もしも、あの男が残っていたら 作:パワプロ大好き男
冬休みが終わり、新年を迎えた海堂学園高校野球部は、茂野によって集められたのであった。
土屋「茂野、一体今から何をするんだ?」
茂野「まぁまぁ、そう焦らなくてもいいぜ、そんな急ぐことでも無いからな。」
佐藤「何だろうね、気になるな~」
眉村「茂野が野球部を全員集めるなんて珍しいな~」
阿久津「フン、どうせ大したことないんだろう。」
市原「でも気になるな、何を話すんだろう。」
米倉「冬休み明けにミーティングかよ、ダリィな。」
大場「でも皆を集めるということは相当重大な事だろうな。」
渡嘉敷「早く帰りてぇ~」
薬師寺「悔しいがヤツの言ったことに従うしかないからな。」
泉「でも気になるな、茂野は一体何を話すんだろう。」
石松「冬休み短ぇな。」
草野「しかし、こんなに集めて何を話すんだろう?」
矢尾板「さぁな?」
児玉「イヤな予感しかしないな。」
国分「これで地獄だったら最悪だ。」
三宅「あぁ、それだけは勘弁だ。」
関「まぁまぁ、茂野の話だけでも聞こう。」
西城「あ~あ、もっと冬休みが長かったらな。」
原田「それな。」
寺門「確かに。」
丸山「わっかる~」
野球部のメンバーがそれぞれ話していた。
そして茂野が壇上に上がりメンバーに話したのであった。
茂野「ウッス、冬休みも終わって今年も頑張るわけだが、今の練習メニューだけでは甲子園に出場できたとしても強豪校に勝てないということを改めて感じたはずだ、そこで江頭にお願いしたいと思っている。」
土屋(一体なにするんだろう?)
佐藤(さぁ、分からないな。)
茂野「それは………」
皆息を飲んだ。
すると茂野は意外なことを口にした。
茂野「冬の合宿を行いたいと思う、それも場所は夢島だ。」
皆ここでざわめいた、元夢島組から本音が出た。
丸山(マジかよ…)
寺門(行きたくねぇ~)
児玉(ウソだろう…)
国分(またあそこに行くの~)
三宅(ふざけんなよ…)
当然、元夢島組は落胆したが、佐藤と草野と泉は賛成した。
佐藤「皆、夢島に行きたくないのはよく分かるが、吾郎君が考えて決めたことだ、吾郎君の意見に反対するのはよくないと思う。」
草野「そうだ、寿也の言う通りだ。」
泉「茂野の言い分も皆聞こう。」
そう言って皆はキチンと聞いていた。
茂野「まぁそういうことだ、夢島なら余計なものはないし、野球に集中して打ち込むことも出来るだろう、唯一雪がないのはそこしかないからな、あとマニュアル野球だけでは限界があるから、アンチマニュアル野球も付け加えた上で合宿に挑んでもらう、紅白戦で俺に負けた以上、言うことを聞いてもらうからな。」
すると眉村をはじめとした特待生組が言った。
眉村「夢島ならいつもと違う練習が出来るから、いろんなものが吸収できそうだな、俺は行くぜ。」
茂野「眉村、お前……」
阿久津「ちぇ、仕方ねぇな、気分転換で行ってやるよ。」
市原「俺も行ってみようかな、土屋君はどうする?」
土屋は即答した、彼には既に答えはあった。
土屋「もちろん行くさ、アンチマニュアル野球とマニュアル野球を両方得たいからね。」
茂野「よし、決まりだな、江頭にそう言っとくぜ、そんじゃ冬の合宿が決まるまで待ってろよ。」
そう言って茂野は江頭のいる監督室に行った。
土屋は佐藤に聞いた。
土屋「そういや、寿は夢島から這い上がったんだよね、夢島ってどんなとこ?」
佐藤「そうだね、本当に田舎みたいな場所かな、そこに乾さんっていうコーチがいるんだ、厳しいけどキッチリ教えてくれる人だよ。」
土屋「なるほどな。」
佐藤「その代わり、しっかり着いていかないとシゴかれるから気をつけてね。」
土屋「了解。」
その頃、茂野は江頭に許可を頂いたのであった。
江頭「冬の合宿、頑張ってくださいね。」
茂野「はい、ありがとうございます、失礼しました。」
茂野が監督室を出ると江頭が呟いた。
江頭(フン、夢島で茂野をボロボロになるまで鍛えさせてやる、マニュアル野球は壊させない。)
江頭は夢島にいる乾に電話した。
江頭は一体、茂野をどうするのか、この事は野球部には知らなかったのであった。