」
サヤ「他の生徒はみんなこちらに戻って来てますが…マト君達もまだ…」
ディグモン先生「すみません、私は家の生徒達を探しにいきます!」
サヤ「ディグモン先生!?」
ディグモン先生が徹平達を探しに外へと走り出していった。
ガン「久々にこっちに戻って来たと思ったらなんだよこれ!」
アイ「ガンちゃん、ここはやっぱり…!」
ガン「おうやるっきゃねぇ!」
この学校の生徒であるガンと言う少年とアイと言う少女が校門前まで来ていたが、向こうの戦場を見るなりすぐに何処かへ走り出していった。
レーザーゴーレモン「ウォォォォ…ショルダーレーザー!!」
バシュゥゥゥゥ!!ドォォォォ!!
ワッ太(トライダーG7)「うわぁぁぁぁっ!?」
ルキア(グルンガスト弐式)「ああっ!?」
レーザーゴーレモン達が肩のレーザー砲で一斉に砲撃に入る。
さらにもう一体のレーザーゴーレモンが重い大きな拳で殴り掛かる。
大型のグルンガスト弐式やトライダーも苦戦を強いられていた。
ヴィオレット「このままでは…!」
カガリ「…うう…」
ジャグラモン「ギャッハッハッハ~思いしったかぁ!」
オルテガ(ドム)「喰らいやがれっ!」
ガイア(ドム)「ふんっ!」
鉄人28号「ガォォォォ!?」
弓さやか(アフロダイA)「キャア!?」
マッシュ(ドム)「このぉっ!!」
グリカウモン「うわっ!!」
脚のホバーで軽快に動き回りながらジャイアントバズの砲撃で鉄人やアフロダイAを狙い打ち、ダメージを与えていく。
さらにマッシュのドムはビームサーベルでサイズの小さいグリカウモンを狙い、避けたところを胸部の拡散ビームで追いつめていく。
徹平「…」
甲児(マジンガーZ)「徹平、こんな時に寝てんじゃねぇ!」
貼り付けの徹平は未だ目を覚まさない。
ルキア達も次第に闇軍団に追い詰められていた。
だが地中からいきなり大きな巨体が片腕のドリルを突き立てで現れたのだ。
ドォォォォ!!!ギュィィィィィ!!
マト「今度は何!?」
ヨミ「地面から…!?」
正太郎「いえ、あれは…!」
レーザーゴーレモン「ォォォォゥ…!?」
その衝撃で1体のレーザーゴーレモンが転げてしまう。
そこに現れたドリルを持った白いロボットがいきなり三体の戦闘機に分離した。
隼人(ゲッター2)「オープン・ゲット!!」
竜馬(イーグル号)「チェェェンジ・ゲッター1!スイッチ・オン!!」
ガシャンガシャン!ガキィィイン!
ゲッター2と呼ばれるロボットは三体の戦闘機、ジャガー号、ベアー号、イーグル号の呼ばれる戦闘機・ゲットマシンに分離。
今度は上からイーグル号、ジャガー号、ベアー号の順番で合体、変形したのだ。
竜馬(ゲッター1)「そこまでだ、闇軍団!ゲッタァァァトマホォォォクゥッ!!」
レーザーゴーレモン「ゴォッ!?」
ズバシァッ!!
