ネット版 仮面ライダーハイセ ドント! アンダーカバー ~喰種だって出しゃばりたいッ!~ 作:黒兎可
<――リゼの部屋 第3回――>
(本棚が沢山並ぶセット。テーブルの上には赤い液体の入ったグラスが二つ。リゼが身体を斜めにして微笑む。手元には本が一冊)
リゼ(以下リ)
「こんにちは。喰種界一の魔性のオンナ。美女が野獣、神代リゼです。
第3回目のゲストはこちら――あらどうしたの? バンジョーくん。真っ白になっちゃって」
(カメラ、左の方に振れる)
(バンジョー、真っ白に燃え尽きてる(目も白目))
バンジョー(以下バ)
「・・・バンジョー、カズイチデス」
リ「あらあら重症ねぇ。ちょっと遊んでただけじゃない」
(外野から野次「カネキ喰おうとしといて遊びじゃねーだろ!」)
リ「あら、霧嶋さんだって結構ウマとか言ってたの、カネキくんに聞かれてるわよ? くすくす。まぁそれはおいて置いて。いや毎回思うけど、バンジョーくん地味よねぇ。私にリーダー任されたって張り切っても、ねぇ」
バ「ふぐぅ」
リ「さて、そんなバンジョーくんだけど最近どうなの? 11区奪われて、アオギリで下っ端とかしてたけれど。自慢の肉体、やっぱり役には立たないっていうか――」
月山(以下月)
「バンジョイくん! 落ち込む事はない、君はカネキくんの盾なのだからッ! 攻撃は僕に任せれば良いのさ!」
(月山、突如ジョジョ立ちでテーブルの上に現れる)
バ「つ、月山!?」
リ「あら月山くん、行儀悪いわよ? っていうより貴方4回目のゲストのはずでしょう?」
月「そう今来たところさ!
だが君のバンジョイくんへの煽りを聞いていて、流石に可愛そうになったっ!」
リ「あら、でも事実じゃなくって? ねぇバンジョーくん」
バ「り、リゼさん、俺は・・・」
月「辛いならば僕が代わろうかい? レディにもジェントルにも、友愛を持ち優しげに接するのが僕のスタンスさ」
バ「い、いや、別にいい」
リ「全然信用されてないじゃない、月山くん」
月「ワッツッ!? ん、んん。それはともかく、神代さん――」
リ「っていうかいい加減テーブルから下りて。カネキくんからもらった本が汚れるじゃない」
(ぴょん! と跳ねてバンジョーの隣に座る)
(バンジョー、ソファの端に逃げる)
(ぱしゃり、というどこからともないフラッシュに笑顔でポージングを決める月山)
月「さって、神代さん。常々僕は聞きたがっていたことがあったのだが」
リ「何かしら」
月「君は僕に、味に拘るとは人間のようで滑稽だと過去に言ったことがあったね。ハイソぶっていると(コミックス4巻#36参照)」
リ「そんなこともあったわねぇ」
月「だが君ィ! 君がカネキくんを見かけてから、実際に彼と話をするまでのソーロングタイムは、僕の下ごしらえと何が違うのかな? ん?」
リ「あれは・・・、一応、目的あってのことだし」
月「目的とは何かね? ん! わざわざメガネまでかけて」
リ「変装的な意味合いもあったし、それは・・・って。嗚呼なるほど、結構根に持ってるのね・・・(研くん関係のハナシをしても意味なさそうだし、煙にまこう)」
(リゼ、カメラ外のスタッフ? に何か指示を出す)
リ「ところで月山くん。貴方、最近カネキくんに協力して色々なんかやってるらしいじゃない」
月「そうれが、どうかしたかい?」
リ「詳細は後の方になるから省くけど・・・、ちょっと、こちらの映像をどうぞ」
(リゼ、リモコンを取り出してボタンを押す)
(月山、バンジョー、そちらを見る)
