もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
12月に入り、海堂学園高校のグラウンドに雪が降った。
神奈川県にしては珍しく、雪が降ること自体初のことであった。
茂野「うわ~、雪だよ、珍しいな。」
佐藤「凄いね、雪が降るなんて。」
土屋「……………」
土屋は雪を見るやいなや、寂しそうな顔をしていた。
茂野「どうした土屋?」
土屋「親父とお袋が気になっちゃってさ………」
佐藤「そっか、土屋君は海堂野球部の中で唯一、北海道出身なのは君だけだもんね。」
茂野「なるほどな、けど祖父母は神奈川県にいるんだろう、それじゃなかったら両親は許してくれないもんな。」
土屋「それもあるが、海堂で野球が上手くなりたくてここに来たんだ、北海道じゃあなかなか無いからな。」
佐藤「そうなんだ、それは初めて知ったよ。」
土屋「北海道から離れるのはツラいが、でもここに来て良かったと思うんだ。」
茂野「えっ、何で?」
土屋「ここに来て、茂野と会えた、寿也にも会えた、その他いろいろな仲間に会えた、ここで野球に没頭出来るし、仲間と刺激しあえるし、本当にここで良かったと思うんだ、だから茂野。」
茂野「何だ?」
土屋「今は茂野がエース候補だけど、いつかその背番号1、必ず奪い取ってみせるからな。」
茂野「あぁ、俺もだぜ。」
佐藤「やれやれ、僕はどっちとバッテリー組めばいいのだか。」
3人「アハハハハ」
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その頃、大河は自宅に帰り、真っ先にお風呂に入ったのであった。
お風呂に入り、土屋に言われたことを、もう一度、思い返したのであった。
大河「あの人、かなり恐い人だったけど、言ってること、間違ってないんだよな、でも………」
すると、姉の薫が風呂越しに言った。
薫「大河、本田から聞いたぜ、土屋君を怒らせたみたいね、アンタまた上から目線で高飛車な態度で話しかけたみたいね、そんな楽してポジション獲得しようとしたってムリだからね、またどこかであったら土屋君に謝んなさいよ。」
大河「うるさいな、ほっといてよ~」
大河はふて腐れながら湯ぶねに浸かった。
大河「確かにあの人は正しいこと言ってるけど、でも精神論だけじゃ勝てない気がするけどな………」
そう呟きながら大河はお風呂を満喫したのであった。
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そして冬休みが来たのであった。
海堂ナインはそれぞれ故郷に帰ったのであった。
土屋は祖父母の家に泊まり、冬休みを満喫したのであった。
春になれば、センバツ甲子園が海堂学園高校野球部を出迎えてくれるのであった。