ゲッター1が肩から出したトマホークでレーザーゴーレモンのレーザー砲を切り裂いて来た。
そう三体のゲットマシンがみっつの組み合わせで合体する、
元祖変形合体ロボ・ゲッターロボの登場だ。
ジャグラモン「あいつはゲッターロボじゃねぇか!?アメリカ方面にいたんじゃ!?」
甲児(マジンガーZ)「ゲッターチーム!?こっちに戻ってたのか!」
竜馬(ゲッター1)「ああ、それよりみんな大丈夫か!?俺達も助太刀する!いくぞ、隼人、武蔵!」
隼人(ゲッター1・サブ)「おう!闇軍団か…上等だな!」
武蔵(ゲッター1・サブ)「久々に日本に帰って来たんだ!これくらいの出迎え歓迎だぜ!」
ルキア(グルンガスト弐式)「あれがゲッターロボ!」
グリカウモン「すごい…三体の戦闘機が変形合体した…!」
ガイア(ドム)「ちっ新手のスーパーロボットか!」
マト「ゲッターロボじゃん!凄いよ、今の変形合体!」
オルタンス「し、信じられません…ゲッターロボと言うのは…」
ヴィオレット「複雑な組み合わせで合体と言うか…」
カガリ「…」
ヨミ「カガリ、しっかりして大丈夫!?」
カガリ「いかなきゃ…」
ヨミ「え?」
カガリ「カガリ、徹平のデジヴァイス探しにいく!」
カガリは自分の頬を手で思い切りパシパシ叩き、目を開かせて走り出した。
アラタ「あ、カガリ!?」
ユウ「私達は…どうしよう…」
その頃、
連邦軍極東第79基地指令室では。
オペレーター「闇軍団の攻撃にて市街地の半分が被害を受けています、スーパーロボットチームが前線で交戦中ですがいつまで持ちこたえられるかどうか…!」
ハンス「そうか、監視を続けろ。」
ギャリー「中佐!なぜ出撃許可が降りないのですか!」
ハンス「ギャリー曹長、敵は以前いた部隊は闇軍団に全滅をさせられているではないか、君を残してな。このまま出撃させたところでまた全滅が落ちだ。スーパーロボット達に任せればいい。」
高次「しかし…!このままでは…!」
ギャリー「…徹平があいつらに捕まっているのに…」
キョウスケ「このまま我々が黙っているのは軍としてもいいがな物かと思われます。」
ハンス「あぁ?出さんと言ったら出さんのだ。それに誰に口をきいているのだ、キョウスケ・ナンブ曹長?」
ハンス・ウィーバー中佐は、
徹平を人質に捕えられて何も出来ない事を拳を握りしめて悔しがる高次や、
ギャリーにキョウスケを上からの目線で返答していた。
高次「しかしこのままでは…っ!」
ハンス「…息子がピンチだというのか、たしかに父である月美中尉にとってはさぞ辛いだろろう。よし…ギャリー曹長、キョウスケ曹長、テスト予定であったビルドラプターを使うといい。」
キョウスケ「あれを…!?」
高次「しかし、先ほどビルドラプターをメンテナンスした所…あの機体は2体とも資料で見たより可変変形時の安定精度が極めて低い事が分かりました…とてもいきなり前線に出せる代物じゃありません…!」
ギャリー「うそぉっ!?そのうえテストなしでそれで動かせって…」
ハンス「貴様ら、私の命令が聞けないと言うのか?あぁ?」
ギャリー「それでいくならネモかジェガンでいきます!なんだったらカノントータスでも!」
ハンス「私はビルドラプターでと言ったか?ギャリー曹長?」
ハンスのいきなりの言葉にギャリーと高次は戸惑いを覚える。
徹平を助けなくてはならないが、出撃する機体はテスト予定であったビルドラプターにしろと言われた。
しかしそのビルドラプターはシステム上で不安定な部分が見つかった事が明らかとなる。
キョウスケ「いえ、やれと言われればやります。回避するにせよ…危険はつきまとうことになります、今の不完全な状態では戦闘データも満足に取れません。にも関わらず、貴重な新型パーソナルトルーパー使用を強行する意味があるのかと…そう疑問に思っているだけです。」
ハンス「月美中尉、息子が可愛くないのか?助けたいんだろ、私が手を差し伸べてやるってのになんだお前達のその態度は!?」
高次「…ハンス・ウィーパー中佐…っ!」
ギャリー「…分かりました、ではビルドラプター、使わせて頂きます!」
高次「ギャリー、お前何を言っているんだ!?あいつは…!」
ギャリー「中尉がメンテしてくれたんでしょ?だったら問題ないじゃない、アタシは中尉の仕事を信じるわ!」
高次「ギャリー…」
キョウスケ「自分もギャリーとどう意見です、使わせて下さい。貴方の息子さんや街の人々を助ける為にも…闇軍団の好き勝手にはやらせません…!」
高次「お前ら…分かった…!!」
そして極東基地から2体のパーソナルトルーパー、
戦闘機形態に変形したビルドラプターFモードが出撃した。
その姿を格納庫の前で高次が必死に見守った。
高次「ギャリー、キョウスケ…徹平を頼む…!」
キィィィィィン…!ビュゥン!