(映像:ビルとビルの谷間、バンダナを巻いた青年と整った顔の少女と小さい少女が月山に追い詰められている)
(映像:突如空中から、黒いシルエットが降って来た)
(映像:カネキ、変身状態)
月『か、カネキくん!? 何故君が・・・』
カネキ(以下カ)
カ『チエさんから以前、コンタクトがありました。正直、別件で動いてたところだったんですけど・・・って、イクマさん?』
(イクマ「ひ、久しぶりやな」と驚いた様子で手を挙げる)
カ『久しぶりです。で、今回その借りを返してもらいたいということで・・・。なんでも言ってください、出来る範囲のことなら』
(ホリチエ、何故か顔面と音声にモザイク)
ホリチエ(以下ホ)
『んー、大したことじゃないんだけどさ。今後、私から情報が欲しい時は、月山くんを通して!』
カ『月山さんを通じて?』
ホ『あ、もちろん私が使えそうだって思ったらで良いんだけど』
カ『その言い方だと、人間性とか無視してるみたいで何か嫌ですね・・・。もちろん力を貸してもらえるなら、ありがたいんですけど、何故?』
ホ『そっちの方が沢山写真がとれるから』
(映像切れる)
リ「良い友達持ったじゃない。(懐柔されてるけど)」
月「リトルマウスは、僕とは違う道の求道者さ」
(月山、テーブルの上に乗っていた赤い液体を飲む)
リ「で、そんな彼女からこんな写真が――」
月「Shiiiiiiiiiiiiiiiiiiitッ!!!!!?」
(リゼ、月山の変顔の写真をさっと取り出す)
(月山、絶叫して液体を噴き出しながら、リゼから取り上げようとする)
バ「つ、月山どうし―ーぶッ!」
月「バンジョイくん、押さえたまえ! これは違うんだ!」
リ「くすくすくす。事前に貰っておいて正解だったわ。で、この写真を後でカネキくんに送付しようかと思ってるんだけど――」
月「神代さん、何が目的だねッ!?」
リ「目的なんて大それたものないわよー。ただ単に、仲良くなって欲しいってだけじゃない?」
月「違うんだ、僕とカネキくんとはもっとこう・・・、エレガンス! な、こう、洗練された関係でありた――」
リ「捕食対象として見てるくせに何言ってるんだか」
月「そのことに関しては君に言われたくはないゾッ!」
リ「前提が間違ってるもの。私、本性出してからカネキくんの扱いは変わってないし。むしろカネキくんの方が好意的じゃないかしら? うふふ」
(リゼ、ドヤ顔)
(月山、ぐぬぬ)
リ「貴方もせめて、さっきのイクマ? くんくらい好意的な視線を向けられるようになればだけど・・・、ご愁傷様ね?」
月「表に出たまえ! 美食家の本分たる、洗練された力を見せてあげようッ!」
リ「あらあら、そんなの戦いにならないと出せないものなの? とんだお笑い種ねぇ」
月「な、なんだと!?」
バ「お、おい月山、止めておけって――」
(リゼ、リモコンを操作)
(映像:リゼ、カネキに齧りつく捕食シーン)
月「僕のだぞッッ ッ!」
リ「バンジョーくん、後お願いね~♪」
バ「へ? あ、リゼさん!? ちょっと、ちょっとちょっと――!?」
月「今日という今日は雌雄を決しようじゃないか! 質と量の全面対決だ! さあやろうじゃないか! こら、逃げるな! なんか待ちたまえ!――」
(月山、バンジョーに破壊締めにされながら絶叫。ちょっと顔が赤い)
(リゼ、その場を離れながら笑う)
リ「月山くん、血酒結構弱いのねぇ。くすくす」
バ「ちょっと、誰か助けてくれ! アヤトの姉ちゃん、カネキ呼んできてくれ、いやちょっと、リゼさああああんッ!!?」
(画面外からぱしゃり、と一枚。月山の変顔が撮れる)