もしも、あの男が残っていたら   作:パワプロ大好き男

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第17話 順調な滑り出し

海堂学園高校野球部は選抜甲子園に出場し、1回戦の相手が青道高校と対戦することになった。

 

茂野「さぁ、いよいよだな。」

 

佐藤「そうだね吾郎君、選抜では思いきって暴れよう。」

 

そして、審判団が現れた。

 

土屋「行くぞー!!」

 

全員「オー!!!」

 

主将である土屋が大きな声で発した。

同時に三塁側にいる青道高校も大きな声で発した。

 

審判「礼!!」

 

全員「しゃーす!!」

 

両チームが整列したあと、後攻の海堂学園高校はグラウンドに散った。

 

アナウンス「守ります、後攻の海堂学園高校は、ピッチャー茂野君、キャッチャー佐藤君、ファースト大場君、セカンド渡嘉敷(とかしき)君、サード薬師寺君、ショート泉君、レフト石松君、センター草野君、ライト土屋君」

 

名前が呼ばれる度に拍手が起こった。

 

(先攻、青道高校)

1(遊)倉持洋一

2(中)東条秀明

3(二)小湊春市

4(捕)御幸一也

5(投)降谷暁

6(右)白州健二郎

7(三)金丸信二

8(一)山口健

9(左)麻生尊

 

(後攻、海堂学園高校)

1(中)草野秀明

2(二)渡嘉敷

3(投)茂野吾郎

4(捕)佐藤寿也

5(右)土屋

6(三)薬師寺

7(一)大場

8(左)石松

9(遊)泉

 

アナウンス「1回の表、青道高校の攻撃は1番ショート倉持君」

 

青道高校のリードオフマン倉持洋一が右打席に入った。

 

倉持(どうせストレート1本だからタイミング掴めばこっちのもんだ。)

 

倉持はそう確信した。

審判がプレイボールと言うとサイレンがなり、試合が始まった。

 

シュ、スパーン、ストライク!!

 

倉持「!?」

 

倉持は一瞬、目を疑った。

同時に三塁側のベンチも驚いた。

 

倉持(嘘だろ……今の何?)

 

倉持の手前で急激に曲がった。

2球目も大きく曲がり、倉持はハッとした。

 

倉持(コイツ……変化球投げてるのか!?)

 

倉持は結局、三球三振してしまった。

最後は渾身のストレートにやられた。

後続も断たれ、三者凡退に抑えられた。

 

倉持「御幸、おそらくアイツは変化球を投げてきたみたいだ。」

 

御幸「そのようみたいだな…」

 

倉持「今投げただけだと、スライダーとカーブみたいだった、気を付けろよ皆。」

 

全員「はい!!」

 

一方、海堂学園高校は笑顔で一塁側のベンチに行った。

 

土屋「ナイスピッチ、茂野」

 

茂野「サンキュー、お前のお陰で簡単に抑えられたぜ、変化球っていいな。」

 

土屋「俺は茂野に変化球を教えてあげただけだよ、のみ込みも早くて驚いたよ。」

 

茂野「やっぱ変化球があってこそストレートが生きる、土屋の教えがなかったら打ち込まれてたぜ。」

 

海堂学園高校は1回の表を9球で抑え、順調な滑り出しを決めたのであった。

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