ギャリー(ビルドラプターF)「あら、意外と悪くないじゃない!」
キョウスケ(ビルドラプターF)「油断するな、まずは今戦っているスーパーロボットチームと合流する。あの戦況を打開せねばならない。」
ギャリー(ビルドラプターF)「分かってる!徹平、甲児達待ってて頂戴!今いくから!」
その様子は指令室で見られ、ハンス・ウィーパー中佐は何か不敵な笑みで眺めていた。
ハンス「報告します、ビルドラプター2機は上手く出撃してくれました。」
???『上手くいきましたね、僕もゼンガー司令の目を盗んでアナハイム社の試作2号機の配備手続きを進めてる甲斐がありますよ。あとコーウェン中将が腰を下ろしてくくれば完璧です。』
ハンス「ビルドラプター等所詮欠陥品…あの戦いで見事四散してくれれば、こちらとても好都合だ。月美中尉の息子への思いは利用させてもらったぞ、ククク…ルーチェモン副官の助言でジャグラモンと言う奴に内通して見てよかったですよ、息子を上手く人質にしてこちらの利益にさせてもらうとな、その変わりこちらはあのスーパーロボット軍団を生贄にしてやると。」
ルーチェモン『貴方も罪に置けない人だ…マオ社のパーソナルトルーパーやSRX計画等といった分野には我々にとっては非常に不都合、芽は早めに絶やしておかないと…貴方の昇格、僕がしっかり考え上げましょう。』
ハンスは指令室にて連邦軍にて副官を務める美しい少年の様な天使型デジモン・ルーチェモンと何か連絡をしていた様だ。
そしてサイドは再び戻り、
カガリ「カガリがやらなきゃ…徹平にデジヴァイスを届けないと!!」
ヨミ「カガリ、私も手伝う!」
カガリ「ヨミ…ありがとう!」
マト「ヨミ、カガリ…っ」
ボス(ボスボロット)「どっひゃあ!?」
ユウ「うわっ!?」
マト達もカガリやヨミを追いかけようとしたが、闇軍団の攻撃に吹っ飛ばされたボスロボットに道を塞がれてしまった。
そして2人は徹平の行った河原の向こうまで走り、デジヴァイスを探し始めた。
その背景では遠くの市街地で爆発音が響きわたり、
マジンガーZやトライダーG7、グルンガスト弐式、鉄人28号、ゲッターロボ、グリカウモンにアフロダイAが市街地で巻き込まれた民間人達を助けながら必死に抵抗を続ける。
弓さやか(アフロダイA)「落ち着いて、ゆっくり避難して下さい!」
民間人「はい!」
マグマガルルモン「あいつらぁ…キシャァ!?」
ワッ太(トライダーG7)「人命救助は当然の仕事だい!!」
トライダーG7が襲おうとしたマグマガルルモンの一体をトライダーセイバーでぶっ刺して食い止めた。
ジャグラモン「へぇっへぇっへぇっ!お前達どこまで持ちこたえられるかなぁ!?」
徹平「…」
ジャグラモンは上空に浮かぶ十字架に貼り付けにされた徹平の顔をいじりながらあざ笑う。
グリカウモン「徹平君…僕らが今助けるから!」
甲児(マジンガーZ)「好き放題いいやがって!ロケットパーンチ!!」
ドォォォ!ゴォォォォ!
レーザーゴーレモン「グゥッ!?」
竜馬(ゲッター1)「今はレーザーゴーレモンをなんとかしないと…このままでは街が全てやられる!」
正太郎「鉄人!負けるなよ!」
鉄人28号「ガォォォォ!」
ガイア(ドム)「やはりスーパーロボットは侮れんな!」
マッシュ(ドム)「今度こそジェットストリームアタックが片づけてやる!」
オルテガ(ドム)「おうよぉ!!」
ルキア(グルンガスト弐式)「弐式・爆連打ぁ!!」
レーザーゴーレモン「ゴォォ!?」
ドォドォドォドォドォォグワッシャァ!
マジンガーZのロケットパンチとグルンガスト弐式の弐式爆連打の連続パンチがレーザーゴーレモンにさく裂する。
その戦いの様子を、オルタンスとヴィオレットは祈る様な表情で見守っていた。
オルタンス「一体どうなってしまうのでしょう…」
ヴィオレット「ルキア様や天馬様、兜様達も必死に戦っておられます…マト様やカガリ様も…!」
オルタンス「この戦いに」
ヴィオレット「その先に」
オルタンス、ヴィオレット「どの様なRomanが待ち受けているのでしょうか?」
戦いは激しさを増していった。
スーパーヒーローウォリアーズ 第6話 完
第7話 壮絶!赤き竜のバンバン反撃!